「あー!終わった!」
やっとせまっくるしい教室を出られる
「本日は本当にすまなかった」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
まあ、もう少し謝りたいが玉野さんもそう言っているからこれでいいだろう
「国康!行くぞ!」
「承知しました」
そういえば、いつからの付き合いになるんだ?こいつとは
「ところで、貴様いつから俺のこと『殿下』って呼ぶようになったんだ」
「さあ?いつからでしょうか、俺もあまりよく覚えていないのです」
こいつ………覚えていないのか
「はあー、まあいいんだが」
「それより殿下本日はどういう予定がありますか」
あー、今日か
「そうだな・・・・・じゃあ命日にいけなかったから父上と母上の墓参りでも行こうと思っているが」
命日は昨日だったからな
「殿下!殿下の父上はアメリカ軍によって………」
俺は気づいたら壁をへこませていた
「おい、貴様」
「おーい政明、何かあったの」
馬鹿と幼馴染が来てしまったよ
「政明よ、何かあれば昔のよしみで……」
秀吉が口を開いた瞬間に
「・・・・・別に何でもない、行くぞ」
「承知しました殿下」
我々は逃げるように家に帰った
「そう言えばこの土地やたら広いよな」
「全て殿下の買った土地でしょう」
家の前に気づけば来ていたな
一応墓はその辺の寺にあるからな
「国康、したくしておけ」
「承知」
そう言えば父上と母上の墓参り行くのは久しぶりだな
「えーと、線香、花・・・・・は庭でとればいいか後は・・・・・」
「殿下、花も採ってきたのでもう行けますよ」
「早いな、少し待て」
あー、どうでもいい距離だから面倒だな
「やっと着いた国康、水汲んできて」
「わかりました」
ここからがまた面倒なんだよな
「殿下、汲んで参りました」
「速いな」
「はい・・・・・おや、先に誰かが来ておりますな」
「ん、誰だ………」
あ、あいつは悪の象徴木下優子!あいつのせいで父上はなくなったのに!
「(国康!水を貸せ)」
「(了解)」
俺は水と柄杓をもち柄杓に水を入れて後ろから少しずつ忍び寄り……
『バシャ』
俺は思わず笑ってしまった
「はっはっは、すまんすまん墓石と間違えて水をかけてしまったよ」
「………………」
無言はやめてくれよ、こっちが困るから
「ふふふ、早くお帰り下さいあなたのせいで我が父はアメ公に殺されたのだ」
「…………少しでも罪滅ぼしをしているつもりなのに…」
あいつは変な言葉を残して………逃げた
「国康、今のどうだっただろうか?」
あの成敗のできばえを聞いてみた
「殿下はなかなかでございますな」
「そうかそうか、さあ!早く終わらせるか」
「なんでこんな時期にこんなにも蚊がいるのだよ!」
普通いて一、二匹だろう
「まあまあ、そう怒らないで、怒ると幸運が逃げてしまいますよ」
「おい国康、その手にはのらんぞ」
まあ、明日に備えて作戦を練ったり寝たりしますかな
「よし国康!早く出て行け」
「了解、明日もよろしくお願いしますと」
学校に来て早々この仕打ちだ、助けてほしい
「政明今日も宜しく、ところで何で昨日援軍来なかったの?」
明久がこんなことを言っている、それに目が笑っていないし
「ああ、それが作戦だ」
「いくらなんでもあんまりだよ!それ!」
仕方が無いだろ……作戦だし
「明久、今日もよく騒げるな」
おお、助け船が入ったぞ
「雄二!騙された気分はわかるよね!」
「わからねぇ」
「雄二表でろ」
雄二と明久はいつも仲が良いですね
「あー表出るのはいいんだが色々と面倒なことになったんだが」
俺は、空気じゃないんだよ!わかったか!
「どうした」
「それがな、これを見てくれ」
俺は床の上に一枚の紙を広げた
A-E
B-C
F-D
「これがどうかしたのか、ただの勢力を表した紙じゃないか」
まあ、そうだ
「それがな……………こうなってしまったんだ」
(A-E)-C-B
F-D
「雄二、どう言うこと?これって」
「俺もよくわからない、政明どう言うことだ」
まあ、分かりずらい図だからな
「ああ、これはAクラスとEクラスの連合にCクラスが加わったんだ、勿論CクラスとBクラスの同盟は続いているが」
「つまりどう言うこと?」
こいつな……………
「馬鹿な明久にこの俺がFクラス代表として教えるが手を打たなければFクラスは全クラスとの戦いを余儀なくされる」
別にクラス代表を強調しなくても
「そう言うことだ」
「えー!大丈夫なの?それって」
「ああ、大丈夫だ、策はある」
「どんな作戦なんだ?それは」
雄二はそう聞いてきた
「それはな………明久を囮にしてだな……」
「殴るよ」
こいつは冗談が通じないのか…
「冗談だ…こうするんだ」
『A対C E対D B対F』
「それだけ?」
「うるさいな、それからこうすれば」
『A対F』
「まあ、そうなるな」
「この状態になればC,Eは宣戦布告権を失いB,Dは属級になり一騎討ちと言う形にできる」
「いいな、だがDクラスの宣戦布告権は凍結しているぞ」
そこも大丈夫だろう
「そのための条約を今から結んでくる、国康!行くぞ」
「はい」
「平賀ー、平賀ー」
「今度はなんの用ですか?」
なんだか、面倒くさそうだ
「条約の改正案を持ったきてやったぞ」
『一条、DクラスはFクラスの要求をFクラス代表Fクラス参謀Dクラス代表の合意(以後これを三者合意とする)があった場合のみその要求を拒否してもよい
