ラブライブ!×ゴジラ 破壊神と九人の女神   作:Misma

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さぁ、今回はラブライブ!風に言えば「ラドン回」!!
初代ラドンのあの感動すら覚える破壊の迫力を、文章によってどこまで再現出来るか…
いざ挑戦!!
そしてずっと出てきて無かったあの方々も…?


怪鳥

 

 

「――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

午前三時半頃、突然けたたましく、渦巻くような重低音が鳴り響いた。

同時に基地全体を襲う、激しい地鳴り。

疲れで熟睡していたμ’sのメンバーはかっと目を見開く。

飛び起きて戸惑うような表情を皆がしている中、さらに激しく部屋が揺れる。

 

「きゃっ!!」

 

今度は悲鳴が上がった。

 

「い…一体何が起こって…」

 

床にしがみついた花陽は混乱して怯えた顔をしている。

 

「…まさか…ラドンが…!」

 

ことりがはっとした顔をすると、凛が真っ先に駆け出した。

 

「凛、様子を見に行ってくる!」

 

「り、凛ちゃん! 危ないよ!!」

 

花陽が制止の声を上げた時には、彼女は既にドアを開け放っていた。

 

「凛ちゃん!!」

 

花陽の叫びを合図にするように、メンバー達は僅かに喧騒が聞こえてくる部屋の外へ駆けていく。

彼女らが出た廊下には非常用のサイレンが喧しく響き、赤い光があまねく照らす中を、大人達が何かを叫びながら走っていた。真正面に張られたウィンドウの向こうの暗闇からは、金属を打ち付けて激しく暴れるような音がガンガン響いて来る。そうこうしている間にも、九人の目の前を次々と人々が脱出するべく、叫び声を上げながら走っていた。

 

「みんな、とにかくここから離れましょう!こんな所で突っ立ってちゃ危ないわ!!」

 

急いで脱出を勧める絵里に、海未が待ったをかけた。

 

「ちょっと待って下さい!あの二人はどうするのです!?」

 

メンバー達ははっとした表情になる。

 

「そうだよ!!芹沢博士達も一緒に脱出しなきゃ!!」

 

穂乃果がそう思い出したように叫んだ時ー

 

「九人とも!! 窓から離れろ!!!」

 

後ろを振り返る。

そこには窓の向こうを見て叫びながら走ってくる芹沢博士、箱を持ったグレアム博士とー

 

 

 

 

 

ウィンドウの向こうから迫り来る、暗闇の中から伸びた巨大な翼の先端。

 

 

 

 

 

 

思わず身を竦め、全員が互いに庇い合い、もつれ合いながら後方に跳んだ瞬間。

 

 

 

 

 

 

ウィンドウを突き破ったそれは目前の廊下の半分近くを抉り取り、まるごと吹き飛ばした。

飛び散るガラスと共に凄まじい衝撃を持った風圧が廊下内に吹き付ける。

 

「――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!」

 

咆哮が、煙が満ちる崖となった廊下を揺らす中ー

 

「大丈夫か!?」

 

芹沢博士は倒れ込んだ穂乃果達に咳き込みながら話しかけた。

 

「な…何とか…大丈夫…です…」

 

舞い散る埃に目を細めながら、穂乃果は片手を支えにしながら立ち上がる。

後の八人も咳き込む者がいながらも、何とかお互いに助け合いながら立った。

 

「一体何があったんです?ウチが来た時は何もない風やったのに…」

希が目の前の雄叫びが空気を震わせる空間を見つめながら聞くと、グレアム博士が答えた。

 

「ええ。あなたが仲間の所に戻った後しばらくは、ラドンの心拍数、体温などに確かに変化はなかった…異変があったと聞いて私たちがここに駆けつけた時も、時に痙攣をするなどの現象しか見られず、強力な薬を大量に投与した後はしばらく安定していたのよ。でも…ついさっき急激に拍動数が上昇して…」

 

彼女はそこまで言い、冷たい風が吹き抜ける暗闇の向こうに横目をやった。

 

