ラブライブ!×ゴジラ 破壊神と九人の女神   作:Misma

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こんにちは!未来怪獣です!
この数週間、テストだったりサンシャイン始まったり…いろいろ忙しかったですw
もう、アカン、サンシャイン…みんな可愛すぎやろ!
僕は推しの子、ルビィちゃんかヨハネかでかなーーーり迷ってるのですが…
皆さんはどうでしょうか?後は公式がちかりこめっちゃ押してきてて天に召されそうです(真顔)
後はシンゴジラ、ただ今期待と不安でいっぱいです。
TVCMも始まったし、何より二週間を切ったってのがね…((((゜д゜;))))
本当に、この映画が素晴らしいものであることを祈らずにはいられません。
それはさておき、実は今後の活動に関してご報告がございます。
詳しくは後書きをどぞ。


再戦

「小美人さん、芹沢博士についてもっと知ってることはある?」

 

そこは雨が降っても、いまだに火で赤く染まる街の上空。

希がそう聞いたのは、モスラが基地を出発してから数分後のことだった。

 

「…希、いきなりどうしたのよこんな時に?」

 

絵里が希に怪訝な表情で聞くと、彼女は少しだけ苦笑いを浮かべた。

 

「ごめんな。ちょっと気になったことがあるん。

…芹沢博士は、何かをうちらに隠してるんやないかって」

 

「…芹沢博士が…ですか」

 

「うん。あの人を信用しているのはもちろんなんやけど、なんだか謎が多い…ていうか」

 

聞いた小美人の顔が、少し真剣さを帯びる。

 

「そう言えばそうだよね。時間がなかったのは分かるんだけど、あまり多くを語らないって感じが…」

 

「確かに。考え直せば、自分について語ることを避けていたようにも思います」

 

ことり、海未も頷く。

 

「やから、さっきのステンツ司令官の言葉が引っ掛かったん。

考えを変えないところが芹沢博士のようだって…」

 

小美人は互いに少しだけ見つめあった後に、何か決心したように彼女らに向き直った。

そのうちの一人が、口を開く。

 

「…このことは、芹沢博士からあなた達に心配をかけないために、口外しないよう頼まれていたのですが…

いつまでも黙っておける訳がありませんね」

 

小美人は彼女ら一人一人を、じっと見上げる。

 

「少し長くなりますが…良いでしょうか?」

 

それにメンバー全員が互いに神妙な面持ちで頷くと、小美人は落ち着いた口調で語り始めた。

 

 

「…芹沢博士は今から60年ほど前、東京のある病院で生まれました。

当時は戦後直後で、それほど衛生環境、食料事情も良くない時代。彼が生まれた直後、その母親は急速に衰弱し、我が子の顔を見ることもなく死亡しました。

彼はその後父親が引き取って二人暮らしとなって育ちましたが…父親にも、またある脅威が取りついていました。

 

その脅威は…今、この街を襲っているアレと、ほぼ同じです」

 

小美人は、街の向こうに塔のようにそびえ立ち荒らぶっている、赤黒い煙と爆発に視線をやった。

 

「…原爆…」

 

誰かが、ボソリとそのワードを呟いた。

 

「父親はその時から数年前の1945年に、不運にも広島市内で実家に帰っていたとき、被曝しました。

幸い命は助かったのですが、彼は放射線、原爆症という呪いに、彼は死ぬまで苦しみ、もがき続けました。

そして若き頃の芹沢博士は、そんな父を見ながら生活していたのです」

 

「そんな過去が、あの人に…?」

 

穂乃果は呆然とした顔で、芹沢博士の顔を思い出した。

確かに彼は真面目な人で、あまり自分のことを語ろうとはしない人だった。

でもこんなことをずっと隠そうとしていたなんて、誰が予想出来ただろうか。

 

「そして彼が15歳となった年の、蝉が鳴く季節…父は、静かに息を引き取りました。

親戚は戦争で死亡、そうでなくとも散り散りとなって連絡も付かず、身寄りも無い状態となりました。

彼は戦争によって、家族というものを完全に失ったのです」

 

「その後、孤独となった彼は下働き、野宿を繰り返し、独学で生物学を学びました。

知り合った友人などの協力も得ながら彼は才能を開花させ、ついには日本の有名大学の教授となるまでに登り詰めたのです」

 

「そんな中、彼はアメリカに渡航した際にある噂を耳にします。

『とある国際秘密組織がデカイ怪物を核で吹き飛ばそうとしていて、そのための生物学の専門家を求めている』ーと」

 

