ラブライブ!×ゴジラ 破壊神と九人の女神   作:Misma

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 まず申し上げます…



 ことりちゃん、お誕生日おめでとう!!!



いや~本当にめでたい!女神たちに感謝の意を込め、小説も頑張る所存です!
親にチーズケーキ買ってもらおうと思いましたが、見事に無理でしたw

 


異変

 

 

 

~大戸島の海岸にて~

 

 

 

 

 

「…それで、あなたの漁船はその怪物に壊された、と?」

 

テレビ局のリポーターの男が、毛布を被ったびしょ濡れになった漁師の男性に神妙な顔で訊いた。

男性は、恐ろしげな顔でガクガク震えながら、何とか言葉を発する。

「そうだ!!こんな話をしたって誰も信じないとは思うがなぁ、俺は本当に見たんだ!

俺の船を蹴っ飛ばしてぶっ壊しやがった怪物の姿を···あれは幻覚でもなんでもねぇ!」  

男性の息がさらに荒くなり、リポーターに顔を近づけて両肩を強く握る。

「あの黒い巨体を見た時、俺はこの島に古くから伝わる、ガキの頃から何度も聞かされた伝説の怪物を思い出したんだ。一度見たら忘れはしねぇ、あの巨体、あの凶悪な面……あれは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「···どうですか?俺はあのおっさんの言うこと、いまいち信じられないですがねぇ···」

 

リポーターがヘリコプターに乗り込むと、そこにはカメラマンが待機していた。

彼はため息をつき、カメラマンを見た。

「僕だってにわかには信じがたいさ。…だが、嘘をつく必要も無いだろうし、嘘をついている様子でも無かった。」

やがてヘリコプターがゆっくりと宙に飛び上がり始める。

「…じゃあ、本当にあれは怪物の仕業っていうつもりなんですかい?」

「···そうでないことを願うだけさ」

リポーターは、早くも高度を上げたヘリコプターの窓から海上を見下ろした。

地平線に沈もうとする夕日に照らされた赤い海は、静かで何処までも美しい。

だがその一方で、その静けさがある種の不気味さを醸し出しているのもまた事実。

彼は祈った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漁師の語った怪物、「呉爾羅」が伝説の中の存在であることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~秋葉原にて~

 

 

 夜のアキバ。そこには、学校での練習を終えた、制服姿のμ'sメンバー逹の姿があった。

今はそれぞれのメンバーが、好きなように集まってショッピングなどを楽しんでいる。

 

 

「あ!これ、これです!!私、このアイドルのグッズが欲しかったんです!!」

「こっちに来て花陽、こっちにはこの店限定の缶バッジがあるわ!!」

花陽とにこは息巻いてアキバでしか手に入らないアイドルのグッズに争って飛び付き、

両手に既に相当な数の袋を持ちながら、ディスプレイに手をついて凝視している。

十分ほど前から、ずっとこんな調子である。

 

「もう、かよちんったらさっきからずっと走ってばっかりにゃー!」

ついに凛が不満そうに口を尖らせる。花陽ははっとして凛に振り返り、顔を赤くした。

「ご、ごめんね凛ちゃん!あまりにもレアなグッズが多くて···」

「むぅー、凛はこういうかよちんも好きだけど、せっかく三人でいるんだからもうちょっと一緒に喋って欲しいにゃ!···後にこちゃんも!」

缶バッジを持ってカウンターへ行こうとしていたにこが、思わずのけぞる。

 

 

 

 

彼女は凛の方をちらっと見た後、数秒後にいきなり笑顔で振り返った。

その手が示すは、お馴染みのあのポーズ。

 

「にっこにっこ···」

 

「その手で騙されると思ったら大間違いにゃ!」

 

 

 

しばしの沈黙が流れる。

 

 

 

「···分かったわよ!一緒に歩けばいいんでしょ!?」

そう言ってにこは花陽と共に渋々と凛のところに戻っていった。

 

 

 

「本当に今日も、相変わらず平和やなぁ···そう思わん、えりち?」

 

