「結構出来るようになってきたぞ・・‼︎」
集中力を極限まで高め糸に霊力を通し糸を強化する。まるで、糸が体の一部のように感じる。
「一週間でここまで出来るようになるなんて・・。驚いたわ・・。」
今、同時に操れ、強化できる糸は20本が限界ってところだ。だが訓練すればもっと増やせる。
「そうね。一回私と戦ってみない?」
「・・・・・・霊夢。いい病院紹介するから。素直に言え?今日いつ何処で頭打った?」
「うるさいやね。私は、至って正常よ。私と一戦やりなさいって言ってんのよ。」
「ふぁ?妖怪相手にして勝つような化物にかなうわけないっしょ。」
「ハァ、全く男なんだからかかってこいやぁ‼︎ぐらい言いなさいよ。」
ため息混じりにあきれた顔でそう言う。
「いや、まだ死にたく無いんでね。」
「ハァ、分かったわよ。スペルカードと必殺技は、ハンデとして使わないでおいてあげるわ。これでとう?」
「うーん。まあ、いいか。じゃあ、準備すっかな。」
機械を装着しいつものスタイルに戻る。
「それじゃあ、いくわよっ‼︎」
無数の弾幕が目前に迫る。
「セッ‼︎」
結界を一瞬で張りギリギリのところで弾幕を避ける。
「まだまだぁ‼︎」
霊夢が弾幕を間髪入れず打ってくる。此方が糸を使う以上接近戦は、不利とみたか空を飛びながら遠距離から打ってくる。結界の糸に霊力を通しその糸で弾幕を霊夢に当たるようにはじく。
「おいコラァ‼︎空飛ぶとかセコイぞ‼︎」
「ハンデに、空を飛んじゃいけないなんて含まれてまーせーんー。」
クッソ、ちゃんとハンデにしとくんだった。これじゃあ、弾をはじくことが出来るとはいえはじいた弾の速度が遅いから全く攻撃を当てられない。なんとか霊夢を下ろして結界の範囲内に入れなければ‼︎だが、霊夢が打った弾幕も結界があるおかげで俺には当たらない。何処かで仕掛けて来るはず。
「これじゃあ、いつまでたってもあたしを倒せないわよっ⁈」
「そりゃあ、お前も同じことだろ?」
と、言った瞬間目の前に陰陽玉が現れる。その瞬間まばゆい光が目を襲う。
「ッッッ‼︎」
やはり仕掛けてきたか‼︎クソッ目がやられた‼︎だが何処から来ようが何をしようが結界を張っているから手に取るように分かる。何処からでもこい‼︎
「オラァ‼︎」
目が見えないまま霊夢が結界内に入った感覚を掴み、その瞬間に結界の糸を数本解き霊夢の体があるであろう場所で糸を巻く。だが、手応えがない。ということは、避けられたか。此方に何かが近づいて来る。だが、そこで
止まる。
やっと目が見えるようになり目を開ける。
「結界以外に細い糸だけど軽く張っといて良かった。お前はその糸を知らず知らずのうちにここに来る途中体中で手繰り寄せてたんだ。細い糸でも束なれば人の動きを止めるぐらいは出来るからな。」
ドヤァァァァ。何処の誰に聞いても絶対にウザいと言われるであろう、ドヤ顔を浮かべてそう言う。
「こんな事で勝ったなんて思わないことね。」
霊夢がそう言った瞬間唯一動く手で札を構えその札で霊夢を拘束している糸を切る。
「札ってそんな事出来るの⁈」
「霊力を込めればこのくらい出来るわよっ‼︎」
拘束を解いた瞬間に俺の頭に回し蹴りを喰らわせようとする。蹴りをすんでのところで右腕を霊力で強化し止める。腹に思い切りパンチを喰らってしまうが殴られる瞬間に糸で腹を防ぎ衝撃を吸収したため、さほど痛くない。そして、パンチしてきた手に糸を巻く。
「これで捕まえた‼︎」
「こんなのさっきみたいに切って・・‼︎なっ‼︎」
「まあ、品種改良で切断耐性をクソみたいにあげた糸だからな‼︎切れねぇだろ⁈」
霊夢の腕を捕らえる糸を引っ張り霊夢がバランスを崩したところで足を強化し腹に蹴りを入れる。
「グフッ‼︎」
このまま、結界をといて完全に捕まえ