「一体アイツはどうして目覚めたの?あなた達、分かる?」

 

にこはグレアム博士の持っている箱に視線を向けた。

その中から、小美人の声が返ってくる。

 

「…はい。彼は今、ゴジラに向かおうとしています」

 

「……ゴジラ?」

 

にこの鋭い視線が小美人に向けられる。

「ええ。ラドンは本能的に強者を探し求めています。おそらくこれから、ゴジラと戦う為にここから飛び立つつもりでしょう。以前も同じような反応を僅かに感じていたのですが、まさか今になって突然覚醒するとは…私たちでも、直前まで変化を感じませんでした」

彼女らのその返答には、驚きの感情も入っていた。

やがて、「照射ァ!! 照射ァ!!」と下方から叫ぶ声が聞こえた。

 

「こうなってしまっては、取り返しが着きません。今はとにかく、ラドンから離れるように連絡してください!」

 

小美人の訴えを聞いたグレアム博士はポケットから小さなマイクを取りだし、暗闇を見たままでμ’sを庇うようにしながら口元を近づけた。

同時に廊下内に落ち着いた彼女の声が、大きくなって反響する。

 

「基地内にいる全員に告ぎます。現在ラドンは隔離スペースで目を覚まし、拘束を解こうとしています。地下一階の者は速やかに地上へ脱出し、二階以下の者はなるべく隔離スペースから離れ、安全を確保しなさい。無謀な応戦などは避けること。」

 

そう言うと、グレアム博士は胸元のポケットにマイクを閉まった。

それと同時にスポットライトから出る一筋の光が暗闇を下から照らす。

まだ全体の様子は分からない。

やがてその光は二本、三本と増えていき。

最終的には何本もの光が、暗闇の中で暴れる怪獣を照らした。

下から照らされるため顔の表情などは分からないがー

ちょうど顔を見上げる高さにいた彼らには、咆哮を巻き上げるラドンの、闘争本能をむき出しにした眼光が良く光っていた。

少し下を見ると、両翼に付いた手に、鎖のようなものがじゃらじゃら音を立てながら揺れている。無理やり引きちぎったのであろう。

 

「特殊合金でさえも自身の腕力だけで破壊するとは…」

 

強く唇を噛む芹沢博士の視線の先では、足や首を巻き付いて固定するチェーンも既にひび割れていた。

そのうちラドンはまず、一番邪魔な首に巻き付いているチェーンを一睨みした一瞬の間の後。

 

勢いを付けて首を前に振り、無理やりチェーンを壁から引きちぎって粉々にした。

 

次に足。今度も力任せ。思い切り右足を踏ん張る動作をしたかと思うとー

限界に耐え切れなくなった左の鎖が一瞬で切れた。

自由になった勢いで踏み出された左足にスポットライトの一部が踏み潰される。

続くように右足の鎖もチェーンごとバラバラに蹴り壊された。

 

そして最後に両翼。ラドンは一吠えすると、翼に力を込め始める。

どんどん翼に強力なパワーが溜まっていくのが、僅かに浮き出る血管と拘束具を中心にひび割れてゆく壁で分かった。

そして影になっていた彼の瞳が、かっと見開かれた直後。

拘束具は、弾けとんだ。

 

もはや縛るものがなくなったラドンは、力を込めていた慣性で倒れ込みそうになるがー

両足で踏ん張り、顔を下に向ける。

そして、彼が目線を上げたすぐそこに。

 

 

μ’sと博士たちの小さな姿があった。

 

 

もう鼻と鼻が着きそうな距離。

ギロリとした、凍てつかせるような鋭い瞳と、硫黄のような匂いがする巨大な嘴がすぐそこにある。

 

「…あ…ぁ…」

 

言葉を失う先頭の穂乃果。

 

他のメンバーも、芹沢博士達も声を出す気力などない。

 

ただただ、目の前の怪獣の顔面を恐怖に耐えて、縮こまりながら直視することしかできない。

 

数秒ほど続く、時が止まったような沈黙。

 

