ラブライブ!×ゴジラ 破壊神と九人の女神   作:Misma

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超お久しぶりです!
…私、未来怪獣は私立大学に合格致しました!
国公立はどうかと言いますと…結果待ちです(オイ
はい…もうこの数ヶ月、それはそれはもう地獄でしたとも。
センター試験の勉強、そしてそれに続く過去問の嵐!なんとか浪人は回避でき嬉しい限りですが…だいぶ小説の方を空けてしまって、申し訳ありません。
でも、これからは遠慮なしにガンガン進めていこうと思いますので、お願い致しますorz
また、後ほど活動報告も投稿する積もりですので、また興味があれば。
…今回も、作者がやりたい放題しておりますので、特にゴジラファンの方々、ご了承の程をお願い致します…(汗)


信託

「…で、この後どうするつもりですか?」

 

それが、ゴジラへの突撃の後、海未が開口一番に放った言葉だった。

不意を突かれたゴジラは核の槍の装填を中断し、何もしないまま突っ立ったままでいる。

その一方、目は蒸発したにも関わらず、その頭は不気味にも彼女達のいる方向に向いている。

モスラは緊張を保ったままゴジラの行動に注視、滞空を続ける。

 

完全に予想外だった、ゴジラによってもたらされた核の雨。

 

それを目の当たりにした彼女達は、無理を言ってモスラによる突撃を敢行した。

モスラは先ほどのライブで相当な体力を消費していたが、小美人及びモスラも状況を鑑みて即座に行動を起こし、彼の注意をこちらに逸らすことには成功した。

だが、こんなことを続けている訳にもいかない。

真姫がため息を漏らす。

 

「街そのものから注意は逸らしたけど、余計に此方が狙われるんじゃあピンチなことには変わらないじゃない…」

 

「確かに。次に迂闊に近づいたら、絶対に何かしら手は打ってくるわね。今度こそは確実な策を建てないと…!」

 

絵里が考え込むが、凛が逆に問いかける。

 

「…その確実な策って…あるの?」

 

答えられる者はいない。

ほとんど策は尽きたも同然。今や、ゴジラはただの怪獣ではない、一種の「神」のごとき存在になろうとしている。

それとは対照的に、先のライブでμ’sが貰ったパワーは、もはや彼の無限に膨張する力を抑え込む程には残っていない。

二者間の相対的なパワーバランスの差は開いていくばかりなのだ。

 

「みんな…」

 

穂乃果が呼び掛ける。

一瞬言うのを躊躇うが、思いきって切り出した。

 

「もう一度、心の中の彼に直接会ってみようよ!

そして、彼を説得して、破壊を止めさせる!」

 

「…穂乃果…それってつまり、もう一度アイツの精神の中に行くってこと?」

 

穂乃果はあくまでも真面目に答えた。

 

「ゴジラはさっき、少しの間だったけど私たちの意思を感じ取ってくれた。

今でこそあんなことになっちゃったけど、もしかしたらちょっとだけでも感情が残っているかもしれない…

その可能性に賭けてみたいの!」

 

「…つまりは策が無いなら無理やり突っ込め、てこと?

ハハッ、如何にもあんたらしい作戦ね」

 

にこが呆れて皮肉を飛ばす一方、海未は腕組みをして深く考え込んだ。

 

「でも…それくらいしか方法は無いかも知れないですね。

実際、先のライブでは成功目前の所まで来ましたし、それに…」

 

彼女の視線が、再び背ビレを紫に染めつつある怪獣王に向く。

 

「もはや、勝算について議論している時間は無いでしょうから」

 

絵里が小美人の方に視線を下げる。

 

「小美人さん、あなた達はどう思う?」

 

彼女達は複雑な表情をした。

 

「…それは、何とも。

私たちとて、外側からゴジラの精神状態を完全に把握できる訳ではありません」

 

「それに加え、先程観察した所、今の彼の精神では様々な記憶、感情が交差していて、本当に『心』を消去し切ってしまったどうかは分からないのです」

 

「…要は、入ってみないことには分からない…ってことでしょ?」

 

