白猫と盲目の龍人 〜断ち切れない気持ち〜   作:967

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シスターと悪魔

~龍斗side~

 

 

俺は今オカルト研究部の部室にいます。

 

 

「それじゃあ部長行ってきます。」

 

 

一誠先輩が勢い良く部室から出ていった。なんでもこれから契約を取りに行くようだ。俺達悪魔には、人間と契約して相手の願いを叶える変わりに、それ相応の対価を貰う仕事らしい。

 

 

[これを聞いていると何処ぞのインキュ〇ーターを思い出すのはなんでだろう?……………………て、イン〇ュベーターってなんだよ!はぁ…俺疲れてるんだろうか?]

 

 

龍斗が頭を抑えながら1人漫才をしていた。

それは置いといて、俺もいつかはやらないといけない仕事なのだが、やっていける自信が無い。

俺が出来る事はせいぜい話し合いだけだろう。それ以外は出来そうにない。そんな事を思っていると、

 

 

「イッセーがはぐれ悪魔祓いに襲われてるわ。助けに行くわよ!」

 

 

部長がそう言って魔法陣を発生させる。

悪魔祓い<エクソシスト>神や天使の加護を受けて悪魔祓いをする教会の使徒。だが今回現れたのは『はぐれ悪魔祓い』こいつらは悪魔を狩る事に喜びを覚え教会を追放された奴らだ。そいつ等は堕天使の加護を受けている。

多分あの時あった堕天使と関係があるのだろう。

俺達は急いでその魔法陣に乗り転移した。

 

 

 

転移した先には、一誠先輩と教会関係者であろう男女2人がいた。一誠先輩が脚に怪我をおっていて俺はすぐさま戦闘態勢に入る。

 

 

「おやおや~悪魔様の団体じゃないですか~。お仲間を助けに来たんですか~?反吐が出ますね。」

 

 

物凄い腹が立つ言い方をして来る男がいる。そいつの方を見ると、手にビームサーベルみたいな剣と銃が握られていた。

こいつがはぐれ悪魔祓いだろう。だがもう一人は誰だろう?一誠先輩を庇ってるみたいだけど。

 

 

「ひゃほい!隙あり!」

 

 

はぐれ悪魔祓いが俺を切り付けようと襲ってくるが、

 

 

「させないよ!」

 

 

ガキン!

 

部屋中に甲高い音が鳴り響く。木場が攻撃を防いでくれたみたいだ。

 

 

「ありゃりゃ。防がれちった!でも!」

 

 

そう言ってはぐれ悪魔祓いは俺に銃を向ける。

俺はすぐさま射線からよけるように動き、なんとか避けるが、少しかすってしまった。力が抜ける感覚が襲って来るがまだ全然大丈夫だ。

 

 

「その銃、銃声がしないのか。厄介だな。」

 

 

「そうなんですよ!僕ちゃんもこの銃大好き何ですよ!だから大人しく死んじゃって下さいね☆」

 

 

そう言ってはぐれ悪魔祓いは再度俺に銃を向ける。

その時、はぐれ悪魔祓いの後ろの家具が消し飛ぶに。

部長がやったんだろう。

 

 

「よくも私のかわいい下僕を可愛がってくれたわね?」

 

 

部長が殺気全開で言う。キレているんだろう。部長は自分の眷属を大切にしている人だ、キレるのは当たり前だ。

 

 

「ありゃ怒っちゃった?おこなの?激おこプンプン丸なの?そんな殺気全開でこっち見られたらイっちゃうじゃないですか♪」

 

 

「…………気持ち悪いです。」

 

 

確かに気持ち悪い。こいつドMなのか?だったら攻撃しても駄目じゃね?余計喜んじゃう…。

 

 

「イッセーごめんなさい。まさか依頼主と所にはぐれ悪魔祓いが居るとわ思わなかったわ。っ!!イッセー怪我してるじゃない?大丈夫?」

 

 

「その悪魔くっそ弱かったからついやっちゃった。ごめんちょ!許しtぐほッ!」

 

 

 

俺ははぐれ悪魔祓いに殴り飛ばした。

 

 

 

 

~イッセーside~

 

 

龍斗がフリード(はぐれ悪魔祓い)を殴り飛ばした。

 

 

「てめぇどの口が許してなんて言ってんだ?」

 

 

龍斗からさっきの部長以上の殺気が出ている。

俺達は息を呑んだ。それと同時にこの殺気が自分達に向かなかった事にホッとした。

それくらい龍斗から濃い殺気が出ている。

 

 

「痛ってーなクソ悪魔がぁぁぁぁぁっ!ぶっ殺すぞ!」

 

 

「やれるんならやってみろよ!」

 

 

二人が殺気を出しながら睨み合っている。

朱乃さんが何かに気づいたのか、部長に

 

 

「部長、此処に堕天使達が向かって来ます。このままでは不利になります!」

 

 

堕天使?レイナーレ達か?

