転生して主人公の姉になりました。ダンまち編《凍結》   作:フリーメア

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皆さんお久しぶりです、ナナシ猫です
SAOの方でも書きましたがこれからは一ヶ月に1回投稿出来ればいい方だと思います
ではどうぞ


第二章
フレイヤ


二人は今、七階層にいた。

それには理由があり、二人のステータスが怪物祭(モンスターフィリア)の時に七階層まで通用するレベルまで上がったのだ。

戦闘症(バトルジャンキー)二人組の様子は描写しなくともおわかり頂けると思う。

 

「待って!?僕戦闘症(バトルジャンキー)じゃないよ!?」

 

「え?君、自覚してなかったんですか?

というかいきなりどうしたんですか?」

 

そういえば忘れるところだったのだが、和葉にスキルが発動した。名前は【形態変化(カンビオフォルマ)】、効果は自分の武器の性質、形態を変えるスキルだそうだ。

例とするならば

 

形態変化(カンビオフォルマ)

 

和葉がそう言うと【神楽】の見た目が変わっていった。鉄の刃から氷で造られたような刃に変わった。

 

「【氷刃】」

 

それを横にふるうとあたり一面に氷を張った。

まぁこのように【神楽】の性質、形態を変え、状況に応じた戦い方が出来るのだ。

先ほど描写したように【氷刃】は斬った際に氷を生み出す、この氷は和葉の魔法で操ることが出来る。

無論他にも形態はあり、それぞれに特殊な能力がある(例、雷を生み出す、衝撃波を飛ばす、毒を与えるetc....)

能力がなくとも切れ味がヤバイやつもある。

 

形態変化(カンビオフォルマ)】は和葉が転生する前の知識から武器の形を変える。無論和葉自信はそんなことは知らない。なぜか武器の名前を知っているだけ。

今回は試しに使ってみたがこれからはあまり使わないだろうと和葉は思った。なぜなら()()()ことが出来なくなるのだから...

 

 

 

二人はある程度魔石を集めたので換金するためにギルドに戻ってきた。

二人はついこの間、五階層に言ったことでエイナに怒られたばっかりなのだ。今回は黙って七階層に行ったので

 

「な~な~か~い~そ~う?」

 

「ひっ」

 

とまぁ怒られるわけである。

和葉は普通に見えるがよく見ると震えている。普段は恐怖を感じない和葉もエイナに怒られると恐怖を感じるのだ。現に今、ベルと一緒に顔面蒼白(そこまでではないが)になって冷や汗がたれまくっている。

 

「ま~た君達は!!どうして私の忠告を無視するの!!今の段階じゃ危ないって前にも言ったよね!?また危ない目にあったらどうするの!!」

 

「エ、エイナさん落ち着いてください!僕達あの頃より強くなったんですよ!」

 

「そんなこと言って!せいぜいHが限界のくせに、な~にが強くなったよ!」

 

「ホントに強くなったんですよ!敏捷のステータスだけですがCに到達しました!」

 

そこでピタリとエイナは動きを止めた。

 

「......C?」

 

動きを止めたエイナだがすぐに眉間にしわを寄せ

 

「そんな嘘で私が騙せるとおもってるの?」

 

「嘘ではないですよ。さすがに僕らの成長速度は異常だと思ってますが」

 

「...本当に?」

 

ベルはブンブンと首を縦にふった。

エイナはしばらく考える素振りをして

 

「ベル君、和葉ちゃん、二人のステータスを見せて貰ってもいい?」

 

「はぁ、それぐらいならいいですよ?

姉さんは?」

 

「僕もいいですよ。エイナさんなら秘密にしてくれると信じてますからね」

 

 

 

ベル・クラネル Lv.1

力:E 427│耐久:G 216│器用:E 439│敏捷:C 615│魔力:I 0

 

魔法:【】

 

スキル:【】

 

 

和葉・クラネル Lv.1

力:E 472│耐久:G 254│器用:E 483│敏捷:C 607│魔力:G204

 

魔法:【自然操作(ネイチャーオペレーション)

・造形魔法

 

スキル:【形態変化(カンビオフォルマ)

・武器の性質、形態を変化させる

 

 

 

(うそ...)

