転生して主人公の姉になりました。ダンまち編《凍結》   作:フリーメア

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タイトルが思い付かずこんなタイトルになってしまいました


強くなる

〖豊饒の女主人〗を出た後、和葉は真っ直ぐダンジョンへ向かった。ベルはおそらくそこにいるだろうと思ったからだ。

だがベルの装備は支給品のナイフだけ、防具は何も着けていない。急いで向かわないと間に合わない可能性がある。

和葉はさらにスピードを上げ、ダンジョンに入っていった。

 

 

 

和葉はダンジョンに入ってもスピードを落とさず、かつ向かってくるモンスターには刀で斬ったり、魔法で一撃で葬りながらどんどん下にもぐっていった。

 

 

ついに和葉は六階層まで来てしまった。

五階層までにベルはいなかったのでここにいるのであろう。

六階層に来ても和葉はスピードを緩めない。

六階層からは今までとはモンスターの生まれてくる数が段違いに多いとエイナは言っていた。

そしてこの階層から新しいモンスターが生まれてくる。

ウォーシャドウ、真っ黒い体と鋭い爪を持つ人型モンスターだ。

単純な強さでは六階層随一の強さを持つ。

そのウォーシャドウが壁から生まれた。、和葉の直横の壁からだ。

本来ならLv.1の状態のステータスが、少なくともオールHにいかないと苦戦する相手だ。

だが和葉は

 

「邪魔です」

 

そのウォーシャドウ相手に何の戸惑いもなく一閃、一撃で沈めた。

今の和葉には何のモンスターだろうと、自分より強かろうと関係ない。、ベルの捜索の邪魔をするなら斬るだけだ。

...生まれてくる数が段違いに多いというのは本当のようだ。

今和葉の向かっている先にモンスターの大群がいる。その数およそ三十。

普通なら絶望するところだろう。そう普通(・・・)なら...

和葉は普通ではない。いつもならこの数相手に嬉々として突っ込んでは一撃の元に葬り去っていく。

だが今はベルの捜索が第一、そんなことをしている暇はない。

邪魔をするモンスターがいるなら─

 

「殺すだけです」

 

 

 

 

ベルは今、六階層でウォーシャドウの群れに囲まれていた。

その数、十匹。

だがベルは諦めていない、諦めない。

ヘスティアと約束したからだ。ヘスティアに悲しませないと...

 

(約束は守らないとね)

 

それともう一つ、ある人物に追いつくためにはこれぐらいは倒せないと駄目だ。

その人物はアイズ・ヴァレンシュタイン。

だからこんなところで死ねない。

ヘスティアを悲しませないためにも、アイズに追いつくためにも...

こいつらを─

 

「ああああああああっ!!」

 

─倒す。

 

 

ウォーシャドウが爪を振り下ろしてくるが、ベルはそれをナイフで右に受け流し、斬る。

ウォーシャドウが怯み、その隙をつき連続で攻撃をする。

攻撃が魔石にあたり、死んだ。

ベルはそのまま違う個体に目にもとまらぬ速さで向かう。

そのまま首を一閃、ウォーシャドウは反応できず首をはねられた。

ベルの後ろから三匹のウォーシャドウが一斉に攻撃してきた。

避けるのは無理と判断、防御をしようとすると─

 

「【風よ、敵を貫く槍となれ】【ウィンドランス】」

 

─聞き慣れた詠唱が聞こえた。

詠唱が終わると、何かが三匹のウォーシャドウの頭を貫いた。

ベルは詠唱が聞こえた方を向いた。そこには予想通り自分の姉である和葉がいた。

 

 

 

あの後、和葉は十数秒でモンスターの群れを(魔法を使わず)全滅させ、六階層の奥に向かった。

すると、奥にはベルが複数のウォーシャドウに囲まれているのを発見、すぐさま魔法の詠唱を開始、ベルに向かっていった三匹のウォーシャドウを葬った。

 

「ベル!!」

 

といきなり和葉はベルの名前を呼んだ。

ベルは驚き

 

「はいっ!?」

 

うわづった声で返事をした。

 

「言いたいことは山ほどありますが、とりあえず今はこいつらを全滅させます

後で説教ですからね」

 

と和葉は恐い笑顔でベルにとってはかなりヤヴァイことを言った。

和葉の説教はものすごく恐いのだ。後ろに鬼を通り越して魔王が見えるほどに...

