〜龍斗side〜
俺は今、駒王学園の旧校舎にあるオカルト研究部の部室にいる。俺は、手を縛られ悪魔達5人と対面する形で椅子に座らせれている。
「単刀直入に聞くわ。貴方は何者なの?1年A組の中島龍斗君。」
そう言って、悪魔が尋ねてくる。俺は本当のことを話すのか迷った。話したところで、俺は消されるか、奴隷として死ぬまで俺をこき使うのだろうと思っていた。
「………………………………………。」
だから俺は黙秘を選んだ。どうせ死ぬのだったらこいつらに情報を与えないで死のうと思ったからだ。俺が黙秘を続けていると、
「はぁ。ちょっとは喋って欲しいのだけど。」
「………………………………………。」
それでも俺は黙秘を続ける。すると、
「……本当に中島君なのですか?」
「……………そうだけど。」
「なんであの場所にいたんですか?」
「…………それを喋れせて俺をどうする気だ?」
「いえ、どうもしません。私達はあなたが何者なのかを知りたいだけなので、貴方に危害を加えるつもりはありません。」
「それをどう信じろって言うんだ!」
俺がそう言うと、塔城さんが俺の所まで来て、
「……これじゃぁダメですか?」
そう言って、手を縛っていた魔法を解除する。解除をすると元いた場所に戻っていった。
「どう?これで信用してもらえたかしら。」
「………あぁ。でも話したくない。」
「それはどういうことかしら?」
「それは………。」
『もう話してもいいんじゃないかな?』
「サーゼクスさん。」「お兄様!」
声のする方を向くと、サーゼクスさんが立っていた。
俺は驚いていた。突然現れたことに驚いたのではなく、なぜこんな所に現れたのかに驚いていた。それは俺だけではなく、オカルト研究部のメンバーも同様に驚いていた。
「龍斗くんすまないね。僕が依頼しなかったらこんな事にならなかったね。」
「いえ、気にしないで下さい。サーゼクスさんは悪くありません。俺の運が無かっただけです。」
「そう言ってもらえると、助かるよ。」
俺がサーゼクスさんと話していると、
「お兄様!龍斗を知っているんですか?」
そう言って悪魔が、サーゼクスさんに問いかける。
お兄様?と俺が疑問に思っていると、
「えぇ。よく知っているよリアス。今回のバイサー討伐を依頼したのは僕だからね。」
「なら、お兄様に聞きます。彼は何者何ですか?」
「それは、龍斗くん自身から話して貰おう。……龍斗くん。」
そう言ってサーゼクスさんが俺に話を振ってくる。
「…でも……。」
「龍斗くん大丈夫。彼らなら、受け止めてもらえる。それは私が保証する!」
「………わかりました。」
俺はそう言って塔城さん達の方を向き、深呼吸をしゆっくりと話し始める。
「俺は、冥界では『死神』って言われています。」
「あ、貴方があのはぐれ悪魔狩りの『死神』なの?」
「はい。」
そう言って、リアス?さん達が驚くが、
「あの〜部長。その『死神』って何ですか?」
1人の男の悪魔が手をあげて聞いている。最近悪魔になったのだろう。それなら俺を知らないのは頷ける。
「そうだったわね。イッセーは最近悪魔になったばかりだから知らないのは当然よね。『死神』っていうのは冥界も有名なはぐれ悪魔狩りのプロよ。受けた仕事は絶対に達成する。その実力は、上級悪魔以上だと言われているわ。まさかそれが貴方だなんて。」
「え!?そんなに強いんですか?」
「えぇ。それと『死神』には噂があるの。」
俺はそれを聞いた瞬間体が震える。もしかして…………
「噂ですか?」
「えぇ。それは『死神』は目が見えないって噂なのよ。それは真実なのかしら?」
「それは…………。」
やはり俺の予想通り目の事だった。それは俺が1番話たくない事だった。俺、サーゼクスさんの方を見るとサーゼクスさんは小さく頷き、
「大丈夫。」
そう言ってくれた。俺はもう一度深呼吸をし、
「……目が見えないのは事実です。」
「噂は本当だったそうね。けどどうして貴方は私達が見えてるよに振る舞えるのかしら?」
「それは………………………………」
俺はリアスさん達に音や魔力探知の事話す。
「なるほどね。」
リアスさんが頷いでいると、塔城さんが、
「じゃぁなぜ授業中に黒板の文字を読めるんですか?」
「それは僕が説明しよう。龍斗くんがなぜ黒板の文字が読めるのかだったね。それはね、龍斗くんにその日の授業で黒板に書く内容の紙をその日の朝に渡しているからだよ。」
