「ああああああああああああああ」
生気の無い声をあげ絶望に浸る。そんな俺のかたわら霊夢は、とってもいい笑顔でお腹をさすりながら
「フフ♪既成事実作っちゃった♪」
因みに二人とも布団の上で全裸で寝転がっている。
「いつまでゾンビみたいな声出してんのよ。氷坂も後半から乗り気だったじゃない。」
「いや、もう、一回中で出した時点で自制心が音を立ててぶっ壊れたわ。ていうかあそこで我慢出来るようなら男をやめる。あー初めてを霊夢に取られるなんて思いもしなかった・・。」
「ええ⁈初めてだったの⁈」
「うっさいわ。二十歳で童貞で悪いか‼︎ていうかお前も初めてだっただろうが‼︎」
「そ、そうなんだ」
霊夢が俺の隣でガッツポーズをとっている。
「あー、眠いぃ。夜通しでヤッたもんだから眠くて仕方ない。」
大きくあくびをしながらそう言う。
「そうね。私も眠いわ。今お腹空いてる?」
「いや、そうでもない。」
「じゃあ、寝ちゃおっか。」
「そうだな。って密着すな。」
霊夢が足をからめ俺の腕にだきついている。全裸であるため生の胸が腕にくっつく。
「私この方が安心するのよね。」
「そんくらい我慢しなさい。」
「いやよ。」
「〜〜〜‼︎もう勝手にせい。」
「やったー♪じゃあ、お休みなさい。」
「ああ、お休み。」
ハァ、これいつまで続くんだろうな・・。きっと怪我が治るまでなんだろうな・・。そんなこんなで眠りについた。
起きたのは、昼間の事だった。霊夢は、まだ隣で寝ている。何をしようにも霊夢が起きて無いんじゃ無理そうだな。さて、暇だ。
「おーい、霊夢ぅ〜。来てやったぜ〜」
「お邪魔します。」
玄関のところから聞き覚えのある声が聞こえる。この声は、魔理沙とアリスか。暇してたとこだから丁度いいな。ん?ん〜?ちょっと待てよ?今会うとヤバくね?俺と霊夢全裸なんですけど。段々と魔理沙とアリスの声が近づいてくる。あ、これ終わった。
「よう、霊夢・・・・って、え?」
「よ、よう久し振りぃ、ハハ」
全裸の男女二人が布団の上で抱き合ってるとかもう完璧、ヤッた後にしか見えないだろ。見えなくてもそうなんだけど。この光景を見た魔理沙は、驚愕のあまり絶句している。アリスに限ってはもう状況に頭が追いつかないのか放心状態になっている。
遡ること10分 sideアリス
魔理沙の家に来たはいいけれど氷坂に会いたいという気持ちは、変わらず大きなため息をついてしまう。
「そんなに会いたいなら会いに行けばいいじゃないか。乙女心ってのは、面倒臭いんだな。ほら。」
魔理沙が紅茶をついでくれる。
「ありがと。余計なお世話よ。魔理沙もなって見ればわかるわよ。」
香りを堪能しながら紅茶をすする。
「ていうか、氷坂って今霊夢のとこにいんだっけ?案外霊夢に襲われてたりしてな。」
「ちょっと、不安にさせないでよ。霊夢に限ってそんなことないでしょ、多分」
「じゃあ、見に行ってみようぜ。」
「え⁈なんでそうなるのよ。」
「いいじゃないか。私も着いて行くからさ、さ、行くぜ。」
「わっ、ちょっと、待って」
なんでこうも即決なのよ。私の手を引っ張って外に出る。
そして、今に至る。
side 氷坂
「みんな落ち着こうな。逃げたりしちゃダメだよ?ちゃんと話を聞いてね?」
「いやぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎」
「アリスぅぅぅぅぅぅ‼︎‼︎話聞けえええええ‼︎‼︎」
泣きながら出て行ってしまった。あちゃー、だから逃げちゃダメって言ったのに。
「ん、んぅ、何?あら、魔理沙おはよう。」
霊夢がようやく起きる。
「お前らなにやってんだよ。」
「セック
「お前は、黙ってろ。いやまあ、遡って、説明すると・・」
〜少年説明中〜
「霊夢・・お前、痴女かよ。」
「うるさいわね‼︎」
「と言うわけだからアリスに説明してやってくれ。話の通り動けないんだ。」
「ああ、分かったぜ。じゃあ、行ってくるぜ。」
「てら〜」
そう言うと魔理沙は、箒に乗って窓から出て行った。
「ハァ、とんだ災難だったな。取り敢えず霊夢、服着せてくれるか?」
「はいはい」
霊夢が俺の服を持って来て来せ始める。
「霊夢は、服着ないのか?」
「見る人は、氷坂しかいないなから別に着なくていいわよ?」
「魔理沙やアリスに見られたことは、スルーですか。着てください。」
「わがままねぇ。」
お前が、お前がそれを言うかよ。ていうか、俺も全裸見られちまったよ。ていうか、さっき全裸で魔理沙に説明してたけどかなりカオスな絵だっただろうな。
大分傷がなおってきているな。これなら立てるんじゃないか?
