転生して主人公の姉になりました。ダンまち編《凍結》   作:フリーメア

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なぜにダンまちはここまで早く投稿出来るのだろうか...
和葉「向こうで現在書いているのが難しいのでは?」
かもね。こっちの方がネタが浮かぶんだよね

まぁそんな話はおいといて
和葉「ではどうぞ」


秘密

今日も今日とてダンジョンに稼ぎに、もとい強いモンスター(獲物)を探しに行く。が今回はベルが不在であった。

先日、二人はヘスティアをホームで待っていたのだが帰ってきたのは深夜近く、しかも【ミアハ・ファミリア】の主神、ミアハに担がれて帰ってきたのだ。どうやらミアハと飲みに行ったらしくそこで酒を飲み過ぎたようだ。ミアハ曰く「少し()()()()()()()()。少しでもいい、構ってやってくれ」だ、そうだ。

それだけでヘスティアが飲み過ぎた理由をある程度悟った和葉は、ヘスティアをベルに任せ一人で待ち合わせ場所に来た、と言うわけだ。

 

「和葉様、ヘスティア様は大丈夫なのですか?」

 

「ベルに任せてあるから大丈夫でしょう。ヘスティアもベルと一日一緒なら明日には元気になっているでしょうし...下手したら午後から元気になっている可能性もありますね」

 

後半から呆れ混じりの声で言った。

 

「...まさかと思いますが、ヘスティア様はベル様のことを...?」

 

「おや、鋭い。恐らくリリルカ・アーデさんの思っているとおりだと思いますよ」

 

「そんなことあるのですか?」

 

「そう言われましてもねぇ、実際にヘスティアはベルのことが好きなのですから

あの子はああいう見た目と性格ですから、年上の女性にモテやすいんですよ」

 

和葉のいうことは事実である。実際にヘスティア以外では四人ほどいる。内一人(フレイヤのこと)は和葉も認識していないが。

 

 

 

 

ダンジョン内にて

リリルカは今日初めて和葉のソロを見ることが出来た。だがリリルカは和葉の戦い方に違和感があった。

 

(一体なにが...?)

 

リリルカは和葉をよく観察した。今も和葉にはモンスターの群れが襲いかかっていた(やられにきていた)。そして一匹のモンスターが和葉に襲いかかった。がすぐに斬り伏せた。

 

(あ、もしかして...)

 

リリルカはさらに観察を続け、そして確信した。

 

 

 

ダンジョンからの帰り道にて、リリルカは先ほどの戦闘から思っていたことを言った。

 

「和葉様」

 

「何ですか?リリルカ・アーデさん」

 

「和葉様は、()()()()()()()()()()()?」

 

確信を持った問いに和葉はピクッと反応した。

 

「...根拠は?」

 

「和葉様は右から来るモンスターには普通に反応していましたが、左から来るモンスターには少し反応が遅れていました。といっても右に比べれば、ですけど」

 

和葉は驚愕した。リリルカとダンジョンに行ったのは今回で三回目だ。たったそれだけの回数で自分の秘密を知られるとは思っていなかったし、左目は髪に隠れていて傷は見えていないので、ばれるとは思わなかったのだ。

 

「まさか、こんなすぐにばれるとは思いませんでした。本当なら貴方を信頼してから教えようと思っていたのですが」

 

「それは失礼しました。ですがリリはサポーターです。冒険者様のカバーもリリ達の仕事ですから」

 

(少しドヤ顔になっていますが、自分で気づいているのでしょうか?)

 

まぁそんなことより、これならもう盗みを働くことはなさそうだ。実際、最近は盗みの噂を聞かない(と言っても三日間ほどだが)それでも警戒しておくにこしたことはない。秘密がばれてしまったが理由までは教える必要はない。教えるのは、信頼してからでいい

 

─さて、僕がリリルカ・アーデさんを信頼するまであとどれくらいでしょうか?─

 

 

 

 

 

ダンジョンから出て来て換金したときには、すでに日が暮れかけていた。今回の稼ぎは二〇〇〇〇ヴァリスほど、今日は少しモンスターのいる数がいつもより少なかったのだ。ちなみに今回は人数が二人なので二等分だ。がリリルカは少し申し訳なさそうにしていた。

 

「和葉様、本当に山分けでよろしいのですか?ベル様やヘスティア様がいるのに...」

 

「昨日は稼がせてもらいましたのでこれぐらいなら平気ですよ。貴方がいなかったときも結構稼いでいたので

それに契約書には貴方への報酬は『人数分の一にする』と書いてあったでしょう?」

 

「それは、そうですが...」

 

いまだに申し訳なさそうにしているリリルカに和葉は言った。

 

「それ以前にベルがいないだけで大幅に稼ぎを減らしてしまった僕に落ち度がありますよ」

 

「それは違います。そもそも本日はモンスターの出が悪かったのです。和葉様のせいではありません」

 

「そう言われましてもねぇ」

 

などなど今日の稼ぎについて言い争っていると、前方にベルを発見した。

 

「ベルじゃないですか」

 

「本当ですね。誰か待っているのでしょうか」

 

ベルのことを少し遠くから見ているとそこにヘスティアが現れた。がヘスティアはいつものツインテールではなく、髪をストレートに流していた。

 

「ほう、これから(ヘスティアの一方的な)デートに行くのですかね」

 

「あの方がヘスティア様ですか?」

 

「ええ、そうですよ。ふふ、微笑ましいですねぇ

 

...ん?」

 

和葉は言葉通り微笑ましい表情で見ていたが、途中で怪訝な表情になりベル達とは反対の方向を向いた

 

「どうかしたのですか?」

 

「いえ、向こうからたくさんの気配がしますので」

 