 

二人のステータスを見せてもらったエイナは絶句した。

二人はまだ冒険者になってから一ヶ月ほどしか経ってないのだから絶句するのも当然だろう。(和葉にいたっては、魔法もスキルも発動してる。)

 

「...和葉ちゃん、ベル君」

 

「「何ですか?」」

 

しばらく黙っていたエイナは二人を呼んだ。

 

「明日、予定ある?」

 

 

 

翌日、和葉とベルはエイナとの待ち合わせ場所に来ていた。エイナが「七階層より下に行くなら防具ぐらいはちゃんとしないと駄目」と言ったので防具を買いに行くのだ。

一応護身用として武器は持ってきているが今日は買い物だけなので私服だ。

 

「おはよう、二人とも」

 

「あ、おはようござ...」

 

「おはようございます」

 

二人が雑談しているとエイナがやってきた。和葉は普通に挨拶したがベルは途中で固まった。何故ならエイナの服装が(当たり前だが)ギルドの制服ではなく私服で眼鏡をかけていなく綺麗だったからだ。

 

「ベル、固まってないでなにかいうことがあるでしょう」

 

和葉は固まっていたベルを肘で小突いた。

ベルはハッとなりエイナを改めて見た。エイナは期待するような目で見ていた。

 

「えっと...いつもより若々しいです!!」

 

「私はまだ19だ!!ほら謝れ謝れ!!」

 

「いだただだだだだだ!!ごめんなさい!!ごめんなさぁぁぁぁぉぁい!!」

 

エイナはベルに、どこかで習ってたのか?というほどに見事なヘッドロックをかけた。

和葉はその光景にため息をついた。

 

 

 

バベルの塔最上階、『美の女神』フレイヤはそこから和葉達三人を、正確には和葉とベルの二人を見ていた。フレイヤはこの二人に興味を持っている。

フレイヤが二人を見つけたのは全くの偶然だった。あるときふと大通りに目を通すと魂の色が透明な下界の者(子供)がいた。それがベルだ。

魂が透明な下界の者(子供)は珍しい、だからこの先どんな色に染まるのか興味が湧いた。

ベルの近くにいた和葉もその時見つけた。そして魂の色を見れるフレイヤだから気づいたのだろう。

 

─和葉がこの世界の住人ではないことを─

 

和葉の魂の色は虹色、常にどんな色にも染まれる、否染まり続けている(・・・・・・・・)

魂が常にどんな色にも染まり続けているのはありえない。だからフレイヤは和葉がこの世界の住人ではない、つまり転生者ということに気づいた。(魂の色を見れる神なら全員気づけるが。)

それからフレイヤはすぐに考えた。和葉を始末すべきかを...

和葉はこの世界にいるはずではなかった人間、つまり異物のような存在だ。

だがフレイヤはその考えを放棄した。この世界に害があれば始末すればいい。それまでは透明な魂を持つ下界の者(子供)と虹色の魂は持つ下界の者(子供)としての二人がこれからどうなるかを見てみたい。

特にフレイヤはベルの魂が何色に染まるかを知りたい。そのために試練を与えた。怪物際(モンスターフィリア)の騒ぎはフレイヤが起こした物だ。あくまでベルに試練を与えるために沢山のモンスターを解き放った。

 

─これからも試練を与え続けよう、ベルの魂が何色かに染まるまで─

 

フレイヤがここまで下界の者(子供)に興味を持ったのは初めてだ。ベルが死ねば今の地位を捨ててでもベルの魂を追いかけ捕まえるだろうことをフレイヤ自身確信していた。

 

「フフフ、初めてね。こんな気持ちになったのは」

 

フレイヤは笑みを浮かべた。

 

「それにしても何かしら?あの子が他の女と話していると殺意が湧くわね」

 

・・・どうやらまたしてもベルは年上の女(神)を落とした模様。

 

 

 

 

「誰かと出かけるのって久しぶりだなぁ」

 

「そうなんですか?てっきりエイナさんなら普通に男引っかけて出かけているのかと...」

 

