バカと学者と愛国者   作:通りすがりの愛国者

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悲劇の幕開け、奪われる馬鹿の心の支え、Bクラス戦は泥沼の戦いになるのかならないのか

 

ははは、勝った勝った

「おい、政明さっきから変に笑うな」

「・・・・・速報だ、Aクラスが勝ったぞ」

「あっそ」

「よくやったぞムッツリーニ、政明どうするんだ」

「……これで俺達が有利になった、元々戦いが起これば起こるほど俺達が不利になるからな」

「どういうことだ!」

「理由は簡単、教科の教師をどんどん持っていかれるからな」

「そうじゃなくてだ」

「ああ、それなら前話してなかったかな、Aクラスと戦う前にCクラスとEクラスと戦っていたらテストの受けすぎで級友達の戦意も下がるぞ」

「そういうものか、ところで戦況は?」

そう言えば戦術の方を疎かにしていたな

「まあ、一つの部隊が危険になれば部隊を交代させているから大丈夫だろう戦死はこちら通算八人、あちら通算十一人だからあまり芳しくはないな」

「それじゃあ政明が直々に現場指導すればよくないか?」

「歴史を見ても中央が細かく現場を指示していたら勝てる戦も負けるよ」

「そうか」

「まあ、見てろ絶対勝てる」

『チクショー!次の部隊来てないけど退却ーー!』

馬鹿は叫んだ

「ムッツリーニ」

「・・・・・どうした」

「お前にあの馬鹿の聖典(エロ本)を全てやろうと思うんだが」

「・・・・・・・・・・わかった」

話がわかる男土屋康太、君の名前は後世まで語り継がれるよ

 

「申し訳ございません!!」

「お前がやったことわかっているな」

「はい!」

「お前は軍法会議にかけられ………」

「…………」

「お前の聖典を全てムッツリーニに譲り渡す事とお前の所持可能な聖典は我々が厳選し安全と認めた一冊のみ所持可能とする事が決まった」

「バカなーーー!!」

「しかし、我々とて鬼ではない」

「はい」

「お前が今回の戦争で廿(二十)人討ち取れば処分緩和も考える!」

すると馬鹿の顔が明るくなり

「はっ、この明久!命尽きるまでFクラスのために尽くします!」

よし、これであれをさせるのも楽になった

「殿下、そろそろ遊びは………」

「まだまだだぞ、国康」

「……はい」

そして俺は懐から昨日したためた原稿をとりだし………

「須川!」

「はっ!」

「お前に第四部隊の三人を貸すから放送室を占拠してこれを読み上げろ!」

「了解!」

悲劇の幕をあげさせた

 

ああ、すっかり寝てしまっていたな

『ピンポンパンポーン』

よし!これで教師の動きを多少制限出来る!

あの馬鹿も使う時が来るまでにくたばるような事があるとまずいからな

………あの馬鹿になんて謝ろうか

 

『連絡致します、船越先生、船越先生、吉井明久君が体育館裏で待っています、

生徒と教師の垣根を越えた、男と女の大事な話があるそうです』

 

婚期を逃してしまい、生徒に単位を盾に交際を迫るあの先生が動いたか

 

「政明、こんなことをして大丈夫なのか」

 

雄二も変なことを聞くなぁ、それなら

 

「問題ない、問題ない、何故ならかつて国康も船越先生に喰わ……

……ゲフンゲフン……まあ、その、なんだ……あいつはもう、童貞をな、捨てたんだ」

「……………かわいそうに」

 

Fクラス一同が珍しく――まずい!国康が顔をひきつらせている!嫌な記憶を掘り起こしたか!くそっ!

 

「すまなかった!あのときはほんの好奇心だったんだ。お詫びといってはなんだが今度夕食を手配しておいてやろう。

なんだっけ、あの~貴様に告白してた、えーと、Aクラスの佐藤とか言うのに」

 

「何だと!許さん!」

さすが、Fクラス!やることが違う!

すると国康は魂が抜けたように首を力なく縦に振り

 

「……………別に………いいですよ……………」

 

まあ、大丈夫のようだ…………きっと………きっと

 

「少し外に出てくる!」

空気が悪いからなッ!