「彼はその話を聞き、すぐにその組織、MONARCHに入りました。

それは、怪物を倒して手柄を取りたかったのではありません。

自分だけでなく、世界中の多くの人々から何もかもを奪う国家の核、暴力、そして政治家達を許せなかったのです」

 

「だから彼はMONARCHに入った瞬間、核兵器投下に反対し、平和的解決を提唱しました。

勿論会議は毎回大荒れです。

しかし、いくら周りから叫弾されようと、日本支部へ左遷されようと、彼はそこを拠点とし、僅かな同意者を募って本部に抵抗し続けました。グレアム博士もそのうちの一人です。彼には重要な怪獣に関する総合的な生物学的調査の権限があり、本部もなかなか彼に手を出せないことを利用したのです」

 

「ですが、それも何十年過ぎ、ここ数年MONARCH本部及び支部には、怪獣討伐計画に対する疲弊感が現れはじめていました。芹沢博士も例外ではなく、彼の計画も頓挫が続き、焦りが出始めていました」

 

「そして本部も痺れを切らし、マリアナ諸島で核投下を行った時…」

 

小美人達は、μ’sを見上げた。

 

「あなた達が彼らの前に現れたのです。彼にとっては、まさに藁にもすがる想いだったでしょう。

もう彼は、自分がやってきた現代科学による解決は、今この時怪獣には意味を為さないと確信していました。

もはや自分のような年寄りではなく、あなた達のように若く、熱い心を持つ者こそが、この状況を打破することが出来る…そう直感したのです」

 

その時モスラの上では誰の声もせず、ただただ風がうなる音だけが聞こえていた。

 

「…とまあ、短くまとめればこんなところでしょうか。このことはグレアム博士から聞いていたのですが、あなた達にいらぬ心配をかけないようにと口止めされていたのです」

 

「芹沢博士はずっと自分自身を、父の死にも、ゴジラにも対しても何も出来なかった無力な人間だと思っている。だから、そんな自分の過去を、これからゴジラに立ち向かい、運命を変えようとしているあの娘達に言うべきことではないと。あなた達には、自分たちだけのことを考えていて欲しいと。そう願っているのではないかと彼女は語っていました」

 

小美人の話に聞き入っていた彼女達の中で、希が二人に聞く。

 

「芹沢博士は、心のうちでウチらに自分の願いを託した…そういうことやね?」

 

二人は同時にコクリと頷いた。

 

「でも、あの人が無力な人だなんて私は思えないわ。独学で国際組織の重役になるなんて、並大抵の努力じゃないもの」

 

真姫が首を横に振って言うと、花陽もそれに頷く。

 

「真姫ちゃんの言う通りだと思います。私には、そんな熱いハートを持って、そんな努力が出来る時点で凄いなって思えるし…芹沢さんの努力も無駄なんかじゃないって思う」

 

「そうですね」

 

彼女の言葉に、海未が答える。

 

「私たちも芹沢博士達も、大切なものを守りたいという気持ちは何も変わらない。ただ、その背負っている過去が違うだけ。私はそう思います」

 

すると、穂乃果の表情が何かに気づいたように少し動いた。

 

「大切なものを想う気持ち…」

 

彼女の視線は、赤黒い煙の中に向けられる。

 

「穂乃果ちゃん…どうしたの?」

 

「ううん、何でもない!」

 

ことりが聞くと、彼女は首を横に振った。

彼女は、改めて前を見据える。

 

「ありがとう、小美人さん。話してくれて。

芹沢博士がそんな願いを私たちに託しているなら、余計に負けられない。

だって、私たちμ’sのテーマは『みんなで叶える物語』だもの」

 

穂乃果がそう言った時、メンバー達の胸のなかには多くの人々が映っていた。

家族、ファン、クラスメイト、そしてこの仲間ー。

今まで会ってきたすべてが、今こうして立っている自分たちを支えてきている。

そのためにも、負けることは次こそ許されない。

 

やがて、メンバー達はモスラの頭の向こう側に目をやった。

 

さっきは遠くに見えていた硝煙が今は近くまで染まり、火の粉まで散ってきている。

その硝煙の向こうからは殺気に満ちた咆哮が響き渡り、轟音に少し遅れて青白い閃光と黄色の雷が混ざった光を放ちながら、煙が更に膨れ上がる。

 

「…あいつら、良くあんなに暴れまわれるわね」

 