真姫が諭すと、小美人は微かに頷いた。

 

「どちらにしろ、今の彼には如何なる物理的な攻撃も無意味です。

精神干渉しか残された方法は無いかと」

 

「しかし、留意して頂きたいことがあります。

以前は私達が任意で接続を解除出来ましたが、今度は…

彼の暴走を止めなければまず彼の精神世界から帰って来れない、と考えて良いでしょう」

 

背中に一気に寒気が走る。

あの地獄に心だけ永遠に閉じ込められるかも知れない、ということだ。

花陽が、恐る恐る呟く。

 

「…も、もし失敗すれば…」

 

核の雨が、世界中の人々の頭上に―

 

「考えてる暇なんて無いよ!」

 

穂乃果がそう叫び、八人を我に返らせた。

 

「自分たちに出来ることを出来るだけする!それしか方法は無いよ!」

 

――――――

 

自衛隊及び在日米軍主導の避難が先刻の衝撃波、内部民の避難などで遅れ、A-RISEは未だに足止めを喰らっていた。

彼女達は、核の雨が降り、炎に包まれる街で相対する二つの影を見つめている。

 

「全く…なんという幸運か」

 

英玲奈が、心底ほっとして胸を撫で下ろす。

あの女神達は、再び舞い降りたのだ。

 

「あの子達………危険を何度も犯してまでこの街や人々を守りたいのね」

 

あんじゅが感服した表情でいると、ツバサは小さく呟いた。

 

「μ’s…

そこに命と応援する人々がいる限り、何度でも輝きを放つ九つの星…」

 

突如モスラが身を翻し、ゴジラに背を向ける。

 

「…逃げた!? いや、そんなはずは…」

 

英玲奈がそう言った時には、既にモスラはゴジラから数キロ距離を離していた。

だが、ゴジラは熱線を吐こうとはしない。

モスラはやがて街中へと消えていった。

ゴジラは再び背中を丸め、歯を食いしばる。

それに呼応するかのように、背中から新たな槍が、次は背中に八本左右対称に生えていく。

 

「また何かするつもりよ…アイツを止めなきゃここもどうなるか分からないわ!」

 

あんじゅが焦る表情を見せる。

きっとあの化け物は、放っておけばさらに予想も付かないことをしようとするに違いない。

目の前に広がる地獄を作り出したこの怪獣のことだ。どう転んでも人間にとって良いことではないに決まっている。

 

「ちょっと二人とも、あれを見て!」

 

突如ツバサがある方向を指差す。

先程モスラが飛んでいった方向だ。

二人がそれに従い見た先では―

 

モスラらしき形をした巨大な発光物体が出現していた。

突然、九つの光が其処から扇形に放たれる。

その光は各々に色を持っており、その色は暗黒の空を鮮やかに彩る。

 

「まさか…μ’s!?」

 

英玲奈がそう叫ぶと、次にその光は曲がりくねった。

真っ直ぐ、ゴジラに向かって。

 

「あの光…まさか、μ’sのメンバーそのものなの!?」

 

あんじゅの言葉を他所に、九つの光は彗星の如くゴジラへと突撃していく。

すると、しばらく不動だったゴジラが動きを示した。

ゴジラは全身中から紫の光を口内に集中させ、黒く輝かせる。

危険を感じ取ったのか、九つの光は軌道を逸らし、発光を止めたモスラは一気に羽ばたく。

ほぼ同時にゴジラから黒い熱線が放たれ、双方のギリギリの所を通過した。

 

『もしあの光がそうだとしたら…μ’sは何をしようとしているの!?』

 

ツバサがそう考えると同時に、熱線の当たった場所は爆発と炎に包まれた。

 

――――――

 

午前3時00分。

夜明け前。

 

「ピャアアアアアア!!!!」

 

花陽の悲鳴を、彼女のすぐ横を通った黒い熱線の空気を切り裂く音が遮る。

彼女の衣装の裾が、高熱によって焼け、ますます彼女の表情が恐怖で塗り固められていく。

 

「みんな大丈夫!?」

 

絵里が他のメンバーに叫んで聞く。

 

