「殺す」
自然と動かないはずの体が動いた。痛みなどなかったかのようだ。頭には、目の前の天狗を殺すことしかない。目の前のものを壊すことしか頭にない。今まで発したことの無い破壊衝動。そして、今までの自分じゃあり得ないほどの力。何故こんなことになったのか。けど今は、
「最高の気分だ・・ヒヒ」
「な、なんだ⁈」
俺を足蹴にしていた天狗の首を鷲掴みにし、握り潰す。大きく地を蹴りアリスを囲む天狗のところへ行き無防備な天狗数人の頭を足で蹴り切断する。
「ヒ、ヒィこいつ人間じゃねぇ‼︎‼︎逃げるぞ‼︎」
「二、ニガ、ニガ、ニガサナイ‼︎」
飛んで逃げる天狗のところへ大きく飛び思い切り足を上げ踵落とし。
「アガァ‼︎‼︎」
蹴られた天狗が勢い良く地面に落ちる。スタっと地面に着地し天狗蹴った天狗を見る。
「アァ、タズゲデ・・」
まだ、息がある。殺す、一人残らず殺す‼︎絶対殺す‼︎‼︎天狗の頭を掴み持ち上げ腹を抉る。
「アギャァァァァァァァァ‼︎‼︎‼︎」
ああ、あぁなんて、なんて楽しいのだろう。何度も何度も天狗の腹に手を抜き刺す。
「アァ、ア・・・・」
死んでしまった。ち、つまらない。
「うわあぁぁぁぁ‼︎」
ラストの一人の天狗が後ろから剣を振り下ろす。俺の肩を剣が切り裂く。だが、
「あ、あれ?あれ?」
剣は肩で止まる。
「アハァ」
後ろにゆらりと振り向き首を掴み地面に叩きつける。大きな音とともに地面にクレーターが出来る。
「ガハァ‼︎‼︎」
天狗が大量の血を吐く。まだ死んでいないことを確認すると両手を合わせ力を溜め、
「シネェ・・ヒヒ」
思い切り叩きつける。まるで隕石が落ちたかのような大きなクレーターと衝撃が周りに響き渡る。
「イヒ、イヒヒヒヒアハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎‼︎‼︎」
「氷坂・・・・?」
アリスは、力なく俺を見てそう言う。
「アハァ、アリスゥヒヒヒ」
「⁈何⁈今の音⁈」
霊夢が音のした方向を向きそう言う。
「氷坂の行った方向だ‼︎何かあったのかもしれないぜ‼︎行こうぜ‼︎」
「ええ」
今だしうる全速力で駆けつけた霊夢と魔理沙が見たのは、あり得ない光景だった。
「なんなの・・これ・・。」
あり得ない光景に目を向き凝視する。体をボロボロにされ絶命する天狗数体と全裸のアリス、返り血を浴び高笑いをしている一人の人間であろう人物を見て。
「これ全部氷坂が・・?まさか、そんなあり得ないぜ・・あいつ上半身動かないんじゃ・・?」
「ア、アハハハハァゴロジデェモットゴロジデェ」
もう、自制心なんてない。ただ、破壊衝動に身を委ね霊夢の首を掴もうと霊夢の方に走る。
「な⁈」
すんでのところで俺の攻撃を避けた霊夢は空を飛び距離をとる。
「あいついつもの氷坂じゃないぜ⁈様子がおかしい‼︎しかも、動かないはずの上半身が動いてるぜ‼︎」
「ええ、しかも今私を殺そうとした⁈でも今は考えてる暇なんてない。今他の天狗に来られたらアリスが死んじゃうわ‼︎だから氷坂を気絶させて一旦帰るわよ‼︎魔理沙は、アリスをお願い‼︎」
「ああ‼︎」
すると魔理沙はアリスの方に向かい霊夢は札を持ってこっちに向かってくる。
「ウガァ‼︎」
手を振り上げ霊夢の頭をもぎ取ろうとするが避けられ俺の腹に札を貼り大きく息を吸い
「はっ‼︎」
ドンッと鈍い衝撃が走り意識を失う。
「魔理沙‼︎」
「アリスは、無事だぜ‼︎」
「天狗が来る前に逃げるわよ‼︎」
そう言うと霊夢と魔理沙は、博麗神社へと向かった。
目が覚めたのは、次の日の朝の事だった。
「目が覚めたみたいね。」
周りには、囲むようにアリス、魔理沙、霊夢がいた。
「そっか俺あんなことしちまったのか・・・・」
そういい何人も殺したであろう自分の手を見る。まだ天狗のであろう血が付着していた。
「今から何が起きたのか全部話して。」
霊夢が俺に冷たい視線を送りそう言う。当然だろう一度であろうと霊夢を殺そうとしたのだから。
「ああ・・・・そうだな。」
〜少年説明中〜
「そう・・」
「これが今までに起こったことで俺に起こったことだ。何度も言うがこんな力持ってたなんて知らなかった。でも、許されない事をしたっていうのは分かってる。別に許してくれなんて言わないが好きに罰を与えてくれ・・・・。」
罪悪感に浸りながら俯きそう言う。
「ま、そう言うことなら仕方ないわね。こんな状況招いたのは私だしね。」
そう言い、冷たい視線を送っていた目から一変し明るい顔でそう言う。
「な⁈殺そうとしたんだぞ⁈俺は‼︎」
「殺そうとしたことなら私もあったからね、お互い様よ。でもそんなに罰が欲しいなら〜」
「な、なんだ?」
「私の夜の相手よろしくね☆」
