転生して主人公の姉になりました。ダンまち編《凍結》 作:フリーメア
翌日、二人は今日も朝からダンジョンにいた。
「ふっ!」
『ぐぎゃぁ!!』
「しっ!」
『ぎっ!?』
そんでもって無双していた、四階層で。
五階層だと前みたいなことになる可能性がある。だったら四階層ならいいんじゃね?という結論にいたった。
...どういう思考をしているんだこの姉弟は。
「ん~、もっと強いモンスターはいないんですかねぇ」
『げっ!!?』
「ハハハ...この階層じゃ無理だと思うよ?」
『ごっ!』
二人は話ながらモンスターを葬っていた。無論油断などしない。いつイレギュラーが来てもいいようにしていた。
和葉的にはイレギュラーが来たら倒すつもりでいる。
「ふっ!」
『っ!!!!??』
...こんな風に。
今和葉が斬ったのは、本来は七階層にいる骸骨モンスター、スケルトン、たまにこいつみたいに上がってくる奴がいる。
こいつも結構強い。特殊な攻撃はしてこないが攻撃力は高い。あと骸骨のくせに防御力が意外と高かったりする。具体的には七階層に出てくる。新人殺しとして有名なキラーアントの一歩手前の硬さである。支給品の武器では斬れない。
だが和葉の刀は支給品ではなく、かなりの業物だ。
名前は【神楽】、ハンパない切れ味を持つ。
そんな切れ味を持つ【神楽】でスケルトンを斬るとどうなるか、答えは簡単、真っ二つである。
むしろ和葉は細切りにする。
オーバーキル?和葉の辞書にそんな言葉はない。むしろ和葉は「え?なに言ってるんですか?敵にはやり過ぎなぐらいがちょうどいいんですよ」なんてことを言う。
モンスターを全滅させた二人は上に向かっている。
するとベルが唐突に
「強くなってるよね...」
と言った。
和葉は少しの間黙っていたがクスッと笑い
「何を今さら、ベルは、もちろん僕もですが、最初に比べてだいぶ強くなってますよ
(まぁ、成長速度が異状ですが)」
そこで一回区切りベルを呼んだ。
「ベル」
「何?姉さん」
「アイズ・ヴァレンシュタイン氏に追いつきたいんでしょう?いいじゃないですか、目標は高い方がいいんですよ、そっちの方が頑張れるでしょう?」
フッと笑みを浮かべた。
二人がダンジョンの入り口までくるとそこには沢山の人と巨大なカーゴがあり、その中にはなんとモンスターが入っていた。
モンスターをダンジョンから出すのは【ギルド】が禁止にしている。
その光景に二人は唖然としていると、その冒険者達の近くにエイナ含めギルドの職員がいたのでこれはギルド公認か、と納得した。
後ろからカーゴを持った冒険者が来たので道の脇にどいた
すると会話が聞こえてきた。
「今年もやるのか、
「全く、毎年毎年よくやるよな。その度に俺達がモンスターを捕獲してきてよぉ。まぁ金を貰えるからいいけど」
「そりゃあお前あの【
(
二人は聞き覚えのない言葉を聞いたが仕事が終わった後にエイナさんに聞けばいいかと思い協会に帰っていった。(ちなみに二人とも返り血で真っ赤であるため、まわりがギョッとしていた。)
返り血を洗い流すために和葉はシャワーを浴びていた。
ふと和葉は風呂場にある鏡を見た。そこには左目にひどい傷がある自分の顔があった。
和葉がこの傷をおったのは3歳の時、ベルが村の外でモンスターに襲われたときに庇ったせいで出来た傷だ。
(やはり冒険者になったところで、この傷は消えませんか...)
和葉としてはもう一度両目で景色をちゃんと見たかったのだ。
和葉は自分の左目に手を添えた。
ヘスティアが出かけてから三日目、今日も二人はダンジョンへ行こうとしていた。
今日こそは五階層に行こうとしたが、呼び止められた。
「おーい、待つにゃそこの兎姉弟ー!」
二人が声のした方向を向くと、『豊饒の女主人』で働いているキャットピープルの少女がこちらに手をブンブンと振っていた。
二人はそちらに向かった。
「おはようこざいます、にゃ
いきなり呼び止めて悪かったにゃ」
「「おはようこざいます」僕達になにか用ですか?」
和葉は早速用を聞いた。
「おみゃー達はシルのマブダチにゃ。だからコレをあのおっちょこちょいに渡して欲しいにゃ」
といきなり『がま口財布』を渡してきた。
渡してきたところで行き先が分からなければ渡せないのだが...
