転生して主人公の姉になりました。ダンまち編《凍結》   作:フリーメア

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いきなり原作スタートです
ではどうぞ


第一章
剣姫との出合い


「ほあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!?」

 

ここは迷宮都市オラリア、冒険者が集まる世界で唯一ダンジョンがある都市。

そしてそのダンジョンの第五階層に二人の男女がいた、というより逃げていた。

男の方は髪の色は白く目は赤い、兎を連想させるような見た目をしていて、叫び声を上げたベル・クラネル。

女の方は目は黒く髪の色もベルとは反対で黒い、腰まで届く髪で左目を隠しているのはベルの姉、和葉・クラネル。

二人は少し前に冒険者になったばかりの駆け出し冒険者だ。

そして二人が逃げている相手は、Lv.2にカテゴライズされている本来ならもっと下の階層に居るはずの牛の顔を持つ亜人モンスター、ミノタウロス。

この世界でのLv.は1違うだけでも倍以上ステータスが違う。つまり駆け出し冒険者である二人はミノタウロスから逃げるしかない。

 

「ていうかなんでここにミノタウロスが居るんでしょうか?」

 

「僕はなんで姉さんがそんなに落ち着いているのかが気になるよ!!

あ、そこ右曲がろう!」

 

二人は通路の右を曲がったが

 

「行き止まりですね」

 

「だからなんでそんなに落ち着いてるのさ!」

 

行き止まりだった。

もはや絶体絶命のはずなのだが...

 

「もう殺りましょうか」

 

「出たよ!姉さんの戦闘症(バトルジャンキー)!ていうか無理でしょ!僕らはまだLv.1なんだよ!?Lv.2のミノタウロスに勝てるわけないじゃん!」

 

和葉は自他共に認める戦闘症(バトルジャンキー)であり狂戦士(バーサーカー)である。

 

「そんなのやってみなきゃ分からないでしょう

どちらにしろ、逃げられないのですから」

 

「え?」

 

ベルが振り向くとちょうど通路からミノタウロスの顔が出てくる所だった。

 

「...はぁ、死んだら恨むからね」

 

ベルは自分の武器である支給品のナイフを取り出した。

 

「それでこそ僕の弟です」

 

和葉も自分の武器である刀、【神楽】を鞘に入れたまま腰に構えた。

 

「グォォォォォォォォオ!!!」

 

ミノタウロスが雄叫びを上げながらこちらに走り寄ってくる。そのままミノタウロスは腕を振り下ろしてきた。

それを二人は左右に別れかわした直後に和葉がミノタウロスに突っ込み一閃、が足につけた傷は浅い。

 

(やはり硬いですね)

 

ベルもミノタウロスに向かう。

それに気づきミノタウロスは腕を振るうがベルはジャンプで避けながら肩にナイフで二回攻撃するが今度は血すら出ない。

 

「硬すぎでしょ!?」

 

「ベル!後ろです!!」

 

ベルが着地した直後にミノタウロスが突っ込んできて拳を振るう。

それを避けようとするが間に合わず直撃した。

 

「がっ!?」

 

そのまま壁まで吹き飛ばされた。

ミノタウロスはベルに止めをさすために近付こうとするが和葉が剣を振るい行かせない。

和葉はそのままミノタウロスに連続で居合いを叩き込む。

ミノタウロスも反撃するがすんでの所で避け攻撃する。

ミノタウロスの体中に血が流れ始めた。

一撃は浅いがそれが何回も続けば化け物であろうと生物である以上ダメージもでかくなる。

 

(これなら、いけます!)

 

だからこそだろう。和葉はこのままなら勝てると思ってしまった。

突如ミノタウロスは咆吼をした。先ほどの雄叫びより大きく。

 

「グォォォォォォォォオ!!」

 

和葉は耳を塞いだ。ミノタウロスはその隙をつき腕を振るう。

和葉は慌てて刀でガードをするが元のパワーが違う。和葉はいとも簡単に吹き飛ばされ壁に背中からぶつかった。

 

「かはっ」

 

和葉はそのまま前に倒れた。

ミノタウロスは倒れた和葉には向かわずいまだに動けないベルに向かった。今度こそベルに止めをさす気だ。

和葉もベルも動こうとするが動けない。ダメージがでかすぎた。絶体絶命だ。

ミノタウロスはベルの前まで行き腕を振り上げた。

刹那、和葉の前を風が吹いた、否、人影が通り過ぎた。

その人物はミノタウロスを切り裂いた。

 

「え?」

 

「グォ?」

 

現状把握が出来ていないベルとミノタウロスは間抜けな声を上げた。

そのままその人物はミノタウロスを細切りにした。ベルは近くに居たせいでミノタウロスの血を頭から浴びた。

ここでやっと和葉とベルはその人物が誰か分かった。

その人物をこのオラリアで知らない者はいない。

オラリア最大ファミリアの一つ【ロキ・ファミリア】所属、Lv.5で〖剣姫〗の異名を持つ女性冒険者、アイズ・ヴァレンシュタイン。

 

「大丈夫?」

 

アイズは返り血を浴びて真っ赤になったベルに大丈夫か聞いた。

ベルは唖然としていた。元々ベルがここに来たのは祖父の影響で異性との出会いを求めて来たのだ。(和葉は一人じゃ危険だからと付き添いで来た。)

今ベルの目の前には第一級冒険者のアイズがいる。ベルが思ったことは

 

─やっぱりダンジョンに出会いを求めるのは間違ってなかった─

 

アイズは返事がないベルにもう一度聞いた。

 

「あの、大丈夫?」

 

そこでベルはハッとなった。顔がみるみる赤くなり

 

「だ...」

 

「だ?」

 

「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!?」

 

...意味不明な叫び声を上げてその場から逃げた。

それをポカンとアイズは見た。

そこに、なんとか動けるようになった和葉が近づいてきた。

 

「アイズ・ヴァレンシュタインさん...ですよね?」

 

「あ、うん、そうだよ...」

 

「すいません、うちの弟が...

あと弟を助けていただきありがとうございます」

 

和葉は頭を下げお礼をした。

アイズは首を横に振り

 

「ううん、半分は、私達の、せいだから...」

 

「どういうことです?」

 

アイズは説明した。

【ロキ・ファミリア】は遠征に出ていて、その帰りに第十五階層でミノタウロスの群れを発見、放っておくと危険だからと倒し始めた。

だが、途中で何匹かのミノタウロスが逃げ始め、そのうちの一匹がここまで逃げてきたらしい。

とりあえず和葉が思ったことは

 

─ミノタウロスの群れを普通に駆除できる【ロキ・ファミリア】はやばい─

 

と人によっては失礼なことを思った。

だが、それと同時に

 

─いつになったら追い越せるか─

 

和葉は静かに笑みを浮かべ、いつか【ロキ・ファミリア】を必ず越えると誓った。

といきなりアイズが

 

「さっき、刀に風がまとってたけど、魔法?」

 

「...はい?」




アイズの喋り方これで合ってます?
間違ってたらごめんなさい<m(__)m>
あと誤字、脱字がありましたらご報告ください
和葉「一回報告があるごとに君の手足一本切り刻みます」
∑ちょっとまていっ!!不死身とはいえ痛みはあるんだぞ!!
和葉「ほう、それは良いことを聞きました」
あ、やべ 


※8/17和葉の刀は支給品ではなくなりました

えぇ、和葉の刀は祖父からもらいました
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