「私は大丈夫だよ!」

 

「こちらも何とか。ことりが失神しそうになってますが…」

 

「かよちんはあまり大丈夫じゃなさそうにゃー!」

 

そんな報告が相次ぐ。

 

彼女達は小さなモスラに乗り、ゴジラに向かって飛んでいた。

小さなモスラの名は「フェアリーモスラ」。

モスラが先のライブの余力で産み出した、妖精のような存在である。

一度精神を乗っ取られそうになったゴジラが、こちらの精神接続を大人しく待っていてくれる訳がないからだ。

小美人とμ’sが考案した作戦は、もはや作戦とは言えないものだった。

 

まずμ’sがフェアリーモスラに搭乗し、十分な推進力をもってしてゴジラの精神世界に突撃する。

ゴジラはおそらく「精神攻撃」に対して防御のための「進化」を行っているだろう。前のようには行かない。

逆にこちらを攻撃してくることもあり得る。それを振り切るための力が必要なのである。

そしてゴジラを「死ぬ気で」説得。もはやどうするかなど、その時にならねば分からない。

以上である。

 

「私達、今までいろんなことがあったけど、ここまで無茶苦茶なことなんて経験したこともないわね」

 

真姫が半分呆れて笑うと、にこがそれに返す。

 

「なーに言ってんのよ。あんたが入学した時は、一年後にラブライブに出るなんて想像すらしてなかったでしょ?

それとおんなじことよ。どうせ無茶苦茶なことやるなら、こちらもヤケクソになるまでよ」

 

「ヤケクソ、ね…」

 

真姫も含め、μ’sのメンバー達は可笑しさのあまり笑いだした。

正に、「ヤケクソ作戦」とでも言えようか。

 

「ま、ここまで来ちゃったからには、生きようが死のうがこの九人で一緒やからね♪」

 

「それは流石に不吉すぎる一言よ、希…」

 

微笑んだ希に絵里が苦笑していると、海未が叫んだ。

 

「皆さん! ゴジラが!」

 

全員が前を向くと、ゴジラは背中から既に九本の槍を発射していた。

その槍は少し飛んだと思うと、ミサイルのように急カーブをかけて彼女達に狙いを定めてくる。

 

「嘘っ!?」

 

絵里が言うと同時に彼女達は一気に散開し、槍は九人を仕留め損なって周りのビルに激突していく。

その様子を見て凛はかなり引いた顔だった。

 

「いきなりぶちかましてくるなんて、最初っから殺る気満々にゃあ~…」

 

「ったく! レディーに対してのマナーも知らないようね、アイツは!!」

 

にこが悪態をつくのも構わず、ゴジラは直ぐ様次の第二波を装填する。

 

「―――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

ゴジラは、咆哮すると同時に小型の槍を「36」発飛ばした。

 

「次は増えたぁっ!?」

 

にこが叫んだのに加えて更に追尾性能も増しており、一度かわしても一瞬空中停止した後に正確に位置を合わせて突っ込んでくる。

 

「こんな量、捌ききれないよ―!!」

 

ことりが泣きそうになりながら悲鳴を上げて逃げ惑う。

その上、次はゴジラは背中を天に向け、一つの大きい槍を発射する。

槍は天上に高く飛んでいく。

 

「…これ、何か嫌な予感が」

 

穂乃果の勘は見事的中し、九人の頭上で槍は大爆発を起こして大量の破片が降り注ぐ。

 

「あは…あはは…」

 

花陽は間もなく失神しそうになったが、破片は容赦なく九人に襲いかかってきた。

核の雨の中でも、今なお小型の槍は執拗に九人を狙い続ける。

 

「みんな! ボーッとしてないで! 死ぬわよ!」

 

絵里の言葉で全員が目を覚ましたように動き、攻撃を避け続ける。

網の目を縫うように彼女達は死を掻い潜り、ゴジラの隙を窺う。

 

「…ゴジラは、何としてでも此方に近づかれたくないようですね…!」

 

海未が言うのもその通り、ゴジラは相手に接近を許して一度「敗北」寸前にまで行ったのだから。

 

