文月学園に入学してから二度目の春だな
去年はこの道の脇にある桜に迎えられてこの学校に来たものだ
そして今年、俺は国康に支えられてここに来ている
どうやら振り分け試験の時に明久のシャーペンが頭に刺さったようだ
くそ、この屈辱どこにはら…
「政明、いくらなんでも早すぎないか?まだ四時だぞ」
ん、このドスの聞いた声は西村先生か…
「おはようございます西村先生」
「先生、俺を忘れないでください」
「すまない、東川何せ政明は頭に吉井のシャーペンが頭に刺さって血が出ていたからな」
え!俺、頭から血が出たの!え!
「先生!俺の頭から血が出たのですか!?」
「ああ、まあな」
「そうですか」
「そうだ、ほら、受け取れ」
「まあ、結果はわかっていますが」
Fクラスかどんな所だろう
「じゃあ、俺らは、行きます」
「ああ、それより今日は軍服ではなく制服を着ているな」
「はい、まあ詰襟に改造しましたが、行くぞ国康」
「ここが2-Fか…貴様、完治したら覚えていろよ」
「ははは、殿下は冗談がお上手で」
『ゴン』
「痛えんだよ貴様、まあ、いいか」
『ガラガラ』
「おはようございま~す」
『ばっ』
「おう、ムッツリーニ今日も盗撮の準備か?」
『ブンブン』
「はっはっは、国康」
「はい、殿下」
「俺は、寝る」
「もう寝るのですか?」
「ああ、あのアホの明久が来たら起こせ、絶対遅刻ギリギリに来るだろうからな」
「はいはい、わかりましたよ」
いやー暇潰しはもうそ……睡眠にかぎるな
zzzzzzzz
「殿下、殿下」
「zzzz」
「・・・・」
「zzzz」
「俺の右手が真っ赤に燃える!!」
「zz……!?おい、待て、やめろ!」
くそう!折角人様がいい気分で寝ていた・・・あれ、明久が来てないな
「あ、起きましたか殿下」
「おい、明久が来ていないじゃないか」
さあ、どうでるかな
「ああ、それですか、さっき便所に行った時あいつがAクラスの教室をなめるように見ていましたから」
「あっそ」
なんだあいつは!やはり変態なんだな!あいつ!
「あ、それとさっき木下姉にあったのですが」
「ぐはっ!!」
あの売国奴!許すまじ!
「殿下!大丈夫でございますか」
「貴様、あいつが何をしたか覚えていないとは言わせないぞ」
「うわー殿下いい笑顔ですね」
そうか、そうか、それならば………
やっぱいいか
「はー、とにかく売国奴は無視しろ、いいな」
「はい、仰せの通り」
あー、今日も厄日だな
『すいません、ちょっと遅れちゃいましたっ♪』
おや、馬鹿が来たようだ
『早く座れ、このウジ虫野郎』
うん、流石だな、ところでどこでやっているんだ
教卓の辺りか…って目の前じゃないか
『・・・・・雄二、何やってんの?』
いやー、夫婦漫才はいつでも面白……
「zzzzzzz」
「お、政明じゃねーか軍服じゃないとわからないな」
おや、何か失礼な事を言われた気がする……けどいいか寝てるし
「・・下、殿下」
どうしたんだろうか
「どうした?」
「自己紹介です」
ぐっ!面倒くさいな
「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる」
秀吉か、あいつよく女子に間違えられるんだよな、全然そうは見えないが、なんたって12年の付き合いだからな、最初に見たときは女子だと思ったが・・・・俺、間違えてたじゃねえか
「・・・・・土屋康太」
ああ、もう次か…ムッツリーニじゃないか密かにこいつには世話になっている、まあエロい方ではないがな
「島田美波です。」
ああ、こいつドイツ育ちの趣味が明久を殴るというおも……明るい女子なんだろう
そもそも俺の番まだまだ先じゃないかよし!!
「………zzzzzzzzzzz」
いやー、最近はよく寝れますな!頭から血が出たからだろうか?
ん、何だか懐かしい感じが………
『おーい、まさあきくーんこっちだよー』
うわー…国康がまだガキじゃないか……これ、いつ頃の夢だろうか
『じゃーん、ひみつきち~』
『すごいじゃん』
ああ、あの頃か思い出したくないでもまあ、起きたくもないからいいか
ところで、ここはまだ残ってるのだろうか、こっちに戻って来てから全然行っていないからな……別にどうでもいいけど
そう言えば、今も変わらないが俺、ひねくれてるな
『それで、こことここに【そーがんきょー】をつけたら……できあがり!』
『ん、それより何か聞こえないか』
『そう?』
『うえーん、うえーん』
『ほんとだ!』
『何があるんだろうか』
『じゃあ僕が・・・・・・
「殿下」
うわ、可愛いげの全くなくなった国康が俺を起こしていた
「……どうした」
「いや…殿下が寝ておられたので」
「まだ自己紹介は先だろ…」
「はい、まあ」
「じゃあ、俺は寝る」
はぁ、これじゃあ全く寝れないじゃ……
「「「「「「「「ダァァーーリィーーン!!」」」」」」」」
「!?」
何だ!!何なんだよ!!……うっ、吐き気が……
「起きるのが早すぎますな」
「………国康……今起こった事を簡潔に説明しろ……」
「殿下が早く起きられた」
…………はぁ?