 

 

「!…わかったわ。朱乃魔法陣の用意を。イッセーを回収した後、戻るわよ!」

 

 

「はい、部長。」

 

 

そうって朱乃さんが魔法陣の用意をし始める。

え?戻る?そうだ!アーシアも一緒に転移してもらったら、

 

 

「部長、あの子も一緒に転移してください。」

 

 

「イッセー無理よ。この魔法陣は悪魔専用なの人間は転移できないわ。」

 

 

「そんな………。」

 

 

俺が肩を落としていると、

 

 

「一誠先輩!あの人は俺に任せて下さい。部長は先に一誠先輩を転移してください。俺は後で行きますから。」

 

 

龍斗がアーシアを助けてくれると言っている。だが部長がそれを許さなかった。

 

 

「龍斗無茶よ!そんな事したらあなたが危険だわ!」

 

 

「俺は大丈夫です。逃げるのには自信があるんで!」

 

 

「駄目よ!私が許可しないわ!」

 

 

「部長は俺の事信用していないんですか?」

 

 

「そうじゃないけど……。」

 

 

「大丈夫ですよ。自分で言うのも何ですが、俺はあの『死神』ですよ。だから安心してください。」

 

 

「………わかったわ。いい、怪我なんてしたら許さないわよ!」

 

 

「分かりました。約束します。」

 

 

「イッセーあの子は龍斗に任せて私達は先に戻るわよ!」

 

 

そう言って部長が俺のことを引き寄せる。

 

 

「龍斗、アーシアを頼んだぞ!」

 

 

「分かりました。任せて下さい。」

 

 

龍斗が親指を立ててそう言ってきた。

 

 

「部長、準備ができました。」

 

 

「そう。龍斗、絶対帰って着なさいよ!」

 

 

「龍斗くん必ず帰って下さい……。」

 

 

「うんわかったよ小猫ちゃん。」

 

 

そう言い残して俺達は部室に転移した。

 

 

 

 

~龍斗side~

 

 

一誠先輩達が行ったみたいだ。さて俺はあの子と一緒に逃げればいいんだけどまずはこいつからだな。

 

 

「あれ~見捨てられちゃいましたか~?そんな可哀想な悪魔ちゃんは僕ちんがあの世に送ってあげますね☆僕ちゃんって優しい♪」

 

 

あのはぐれ悪魔祓いは頭のネジが何本か抜けてるな。

俺はそう思いアーシアと呼ばれる女の子の近くまで行き、

 

 

「君がアーシアさん?」

 

 

「あ、はい。私はアーシアアルジェントと言います。あなたは?」

 

 

「俺は中島龍斗といいますが今は自己紹介してる時間がないのでささっと逃げますよ!」

 

 

「え?っキャッ!?」

 

 

俺はアーシアさんを担いで逃げようとする。

 

 

「無視ですか、そうですか。けどそういう焦らしプレイは好きじゃないんでね♪今すぐ僕ちんと殺し合おうぜ!」

 

 

そう言ってはぐれ悪魔祓いが迫って来るが、それをくるりと回るように躱し、そのままの勢いではぐれ悪魔祓いの横腹の回し蹴りをくらわす。

 

 

「ぐえッ!」

 

 

カエルが潰れたような声を出して壁に激突し動かなくなった。俺はそれを確認してからアーシアと一緒にここから離脱した。

 

 

 

俺はアーシアを担いで俺の自宅まできた。帰る途中、堕天使に会うことなく無事に帰って来れた。俺はアーシアさんを降ろしたが、アーシアさんは目を瞑ったまま動かない。多分俺が猛スピードで空を飛んだのが怖かったのだろう。

 

 

「アーシアさんもう大丈夫ですよ。」

 

 

「はうう。すいません、もう大丈夫です。」

 

 

そう言ってるもののアーシアさんの目には涙が溜まっており、足もプルプル震えている。余程怖かったのだろう。

おれは携帯電話を出して部長に電話をかける。

 

 

プルルルルプルルッ!

 

 

「もしもし部長、龍斗です。」

 

 

『龍斗大丈夫?今何処に居るの?』

 

 

「僕もアーシアって子も大丈夫です。今一緒に俺の自宅に居ます。けどまだ襲われる可能性が有るので俺はアーシアさんと一緒にいますので部室には戻りません。」

 

 

『そう。……わかったわ。イッセーにもそう言っておくわ。でも何かあったら直ぐに連絡しなさい!』

 

 

「はい、わかった。あと、小猫ちゃんにも大丈夫って言ってもらっていいですか?」

 

 

『小猫に?』

 

 

「はい。小猫ちゃんにも心配されていましたからね。」

 

 

『ふふ、わかったわ。小猫にも伝えておくわ。』

 

 

「ありがとうございます。それじゃあ切りますね。」

 

 

『ええ、わかったわ。それじゃあね龍斗。』

 

 

「はい。それでは失礼します。」

 

 