「何としてでもゴジラの隙を見つけなきゃ!…!?」

 

穂乃果が意気込んだ後ゴジラに目線を向けると、彼女は目を見開いた。

 

「どうしたの、穂乃果ちゃん…?」

 

攻撃が緩やかになりつつあったのでことりが聞くと、彼女は恐る恐る呟いた。

 

「ゴジラが…

…浮いてる」

 

「「え!!??」」

 

皆の視線が注目した先ではー

ゴジラは先程発達させていた背中の八本の槍を更に、異常に長く伸ばしていた。

それだけではとても揚力など生み出せそうにないのに、ゴジラは僅かだが浮遊していた。

 

「何やってんのよアイツ! あんなコトして意味あんの!?」

 

浮遊する原理とかそんな話はさておき、突っ込んできた槍を避けながらにこが突っ込む。

 

「もしかして彼は、誰にも邪魔されない所を目指そうとしているのでしょうか…?」

 

海未がそう呟くと、一瞬メンバー達は考える。

誰にも邪魔されない、生命の無い所、そこは―

 

宇宙。

 

「「宇宙!?」」

 

思わず驚きの余り、同時にμ’s全員が叫ぶ。

それを遮るように、エネルギー切れ寸前となった最後の小型の槍が九人に飛んでいく。

 

「避けて!!」

 

海未が叫び、彼女達は身を翻して最後の一撃をかわした。

その槍は廃墟同然となった住宅地に、また一つ爆発を起こした。

その様子を見送った後、九人はゴジラに目線を戻した。

彼は既に、十メートルは浮いていた。

 

「何にせよ、今がチャンスやね。早いとこ突撃を…」

 

だが、希の言葉は一瞬にして裏切られた。

ゴジラは、突如浮遊する速度を加速させたのである。

 

「…!?」

 

μ’sが気づいた時には、既に上空六十メートルは浮き上がっていた。

 

「まさか、この身体変化の時間を稼ぐために、あんな攻撃を…!?」

 

「きったないわねぇっ!!」

 

絵里がゴジラの策に驚き、にこは舌打ちを鳴らしそうになったが、そんなことをしている場合ではない。

直ぐにゴジラを追いかける。

 

 

数分後。

 

 

時刻もそろそろ明け方。

いまだにμ’sはゴジラを追い、少しずつ明るくなっていく雲の上の空を突き進む。

だが、彼は次第に速度を上げていき、九人が乗るフェアリーモスラが限界の悲鳴を上げ始める。

 

「フェアリーちゃん…みんな…ファイトだよっ!!」

 

穂乃果が声援を送るのも虚しく、ゴジラとの距離は少しずつ離されていく。

 

「くうっ…ゴジラの進化が、こんなに凄まじいなんて…」

 

そう言ったことりも含め、薄くなっていく空気に息が荒くなるメンバー達。

彼女達の脳内に、「敗北」の二文字が浮かぼうとしたー

その瞬間。

 

 

 

 

「――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

下方から、何処かで聞いた咆哮が聞こえた。

μ’sのメンバーの表情が変わる。

 

 

「…嘘…」

 

 

ことりがそう言い、それを合図にするように全員が地上を見下ろした。

 

「もう、死んだはずじゃ…」

 

言葉を遮り、九人のすぐ隣を大きな影が比べ物にならない速度で真上へと突っ切る。

その影は数秒も経たぬうちにゴジラを追い越し、彼の頭上で「翼」を広げる。

その姿を見上げて、誰かが言った。

 

 

 

「あれは…」

 

 

 

空を支配する、大怪獣。

 

 

 

「ラドン」

 

 

「――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

胸を抉られ鮮血で染め、口からも血を垂らして。

それでも、ラドンは生きていた。

ゴジラは口を半開きにして、ラドンを見つめている。

その隙を衝くかのように、ラドンはゴジラの顔を両足で踏みにじり、鷲掴みにする。

 

 