にこがつぶやくように、ゴジラとキングギドラの闘いが始まってから実に半日は経っているはずだが、双方の鳴き声は全く止まない。

それほど双方が高い生命力と耐久力を持っていると言うことだろう。

 

「皆さん…作戦の詳細は覚えていらっしゃいますね?」

 

小美人が聞くと、メンバー達は首を縦に振った。

凛が小美人に話しかける。

 

「確か、あの二匹を南の海岸までおびき寄せて、生き残った方を封印する…って作戦だったよね?」

 

「はい、その通りです」

 

少しでも被害を減らすために彼女らが取った作戦は、ゴジラとキングギドラに海岸で暴れさせて更に体力を消耗させ、勝負の行く末を見届けた上で突撃する…という、前回とほぼ変わらない寸法である。

 

「なるべく人的な被害を軽減するため、コトは迅速に行います。あなた達はしっかり掴まっていて下さい」

 

「…つ…掴まってるだけで大丈夫なの…?」

 

「大丈夫です。モスラのバリアが重力や風を防いでくれます。私たちを信じて」

 

小美人の指示に花陽がびくびくするが、彼女達から笑顔を向けられると頷かずにはいられなかった。

 

「さあ、怖がってないで行きますよ。みんなも心構えをして、自分たちの出番をしっかり待ちましょう」

 

海未がそう言うと、他のメンバーも顔を改めて引き締め、しっかりとモスラの背中の毛を掴む。

 

「それでは、行きます」

 

小美人がメンバー達の顔を見上げる。

彼女らは、一斉に頷く。

目指すは、煙の中。

 

「…―――――――――――――!!!!!!」

 

モスラも、決意を固めたようにそう甲高く鳴いた直後。

 

 

彼女らは、煙の中へと消えた。

 

 

―――――――――――――

 

 

「―――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

「―――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

二つの巨体がぶつかり合う。

ぶつかり合う度に火花が散る。

吠えあい、取っ組み合うその二匹の下で、人々は無我夢中に蟻のように逃げ惑う。

彼らがひきしめあう混沌とした地上を何ら気にすることもなく、二大怪獣は暴れまわる。

命知らずな報道ヘリが闘う彼らをあらゆる方向からライトで照らすのは、さながらプロレスのリング上のようだ。

 

お互いに押し合い、どちらも譲らなかった両者だったが、突然キングギドラが虚を突き、身体を一回転。

それと共にしなった尻尾が、ゴジラの横っ腹に命中。反応し損なったゴジラは、一瞬宙を浮きながら横へと吹っ飛んだ。

なんとか強靭な両腕と両足で大地を捉え、仰向けに倒れるのを防ぐが、そこにキングギドラは歩み寄って行く。

そしてキングギドラの三本の首が目の先に捉えたのは、ゴジラではなく隣の高さ約60メートルのビル。

三本の首のそれぞれの口が輝いたと思うと、今までよりも曲がりくねった雷がビルに直撃する。

その光線が当たったビルは、爆発することなく宙に浮いた。

低く持ち上がったビルは、そのままゴジラに叩きつけられる。

ゴジラはまたしても吹っ飛ばされる。

その光線の名は、『引力光線』。物理法則を無視し、捉えた対象を自在に浮遊させることが出来る、キングギドラだけが持つ特殊技である。

往復するように吹っ飛ばされ、翻弄されるゴジラを嘲り笑うように、三つの咆哮を同時に上げるキングギドラ。

ゴジラはそれに対抗するかのように吼えると、再び体を持ち上げる。

その瞬間を見計らったかのように、キングギドラはもう一度喉の奥を光らせる。

それを許さないとばかりにゴジラは背ビレを青白く点滅させー

キングギドラが雷を放ったのと同時に、熱線を発射した。

 

その相対するエネルギーの奔流は一瞬の間に距離を縮め、そして。

 

激突する。

 

二体の間で、巨大な光の渦が巻き起こる。

それにも動ぜず、ゴジラとキングギドラは自らの持つ最大のパワーを相手にぶつける。

そうするごとに、二筋の光は更に輝きを増していく。

そしてそれが、人間がまともに見れば失明するほどになった時ー

 

ついに、エネルギーは飽和点に達する。

 

「―――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!」

 

「―――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!」

 

ゴジラとキングギドラの間で、大爆発が起こった。

そして二匹はその衝撃波によって仰け反り転倒する。

ゴジラの怒りは、疲労をも超えて沸き上がりつつあった。

予想以上の厄介な相手、それにも関わらず度重なる長時間の闘いによって、言うことを聞かない体。

それのどれもが、彼を苛つかせるには十分だった。

ゴジラは勢いを付けて、倒れてしまった体勢を立て直す。

彼の中は、一刻も早くリベンジを果たそうという、異常な程の闘争本能によって満たされていく。

 