先ほどのやりとりを見ていた希は、絵里にそうつぶやいた。

絵里はいまだにグッズをもの惜しそうに見つめている二人をちらっと見て苦笑した。

「全くね···でも、こういう関係はμ'sが終わった後も続いて欲しいものだわ」

すると、希は早速カードを何処からともなく取り出した。

「よ~しどれどれ···カードさんは何て言ってるんかなっと···」

「本当にどこにでもそれを持ってくるのね、希···」

絵里が半分呆れて、ため息をつく。

「ふっふっふっ···スピリチュアルガールの名は伊達やないよ···」

何故か自慢気にそう言うと、希はカードをシャッフルした。

やがて彼女は一枚のカードを取りだし、それを表に返した。

 

 

 

 

 

 

「あちゃ…これは…」

 

 

 

 

 

 

返事がない。ずっとカードを見つめて黙っている。

絵里は、いつもとは違う希の様子を不思議に思った。

「どうしたのよ、希。結果はどうなったの?」

希が少し言いにくそうな顔をする。

「ああ···うーん、ちょっと言いづらいんやけど」

「何なのよ、そこまでされたら気になるじゃない!」

そう急かされ、希は仕方ないなぁ、と言うようにため息をつくと、そのカードを絵里に見せた。

そこには、稲妻によって壊されている塔と、そこから落ちる二人の人が描かれている。

 

 

「?···これがどうしたっていうのよ、希?」

 

 

 

 

希は他のメンバーに聞こえないように、小さな声で絵里にささやいた。

 

 

 

 

 「···この『塔』のカードは『破滅』『災害』『悲劇』といった意味を持ってるんよ」  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一方、穂乃果は歩きながら夜の街を眺めていた。

 

 

 

「うわぁ、きれい···」

 

 

 

驚きと感動に満ちた表情をしている彼女の隣には海未とことりが並んでいる。

「山頂からの景色も好きですが、こういう街の風景も絵になりますね」

「ことりはこういう、自分たちが住んでるところが一番大好きかも」

穂乃果と海未が、目を輝かせていることりの方を振り返る。

「ことりちゃんはこの街が大好きだもんね!」

穂乃果にそう言われたことりは、彼女を見て笑顔で頷く。 

「もちろん♪だってこの街はいつだって私を受け入れてくれるもの」

「そうですね。この街、学校、そしてたくさんの応援してくれる人逹のおかげで、

私たちはラブライブという舞台に立つことが出来ているのでしょう···」

海未もことりも、穂乃果と一緒に夜景を見つめる。

「うんうん!この場所があったからこそ、私たちはここまで成長できたんだろうなあ···」

穂乃果は海未、ことりと手をつなぎ、目をそっと閉じてみる。

思い出が、まるで走馬灯のように流れ出す。

 

 

 

 

 思えばこの一年ほどで、本当にいろんなことがあった。

仲間と共に笑った日もあった。泣いた日もあった。悩んだ日もあった。

そしてそのいろんなことが、すべて自分たちの今に繋がっているのだ。

改めて穂乃果は仲間たちと、家族や応援してくれる人々と、この愛すべき街に感謝の意を抱いた。

 

 

 

 

やがて彼女は目を開け、二人を交互に見てこう言った。

 

 

 

 

 

 

「···やっぱり私、この街が、学校が大好き!そして、そこにいるみんなも!」

穂乃果は、二人をいきなり抱き込んだ。

「ちょっと穂乃果、力が強すぎます!」

「もう、穂乃果ちゃんったらぁ~」

そう言いながら二年生たち三人は一緒に笑っていた。

 

 

 

 

その光景を、西木野真姫は三人から少し離れた所から見ていた。

『···本当にあの三人、仲が良いわね···』

彼女は内心、すぐにお互いに好意を伝えられる三人を少し羨ましく思った。

『はあ···私もあんな風ににこちゃんと喋れたら···』

 

そこまで言って真姫は、脳内でにこに「にーこちゃん♪」と言って後ろから抱きつく自分を想像した。

 

 

 

途端、真姫の顔が火がついたように赤くなる。

 

 

 

