『カリカリ、カリ』
「………違うな」
さて、ここで俺が何をしているかわかる人はいるかな?
そう!Dクラス攻略に向けた作戦を練っているのだよ
……誰も聞いてないけど
「これでよし」
作戦はこれで決定だ、後は戦況に応じて臨機応変に微調整するだけだからな
…教室にもう戻るか……
「「「………だ!!」」」
「ならば全員筆を執れ!出陣の準備だ!」
「「「おおーーっ」」」
『ガラガラ』
おお!凄いやる気だな、これは期待できる!
『バサッ』
「これが雄二の頼んでいた物だ」
すると、雄二は例の作戦書を開いた
「おお!これは勝てる!」
「第一段階は俺に任せろ、うまくやってやるよ」
「ああ、まかせた」
「今から作戦の説明をしておいてくれ、あとムッツリーニ」
「・・・・・どうした」
「外に出て誰か来ていないか見ておいてくれ、おって指示はだす」
「・・・・・承知」
「まかせたぞ」
俺は少し寝ておこう
「今から作戦を発表する」
いやー、いざやるとなると少しばかり緊張するねー
「………まだか」
「少し待て」
作戦開始の○九五九まであと五、四、三、二、一!
『ガラガラ』
「失礼」
「おや、倉田宮くん、今日はどうしたんだい?こんなところまで来て、さてはこの教室が羨ましいのかい?」
こいつ、名前は知らんが話していると気分がわるいな
「まあ、そんなとこかな。でも、こんな薄汚くて侘び寂も無い教室は羨ましくないのだよ」
「そうか、それじゃあ早く帰れよ!」
ところが、そうはいかないんだな
今は……九時五十九分五十三秒か……ついに、この時がやって来た!
「我がFクラスは本日十時をもってDクラスに宣戦布告する!」『キーンコーンカーンコーン』
『ザサザ』
ふっ、完璧!
「えっ、えっ」
はっはっは!こいつまだ状況がのめていないようだな
「はーっはっは!Fクラスの45人を動員したこの急襲をしっかり味わうがよい!」
先生に数学のフィールドをはってもらっているので数学が得意な島田を中心に混乱状態のDクラス生徒を次々倒している
ちなみにこの攻撃に参加していない残り5人は代表である雄二、代表の壁として保険体育の先生をつれてきたムッツリーニ、補充を受けている姫路、保健室で寝ている国康、そして前線で様子を見ている俺だ
もう一度言おう!国康は寝ている!
「点数が一桁になったら遠慮なく退け!」
10人こちらに来たがもう三点ほどだったので新しい仕事を与えた
「おい、その四人は『Dクラスのやつは負けそうになると殴ってくる』と他のクラスにいいふらせ、いいな」
「「「「了解」」」」
「残りはFクラスが既に占領している所にこの小型スピーカーをこっそりつけろ」
「「「「「「了解」」」」」」
『おい、しっかりしろ!』
Dクラスの冷静なやつが頑張っているようだな
「参謀!」
「どうした?」
「島田の残りは点数残りは30を切りました!」
戦死者数26…か、意外と急襲は効果があるようだな……よし!
「島田を退かせろ!そして、余裕のあるもので島田の撤退を援護!島田撤退完了後攻撃終了!」
「はっ!」
戦死者は0:26という圧勝で第一段階は終わった、但しこちらも次数学でこられたら危険な状態である
「殿下、試験の調子はいかがでしたかな?」
なぜ、国康がここにいるかを教えておこう
「島田が撤退を終わらせました!」
「御苦労!」
「今から撤退を開始します!」
「ああ!あと明久を呼んでこい」
「了解!」
あんなやつで恥さらしをするなど面倒なので連れて帰らねば
「どうしたの?政明」
「今から少しだけ俺の護衛になれ」
「了解!」
どうやら撤退は終わったようだな
「よし、明久!保健室までついてこいよ」
「……………」
「おーい、国康早く起きろ」
「………!」
「おお、起きたか!まあ、あれじゃあくたばらないだろ」
「…………」
「よーし、帰るぞ!」
「了解!」
「殿下、どうなっているのですか?」
「………戦争だ!」
そして補充を受けなければいけない45人中23人を防衛にまわして残りと俺と国康と姫路の3人は試験を受けた
と、まあこんな具合だ
そして……………飯の時間だ!