塔城さんの質問にサーゼクスさんが答える。
「ですが、中島君は目が見えないんですよ。どうして紙の内容がわかるんですか?」
するとサーゼクスさんは1枚の紙を渡す。
「これがその答えだよ。」
「………点字?」
そう俺がどうして教科書や紙に書いている内容がわかる理由は点字のおかげである。目が見えない人の為に人間が作った文字。そのおかげで俺は授業をうけられている。サーゼクスさんが俺の為に全教科書を点字にしてもらえたのはすごく助かった。
「……じゃぁ何で中島君はこの事をクラスメイト達に言わなかったですか?」
「それは…………。」
そう言って俺は俯く。言いたくない。頭がその言葉でいっぱいになる。その時すっと俺の肩に手が乗る。サーゼクスさんだろう。その手は『彼らなら君を受け入れてくれる』と言っているようだった。俺はここで言わなかったサーゼクスさんの信用を裏切ると思い全てを話すを決める。
「……俺がクラスメイトに目が見えない事を言わない理由の前に昔話を聞いてもらえるかな?」
「…はい。」
塔城さん達が頷き、俺は話しだす。過去に俺の身に何がおこったのかを………。
俺はものごごろ着くまで孤児院で過ごしていた。孤児院の人曰く俺は孤児院の前に捨てられていた所を園長先生が拾ってくれた。孤児院ではみんなが良くしてくれた。孤児院のみんなも俺と遊んでくれた。目が見えない事も気にしないで接してくれた。そして、俺が3歳になった時事件が起きた。孤児院が何者かに襲われたのだ。俺はその時孤児院から離れた場所に園長先生といた。俺達は孤児院まで走る。孤児院には火が放たれており、炎が孤児院を覆っていた。園長先生は俺にここで待って居るようにと言うと孤児院の中に入っていったが、戻って来るはなかった。
孤児院は数時間後に消し止められた。孤児院の皆は遺体で発見された。その遺体中には槍で刺された様な傷があるものも合った。孤児院を襲った犯人は金目当てのただの強盗という事になっている。だが、目撃証言が一切ないため犯人の目的はわからない。
俺は居場所と家族を失い途方にくれていた。そんな時声をかけてくれた人がいた。その人は最近子供を亡くした人だった。その亡くなった子供に俺が似ていた為声をかけたそうだ。
その人は、中島仁っと名乗った。そして仁さんは孤児院の話を聞いて俺に家族にならないかと言ってくる。
俺はどうするか迷ったがそれを受け入れて俺と仁さんは家族になった。
俺は仁さんと幸せに暮らした。仁さんの事、仁さんの子供の事もいっぱい聞いた。ただ俺は一度も仁さんに『お父さん』と言った事がなかった。仁さんはあまり気にて無さそうにしてるがやっぱり寂しそうだった。
俺は仁さんと何不自由なく、暮らした。その時に俺は仁さんから魔法の使い方と武術を教わった。
今思えば、仁さんは何者だったのだろうかと思うことが多々ある。
まぁそのお陰で俺は今の音や魔力探知での空間把握が出来るようになったのだが。
それから俺はすくすく育ち、小学生にまで成長した。
仁さんは俺を小学校に入れてくれた。そこからが地獄の始まりだった。俺はいじめにあっていたのだ。
目が見えないのをいい事に机の落書き、わざと足をかけられたり、罵声を浴びさせられたりしていた。
だが、俺は全然気にしていなかった。なぜなら
「中島君大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ。」
そう俺には、俺の事を気遣ってくれる友達がいたからだ。
その子の名前は黒羽雪ちゃんという女の子だった。その子はいつも俺の事を気遣ってくれた。俺が罵声を浴びさせられると怒って反論してくれる女の子だった。
俺は毎日雪ちゃんと遊んでいた。雪ちゃんと遊んでいる時は俺は幸せだった。俺はいつしか雪ちゃんに好意を抱いた。初めての恋。俺は幸せだった。そうだ!明日雪ちゃんに告白しようと思い、俺はうきうきしながら眠りについた。明日が楽しみで仕方がなかったが、それは儚い夢だった。
雪ちゃんが死んだ。自殺だった。
俺をいじめていた奴らが雪ちゃんにもいじめを行っていたらしい。俺は悔しかった。俺のせいで雪ちゃんが死んだのもそうだが、雪ちゃんの苦しみ気づけなかった自分の不甲斐なさが1番許せなかった。それはその日、一日中泣き続けた。涙が枯れるまで泣いた。
仁さんは何も言わずに俺の頭を撫ででくれた。