 

「……!!!!!!!!!!!!」

 

 

ふいにラドンがくぐもった咆哮を上げた。

穂乃果達はビクッと体をのけ反らせて後退りする。

ラドンは目の前の小さな生物にそれ以上興味を持たなかったのか、顔を上方へ向けた。

すると彼は、自由になった両翼を少しずつ動かし始めた。

野生の勘を取り戻そうとするかのようなその羽ばたきは、回数を重ねるごとに大きくなっていく。

それにつれて、台風の後に吹き抜けるような唸り風が彼女たちの全身に吹きつけ始める。

 

「…まさか…アイツ、飛ぶ気なの!?」

 

にこが目を見開く。

吹き付ける風は、どんどん大きくなっていく。

やがて彼女たちが廊下側の壁ににぴったりくっついて、動けない程に風圧が強まった頃ー

ラドンは、一瞬身を屈め。

 

狭い空間に、解放されたように暴風が一気に吹き荒れる。

 

まるで体が潰されそうな感覚。

周辺のガラスが弾けていく音が聞こえてくる。

嵐のごとき衝撃に、皆が勢いよく壁に押し付けられた。

 

 

「ぐうっ!!!」

 

 

穂乃果達は数秒間、地獄のような時間を耐え続ける。

やがて少し風圧も収まった頃、凛が薄目を開けるやいなや乱れた髪を押さえ、花陽の手を握りながら叫んだ。

 

「…あっ!!…もうあんなに上まで上がってる!!」

 

凛の指差す上方にいるのは、翼で狭い隔離スペースの壁をあちこちにぶつかってガラスの破片をぶちまけながら上昇していくラドン。

 

「アイツ…脱出するつもりね」

 

上空を睨む真姫の言葉が発せられた時には、彼は既に天井20メートル付近まで接近していた。

ラドンは羽ばたきながら飛行姿勢を安定させる。そして天井へ顔を持ち上げ、それに向かって唸った後ー

 

天井をその嘴で、「バンッ」という音と共に貫いた。

 

十メートルの厚さはあるだろう防護壁から、パラパラと金属の破片が落ちていく。

足るに足らないと判断したラドンは、そのまま飛んで嘴をさらに深く突き刺したまま、抉りとるように振り払った。

そうして出来上がった切れ込みからは沈みかけの月の光が入り、隔離スペースを中心とした基地内を、風景とは正反対の穏やかで神秘的な空気が包み込む。

そんな光に照らされながら、体ごとぶちかましたり、嘴でつついたり切り裂いたりして、、ラドンは切れ込みを広げていく。

 

やがて、彼は攻撃を中止した。

 

もはやそこに密閉された天井の姿は無い。

 

 

「――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

そのゴジラに劣らぬ咆哮は何年もの拘束から解放された歓喜か、それともこれから強者と合間みえることへの武者震いか、それともー

 

ラドンは空中で身を翻すと、狂喜するかのように翼を畳んで急上昇しー

 

その勢いで、天井を突き抜け上空へ。

 

月が全てを照らしながら赤く染まる地平線に隠れようとする中、ラドンは飛行姿勢を平行に戻しながら、その月の下で黒い煙と赤い炎が上がる方向を見た。

 

「…――――――――――――――――――――――――――――――――」

 

遠くからでも届いてくる「強者」の咆哮。

そしてー今ははるか上空、そして近くの海から、確かにピリピリ伝わってくるもう二つの「強者」達の思念。

ラドンはまず近くの相手に打ち勝つことだけを考え、速度を上げた。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

地上に出たμ’sのメンバー達は、月を背景に翔んでいく空の大怪獣の後ろ姿を、博士達と共に見つめていた。

 

「…行っちゃった…こ、このままじゃ、東京はもっと大変なことに…」

 

花陽が震えた声でグレアム博士に言うと、彼女は頷いてため息をついた。

 

「…そうね。やっと政府もこちらの要請に答えて東京都全体に避難指示を出すみたいだけど…どれだけ行政に伝わってるか」

 