「さ~て、急襲成功祝の弁当祭りの時間だ!」
「さあ、本日の司会はこの私、東川国康が務めさせて頂きます。最初は吉井明久氏の弁当の披露です!」
「「「「「イエーイ!」」」」」
「ふっ、見て驚くなよ……僕の弁当はこれだ!」(塩と水)
「「「「「………………」」」」」
うわー、こいつまだこれで生活していたのか
「……あの、吉井くん、私が弁当作りましょうか?」
おや、明久に面白い事が……
「・・・・ふーん。瑞希って随分優しいんだね。吉井にだけ作ってくるなんて」
あ、こいつ言いやがったよ
「あ、いえ!その、皆さんにも……」
おおっ、こいつ随分器がでかいな……
「今だから言うけど、僕、初めて会う前から君のこと好き………」
あー、茶はうまいな
「おい明久。今振られたら弁当の話は無くなるぞ」
「……にしたいの思ってました」
ぐっ
『ごほっごほっ』
「大丈夫ですか?殿下」
何だこいつ、ただの変態か、やはり
「話は変わるが、何故政明は最初に急襲攻撃を仕掛けたんだ?」
「ああ、それはだな。ひとつ目に準備が整っていない所に攻めた方が楽だから、二つ目はFクラスの力の見極めなど他にも士気の向上等の細かい理由もあったがな」
「そうか、そろそろ時間だから準備をするぞ」
「「「「「「おおーーー!!」」」」」」
「秀吉、11人預けるから行って来い」
「了解じゃ」
「参謀!木下率いる先攻部隊がDクラスの連中と接触しました」
「御苦労!あと各部隊長に『逃げたら殺す』と伝えておけ」
「了解!」
戦争が再開する少し前にクラスを12人4部隊と大本営に急拵えで整えて再開したのでもう敗けはないだろう
「政明、本当に今これをしていて大丈夫か?」
雄二がそうたずねてきた。
「今のうちにやっておきたいからな」
「対Bクラス戦の作戦か?」
「まあ、もう敗けはないからいいだろ………よし、終わった!」
そろそろ吉井達が戦っているだろう
「代表!参謀!第二部隊が7:2で壊滅寸前です」
「何だと!政明!勝てると言っていたよな!」
何っ!吉井達の部隊が壊滅寸前だと!計算が狂った!どうすれ……
「………第四部隊から7人補充そして第一部隊と第三部隊を二階を通りDクラスに突撃させろ」
「了解!」
「……本当に大丈夫か?」
「ああ、誤差の範囲内だ」
かなり焦りはしたが、十分だ
「そうか」
「ムッツリーニ!」
「・・・・・どうした」
「Dクラスの様子を教えろ」
「了解!」
最初に取り付けさせた小型カメラで様子は見れるようになっている
「・・・・・代表の平賀をはじめ10人がくつろいでいるもよう」
やはりさっきの報告で向こうはいい気分になっていた訳か……
「御苦労……その映像を黒板に映せ」
「・・・・・はっ」
ムッツリーニはまた監視をするために帰った
「雄二、勝ちは確定したぞ」
「本当か?」
『Fクラス第一第三部隊ここにいる全員の首を取りに来た!』
『うわーー!』
うん、これが数の暴力と言う物だ
『Dクラス代表平賀源二討ち取ったりぃぃーーー!』
『おおーーーー!』
「な、勝っただろ」
「お、おう」
流石俺、やることはしっかりやる
「さてと、雄二講和条約を締結してくるから全権を託してくれないか?」
「ああ、自由にやってこい!」
「「「「万歳!万歳!万歳!!」」」」
「平賀君はどこだ」
「ここだ、今すぐ教室の交換の準備を済ますから待っていてくれ」
「いや、その必要はない!」
「!?」
俺達にはこんな教室は必要ない
「こちらは『講和』と言う形でこの戦争を終結させたい」
「………もちろんただでは無いよな」
「ああ、勿論」
「条件は何だ?」
ふふふ、こんなときの為にすでにしたためてきたからな
「これに著名してくれたらいいんだが」
『対Dクラス講和条約』
1.この条約に書かれている内容を双方同意すればFクラスとDクラスは講和される
2.Dクラスは教室の棚の使用権をFクラスに譲る
3.Dクラスは一学期中の試験召喚戦争を禁止する
4.DクラスはFクラスと第三組が交戦している場合Fクラスに全面協力する
5.Fクラスは一学期中Dクラスに試験召喚戦争を行わない
6.Dクラスは賠償として新品のチョーク十本を譲る
これでいいだろう
「ああ、署名しよう。ところでこの6条目は……」
「……そう言うことだ!気にするな!」
あれ、目から汗が出てくるぞ……ああ、署名してくれたようだな
「これでいいのか?」
「ああ、充分だ。帰るぞお前ら!」
「「「おおーーー!!」」」
「殿下、本当によいのですか?」
「貴様は今日何一つとしてしていないだろう」
「…………はい」