それから数日がたったころ、俺をいじめていた奴が俺に、
「お前のせいで雪ちゃんが死んだんだぞ。疫病神!」
と言ってきた。俺はこの時初めて人を殺した。
仁さんに使うなと言われていた魔法を使ってそいつを引き飛ばした。それぐらい俺はきれていた。雪ちゃんを殺した奴が何を言ってんだよと思い殺した。
俺はいじめグループを殺しまくった。俺に助けを求めるものもいた。だが、俺は躊躇わず殺す。殺す度に気持ちが晴れるきがしたからだ。それから俺は仁さんに取り押さえられた。
その日からの人生は酷かった。当たり前だろう。人殺しの化け物が居るのだから。仁さんの家には毎日のように石が投げ込まれる。酷い時には爆弾を投げ込まれた時もあった。
俺は仁さんに何度も謝った。だが、仁さんは
「お前は悪くない。」
と言って笑顔で頭を撫でてくれる。俺は仁さんの優しさが辛かった。いっそのこと怒鳴って欲しかった。俺が仁さんの人生を無茶苦茶にしたのに笑って許してくれた。俺はただただ仁さんに謝ることしか出来なかった。
それから俺達は地方の田舎に逃げ込んだ。そこで俺達は人生をやり直そうとしたが、そう長くは続かなかった。
仁さんが病気で倒れた。病名は癌だった。医者によるともう手遅れらしく、もって後2ヶ月と言われた。
あまりにも短すぎる。俺はただ泣くしかなかった。
仁さんは
「なんでお前が泣くんだよ。」
と言って笑いかけてくれる。
「なんで笑えんだよ!もう死ぬかも知れないのなんで笑えるんだよ!」
と怒鳴るが、
「お前が俺の最後をみとってくれるんだから最後まで笑顔でいるさ。それより俺はお前の方が心配だ。俺が居なくなったらどうすんだよ!」
そう言って仁さんは笑いかけてくる。あまつさせえ俺の心配までしてきた。なんで俺の心配するんだよ自分の心配しろよ!と思ったが、
「お前が幸せなら俺は幸せだ。」
そう言ってきた。この時俺は仁さんが死ぬその瞬間まで笑顔でいようと思った。それから俺は仁さんとたわいない話をしたり調子のいい日には外に出かけたりして過した。
そしてその瞬間がやってきた。
仁さんは本当に最後の最後まで笑顔だった。
俺も最後まで笑顔でいようとするが我慢出来ずに泣いてしまった。それに俺は1つ心残りがあった。仁さんに『お父さん』と言えなかったことだ。俺は恥ずかしくて言えなかった。それがただ1つの心残りだ。そして葬儀は近所の人達と一緒にひっそりと済ませた。
それから俺は人と関わり合いを持たなくなった。
何故なら俺と関わった奴は皆不幸になっているからだ。それだったら関わらないほうがいいそれが相手の為でもある。
そして俺は仁さんと暮らした田舎を出て、冥界に行った。
冥界には仁さんと1回行ったことがあったので俺はそこではぐれ悪魔狩りをして生計を立てる事にした。俺はそこで初めて神器を出せるようになった。
はじめは戸惑ったが、すぐに慣れた。
それから俺ははぐれ悪魔狩りをしいてそこでサーゼクスさんと出会った。サーゼクスさんは会議の帰っている途中だったらしい。
サーゼクスさんとは直ぐに仲良くなった。そこで俺はサーゼクスさんに学校に行って見ないかと言われる。
俺は最初は断っていたが、押し切られこの駒王学園に入学する事になった。
「そして今に至るわけです。」
俺が話終わると、皆が泣いていた。
「グスッ。………ごめんなさい。そんな辛い事思い出させてしまって」
「いえ、大丈夫です。」
と言って見るが、内心大丈夫ではなかった。拳を血が出る位まで握り締めていた。そうしないと泣いてしまうから。
「だから俺はクラスメイトには目が見えない事を言わない。もう失いたくないんです。」
そう言って俺は俯く。すると頭を撫でられる。
「よく頑張ったね。」
サーゼクスさんがそう言って頭を撫でてくれる。俺は涙が溢れそうになる。仁さん…いや父さんを思い出して。
「でもね龍斗くん。君だけが傷つく事は無いんだよ。それに君に関わったら不幸なるって言ってたけど、僕は全然不幸になっていないよ。むしろ今僕は幸せだよ。手のかかる弟ができたみたいで。」
「でも、これから不幸になるかもしれないじゃないですか!俺は不幸を呼び寄せる疫病神なんですよ!」
「それなら僕は君に降りかかる不幸を真っ向から叩き潰すよ。それに、もう僕らは友達じゃないか、少しくらいは頼ってよ。」
と言ってサーゼクスさんが俺を抱き寄せる。俺はついに瞳から涙が溢れ出す。
