転生して主人公の姉になりました。ダンまち編《凍結》 作:フリーメア
和葉「遅いですよ、今月は投稿しないと思ったじゃないですか」
うん、俺も思った。けど出来たぜ…
翌日
今日から三日間リリルカは外せない用があるらしい。ここ最近ほぼ毎日ダンジョンに行っていたので、ベルと和葉の二人はちょうどいいと思い、迷宮探索を休みにすることにした。
現在、和葉は一人でホームにいる。ヘスティアは朝からバイトだ。和葉達が予想以上に稼いでいるのでやらなくてはいいと思うのだが、「ベル君と和葉君に頼りすぎるのはボクのプライドが許さない!!」とのこと。そう思うなら料理ぐらいは出来るようにしてほしい、と和葉は思った。
ベルはシルにバケットを返しに行った。まぁ昨日の時点で和葉がベルに「明日返しに行きなさいよ?でないと後が怖いですからね。特にリューとミアさんですが」と言っていたのだ。「姉さんは?」とベルが聞けば「僕は少しやりたいことがあるので」と言い、ベルだけ返しに行った、というわけだ。
和葉のやりたいことというのは、自身の魔法がどの程度まで自由に出来るか確かめることだ。
現在は
和葉はこのことを聞いたとき思った。自身の魔法は『造形魔法』、自然を自由に操ることが可能だ。それなら、術式を改良し、攻撃以外にも使えるのでは無いのか?と。
(
しばらく試行錯誤しているとベルが帰ってきた。その手には厚い本を持っている。
「ベル、その本どうしたんですか?」
「他の人の物かもしれないけどシルさんが貸してくれたんだ」
「そうですか、まぁちょうどいいんじゃないですか?昔から君は『
「うん、そうするよ。姉さんは何をしてるの?」
「魔法の術式をかいz…改良してるんですよ。僕の魔法は『造形魔法』なので攻撃以外にも使えないかと思いまして」
「へぇ~、それなら僕、本読んじゃうね」
「そうしなさい」
…ベルよ、今和葉が改造と言おうとしたのを気づいていたか?いや違う、気付いていてスルーしたのだ。
ホームにはベルが本をめくる音だけが響く。和葉は無言で術式を改良中だ。術式を改良するならそれを解読出来なければ話にならないのだが…自身の魔法だからか、和葉は感覚で術式を改良している。
良い感じに仕上がってきたのでそろそろ休憩しようかと思ったその時、ふいにドカン!と何かが落ちる音が聞こえた。和葉は振り返り音の正体を見てみると、ベルの頭がテーブルの上に乗っかっている。すぐそばには開きっぱなしの本がある。どうやら読んでいる最中に眠ってしまい頭を打ち付けたようだ。
(仕方ありませんね)
和葉は軽くため息をつきながらベルを起こそうとする。そしてベルの後ろまで来たとき、気づいた。本の中身は
(『
話でしか聞いたこと無いが可能性はある。しかし和葉は、これ以上判らないことを考えても無駄であり、ベルに異常がないのなら問題はないと判断、自分の作業に戻った(ベルを起こさなかったのはもう少し寝かせてあげようと思ったため)。
「ただいまー!ベル君、和葉君!」
空が夕焼けに染まる頃、
「お帰りなさい、ヘスティア」
「ただいま和葉君。何をしてるんだい?」
「
それに対してヘスティアは「そうかい」と言っただけだった。普通なら驚く所だろうが、和葉なら何をやっても不思議ではないも思っているのでさほど驚かない。
と、ヘスティアはベルが寝ていることに気づいた。
「ベル君は寝てるのかい?」
「ええ、本を見ていたら眠ってしまいました。本を見る程度で眠くなる子ではないのですがね」
和葉は笑みを浮かべながらため息をつき、ヘスティアはあっはっはと笑った。そしてヘスティアはベルを起こす。
「ほらベル君、起きなって」
「んん…、神様…?」
「うんそうだよ、ただいまベル君」
眠そうに目をこすりながらベルはゆっくりと上半身を起こした。どうやらまだ寝ぼけているようだ。焦点がハッキリしていない。
「ふふ、本を見ていたら眠ってしまうなんて可愛いね。昨日は出来なかったから、ステータス更新をしようか。あ、その本ボクにも見せてくれよ?暇なときは本を読みたいからね」