「ねぇ、モスラのことはどうするの?あんな大きい怪獣同士で戦い始めたら、作戦どころじゃないよ!」

 

凛がそう訴えると、芹沢博士は苦い顔をして空を仰ぎ見た。

 

「ラドンの能力は厳密に定かではないが…このままでは被害はさらに拡大するだろう。だが、モスラが来ないことには始まらん」

 

「私たちからも、モスラに至急急ぐように思念を送っていますが…少なくとも後二十分は掛かるでしょう」

 

小美人が二人とも両手を合わせ、目を瞑りながら言うと、絵里はメンバー達と顔を見合わせた。

 

「…みんな。今はとにかく、彼らが暴れ過ぎないことを祈りましょう。…今出来るのは、それくらいよ」

 

月はいつの間にか消え、夜は終わろうとしていた。だが訪れているのは快晴の朝では無く、夜の時よりは少しだけ明るくなった、しかし濃くどんよりとした雲が月も太陽も隠していく、目覚めは良くないであろう朝である。

 

「…みんな…」

 

穂乃果は誰にも聞こえないような声で、煙が上がる自分たちの街に向かって呟いた。

 

不意に、彼女の額にポツリと一粒、水玉が落ちる。

「…雨、降るかなぁ」

そう呟くと。

「…降る、かもねぇ」

ことりは、グレーの空模様を見上げながら呟いた。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「はぁ、いや、もう、いやぁ…」

 

 

息を切らしながら三人の少女が廃墟の路地裏に座る中、一人が涙を垂らして弱音を吐く。

 

「何を泣いているんだ、あんじゅ!!避難所の公園はすぐそこだ!!」

 

「そうよ…もうあの化け物は来ないんだから!!」

 

そうやって声を掛け合う彼女らー「AーRISE」もまた、怪獣災害の被害者となっていた。

 

あの偶然の再会の後、三人はせっかくだから親に内緒で今日は南の方に行こうと計画し、銀座方面へと向かった。

そして彼女らがショッピング等をネオン溢れる繁華街で楽しんでいたところー

あのニュースが流れた。

最初はツバサも英玲奈も、そしてあんじゅもあまりの突然の出来事に、冗談か何かだろうと最初は思った。

だが、画面に映る全てをことごとく踏み潰して焼き尽くしていく彼の眼差し

ーそして、自分たちの近くに巻き起こって来る爆発の連鎖を見て事の重大さを理解した。

その後はひたすら逃げた。

彼の前では、人間など全員ただの蟻と化す。数キロ離れていたはずの距離は気づいた時には数百メートルになり、次には数十メートルにー

彼の吐く蒼の閃光で、彼女らの近くを逃げていたどれだけの人が消えたか。

引っこ抜いた東京タワーを振り回し、どれだけのものを破壊したか。

想像したくもない。

そうしてAーRISEは必死の思いで千代田区まで来たのだが。

 

『…まさか、昨日穂乃果さんに言ったことがこんな形になるなんて…電話も繋がらないし、一体どうすればいいの…?』

 

心中焦るツバサにあんじゅが泣き叫ぶ。

 

「そんなこと言ったって!!今すぐアイツがこっちに向かってあの炎を吐いてこない保証なんてあるの!?…違うでしょ!?私たちは…アイツに生死を握られてるのよ!!」

 

パニックになっているあんじゅの両肩に英玲奈が手を置く。

 

「落ち着け!!もうアイツの姿は無い!!命の心配は無いんだ!!」

 

だが正直、ツバサはあんじゅの言葉に心の奥で怯えていた。

一瞬振り返った時に目に飛び込んで来た、彼の冷酷な視線。

いくら人を踏み潰そうと、いくら人を焼きつくそうと変わらない、殺意を丸出しにした瞳は、今でも彼女の心に深く焼き付いて、彼の不揃いな歯が並んだ、でこぼこで歪んだ顔が何時でも浮かんで来た。

 

「…あんじゅ。とにかく今はここで止まってる場合じゃー」

 