その気配の正体はすぐに分かった。ベルとヘスティアの二人はいくらか話をして(ベルがどもっていたのは和葉達がいるところからもハッキリ分かったので褒めたのであろう)ベルがヘスティアの手をとろうとした寸前─

 

「あ!いた!」

 

「ヘスティアがおったぞー!!」

 

「てことはあの隣にいるのがっ!?」

 

「全員、ただちに捕まえろぉ!!」

 

「「「「「おぉーー!!」」」」」

 

─七、八人の女神が来た。唖然として棒立ちになるベルの隣でヘスティアは目を大きく開いた。そして女神達はヘスティアを押しのけてベルのことを捕まえた。

 

「うわぁっ!?」

 

「ゲットー!!」

 

「ちっちゃくて可愛い~」

 

「ヘスティアはこういう男が好みなのか...」

 

「ねぇねぇ次触らして!!」

 

その状況を見ていた和葉達はポカーンとしていた。

 

「これは...」

 

「なんというか...」

 

「「カオスですね...」」

 

そんなことを言っている間も状況は進む。

 

「ごめんなさいね、ヘスティア。私たちどうしても貴方の子が気になっちゃって...

あら、本当に兎みたい」

 

「んーーーーっ、んんーーーーーーーーっっ!!?」

 

「べ、ベルくーーーーーーんっ!?」

 

ヘスティアの悲鳴が炸裂した。女神の中でもかなり大きい(どこが、とは言わない)デメテルに抱かれ、ベルは窒息しかけていた。それに対して、明らかにうわぁ...という表情をする和葉達、が意味合いが違う。リリルカは落ち込み和葉は...どちらかと言えばそれを見て楽しんでいる意味合いの方が強い。

ぼろぼろになったベルが女神達の中から出てきて、何を言ったのかは分からないがヘスティアがベルの脛を蹴った。そしてヘスティアはベルの腕を掴んで逃げた。

 

「あ、逃げた!」

 

「追いかけろぉ!!」

 

女神達はベル達を追いかける、が

 

「えっ!?なに!?」

 

「体が、動かない!?」

 

女神達はその場でピタッと制止した。女神達を止めたのは手を伸ばしている和葉であった。伸ばす必要はないのだが、こうした方が和葉的にイメージがしやすい。

 

「和葉様?」

 

「まぁ、あの子達には今日ぐらいゆっくりしてほしいので」

 

和葉は女神達の周りの空気を操り、空気をその場で固めたのだ。ちなみにリリルカは和葉の魔法を見るのは初めてである。

 

「さて今のうちに僕達も...」

 

移動しましょう、と言おうとしたのだが

 

「ねぇ、これやってるのあの子じゃない!?」

 

「...不味いですね」

 

手を伸ばしているのを見られたのか、今度は和葉が標的にされた。しかも間の悪いことにちょうど拘束を解いたとこなのだ。和葉の顔が引きつる。

 

「あの子達を捕まえろぉ!」

 

「達って、リリもですかっ!?」

 

「逃げましょう」

 

和葉はリリルカの腕を掴みその場を去った。無論女神達は追いかけてきたのだが、速度が物凄く速い。それはもう、冒険者である和葉の速度についていけるほどに。

 

「女神様達速くないですか!?リリの記憶だと神様達は下界で神の力(アルカナム)を使えない筈なのですが!?」

 

「あれ、神の力(アルカナム)使ってませんね。物凄く興味をそそられて一時的に身体能力が飛躍的に上昇しているのでしょう。そこら辺は下界の者(僕達)も神様も変わりませんね」

 

「冷静に言ってる場合ですかっ!?」

 

「仕方ありません、加速します。先に言っておきますが喋ってると舌噛みますよ」

 

「へっ?」

 

宣言通り和葉は風を使って加速した。チラリと後ろを見てみると女神達が遠くにいた。さすがにこの速度にはついて来れないようだ。そしてそのままメインストリートの外れまで疾走した。(疾走している間、リリルカはずっと声にならない悲鳴を上げていた。)

 

 

メインストリートから外れ、古びた鐘楼まで来た。おそらく一昔前まではここから鐘をならして時間を知らせていたのだろう。今は手入れがされてなく、さびがひどくて動きそうにもないが。

 

「あの時点で僕達のことを見失っていたのでもう大丈夫でしょう」

 

「め、目が回りました~」

 

目を回しているリリルカを見て和葉は苦笑し、さすがに加速しすぎたか、と少し反省した。和葉は風を使って三、四倍ほどまで速度を上げたのだ。目を回して当然である。

ふと和葉が鐘楼の陰を見てみるとそこにはベルとヘスティアが楽しげに話していた。こちらには気づいていないようだ。それを見てまた微笑ましくなった和葉は邪魔をしないようにその場を去ることにした。

 

「リリルカ・アーデさん、あの二人の邪魔をするのは悪いので今日は解散しましょう。近くまで送りますよ」

 

「え?

あぁ、なるほど、そういうことですか。

分かりました、お願いします」

 

そしてその場を去った。

 

 

 

 

解散した後、和葉は教会に食材がないことを思い出し、買い出しをした。和葉は教会で料理をしながら二人を待っていると

 

「「ただいま~」」

 

「お帰りなさい、二人とも」

 

その後は三人で夕食を食べながら本日の報告をしあい、順番に風呂に入り、就寝した。




普通動いていれば髪も動いて左目見えるだろ、というツッコミはしないでください。ご都合主義です
和葉「眼帯をつけるという選択はないのですか?」
眼帯をつけるのは個人的になんか違う気がするんだよね
普段は見えないところに傷があるのって、なんか良くない?
和葉「知りませんよ」

あ、あと、和葉が魔法で女神達の動きを止めたのも目をつむってください。危害を加えてないのでセーフですよね?
和葉「...微妙なとこじゃないですか?」
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