ベルは寝ぼけながらも返事をしてステータス更新の為にヘスティアについて行った。
基本的にベルの後に和葉がステータス更新をすることになっている。和葉が先にステータス更新をしてしまうとベルと和葉のレアスキルについてヘスティアと和葉の話し合いで、結果的にベルのステータス更新が遅くなってしまうからだ。
和葉はいつ
(ですが、いつ頼みましょうかねぇ…)
と考えていると、隣の部屋から叫び声が聞こえた。
「えぇぇぇぇぇぇえ!!?」
考え事をしている時にいきなり大声で叫ばれたものだから和葉は一瞬ビクッとなった。心配することはないだろうが、ベルが叫んだ理由が気になるので隣の部屋に向かった。
「どうしたんですか、いきなり叫びだして」
「姉さん姉さん!!聞いて!僕、魔法を発現したよ!!」
隣の部屋に入ると、何やらベルが興奮している。それを和葉は落ち着かせる。
「ベル、魔法を使えるようになったことが嬉しいのは分かりますが、少し落ち着きなさい。ヘスティア、ベルのステータスを見せてください」
ベルを落ち着かせた(実際はまだ興奮しているが)和葉はヘスティアにベルのステータスを見せてもらった。
ベル・クラネル Lv.1
力:B 756⇒A 876│耐久:F 325⇒E 412│器用:B 713⇒B 799│敏捷:A 843⇒S 957│魔力:I 0⇒I 0
魔法:【ファイアボルト】
・速攻魔法
スキル:【】
「わぉ、本当に魔法を使えるようになったのですね」
和葉はベルのステータスにSが出てることを無視して魔法を発現したことに驚いた。というより【
しかし、いくら何でも魔法関連の本を読んでいないベルがいきなり魔法を発現するなんておかしい。となれば、やはりあの本は『
そして不安、といってもたいしたことではない。『
(これ、言わない方がいいですかねぇ…)
唯でさえ『ヘスティア・ナイフ』のことで一悶着があったのだ。ちなみに『
(黙っていてもヘスティアが読めば分かってしまいますし…
もうなるようになれ、ですね)
和葉は考えることをやめた。わざわざ自分から言うことではないだろうと思ったのだ。それと本命は別にある。
(それに、黙っていた方が面白そうです)
おわかりいただけただろう。和葉は基本的に(特に親しい人に)ドSだということを。
和葉のステータス更新中、ヘスティアはやはり不機嫌であった。おかげで和葉はベルの【
夕食を食べ終え、寝る準備をしていると、和葉は唐突に言った。
「ベル、少しだけならダンジョンに行ってきていいですよ」
「えっ!?」
「な、何を言ってるんだ和葉君!!」
和葉の言葉にベルは驚きヘスティアは反論する。
「いえ、先程からベルがそわそわしているので魔法の試し撃ちをしたいのだと思いまして。今は夜ですから他の冒険者も少ないと思うので試すならちょうどいい時間ですよ」
ベルは和葉に詰め寄る。
「ほ、ホントにいいの!?」
「いいですよ。ただし、試して貰うことがありますが」
そう言って和葉は手のひらに透明な球体上の物を作り出し、それをベルの肩につける。
「姉さんこれは?」
「
「最後の言葉逆に不安になるからやめて」
というわけでベルはダンジョンに向かった。ただし遅くても一時間で帰ってくることを約束されたが。
ベルのことだ、魔法を使うのが楽しくなり時間を忘れる可能性がある。というか100%そうなるだろう。
(40分経ったら向かいに行きますか)
時間になるまで和葉は本を読むことにした(ヘスティアも本を読んでいる)。
中途半端に終わった…
和葉「ヘスティアの存在感、薄いような…」
気にしないで
和葉のステータス
和葉・クラネル Lv.1
力:A 894│耐久:E 455│器用:A 872│敏捷:S 904│魔力:B 794
魔法:【
・造形魔法
スキル:【
・武器の性質、形態を変化させる
【
・早熟する
・想いの続く限り効果持続
・想いの続く限り効果向上
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