ようとしたところで
「フフ、フフフフフやってくれるじゃない‼︎‼︎」
蹴りをもらいキレたのか霊夢の目つきが変わる。霊夢が一瞬で体制を立て直す。
「グッ‼︎」
反射的に後ろに下がるが間に合わず、もろに腹にパンチを喰らう。
バキバキバキバキ
「ガハッ‼︎‼︎‼︎」
肋骨が折れる音とともにうしろに吹っ飛び自分の結界に突っ込む。不味い、早く体制を立て直さないと‼︎しかし、それすら出来ず一気に霊夢が距離を詰め思いきり足を上げ
「ちょちょちょちょ、死ぬ‼︎これはマジで死ぬ‼︎」
「オラァ‼︎‼︎」
「ゴバァ‼︎‼︎」
踵落としが胸に入りグシャという音とともに大量の血を吐き、あまりの激痛に気絶する。
「フーフーフーフー‼︎はっ‼︎」
霊夢が正気に戻り、
「氷坂⁈氷坂、しっかりして‼︎」
目が覚めたのは、真っ暗な真夜中のことだった。
「ん、んぅ。痛っつ‼︎」
体中に包帯が巻かれており少しでも動こうとすると体中に激痛が走る。
「んぅ、な、に?・・・氷坂⁈起きた⁈」
さっきまで隣で寝ていたであろう霊夢が跳ね起きる。
「ああ、たった今起きたよ。」
「ああああ、良かったぁぁぁぁぁ。一時は、どうなるかと。」
魂の抜けるような本当に安堵したような声でそう言う。
「あれ?俺フルボッコされた後どのくらい寝てた?」
「丁度一週間よ。本当にごめんなさい。あの時久し振りに攻撃を受けてついスイッチが入っちゃって。」
「あ、あははは。別にいいよ。超痛かったけどあんまり気にしてないから。」
「本当にごめんなさい・・。」
いつもトゲトゲしているような霊夢が完全にしおれてしまっている。
「ハハハ、もういいってば。いつもの霊夢じゃないと調子崩れるから戻ってくれよ。」
「でも・・」
「じゃあお仕置きとして俺動けないから身の回りの世話をしてくれよ。これでいいじゃろ?」
「・・うん。」
だが予想以上に強かった攻撃らしく今は上半身が全く動かない。きっと背骨も折れてるなこりゃ。治んのにどんくらいかかるんだか。
side アリス
「はあ、氷坂が霊夢のところに行ってもう一週間経つけどなにしてるんだろう氷坂・・・・。」
今まで一人だったというのに氷坂がこの家に来て、いざ氷坂がいなくなるとなんて寂しいのだろう。人形を作ろうにも全く手につかず気付けば机に突っ伏して氷坂、氷坂と唸っていた。
「はぁ、早く帰って来てよ・・氷坂・・」
あぁ、なんでこんなにも寂しいのだろう。
「会いたいよぉ、氷坂ぁ」
「じゃあ会いにいけばいいじゃないか」
いつの間にか箒を片手に持った少女が後ろにいた。
「ふぇ⁉︎魔理沙⁈どうして⁈」
「いやぁ何度ノックしても返事がないから心配して入って来ちやったんだぜ。いやぁ、そこまで惚れちまうとわなぁ、あいつも幸せもんだなぁ。」
「ぅぅぅぅ」
ぐぬぬ、反論したいけど本当のことだからはんろん出来ない。
「なんで会いに行かないんだ?あの世に行っちまって会えないとかか?」
「不吉なこと言わないでよ‼︎氷坂が霊夢のところに霊力を操作出来るようになるために泊まりで訓練しに行ってるだけよ、ただ・・」
「ただ?」
「氷坂が霊夢に泊まることを勧められた時、その、否定しなかった、からつい頭に血がのぼっちゃって帰ってくるなって言っちゃって」
「はー?そんなこと気にしてんのか?一回しか会ったことないけどそのくらいじゃ別に怒ったりしないだろ。」
「それは、そうだけど。会いに行こうと思うと不安になっちゃって。」
魔理沙が私をニヤニヤした顔で此方を見てくる。
「なによ。」
「いや〜アリスも乙女やってんなーと思ってな。あれだ、うち来るか?」
「・・うん」
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