「――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

ゴジラは振りほどこうとしたが、彼は離れない。

ゴジラの上昇速度が下がる。

やがて空中に停止した状態になり、ラドンと取っ組み合う。

ラドンはゴジラの背中を狙い、嘴を突き出した。

結晶体の一つを加える。

ラドンは目を見開いて踏ん張り、ゴジラの背中からそれを無理やり引っこ抜いた。

 

 

「―――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

傷痕から黒い液体を撒き散らし、ゴジラは苦痛に悶える。

ラドンはそれでも容赦しない。今までのお返しとばかりに、次のモノに取りかかる。

 

しばらくその様子を、μ’sのメンバーは唖然として眺めていたが。

 

「…チャンスだよ!」

 

穂乃果が叫んだ。

 

「ラドンがどう思ってゴジラを止めてくれたかはわからないけど…

ゴジラに入るのは今しかないよ!」

 

他のメンバー達は我に返ったように互いに顔を見合わせ、頷いた。

 

「そうね! ここはラドンに感謝して行きましょう!!

各自、配置について!!」

 

絵里が次に叫び、九つの光はゴジラの前へ集束していく。

ゴジラはそれに気づき、喉元を黒く輝かせるがー

 

 

「………………!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

二個目の結晶体を抜かれ、またしても激痛が走り攻撃を中止する。

 

「…ある意味…彼の意志も受け継がなければなりませんね」

 

背中のラドンをチラッと見てから、海未が呟いた。

 

「そやね…絶対生きて帰ると信じて、覚悟を決めて突っ込も」

 

希がそう言い、メンバー達は前に視線を合わせる。

 

目指すは、ゴジラの胸。そして、その中に眠る、彼の「心」。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「μ’s…」」

 

 

 

 

 

 

 

「「アッソールト《突撃》!!!!!!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

九人の女神達は、九つの彗星となってゴジラの胸の中に消えていった。

後に残されたのは、二大怪獣のみだった。

 

 

「―――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

ラドンが咆哮を上げた。

ゴジラはμ’sが入っていった自身の胸をしばらく見つめた後、背中のラドンに視線を向ける。

彼はゴジラの背中にしがみつき、ゴジラを睨み付ける。

ゴジラの背中が黒く輝き始める。

ラドンはそれに気づかない。ゴジラの身体が黒いからだ。

彼はゴジラの背中の一際大きな結晶体に目をつける。翼に見えたのであろう。

ラドンは、ゴジラの飛行能力を奪おうと口を開ける。

そして、結晶体に向かって鋭い嘴を伸ばし―

 

 

直前で止まった。

 

 

ラドンは、胸を見る。

 

そこに有ったのは、幾本もの紫色の槍。

 

そして、噴き出す赤色の液体。

 

ゴジラの顔を見た。

彼は、冷徹な眼差しで此方を見ている。

 

ラドンはそのまま足元を崩し、静かに。

最大のライバルから遠ざかっていく。

 

墜ちていく彼の身体は、さっきまでの苦痛から次第に解放されていく。

彼の瞼は、ゆっくりと閉じられていった。

それに浮かんだのは―

住みかだった洞窟、原生林、

窮屈だった研究施設、

見たことのないビル街、強大な相手、

 

そして、あの不思議な小さき者達。

 

最後に、自分がいつも見上げていた、澄み渡る青い空を見て。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空の大怪獣ラドンは、雲の中で散った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




…申し訳ありませんでしたぁーーーーー!!!!
…あのね、この創作始めた頃はゴジラ飛ばそうなんて考えませんでしたよ?
ゴジラに核撃たせようとかも、当時の自分から見れば想像もつかなかったと思います。
ただ、様々なゴジラやアニメを見ていくうちに、こんな大惨事になってしまった訳です。(両方の作品の「テーマ」は考えているようにしてますが)
 とはいえ、「対ヘドラで飛んだしシンゴジでいろいろアレなったんやから今更やろ!」と思う自分もいますし、いくら低評価が付こうがまずは自分が面白いと思い、その上たくさんの人が面白いと思ってくれる作品を作りたいと思っておりますので、ご勘弁の程を。
…そもそも歌を歌う女子高生とゴジラが戦う二次創作自体(ry
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