ツバサが言いかけた瞬間。

 

 

「―――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

彼女らごと街を包み込む、大爆音。

体を震わすAーRISEのメンバー達。

だが、それは彼女達がさっきまで見ていた化け物のものではなかった。

彼女らが振り向いた先、まるで空気を渦巻いて発生しているようなそれの持ち主はー

 

上空を飛行し、下方のモノを全て薙ぎ倒しながら向こうから迫ってくる、巨大な鳥であった。

 

向こうを見た三人の顔は愕然とした。

 

「え…………?化け物が…二匹…?」

 

あんじゅは涙も出ずに掠れた声で呟く。

彼の飛行する直ぐ下方にある物は、車も看板もガラスも全てが巻き上げられていく。

無言の破壊が、確実に彼女達に近づいて来る。

 

「何だと…?巨大生物がもう一匹出現したなど、聞いてはー」

 

英玲奈がそう言ったのを遮るように、戦闘機が通った後のような甲高い音が駆け抜ける。

 

そして、少し遅れてから彼女らに凄まじい突風と衝撃が叩きつけられた。

 

押しつけられた建造物の壁に、飛ばされないよう密着して身を寄せあうツバサ達。

 

「何なの…一体…何なのよぉぉぉ!!!」

 

あんじゅの叫びを聞きながら、ツバサは薄く目を開ける。

表通りでは、衝撃波でガラスが全て砕け散り、乗用車は店に突っ込んでいき、バイクも木の根っこも植木鉢も、何もかもが紙で出来ているかのように簡単に吹っ飛び、砕けていく。その一回の襲撃だけで、あっという間に街は爆風に包まれてゆく。

そしてーその上空でその鳥は、下の方に気を配ることすらなく、「どこか」を目指して一瞬で彼女らの上空を通り過ぎ、飛んでいった。

 

 

「本当に…何が…どうなってるのよ…」

 

 

ツバサは嵐に揉まれながら、あまりに非日常な光景にそう呟くしかなかった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

ゴジラは、燃える街をのし歩いていた。

いくら壊しても彼の進行が止まることは無い。

もっと、もっと、もっとさらに破壊せねば。

まだ壊したりない周りの光を見るたびに彼の本能と執念が、殊更彼を刺激し破壊、殺戮へと駆り立てる。

 

 

だがUTX学院近くで、突如彼の足は止まった。

 

 

「何か」を強く感じる。自分に凄まじい勢いで迫る「何か」を。

さっきからいくつかの存在は感じていた。だがそれに対する興味は彼の破壊本能よりは劣り、本能的に感じようともしていなかった。

だがー強い。明らかに自分をつけ狙い、戦いを挑もうとしている者がいるのだ。

しかもそれ以外の反応も、つられるようにして強力になりつつあった。

それにつれ、彼の奥の何かが燃え始める。

 

 

 

 

 

 

 

良かろう。

 

 

 

 

 

 

相手が何であろうと、自分の邪魔をするのなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶっ潰してやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は後ろを振り向いた。

 

 

其処にあるのはー

 

 

 

 

屋上が崩れ落ちてゆくビルの上に両翼をいっぱいに広げて立つ、空の大怪獣の姿。

 

 

 

 

「―――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

相手が天上に向かって放つ、宣戦布告の咆哮。

 

 

 

ゴジラは確かにそれを「敵」と認めた。

 

 

 

そして、ゴジラもまた息を吸い込み。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明け方、秋葉原の薄暗い曇り空に二大怪獣の咆哮が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 




怪獣プロレス序盤、開始です。
生物らしくも怪獣らしい戦いを書いていきたいと思っていますので、次回にご期待下さい!
それとμ’sの苦悩や被害の様子などを両立させるのは一苦労だと思いますが…(笑)

後、ある親しいお気に入りユーザーさんのアカウントが消されてまして、大変悲しい気分になりました…その方のためにも、私はこの小説をいつかは完成させたいと思っております。改めて、この私めの小説をこれからもお願い致します。
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