「よっこいしょっと。おお、やっと立てるようになったか。」
「チッ」
ああ⁈この脇巫女今舌打ちしやがったか⁈こいつは、鬼か⁈鬼なのか⁈血も涙もない鬼なのか⁈まあ、いい。
さて、上半身は動かせなくても歩けるんなら散歩でもすっかな。
sideアリス
一体何処まで来たのだろうか、何も考えずに飛んでいたら知らない場所に来てしまった。辺りは、薄暗く背の高い木が日の光を遮るようにそびえ立っていた。だが、そんなことはどうでもいい。ああ、こんな世界なんて消えてしまえばいい。死んでしまいたいとさえ思っていた。氷坂と霊夢があんな関係になっていたなんて。そんな事を思い出すだけで息が出来なくなるほど胸が締め付けられる。力無くその場で座り込んでしまう。
「ん?おい、女がいるぞ。」
「あれは、魔女かぁ。丁度腹が減ってた所だ。喰っちまおうぜぇ、ヒヒヒ。」
低級妖怪が私の周りに数匹囲むように集まる。私には、相手にすらならない妖怪。だがここで死んでもいいと思った。ここで、一思いに死んだ方が楽なのでは、と。
「久し振りのご馳走だぁ‼︎‼︎」
と、妖怪が全員飛びかかって来た。私は、目を瞑った。・・・・・。
キリキリキリキリ
いつまでたっても来るはずの攻撃が来ない。疑問に思い目を開ける。
「あ、あれ?体が動かねぇ。」
妖怪が空中でピタリと止まっている。
「ハァ、アリスさーん何やってるんですかー?」
後ろから嫌味たらしく呆れたような声を掛けられる。後ろを振り向くと氷坂がいた。
「ったく、アリス帰ったらお説教な」
「どう、して?」
「色々と説明はあとだ。早く帰るぞ。ここって妖怪の山だろ?だったら天狗が見回りとかしてんだろ?見つかったら殺されるぞ。」
「私は、それで、いい。もう氷坂は、私のこといらな
「んなわけねぇだろ‼︎‼︎‼︎」
いきなり怒鳴られ驚き体がビクッと跳ね上がる。
「お前が今なに考えてるか知らないけど‼︎‼︎俺はお前に死んで欲しく無いんだよ‼︎‼︎あと、お前ちょっと勘違いしてるけど俺は霊夢の事を恋愛対象として見てないからな?」
「え?」
「分かったらとっとと行くぞ‼︎今俺の上半身動かないんだよ。このままだと天狗に殺される。」
ああ、ああそうなんだ。それを知った途端急に心が急に楽になった。それと同時に今までの自分の言っていた事が馬鹿みたいで思わず苦笑する。
「う、うん‼︎」
side 氷坂
アリスを見つけたのはいいが早くここを離れないと天狗に見つかる。天狗も人を喰うらしいしな。今冷静になって考えるとなんで俺手分けして探そうなんて言ったんだ?自殺行為じゃないかよ。
「ハァ、ハァ、こりゃあ結構ヤバいのかも知れないな。」
アリスは、そこそこ強いらしいが天狗複数人相手ともなると話が別だろうし、俺が死ぬ。
「誰だ‼︎」
「マズイ、天狗か⁈」
「貴様ここは、妖怪の山だぞ。人間が立ち入っていい場所ではない。」
け、ケモミミ⁈これ、天狗⁈きっとこいつの性別は、男であろうが超可愛いんですけど⁈ってそんな事を考えている場合じゃない。ここは、冷静に相手を刺激しないように
「お、俺達は迷っただけだ。好きでここに入った訳じゃない。」
「そうか、だが丁度腹が減ってた所だ。」
ケモミミ天狗が剣を抜き近づいてくる。ハ、ハハ参ったな。殺るしかないか。後ろに大きくジャンプしそれと同時に手が使えないため霊力で結界を展開する。
「人間がぁ、いくら小細工を使っぶっ‼︎」
「私もいること忘れないで欲しいわね。」
天狗の顔面にアリスが放ったであろう弾幕の弾が直撃する。
「クッソ‼︎痛ってぇなぁあああ‼︎‼︎‼︎」