ウィンクをしてそう言う。
「ぐ、罰なら仕方ないな」
「ちょ、ちょっと待ってダメに決まってるでしょ⁈それと、殺されかけたってどういうこと⁈」
物凄い焦り方で霊夢の要求を拒否して、話題をそらそうとする。
「ああ、そう言えばアリスにまだ話してなかったぜ。」
「魔理沙・・」
俺が寝てるうちに説明しとけよ。
「まあ、いい。俺が説明する。」
〜少(ry〜
「結局私の勘違いだったのね・・。霊夢・・貴女、痴女?」
「うっさいわね‼︎魔理沙と同じ反応してんじゃないわよ‼︎」
「でも、どうやって私を見つけたの?」
「ああ、それはな。魔理沙が事情を説明するためにアリスのところに行ったんだが数十分後に帰って来てな。妖怪の山以外何処探してもいないって言うから、もしかして妖怪の山入ったんじゃないかってなって手分けして妖怪の山に探しに行ったわけだ。」
「妖怪の山は、天狗が通してくんなかったから探せなかったんだが三人で行ったら通してくれたぜ」
「あんたが何度頼んでも通してくれなかったからその天狗ぶっ飛ばしたんでしょうが」
「一緒になってボコってたやつがよく言うぜ」
「そうだったんだ・・」
アリスが納得したような顔をして言うと同時に、
「ごめんね、氷坂。私の勘違いで危険な目に合わせちゃって」
「ああ、いいよ。気にしなくて。」
「しっかし氷坂って何の能力なのかしらね?とてつもない、破壊衝動に天狗を圧倒的に上回る程の力に傷が完治してるなんて」
「ていうか本当に人間なのか?」
魔理沙が腕を組みこちらを見てそう言う。
「うーん。自分でも心配になって来たな。俺って人間なのか?」
アリスの方を向きそう言う。
「なんで私の方向いて言うのよ。そんなこと聞かれても分からないわよ。」
「氷坂の親は?」
「人間だよ。」
「そう言えば親は、残して来たんでしょ?いいの?」
アリスが心配そうに俺の顔を覗き込んでそう言う。
「ああ死んでるからな。いいんだよ。
目を逸らしてそう答える。
「因みに死んだ原因、聞いていいかしら?」
「必要か?」
「ええ。」
ハァ、と大きくため息をしてから
「俺が殺した。」
「ッ⁈」
霊夢が驚愕のあまり、固まっている。
「ハァ、なんで驚くんだよ。この世界だとそう言うことしょっちゅうあるもんじゃないのか?」
「なんで・・殺したの?」
霊夢が恐る恐る聞いてくる。
「必要か?」
霊夢を睨み怒りをこめた声でそう言う。
「い、いえ、詮索が過ぎたようね。ごめんなさい。」
「いや、取り乱してすまん。」
皆黙り込んでしまった。あー、あんな事聞くからすっかりお通夜ムードだよ。
「ま、まあ私はもう暗いし帰るぜ。」
「ああ、きーつけて帰れよ。」
あー、魔理沙この空気に耐えらんなくなって逃げちゃったよ。
「さて、俺はどうすっかなぁ〜。」
場の空気を変えようと出来るだけ明るい声で言う。
「今日は、暗いし止まって行きなさい。あと、氷坂の能力が分からない以上あの時みたいに暴走するかもしれないからここから出す訳にもいかないわ。」
「む、そうなのか?」
そっか、飽くまで博麗の巫女だもんな。異変を起こしかねない不安要素を外に出す訳にいかないと。
「・・てくわ。」
「なんか言ったか?アリス」
「私も泊まってく!いいでしょ⁈霊夢‼︎」
「チッ、はいはい好きにしなさい。」
おい、この脇巫女今舌打ちしなかったか?まあ、アリスがいるんだったら今日は安心だな。
で、いまから寝る訳だが。
「なぁに?この状況?」
両脇には、全裸の少女が二人。
「アリス、氷坂が困ってるじゃない。」
「お前含め、俺は困ってるよ‼︎」
「なんで、霊夢は良くて私はダメなの⁈」
「話聞いてましたよね⁈アリスさぁん⁈俺は、無理矢理やられたの‼︎」
「夢中で腰振ってた癖に。」
「お前は、黙ってろ‼︎てか、上半身動かないのにどうやって振るんだよ‼︎」
「ケダモノ」
「アリスさぁん⁈今俺動かない言うたよ?言うたよ?」
「中で出した癖に」
「あれは、生物的に我慢不可能でしょ⁈」
「色欲魔」
「俺にどうしろとアリスさん⁈あの状況でどうしろと⁈アイ ドント ノー‼︎アイ ドント ノー‼︎」
「じゃあ早速お楽しみ〜♪」
「おい‼︎ズボンとパンツ脱がすな‼︎手を止めろ‼︎ってうお⁈体が動かない。って上海人形⁈アリス⁈抑えんのやめていただけます⁈」
「やだ。霊夢が氷坂とやってるのに私は、ダメなんておかしい。」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎」
今日も博麗神社には、賑やか(?)な声が響く。
戦闘シーン(ry
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