「アーニャ、それでは説明不足です。お二人が困っています」
すると中からエルフの店員、リューが現れた。
「リューは
「と言うわけです。すいません
先に言っておきますがシルはサボったわけではありませんよ」
「は、はぁ、まぁそのぐらいならやりますけど」
というわけでただいま二人は
「すごい人だね」
「まあ、祭りと呼ばれるぐらいですからね」
二人はシルを探しながら歩いていた。
すると
「おーい、ベルくーん!和葉くーん!」
「(え/はい)?」
聞き覚えのある声、というか自分達の主神の声がした。
そちらを向くと予想通りヘスティアがいた。
「神様!?どうしてここに!?」
「どうしてって、二人に会いたかったからに決まってるじゃないか」
「僕達もヘスティアに会いたかったのですがそう言う意味ではなく何でここにいるかを聞いているのですが...
あとどこに行ってたんですか?」
「まぁまぁ、細かいことはいいじゃないか
それより3人でまわろうぜ?」
ヘスティアにはぐらかされてしまった。
和葉はここにいる理由を言った。
「いえ僕達は遊びに来たわけではなく、人を探しに来たんですよ」
とここで和葉はあることを思いついた。
「ベルはヘスティアと向こうにシルを探しに行ってください。僕はあちらを探しに行きますので
別れて探した方が見つけやすいでしょうから
あ、あと待ち合わせ場所は闘技場で」
と言った。
ベルは何の疑問も持たず了承した。
ヘスティアへ顔を向けると目が合い
(ありがとう和葉君)
(二人で楽しんでくださいね)
アイコンタクトをした。
二人と別れた後、すぐにシルを見つけ財布を渡した。(凄い勢いで謝ってきたが「大丈夫ですよ」といった。)
和葉はシルと別れ闘技場で二人を待っていた。
するといきなり和葉を悪寒が襲った。
途端
「モンスターだぁぁあ!!モンスターが逃げたぁぁあ!!」
モンスターが逃げたと悲鳴が聞こえた。
もちろん和葉は悲鳴が聞こえた方へ向かった。
今日はもともとダンジョンに行く予定だったので刀を持っている。
和葉は走りながらモンスターを斬り捨てていった。
和葉は妙だと思った。モンスターはまるで何かを探しているかのように徘徊をしていたからだ。
(何者かが裏で手をひいている?一体誰が...)
和葉はそこで思考を止めた。何故なら視界の端に巨大なモンスターを見たからだ。そこら辺の建物より大きい。
そしてそいつと戦っている人物達を発見した。一人はアイズ・ヴァレンシュタイン、もう3人いるが誰かは分からないがおそらく【ロキ・ファミリア】だろう。
和葉はそちらに向かった。和葉はLv.1なので(武器を持っていないとはいえ)四人が苦戦している相手にはなにも出来ないはずなのだが、今の和葉はそんなこと考えていなかった。和葉は強者に
和葉はそこについた瞬間、モンスターのツタらしきものを切り裂いた。
「「「「え?」」」」
それに四人は驚いた。いきなり人が現れたと思ったらすでに切り裂いたのだから。
アイズはその人物が分かった瞬間疑問が浮かんだ。なぜここにいるのかと。
一方の和葉は口元に笑みを浮かべた。
─やっと強い
そんなことを思ってい、そして
「アハッ」
嗤った。
モンスターがなぎ払ってきたが和葉はジャンプで避け屋根の上に着地、すぐさま詠唱を開始した。
「【風よ、敵を貫く槍となれ】
【ウィンドランス】!!」
和葉が創った風の槍はモンスターを貫いた。
「今のうちに攻撃をお願いします!!」
そこで四人はハッとなりそれぞれの行動を起こした。
レフィーヤは強力な詠唱を開始、アイズ、ティオナ、ティオネはレフィーヤに攻撃がいかないよう注意をそらしていた。
和葉の魔法で怯んでいるモンスターに四人は怒濤の攻撃をした。
そしてレフィーヤの魔法が直撃し、モンスターは死んだ。
和葉は気配を消してその場から去った。いろいろ聞かれると面倒くさいからだ。
教会に戻るとヘスティアがベッドに寝ておりベルが面倒を見ていた。
何があったかを聞けばベルもモンスターに襲われていたらしいが、ヘスティアからもらった武器のおかげで無事に討伐出来たが、ヘスティアが過労で倒れてしまったらしい。
その後はその武器のことで一悶着あったが割愛させてもらう。
ただ、ベルはこれで一歩アイズに追いつけたかなと思った。
これ、チートタグつけたほうがいいのかな?
あと最後の方、ソード・オラトリア持ってないからグダグダになってしまった...
和葉「安心しなさい、もともとグダグダですから」
...否定出来ない