 

「あ!おい!」

 

雄二は叫んだが聞こえてない事にした

 

 

しっかし何だか中に居るのが気まずくなったので外に出たはいいがどうしようか

………と考えていたその時

 

「あれ、あいつってFクラスでなんか超偉そうにしてた奴じゃないの」

 

「おお、あいつ倒したら俺たち勇者じゃね」

 

鬱陶しい不良がやって来た………そう言えばこいつらBクラスだったなどうせ遅刻して………

 

「「試獣召喚!」」

 

あれ!こいつら、いきなり始めたぞ!こちらは全教科補充しきれて無いと言うのに

えーと、相手は160,165点で教科は古典、横一列に並んでいるから

 

「試獣召喚!」

 

350点あればいけるはずッ!

高速で相手の近くまで接近し軽く跳んでそこで刀を抜いて二人分の召喚獣の首を飛ばせるはずだッ!

 

「どりゃあああああ!」

 

なんとか上手くいったが少し面倒だから教室に戻ろう…疲れたし

 

「おい、何にげてん……」

 

まだきずいていないのか、自分が負けたことに

おやおや、西む――鉄じ――西村先生が来たようだ

「さぁ来い!この負け犬が!」

 

鉄人さん、片手で二人を担ぐことは凄いと思いますがね、

教師が生徒に対して『この負け犬が!』は私は少々あれだと思いますよ

 

「雄二、平賀君と中林を呼んだんだがいいよな」

 

「ああ、ところでどういう魂胆があってだ」

 

理由は簡単だよ雄二

 

「なーに、話し合いだよ、話し合い」

 

としか言いようがない

のだよ

「「失礼します」」

 

おお!ついにど……じゃなくて手下が来た

 

「えー、早速ですが平賀君」

 

「はい」

 

返しが速いな、もうなれているだけだろうが

 

「もしも、Dクラスの壁に大きい穴が空いても許してくれるよね」

 

「は………えっ!」

 

やっぱり感覚で覚えているだけか

 

「賛成者は挙手を」

 

俺が問いかけると

雄二、国康も挙手をした……というわけで

 

「賛成者多数!会議終了ッ!」

 

平賀君は肩身が狭そうに帰っていった。

どうせ彼の級友達から批判を受けているんだろうな

 

 

 

あれから三十分

 

「おい政明、少し聞きたい事があるんだが」

 

珍しいな雄二がなにかを聞くなんて

 

「何をだ?」

 

「もし、逃げ出したやつがいたらどうする?」

 

「………チョキでしばけばいいと思うぞ」

 

本当は首を切り落としたいのだが

 

「まあいないだろうがな!」

 

「全くだ!」

 

戦況をノートに書き込みながら笑いあっていると

 

「雄二!政明!」

 

「「・・・・・・・・・」」

 

馬鹿がやって来て一瞬絶句した。

そして、雄二がこう言い放った

 

「…どうした明久。脱走か?チョキでしばくぞ」

 

まあ、当然の流れだろう

 

「話があるんだ」

と明久は言った

 

「よし、話せ」

 

物凄い危機感と少しの好奇心を持って俺は答えた

 

それに対して彼はこう答えた

 

「根本君の着ている制服が欲しいんだ」

 

やはりこいつは馬鹿だった

 

「……お前に何があったんだ」

 

雄二も驚いているようだ

 

「ああ、いや、その。えーっと…」

 

こいつ格好悪すぎるだろ!おい!

同性愛者の癖に誤魔化そうとするなんてなぁ!

 

「まぁいいだろう。勝利の暁にはそれくらいなんとかしてみよう」

 

それに比べて雄二は男らしい、

友人の特種性癖を受け入れるなんて

 

そこで少し喋っていなかった俺がこう聞いた

 

「で、それだけなのか?」

 

すると

「あ、それと姫路さんを今回の戦闘から外して欲しい」

「理由は?」

「理由は言えない」

「政明はどう思う?」

え、俺?ここでですか

「本当は拒否したいのだが、何かありそうな気が、だから条件付ならいいと思うぞ」

俺がそう言うと雄二は顎に手を当てた

「頼むッ!」

明久が勢いよく頼み込んできた、すると

「いいだろう」

さすが雄二!しかし

「はーぁあ!また作戦をぉ!練り直さないといけないじゃあないか!」

「政明、作戦をつくってやれ」

いいや

「もうできているぞ」

そして俺は不要になったノートをゴミ箱にぶちこんだ

「おい、なにをやっているんだ」

雄二がそう言ったが俺は無視して明久の近くへ行き

「作戦を伝える『勝て』以上だ」

「了解!」

そして、明久は戦場に向かっていった




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