軍艦rynと申します。
これは世界を救うために戦う勇ましき一人の男の物語。
以前、とあるサイトで連載させて頂いていましたがそのサイトも閉鎖。数年の断筆期間を経て、ここでもう一度はじめから連載させていただきます。
それでは、よろしくお願い致します。
『 総てを創造した神 は 先ず 聖なる神 と 魔なる神 を 生み、
次いで 二つの神 に 仕える 多く の 神 を 生んだ。
時間 空間 物質 魔力 属性 そして 人間 を 創りだす。
総てを創造した神 は 生みだした総て を 静かに ただ 静かに 見守り、
決して 手 は 加えず に ただ 見守る。
だが 強欲なる 魔なる神 は その 総て を 欲した。
存在する 創られた 総て を 自らのものにすべく 欲した。
その行い を 止めようとした 総てを創造した神 を 魔なる神 は 滅す。
暴走する 魔なる神 を 聖なる神 と 多くの神 が 封印す。
強大過ぎた 魔なる神 は 対となる 双なる石 に 封印された。
だが 消滅 の 刹那 総てを創造した神は 自ら を
属性 を 司る 九なる 意志 へ 変え
先ず 生みだされた 九なる 人間 へ 宿す。
願わくば 神 の 暴走 を 止める 力 と なれ。 』
ここはガンドラ大陸。大陸の中央には火山。周囲には森林、砂漠。遥か上空からこの大陸を眺望すれば、大陸の形状が巨大な円形であることは直ぐに分かるだろう。外は海。だが、これまで大陸を飛び出し海へ出て戻ってきた者は一人もいない。いわば閉鎖された大陸。まるで昔の日本の鎖国と同じ様に、他の大陸と交信をとることはない。それ以前に、この大陸の人々は海の向こうに何かあるとは思っていない。もう一度いうが、海を渡って帰ってきた者がいない。そのため海について触れる事自体がタブーなのである。
この大陸では覇権争いが200年以上前(12000年~)から続いている。争っているのは三つの国家。
大陸南部を領土とし、大陸平和を掲げる 【ライトレイ王国】。
いくつもの城と拠点を持っており、兵力も多い。非常に戦闘技術が高い王国だ。
大陸北西部を領土とし、大陸を自らのものとしたい 【ラギ帝国】。
領土は狭いものの、高い科学技術を持っており兵器を抱え込んでいる帝国である。
大陸北東部の『魔界の門』周辺と魔界を領土とし、大陸侵略を目論む【魔連合国】。
大陸とは別空間に存在する魔界を本拠地とし、兵力が多く、兵の総魔力も多い国。
しかしながら覇権争いといっても小競り合い程度のもの。長い年月を経る中で、それぞれの国の領土というものが自明となり、奪い合う意義も無く、睨み合いが続いていた。その大きな要因として、現在より約90年前(12127年)にライトレイ王国が、魔連合国のトップである魔王モルドバルを封印したことが挙げられる。それから90年間、争いはほぼ起きていない。魔王が不在であったため、魔連合国は動かず、大陸は絶妙なパワーバランスの均衡を保っていた。
だが。しかし。現在より10年前(12207年)。魔連合国は、方法は不明であるが魔王モルドバルの封印を解き、復活させてしまう。これによって魔連合国の士気は上昇。ガンドラ大陸侵略へ向け、約80年ぶりに動き出した。これに応じてライトレイ王国、ラギ帝国共に戦闘準備を整え始め、大陸各所で戦闘が発生していく。
そして現在。ガンドラ暦12217年。刻一刻と戦闘は過激化していく中。大陸極東部に位置する、ライトレイ王国領最東端、最北端である小さな村。名をエルド村という。村はいわば国境に位置しており、大陸北部と民間地を隔てる城壁と接している。
この物語は、エルド村で生まれた一人の少年が紡ぐ大陸平和を懸けた壮大な物語である。
その少年の名は、アキラ。後に壮絶な戦いへ身を投じていくことになる男の名である。