「……そっちじゃなくして」
「ああ、そちらですか、それは、明久が【ダーリン】と呼べといったので……」
「……それで、貴様も一緒に」
「はい、勿論ですとも」
「……………」
国康に本日五回目の殺意を抱いたのだった
「どうされましたか?」(棒読み)
………やむを得まい
「……裏切り者には粛清…」
「しょ、少々お待ちくだされ!私が悪かったです」
ああ、愉快愉快
「わかったな」
「はい、俺はいつまでも殿下の元におります」
「……いい心がけだな」
ふっ、国康もたまにはいいことを……
「どうせ、殿下には彼女ができないでしょうから、俺が殿下の嫁になってもよいの……」
「………」
『ドンッ』
「ぐはっ!!」
ああ、気持ち悪い
「東川君次は君ですよ」
………こいつ、起きるのか……
あーあ、国康は寝たままだしな。どうしようか。前のおっさん…もとい先生も催促しているから起こそうか…
ん、待てよ、これは、まさか!
そして俺は行動に移した
「『東川国康です。好きなものは同人誌とBLゲーです!』」
ああ、天照皇太神よ、貴女はこうしろとおっしゃられるのですね
「次のっ…(スーハー)人お願いします」
「倉田宮政明と申します。好きなものは伝統芸能です」
ふっ、決まったな。これからの一年間国康には暗い未来が用意された
……あれ、急に眠気が………
あーあ、また寝てしまったよ……クラス全員把握出来ていないが後でムッツリーニに聞けば大丈夫か
『はっはっは、俺は英語のテストで89点もとったのだ!』
あー、これは中一の時の記憶か……懐かしいな
『なーに、殿下の方が点数は高いぞ!』
『おい、貴様っ、何言ってんだ』
『ほほーう、俺に歯向かう気かな政明くん』
確かこいつは…えーと…その…あれだ、いや、忘れた訳じゃないんだが……あ、そうだ!こいつ『ガンッ』ぐはっ
「殿下、ちょ~っとよろしいでしょうか?」
「ああ、どうした」
こいつ、もう起きやがったよ
「どうしたもこうしたも無いでしょう?何故俺がBLみたいなものが趣味なんだ?」
「えーと」
困ったな、こうなるとは思わなかった
「旅は道連れ世は情けじゃ~!」
「くそっ、気持ち悪い!離せ!」
こいついきなり抱きついて来たょ……
「離しません!」
あれ、これって
「おい、国康」
「なんでしょうか」
「貴様…物凄い勢いで墓穴を掘っている事に気づかないのか?」
さあ!どうなるか!!
「…………ーーー!!」
ああ、愉快愉快
「今の気分はどうだい?同性愛者さん」
「ああ、穴があったら入りたい………」
こいつ、何なんだろう15年の付き合いになるから国康の家族を除いて一番こいつの事を知っていると思っていたが
「まあ、こんなこともあるさ……」
「ありがとうございます」
「まあ、これでも食っとけ」
「はい……」
国康は美味しそうに俺が恵んでやった納豆を美味しそうに食べていた
『うっ……くせぇ』
それもそのはず何故ならその納豆の賞味期限は七年前に切れているからな!!!!……うっ、こっちまで臭いが来たなくそ、こうなれば!
「……………zzzz」
「………………うっ!」
くっくっく、国康が苦しんでいるよううすが手に取るようにわかるわ!
まあ、食中毒にならないように祈っといてやろうかな。寝てるけど
それより、頭の怪我そろそろなおるかな?全治二ヶ月とか言ってたけど……
まあ、大丈夫か
「おい、政明」
ん、今日はやたら多くの人に起こされるな
「どうした?」
「少し話があるんだが」
ちなみにこいつは坂本雄二だ。多分周りが周りだからこいつがクラス代表だろう
「話って何だ?」
まずは、ここだろう
「ああ、ところで話の前に一つ聞いていいか」
「何だ」
どうしたんだろうか
「国康が何故か死にかけ何だが……」
ああ、それか
「まあ、日本人だから大丈夫だろう」
「そうか……」
そうだ
「で、話とは?」
「ああ、それはだな・・・・」
こちらに紙を差し出してきた
「・・・・・・・・」
[試召戦争をしたい]
「どうだ、面白いと思わないか?」
「詳しい話は外で聞こう」
「先生が前に居るんだが」
ふっ、そんなもの簡単だ
「先生!国康が倒れたので保健室につれていきます!」
「ああ、はい、どうぞ」
これで、よし!
「さて、続きだ」
「ああ、俺は試召戦争をしたいと思っている」
「なぜだ?」
「俺は学力だけが全てじゃないことを証明したいんだ」
ほほう、そう言うことか
「どうせ、打倒Aクラス、とでも言うんだろ」
「まあな」
「勝算はあるのか」
それが一番大事な事だろう
「ああ、ムッツリーニからの話だがFクラスには姫路瑞希が入るらしい」
なるほど、しかしな……
「他には?」
「政明の軍略を貸してくれれば勝利はほぼ確定だ」
「はあ」
「………ところで保健室でこんなことしてて大丈夫か?」
ああ、そこか
「それは、大丈夫だろう。俺も怪我人だからな」
「そうか」
「で、具体的な目標は?」
これが最重要だからな
「ああ、まずAクラスとはまともにやったところで無理だ、だからこちらに有利な条件で戦うためにBクラスをとる」
はあ、なるほど、だがな
「だが、俺、国康、姫路がいてもBクラスを平押しとなると無謀だぞ」
「ああ、Bクラスと有利に戦うためにDクラスを最初に叩く!」
Bクラス、Dクラス………そう言うことか
「よし、おもしろいじゃないか!こうなれば俺が一年間Fクラスの参謀役になってやろうじゃないか!」
戦争か……血が騒いできた
「おう、よろしく頼む」
「じゃあ、帰るか」
国康を置いて