そう言って俺は携帯電話を切った。俺が電話している間にアーシアさんもやっと動けるようになったのかこっちを見ていた。

 

 

「此処に居たらまた襲われるかも知れないですし、どうぞ中に入って下さい。」

 

 

「は、はい。お邪魔させていただきます。」

 

 

そう言って俺とアーシアさんは家の中に入っていった。俺は家に入る前に自宅を結界で覆った。これはちょっとした防御結界なのだが、あの堕天使では壊す事は出来ないだろう。

 

 

俺はアーシアさんをソファーに座らせて、お茶を出す。

するとアーシアさんが、

 

「あの~龍斗さん。」

 

 

「どうしましたアーシアさん?」

 

 

アーシアさんが申し訳無さそうに聞いてくる。

 

 

「龍斗さんのご両親は居ないんですか?」

 

 

「あぁ。俺、両親居ないんだ。」

 

 

「え?す、すいません。そんな事聞いちゃって」

 

 

アーシアさんが慌てて頭を下げて謝ってくる。

 

 

「大丈夫ですよ。俺の両親は居ませんが大切な友達がいるので平気ですよ。だから頭を上げて下さい。」

 

 

前の俺ならここでキレて居たんだろうな。と思っていた。前は鋭く尖っていたのに今ではだいぶ丸くなったものだ。大切な友達ができたからだろう。友達が出来るって凄いね。人の心も変えてしまう。

 

 

「……ありがとうございます。」

 

 

そう言ってアーシアさんも顔を上げてくれた。

さてここからだと思い真剣な顔でアーシアさんを見る。

 

 

「質問があるのだけどいいかな?」

 

 

「はい、何ですか?」

 

 

「何であの場所にいたんですか?」

 

 

俺はそんな質問を投げかける。

今まで、接してきたがアーシアさんが人を殺すとは思えない。何かに利用されてる可能性が高いと俺は踏んでいた。

 

 

「あの場所にはフリード様に連れて行かれて、結界を張っている途中に物音がして見に行って見ると一誠さんと貼り付けにされた人を見てしまって…………。」

 

 

そこまで言ってアーシアさんが泣き出してしまった。

 

 

「すいません。こんな事聞いてしまって。でも、聞かないといけないので話して貰えると嬉しいです。」

 

 

慌てて慰めようとするが、相手がまたいつ俺達に牙を剥くかわからない為、少しでも情報が欲しいのだ。

 

 

「すいません。龍斗さんの言う通りですよね。私が話せる事は話します。」

 

 

「すいません。助かります。」

 

 

それから俺はアーシアさんから聞けるだけの情報を聞き出した。情報をまとめると、アーシアさんは、ある教会で、聖女として崇められていた。アーシアさんの神器『聖母の微笑』<ドワイライト・ヒーリング>の力のおかげで怪我をしている人を治していたそうだ。だが、教会の前に倒れていた悪魔の傷を治して異端者扱いされ教会を追われたそうだ。その時、レイナーレに声をかけられここの教会に来たと言う。そして堕天使はレイナーレの他に、ドーナシーク、ミッテルト、カラワーナが居るそうだ。そしてあのはぐれ悪魔祓いはフリードと言うらしい。他にも神父が沢山居るらしい。けど、

 

 

「すいません。そんな過去があるなんて。」

 

 

「いいえ、謝らないで下さい。私の神への祈りが足りなかっただけですから……。」

 

 

そう言っているが、声が大丈夫そうじゃない。

だがおかしな話だ。神器は神が造った物なのにその神器で悪魔を治して異端者扱いなんて。神は何をしているのか。こんないい子が異端者なんて、神は目が節穴なのだろう。

 

 

「……アーシアさんごめんなさいねこんなこと聞いて。今日はありがとうございます。二階の俺のベットを使って下さい。」

 

 

「龍斗さんは何処で寝るんですか?」

 

 

「俺はソファーで寝るよ。」

 

 

「そんな悪いですよ。」

 

 

「大丈夫ですよ。アーシアさん疲れているでしょ。それにこのソファー、ソファーベット何で大丈夫ですよ。」

 

 

「ですが…。」

 

 

「本当に大丈夫ですよ。気にしないで下さい。」

 

 

「……それではすいません。お借りします。」

 

 

やっと折れてくれた。折れてくれなかったらどうしようか考えていた。

 

 

そしてアーシアさんは二階に上がっていった。

 

 

「さて、俺も寝るか。」

 

 

俺はソファーに横になる。

明日は部長にこのことを話さなくちゃな。朝から部長居るかな?

そう思いながら眠りにつくのだった。

 

 

 

 




最後まで読んでいただきたいありがとうございます。
いかがだったでしょうか?

今回は予告どうりアーシアとフリードのとこまで書きました。
フリードのキャラがわからない!ちゃんとフリードらしく書けているか不安で仕方ありません。


次回で旧校舎のディアボロスは終わらすつもりです。終わるかどうかわかりませんが(^ω^;)


それではおやすみなさい(・ω・)ノ


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