周りを見渡す。

さっきの爆発で広がった煙によって視界が悪く、相手の姿は見えない。

 

こうなったら、あぶり出すしかない。

 

ゴジラが喉の奥と背ビレを青白い輝きを満たし、目の前を狙って息を吸い込もうとした時ー

 

「…――――――!!!!!!!?!!??!!?」

 

「―――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

彼の尻尾を、何かが掴む。

驚いて熱線を吐き乱しながら頭を振り回すが、相手は離す気はないようだ。

彼はその後ろにいる存在『達』の正体を直感した直後、不快げに低く唸った。

 

またしても、あの守護神と、九匹の人間だった。

 

ゴジラにとっては、不測の事態であった。

キングギドラとの戦闘によって周囲への注意を怠っていたのもあるが、まさかこんなタイミングで突っ込んでくるとは、彼にとっては都合が悪すぎた。しかもその人間達が持つあの忌まわしき『光』はさらに強くなり、彼をさらに不快にさせる。

昔、彼も持っていたのかもしれない、あの『光』が。

 

完全に隙をつかれたゴジラは、努力も空しくモスラに引っ張られていく。

モスラも抵抗するゴジラを懸命に抑えて引きずり、無人となっている東京の街を南下していく。

そこに、先ほどの場所の煙の向こうからー

 

 

「「「―――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!」」」

 

 

三つの咆哮が、エコーして聞こえてきた。それと同時にー

キングギドラが翼を広げて飛行しながら、煙を割って出現する。

案の定、さっきまで戦っていた相手を逃がそうとは考えてはいないようだ。

モスラはその咆哮を聞き、追い付かれないようさらに羽根を羽ばたかせる。

途中でゴジラの向こうから三筋の雷が降り注ぐが、ゴジラを盾にするようにして回避する。

そうやって怪獣達がたどり着いた先はー

 

港区、『元』東京タワー付近。

 

――――――

 

『ステンツ君、現地の避難状況はどうだね』

 

「はい、ジョージ=ハンプトンMONARCH総合本部事務総長。順調に東京都民の半分以上は安全圏へと逃れました。

怪獣達も南部へと移動し、一時滞っていた一部の避難民も、ほとんどが無事に東京から脱出しつつあるようです」

 

暗い室内で、部屋の壁を覆い尽くすかのような巨大なスクリーンに、脂汗をかきながら一人の小太りの男が映っていた。

ステンツ司令官は、淀みのない声でそれに答える。

 

『そうか。それならば、一時間後には作戦を実行出来る、と言うわけか。

情報が彼らに漏洩しないうちに頼むぞ。その後のことは、以前言ったようにこちらが対処する』

 

「そのことなのですが、事務総長」

 

『…なんだ?』

 

事務総長が、怪訝そうに顔をしかめる。

 

「一つ、困ったことが起きましてね」

 

ステンツはこめかみを人差し指で押さえた。

 

 

「怪獣達の戦場の真っ只中、九人の日本人の少女達が取り残されているのです」

 

 

『……………は?』

 

事務総長は歪めていた脂肪のたっぷり付いた顔を更に歪ませ、皺を作った。

 

「まぁ、それだけならなんということはない、多少の犠牲は仕方ない、で済ませられるでしょう。

しかしながら、彼女達は高校生でありながら、日本の中では一定数のファンを持つ有名なアイドルなのです。ファンも、こちらアメリカでも出始めているほどだとか」

 

『…君は一体、何を言いたい?』

 

苛つくように事務総長が聞くと、ステンツはそのまま言葉を続ける。

 

「『何処から』情報を得たかは知りませんが、このことは既にTwitter、Facebook、mixiといったインターネットの媒体、SNSで取り上げられています。

このたった数時間でそれは世界中に拡散され、この少女達を救い出せという主張が急速に高まっているのです。

ここに、我々が核を落とす。そうすれば、どうなるかは簡単に想像が可能です」

 

『そんなものは、我々には関係ないではないか。確かに話題にはなるだろうが、直接国家に影響は無いだろう?』

 