「リアスとリアスの眷属も龍斗くんを受け止めて欲しい。彼こう見えて寂しがり屋だから一人は辛いんだよ。彼の事を嫌いにならないでほしい。君たちだけでも。」
「えぇ。もちろんよ!」
「もちろんですわ。」
「はい。」
「僕で良ければ。」
「グス。……当たり前だ。」
「ありがとう。」
そうオカルト研究部のメンバーが言ってくれた。
俺はやっと居場所が出来たような気がした。他人を傷つけない為にからの中に閉じこもっていた。それをサーゼクスさんとオカルト研究部のメンバーはそれを壊して手を差し伸べてくれるようだった。
「俺はここに居てもいいんですか?」
これは震え声になりながらもそう言った。そうすると誰かに手を握られた。
「はい。中島君はここにいていいんです。」
塔城さん俺の手を握ってそう言ってくれた。俺は今まで我慢してきたものを全て吐き出すように泣いた。
その間も塔城さんは俺は手をずっと握ってくれていた。
そして俺は、憑き物が取れたように心がスッキリとしていた。
「塔城さんありがとう。」
と言って塔城さんの手を離す。ずっと握っていたかったが、それはまずいので慌てて離す。
「いえ、どういたしまして。」
そう言って塔城さんはリアスさんの近くに帰って行く。
「龍斗、これからはあなたもオカルト研究部のメンバーとしてここに来なさい。何か辛い事があったらまずここに来て話なさい。いいわね。」
「はい。」
「それとここにいる時は私の事を部長と呼びなさい!」
「はい、部長。」
「あらあら、さっきとは打って変わって素直で可愛い子ですわね。」
そう言って女の悪魔が言ってくる。俺は恥ずかしくなり、顔を隠す。
「あらあら、本当に可愛い反応しますわね。」
と俺の頬をつついてくる。
「朱乃からかわないの。」
リアスさんが呆れたように言う。
それから少しの間、朱乃さんにからかわれ続けた。
それから俺は、リアスさんに、
「俺を眷属にして下さい!」
と真剣に言う。
「龍斗はそれでいいの?」
「はい。俺は自分を受け入れてくれた部長達に少しでも力になりたいんです。」
俺は自分の思いの丈をぶつける。それをリアスさんは受け取ってくれたらしく、1つの駒を出す。
「わかったわ。これは『戦車の駒』。1個で転生できるかわからないけどやって見るわ。」
そう言ってリアスさんが俺の胸に駒を当てる。
すると、
「え?嘘。駒が変わった」
駒が俺の中に入っていった。リアスさんがいうには『戦車の駒』が変化して『変異の駒』になったらしい。だがこれで俺は悪魔になれた。
「そじゃ龍斗、悪魔として歓迎するわ。祐斗。」
「はい、部長。僕の名前は木場祐斗。2年生だよ。リアスグレモリーの『騎士』だよ。よろしくね。」
「俺の名前は兵藤一誠。2年生だ。俺は部長の『兵士』だ。よろしくな龍斗!」
「私は知っていると思いますが、塔城小猫です。中島君と同じ『戦車』です。よろしくお願いします。」
「私は姫島朱乃ですわ。リアスグレモリー様の『女王』をしています。ふふ、これからはよろしくお願いしますね。」
「そして私は 貴方の主のリアスグレモリーよ。よろしくね龍斗。」
オカルト研究部の全員が自己紹介が終わった所で、今度は俺が、自己紹介をする。
「俺は中島龍斗。冥界では『死神』って呼ばれています。話した通り俺は目が見えないので至らない点があると思いますが、よろしくお願いします。」
そうして俺はリアスグレモリーの眷属として悪魔になった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
龍斗くんの壮絶な過去が出てきましたね。
自分で設定付けときながら書いてる最中余りにも可哀想で泣きそうでした。
それなら書くなって話なんですけど。
なんか、サーゼクスさんが優しい過ぎてもうサーゼクスさんをヒロインにしてもいいんじゃねっと思って書いてました(笑)
初めてこんなに書いたんです疲れますた。
はじめは、4000字くらいかなっと思っていましたが、ところがギッチョン!6000字までいっちゃいました(笑)
どこで増えたんだろ(;´・ω・)
さて、次回は、シスターと松岡さんに会います。
え?松岡さんって誰だって?中の人だよ!
ではでは、さようなら(・ω・)ノ
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