『···って、何考えてんの!?私がこんな妄想するなんて、イミワカンナイ!!』 

自分が生み出した幻想を振り払うべく湯気が出始めている頭をワシャワシャしていると、

真姫に気づいたにこが、先ほどのことで不機嫌ながら彼女を見つめる。

「···真姫?一体どうしたのよ?」

「なっ···何でもないわよ!」

そう言うと、真姫はさらに恥ずかしくなってそっぽを向いてしまった。

「···変なの」

真姫の本意は伝わらなかったらしく、にこは膨れっ面をしながら正面に向き直った。

 

『···ああ――!!なにやってんのよ私!バカバカ!』

 

横を向きながら、真姫は自分を責めていた。

『落ち着きなさい···落ち着くのよ、西木野真姫···こういうときは周りの風景を見るのよ···』

 そう心に誓うと、真姫はたまたま視線に入ったビルに設置された大型ディスプレイを見ることにした。

その画面では、浦賀水道付近で発生した、漁船沈没事故現場の生中継が行われているようだった。

『あ···これって確か今日の朝刊に載ってたやつだったわね』

そこには、リポーターの声がする中、上空からの現場の様子が映し出されていた。

 海上で漁船だったであろう金属の破片が揺れているのを、報道ヘリのライトが照らしている。

 

 

「···この通り漁船は大破し、もはや原型を留めていません!船に乗っていた十一人の漁師のうち、一名の方のみ生存が確認されています!その唯一の生存者の方は『怪物に船を壊された』と発言していますが、海上保安庁は現在真相を探るため、潜水艇による調査を行っています!」

 

『思ってたよりも酷い状況ね···それにしても···怪物?一体何と見間違えたのかしら?』

真姫はきっとその漁師は幻覚でも見たのだろうと考えた。

さらにリポーターは続ける。

 

「数ヶ月前に発足され、原因不明の沈没事故などを調査している『2015年海上事件調査本部』は、この事件も含め、以前から海上で起きているこのような事件は、一つの原因によって引き起こされている可能性が高いと述べ、日本政府に更なる積極的対策を求めていく、とのことです」

 

 

 

 

 

 

そこまで彼が言った時、異変は起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如、海面が光り、大きく盛り上がったのだ。

 

 

 

 

 

 

『············!?』

 

 

 

 

 

 

 ずっと画面を見ていた真姫は、突然の出来事に目を見張る。 

彼女は自分が幻覚を見ているのではないかと思い、目をこすってもう一度

画面を見た。

 

やはり、どう見ても海面が光っているようにしか見えない。

 

『…幻覚じゃない…だとしたら一体何が…?』

 

たまたまその光景を見た人たちも驚いて、画面に視線を向けたままだ。

リポーターも、その光に気づく。

「ん?……一体あれは、何の光でしょうか?」

海面上の光は不気味にゆっくりと点滅し、次はその辺りの海面が嵐が来たように荒れ始める。それはまるで、その下に何かがいるように感じられた。ディスプレイの前に人々が集まり出したのに他のμ'sメンバーも気付いて画面を見ると、彼女たちも異様な光景に目を奪われた。

 

 

「…あれ?海面があんなに荒れてる……?」

 

 

穂乃果がそう呟いた瞬間。 

 

 

 

 

 

 

「······――――――――――――――――――――――――――――――······」

 

 

 

 

 

 

大きな波しぶきと共に、唸り声のような重低音が鳴り響く。

 

 

 

 

 

 

聞く者を思わず恐怖させる、不気味な唸り声。

 

穂乃果はその音を聞いて、あることに気づいた。

 

 

 

 

 

夢で聞いたあの咆哮とまるでそっくりな音だったのだ。

 

 

 

 

 

彼女の中で、嫌な胸騒ぎがした。

 

 

 

 

「まさか···そんなことなんて···」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今まさに、新しい「物語」が幕を開こうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は怪獣王ゴジラ様の降臨です!
ゴジラを破壊神として、ぜひかっこよく、猛々しく書いていきたいです!
それにしても、この頃コメントが早くも急に少なくなって冷や汗をかいております(汗)
自分が亀更新だからか、それともあの時パワーぷしゅっ、なんて寒いことを言ったからなのか(笑)・・・理由は何個でも思い付くというw
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