「それは一昔前の考え方です。今の若者の発信力を侮ってはなりません。そのようなデバイスによる連帯によって、一国の為政者がその座を追われた例はご存知でしょう。

今やそのようなアイドルの一報道すら、世界を揺るがしかねない。

そもそも核に対する不信感が募っている今、ここでそれを使うのは私やあなただけではなく、これをご覧なさっている大国の為政者の皆さんの首を締めることとほぼ同義ではありませんか?」

 

『…ステンツ司令官…さては君も、あの博士に言いくるめられたのだろう!? 正直に言え!!』

 

次第に事務総長の顔が苛つきから怒りに変わっていくが、ステンツは全く動じず淡々と語る。

 

「私は別段、あなたに命令している訳ではありませんよ。ただ、今後のことを考えればそのような事態になる可能性が存在するということを、私めからの忠告として申し上げているだけです」

 

そこまで言った時、事務総長の視線は見開かれた目の中、僅かに震えてステンツに向けられていた。

怒りを覚えつつも、どう反撃したら良いのか分からない様子だった。

 

『…言わせてもらうが、ここで奴らを逃せばチャンスを逃すだけではない。

更に世界の都市は危機に晒されることになる。

次に来るのはワシントンD.Cか、北京か、それともロンドンか…』

 

「カラクリがバレて、一斉に世界中の国民の怒りが爆発するよりはマシだと私は思いますがね。

どちらにしろ、私に核発射のスイッチを押す権限はありません。これからどうするかは、あなた方の自由です。どんな道を歩むかはお任せするしかありません。

何が本当に我々のためになるのか、しっかり考えなさってから、決断をしてください。

私はこれで失礼します」

 

『…分かった』

 

事務総長の苦い横顔を最後に映して、スクリーンは真っ暗になった。

 

 

「ステンツ司令官、お見事だった」

 

 

部屋が明るくなると同時に、二人の人物が入ってくる。

 

芹沢博士とグレアム博士だ。

 

「なあに、いつもあの根っこは弱気な彼の相手をしていれば簡単なもんです」

 

「でも…正直驚いたわ。あそこまで核投下を進めていたのに手のひらを返すようにあんな発言をするなんてね…

彼女達の可愛さに頭でもやられたのかしら?」

 

グレアム博士が聞くと、ステンツは鼻であしらうように笑った。

 

「馬鹿なことを言わないで頂きたいですな。

ただ単に、彼女らの主張は聞いてて興味深かった。

ただそれだけです」

 

「どちらにしろ、これで言うことは言った。後は彼らの良心と理性を頼るしかあるまい」

 

芹沢博士が言うと、ステンツは腕時計をチラッと見た。

時刻は深夜3時。

 

 

「…後は、『神々』の領分、ですな」

 

 




神々の戦いは、さらにヒートアップする…!!

っていうわけで後書きです。
今までにも何回か触れていると思いますが、作者は受験生です。
これまではなんだかんだ言いながらたいてい1ヶ月ごとには小説を更新していましたが…
そろそろ、勉強の方を中心に頑張っていこうと考えております。
この夏が受験生にとっては勝負の時期でもあるので、本気でやらねば人生に直結しかねないんです(泣)

というわけで申し訳ありませんが、この小説の更新を、少なくとも夏の間、長くて受験終了まで凍結しようと思います。更新するにしても、数ヶ月に一度になると思います。

待って下さっている方には非常にご迷惑をお掛けしますが、絶対にこれで終わらせはしません!必ず私は戻ってこの小説を完結させるので、その時までどうかお待ち下さい。

…とかいいながら性懲りもなく更新しそうですが(蹴)
その時はどうか責めないで!責めないで上げて!

また、当然ながら作者は一日中勉強するのを数ヶ月続けられるかどうか非常に疑問な人間なので(汗)執筆はしなくても感想欄に顔を出すこともあると思います。
見かけたら「おめえ勉強するって言ってたんじゃねーかよ!!」と罵るのではなく、
どーぞ生暖かい目で見守ってやって下さいw

後は、さっきあんなことを言ったのにも関わらず、また新しい小説を投稿予定です(爆)
もちろん夏休みが始まる前に書きためた分を投稿しよう…と考えています。
(この作者やる気あんのかよ…)
もちろんこの小説凍結しておいてそっちはしっかり更新することはしない…ていうか出来ないので、そちらも最初だけ勢いをつけて投稿し、その後はこちらと同じく最低でも数ヶ月に一回のペースになりそうです。内容は、公開してからのお楽しみということでw
少なくとも、ラブライブと何かのコラボ小説ということは言っておこうかと思います。


というわけで、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!
それでは、また会える日まで。


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