そう言うと大きく天狗が息を吸い込む。
「アォォォォォォォォォォン」
な⁈遠吠え⁈まさか仲間をよんだ⁈遠吠えをした天狗がこちらを見てニヤつく。今更逃げても逃げられないし戦うしかないか。ハハ、詰んだかもなこりゃ。
「なんだ?逃げねぇのか?逃がさねぇげどな。仲間を呼んでやった、すこしでも天狗に盾ついたことを後悔しながら絶望して死ね‼︎‼︎」
すると上空から複数のケモミミがついた天狗が来る。
「どうした。」
「侵入者だ‼︎殺せぇ‼︎」
剣を構え複数の天狗が襲いかかって来る。大体五人ってところか。ま、状況が絶望的だろうがやれる事は、やってやるさ。
「アリス、二人頼む‼︎」
「え?」
そう言うと同時に結界の糸を剣で切りながらこっちに三人の天狗が突っ込んでくる。俺の目の前に来たところで剣を振り上げる。霊力で身体機能を強化し剣をスレスレのところで避け後ろに大きく下がり走る。
「逃げても無駄だぁ‼︎‼︎」
勿論天狗は、追いかけて来る。それを確認したところで天狗の進行方向に糸を張る。
「無駄な悪足掻きを‼︎」
それを聞いてホッとする。天狗三人は、馬鹿正直に糸に突っ込んでくる。天狗の一人が糸を切ろうと剣を振り上げ、下ろす。
キイィィィィィン
「な、この糸切れ・・・・え?」
糸を切れずそのまま糸に突っ込んだ天狗三人のからだは、
真っ二つに切れた。
「俺が持ちうる糸の中で一番強く一番切れ味のある糸、俺のとっておきだ。」
「ああ・・あぁぁぁ・・・・」
最後の声をあげ天狗三人は、絶命する。
「ふぅ〜危なかった〜」
「お疲れ様。」
「おう、そっちも終わったか。」
流石アリスと言ったところだろうか天狗二人を倒している。
「貴方って結構博打打ちなのね。あの糸よけられてたら確実に天狗三人に殺されてたじゃない。」
「これぐらいしないと俺じゃ勝てないよ。さて、早く逃げるぞ。」
ゴォッ
その音が聞こえた瞬間に、反射的に腹を霊力で強化し糸でガードする。
ドゴォ
「ガハッ‼︎」
何者かの強烈な蹴りが腹に入り思い切り後方に吹き飛ぶ。霊力で強化した上にガードしたのになんだこの威力⁈一体誰が・・。天狗⁈まさか、また増援⁈しかもかなりの量だ‼︎二、三十人わいる。アリスも多勢に無勢で抵抗したようだが取り押さえられている。俺は、もう立つことすら出来ない。
「ハ、ハハ万事休す、か」
こうなったらアリスだけでも逃がす‼︎全霊力を振り絞り糸でアリスの周りの天狗を糸で切る。
「逃げろ‼︎アリス‼︎‼︎」
だがそれも虚しく残りのの天狗にアリスが捕まってしまう。
「チッ、余計な損害くれやがって。」
一匹の天狗が俺を足蹴にする。
「ガハッ‼︎」
「ハァ、こりゃあ君拷問刑だわぁ。ただじゃ殺さねぇからな?もう一人の女も十分可愛がってやるよぉ。おら、見ろよ。お前の女が慰み者になっていく姿をよぉ」
目の前では、数人の男に囲まれ服を破かれるアリスがいた。
「おい‼︎‼︎やめろ‼︎‼︎おい‼︎‼︎」
やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ。噛んでいる下唇がブチブチと音をたててちぎれていく。
「ヒ、ヒヒヒアハハハ‼︎‼︎」
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
そして、アリスが全裸にされ天狗に犯されようとした瞬間
目の前の景色が弾けた
「殺す」
あー戦闘シーンむずかしー‼︎難しいよー‼︎
誤字、脱字、コメント、感想あればよろしくお願いします。