俺がケンプファーになるのはまちがっている。 作:sewashi
投稿します。
きっかけは突然現れた雪ノ下陽乃さんだった。
「比企谷君。ぬいぐるみは要らんかね?」
「は?」
いきなりだった。そして強引だった。
「悪いけど、このぬいぐるみ、引き取ってくれない? 今、色々な子に渡してるんだよね~」
そう言って陽乃さんは俺の返事も聞かずにトラのぬいぐるみが入った紙袋を押し付けてきた。
「じゃーねー、大事にしてね~、捨てたら呪われるから~」
俺は諦めて中のぬいぐるみを出すと……
「……なんだこりゃ………」
そのぬいぐるみはトラの姿で何故か腹にフェルトでできたナイフが刺さって中身……綿ではなく……つまりは臓物が飛び出た状態のぬいぐるみだった……なんて悲惨な姿のぬいぐるみなんだ……捨てて行こうかと思ったが陽乃さんは呪われるとか言っていたので、俺はしぶしぶ、そのぬいぐるみをもって帰った。
家について小町が出迎えてくれた。
「おっかえり~、お兄ちゃん。およ? それって『ハラキリトラ』じゃん? なんでお兄ちゃんが?」
「腹切り虎? なんかのキャラクターか?」
「一応全部片仮名だよ。えっとね、たしか『臓物アニマル』ってシリーズのぬいぐるみだよ。そのシリーズのぬいぐるみは全部動物が死んだ姿のぬいぐるみになっててごくごく一部の人に人気らしいよ? 小町はキモいから興味ないけど……まさかごみぃちゃん、そんなのが趣味!? 小町的にポイント低いよ!?」
「ちげぇよ、なんか帰る途中雪ノ下姉とあって押し付けられたんだよ!」
「陽乃さんが? それこそなんで?」
「知らん。珍しくそれだけで帰ったからな……」
本当になんだったのだろうか? 一瞬、爆弾か盗聴器でも仕掛けたかと思ったがそれらしきものはついていない。というかどうしてぬいぐるみをこんな姿にしたのだろうか? 作ったメーカーは何を思って作ったんだよ……もしパンダのパンさんがこんな姿にされて販売されてでもでもみろ、雪ノ下に潰されるぞ……
とりあえず俺は、そのぬいぐるみを押し入れに突っ込んでその日は早めに寝た。
『それは契約のブレスレットです』
『あなたは闘う戦士。ケンプァーになったのです!』
夢の中で、ドラ○もん旧し○かちゃんみたいな声で、そんなことを言われた気がした。目が覚めると…………
……俺は女になっていた。
「はああああああああああああっ!?」
……誰だよ、この美少女!?
俺は身長はあまり変わらず、セミロングでアホ毛のヘアスタイルに胸が大きめで空ろな瞳の女になっていた!?
いったい何があったんだよ!? 一応パンツを覗いてみた………水色のしましまだった……
いやいや、昨日は灰色のボクサーパンツ穿いてたハズだぞ!?
そんな風に混乱していると……
すると……
「いやぁ~、八幡さん。美少女になりましたぁね」
部屋のどこからかド○えもん旧しず○ちゃんみたいな声が……俺はその声がする方を見ると……
「おめでとうございます、八幡さん。あなたは闘う戦士、ケンプァーになったのです」
……陽乃さんからもらったハラキリトラが動いてしゃべっていた……
色々言ってやりたいことはあるが……俺は……
「とりあえず原因がお前にあることはわかったから元に戻せ」
ハラキリトラの頭を掴んで言った。
「あたたた!? ケンプァーにしたのはモデレーターですよ~。まあ元に戻りたいと言うなら仕方ありませんね」
するとハラキリトラは俺の手から脱出して……
「とぅ!」
ゴスッ!
……俺の腹にヘッドアタックを決めて俺は気を失った。
本当にノリって恐ろしいですね。
本当に自分は女八幡を書きたかっただけなのに……