...訂正しよう、魔王が裸足で逃げるほどに...

余談だが、和葉とエイナから二人同時に説教をくらうと気絶する。

 

 

あの後、ウォーシャドウの群れを数秒で全滅させ、説教をくらったベルの顔は真っ青通り越して真っ白になっていたが小さい頃から説教はされていたので、数分で回復した。(モンスターも避けていた気がするが、気のせいだろうか?)

 

 

 

ヘスティアは焦っていた。いくらなんでも遅すぎる。

もう深夜をまわっている。いつもなら二人とも帰ってきてる時間だ。

 

(なにかあったんだろうか...)

 

今朝はベルが他の女のことを話していたので嫉妬してしまい強く当たってしまったが、あれぐらいで家出をするような子達ではない、これは断言出来る。

ヘスティアは二人を探しに行こうと決心をし、ドアを開けようとしたが─

 

「ぶっ!」

 

─空振りをし、顔面を床に強打した。

詳しく話せばヘスティアがドアを開けようとドアノブに手をかけた瞬間、ドアが開き、ヘスティアは勢いのまま床に強打したということである。

ヘスティアが顔を上げるとそこには、探しに行こうとしていたベルと和葉がいた。

 

「「(ヘスティア/神様)、大丈夫ですか?」」

 

ヘスティアは大丈夫だよと言おうとしたが

 

「君たち、その傷はどうしたんだい!?特にベル君!!」

 

和葉とベルについた傷に気づいた。

ヘスティアが言ったようにベルの方が傷は大きい、と言っても和葉はほぼ無傷、ベルも切り傷が目立つだけだ。

 

「いえ、その...ダンジョンにもぐってまして...」

 

それにヘスティアは驚いた。

 

「ば、バカかい!?君たちは!?そんな装備で何でダンジョンなんかに行ったんだい!?」

 

その質問にベルと和葉はすぐに答えられず、黙ってしまった。

 

「...はぁ、分かったよ、このことに関してはもう聞かないよ

とりあえず今日は更新をやめて明日にしようか」

 

 

 

そして、就寝時間になった。

 

「今日はベル君と和葉君はベッドで寝ること、いいね」

 

「いいんですか?」

 

「さすがにそこまで疲れている子をソファで寝ろとは言えないからね」

 

そこでヘスティアは一回区切り、悪戯(いたずら)を思いついたような笑みを浮かべた。

和葉はその笑みで何かを悟った。

 

「そのかわりボクをベル君の隣で寝させてくれよ。それぐらいはいいだろう?」

 

和葉の予想通りになり軽くため息をついた。

いつもならここでベルは慌てるのだが...

 

「もちろん、いいですよ

では寝ましょうか」

 

「うえっ!?」

 

ベルは普通に返した。ヘスティアは冗談(キラーパス)のつもりだったが綺麗にスルーされたのでびっくりした。

どうやら疲れ果てて思考能力が落ちているようだ。

ヘスティアは

 

(絶対抱きついてやるっ!)

 

と思った。ボクは悪くない、思考能力が落ちているベル君が悪いんだと責任転換をした。

 

 

そんなこんなでベッドに三人で入った。少々狭いが寝れる。

ヘスティアが真ん中でその左右に和葉とベルが寝ていて、ヘスティアはベルに抱きついている。

すると

 

「神様...」

 

「!にゃっ、にゃんだいっ?」

 

いきなりベルがヘスティアを呼んだのでヘスティアは驚き、上づった声で返事をした。

 

「僕、強くなりたいです」

 

「っ!」

 

ヘスティアがベルの瞳をのぞくと、そこには決心がついた瞳をしていた。

ヘスティアは小さく「うん...」と言った。




すいませんっ!!
ステータスまで行けませんでした...

えぇ、ステータスは敏捷だけ、ベルの方が上です
和葉のステータスはいろいろ高い(おかしい)のでそれにあわせてベルの敏捷も高く(おかしく)なると思います
和葉「てことはベルの敏捷は原作よりもかなり高くなると言うことですね」
そうなるね
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