二条、Dクラスは三者合意があった場合のみ宣戦布告が可能になる』
これだけすればのみこむだろう
「これでどうだろうか」
「のもうじゃないか」
ふっ、ちょろいな
「じゃあ失礼」
雄二を早速引き出すか
『我々は、学級主権を少しだが取り戻したぞ!』
『わーーー』
「変な盛り上がりだな」
どうせ、もっとFクラスの権限が増えただけの条約だが
「俺らFクラスはDクラスにEクラスに対して宣戦布告してもらいたい」
と、言うわけで雄二を連れてきた
「それと同時にEクラスの撃破を目指して貰いたいのだがどうだろう」
雄二は用件を告げた
「うーん、Dクラスの代表が私とはいえそう易々とは」
個人を大切にするのか
「あと、…………………………これは我々Fクラスからの要求である」
少し間を長く開けたがこれで落ちるだろう
「………わかりました」
一見少し主権を回復したように見えた改正条約だがむしろFクラスの駒としてDクラスを使えるようにしたものだからな
「では決定だ、政明は平賀に通告」
「はい、この後即時Eクラスに宣戦布告をした上でFクラスと情報を共有しあうこと、以上!」
簡単に用件を告げておいた
「わかりました」
何か忘れている気が………まあ、いいか
「ところでだ、Cクラスはどうするんだ?」
ああ、それだそれだ
「CクラスはAクラスとぶつけさせるCクラスは勝てない、勝っても逆にAクラス教室の獲得が容易になるだけだ」
「政明、でもAクラスとCクラスは同盟状態なんでしょ」
「まあまあ、Cクラスの代表はあのヒステリーで有名な小山だから煽れば一発だ」
「じゃが政明、こちらが煽っても奴等が恨むのはこちらじゃぞ」
「そこでお前を使うんだよ秀吉…ムッツリーニ例の物を」
「・・・・・これか?」
そういってムッツリーニは女子用の制服を取り出した
「秀吉、これを着るんだ」
「まさか!姉上の……」
「そうだ、逝ってくるんだ」
「………わかったのじゃ」
「見たか雄二!こちらがわにはまだまだきれる札があると言うことなのだよ!」
ははは、作戦なら腐るほど湧いてくるわ!
「「「「(黒い、黒すぎる!)」」」」
「ところで雄二の点数はどれぐらいだ?」
「……………」
「ほう、今度一から仕込んだほうが良さそうだな」
「殿下の直々の指導ですか、雄二が死んでしまいますよ」
国康は少々失礼だな
「元神童なのだろう?と言うことは勉強を疎かにしていたという訳だ、つまりその罰がまわってきたのだよ」
「あはは、雄二頑張れ」
明久の考えは甘いな
「明久、お前にもやってやろう」
「えっ」
えっ、じゃないだろ
「国康、政明の教え方はどんなかんじなんだ」
「はい、殿下の教え方はまず死ぬ程の量のテストそして目まぐるしく進む授業さらに自尊心を砕かれ、新しい自分を見つけたものもしばしば」
「「「……」」」
「代表!参謀!CクラスがAクラスに宣戦布告をしました!」
「おお!秀吉!お前の功績だぞ!大手柄だ!」
「………………そう……じゃ…………な………」
あれ、秀吉の魂が抜けているように見えないこともないような……まあ、いいか戦争には犠牲は付き物だからな
「ところで前の教室襲撃事件の被害がだいたいでたぞ」
「そうか、政明報告を頼む」
「えーと、シャーペン五十人、九十八本、約五千五百円でちゃぶだい五十人、同数、十八万円でその他文房具及び私物が千円程度だ」
意外と少なかったんだよこれが、さすがFクラス
「結構やられたな……」
「まあ、少し畳の上にガムテープを貼ったり折られたちゃぶだいの脚を四本あるやつから一本抜いて壊れたやつにつけて三本にかえてなんとかなったからな」
「ところで今、この学年はどうなったんだ」
はぁ、代表なら把握しておけよ
「ええとだなFクラス連合が●Aクラス連合が◆Bクラス連合が■なら
『●⇔■
■⇔◆
◆⇔●』
だなつまり三つ巴の戦いというわけだ」
「はぁ、そうなったのか」
『ピー』
ん、入電か?
「入電!DE学級間戦争はまもなく終結との通信!」
「承知」
「殿下、これからの後予定は」
「そうだな、Dクラスにこう打電しろ!『Eクラスヲ無条件降伏サセヨ』とな」
「了解!」
「はぁ、少し試験を受けるか」
「政明………お前まだ全教科受けてなかったのか」
雄二は本当に失礼だ
「まあな」
「入電!Eクラス降伏しました!」
「よし!即時Fクラス第一部隊はEクラスに進駐しろ!そして平賀をEクラスに呼べ!会談の準備だ!」
「よく次から次へと出てくるな」
「まあな」
「いやいや、中林さん、善戦むなしく敗北してしまいましたね」
「倉田宮くん、それぐらいにしてあげて下さい」
「そうだな、じゃ中林さん、ここに署名してくれる」
『DE学級間戦争講和条約
1.EクラスはDクラスの言うことに従う
2.EクラスはAクラスと結んだ学級間条約を全て破棄する
3.Eクラスが試召戦争をするにはDクラスの賛成を受けなければならない
4.DクラスはEクラスに一学期間試召戦争をしてはならない
5.上記の項目全てに双方合意すれば講和は成立する』
「………わかったわ」
「よし、平賀くん、君にはこちらを……」
『1.DクラスはFクラスにEクラスの支配権を全て譲る
2.三者合意をこれ以降Fクラス第四部隊隊長とEクラス代表を含めた五人による多数決で行う』
「わかりました」
「よし!帰ろうか」