「私はどんなキャラよ!!違うよ!最近までは仕事一筋だったってことだよ!」

 

「へぇ、最近までは(・・・・・)ですか~」ニヤニヤ

 

「うぅ...」

 

空は快晴、三人は楽しく(?)会話をしながらメインストリートを歩いていた。

エイナに声をかけてくる冒険者もいたが、エイナは愛想よく手をふっただけだ。

 

「エイナさん、これからどこに行くんですか?このままだとダンジョンに着いちゃいますけど...」

 

「着いてからのお楽しみ、と言いたいところだけど教えてあげる」

 

ベルの言ったとおり三人はダンジョンがあるバベルの塔に向かっていた。

ベルはエイナの返答をまった。

 

「今日行くところはダンジョンよ」

 

「ええっ!?」

 

「おそらく、正確にはダンジョンの上にある摩天楼(バベル)でしょうか」

 

「和葉ちゃん正解」

 

エイナはニコッと和葉に笑いかけた。

 

「えっと、バベルには冒険者用のシャワールームとか公共用の施設しかないんじゃないんですか?」

 

「それだけじゃありませんよ、ベル」

 

「ベル君は本当になにも知らないんだねぇ。まぁ冒険者になってまだ一ヶ月だから仕方ないのかな?むしろ和葉ちゃんが知りすぎてるぐらいだし、今から掻い摘まんで教えるね」

 

エイナの話によると、バベルにはベルが言ったとおり公共施設の役割として換金所、食堂、治療施設がある。これらの他にもバベルの一部の空いたスペースをいろんな商業者にテナントとして貸しているという。

 

「てことは僕達はこれからその商業者の方のところに行くってことですか?」

 

「理解が早くてよろしい」

 

さらにテナントには【ヘファイストス・ファミリア】の武具もあるらしく、これからそこに行くらしい。

 

 

 

というわけで三人はバベルの塔の【ヘファイストス・ファミリア】のテナントに来た。

【ヘファイストス・ファミリア】は鍛冶屋が多いファミリアであり、このファミリアのロゴがついた武具は破格の値段がつく。

だがファミリアのロゴがつくのはそれに値する武具でなければならない。それにいくら性能がよくても客が来なければ売れない。だから【ヘファイストス・ファミリア】は新米鍛冶屋のテナントを出している。

和葉達三人は一回分かれてそれぞれの武具を探しにいった

和葉は軽くてできるだけ丈夫な防具を探した。和葉自身スピード重視の戦い方をしているため重い防具は論外、適当な物を選ぶとエイナに怒られるため、できるだけ硬い物を探した。

ふと店の端にあるボックスに目が止まった。決して派手な見た目でもなく目立たないところにあったのだが和葉はボックスの前まで行った。さらにボックスに詰め込まれている防具で和葉が気に入った防具があった。黒のプレートアーマー一式、手に取って軽さを確認、見た目ほど重くはなく軽さに反してかなり丈夫だ。防具を作った人物を確認、名前は【ヴェルフ・クロッゾ】。

 

(もしこの防具が壊れたらまた買いに来ましょう)

 

値段も余裕で買えるので和葉はこの防具を買った。

時間になったので三人は集まった。

 

「はい、ベル君、和葉ちゃん、これあげる」

 

そう言ってエイナが渡してきたのは緑玉石(エメラルド)色のプロテクターと黒色のプロテクターだ。

 

「「え?」」

 

「私からのプレゼント、ちゃんと使ってあげてね?」

 

「いやいやいや、それは悪いですよ!」

 

「私はもらって欲しいな、他でもないキミたちのために」

 

そう言ったエイナの顔は悲しみを持っていた。

 

「私はこの職業に就いてから沢山の冒険者を見てきた。そして沢山の冒険者がいなくなった。だから私はキミたちにいなくなって欲しくないんだ

あはは、やっぱりこれじゃあ私のためかな?」

 

エイナはおどけたように笑った。




テナントの意味これであってます?
間違っていたら教えて下さい
ちなみにベルは無自覚バトルジャンキーです

※10/21
後付けしました
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