インフィニット・ストラトス・アストレイ   作:ichika

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初めての方は初めまして、ご存知の方はお久し振りです、
インフィニット・ストラトス 光の彼方という作品を書いておりました、ichikaと申します。

この作品は私めの個人的な趣味により書かれています、
MSVの機体を主に出していくんで、知らない機体が多いと思いますが、
お付き合いのほど、何卒宜しくお願いします。


プロローグ

noside

そこは何も無い真っ白な空間だった。

上も下も分からない、手前の空間が、すぐ近くにあるのか、

それとも、地平の彼方に見えるものなのかも分からない、

いや、もしかするとその空間にはそのような概念が無いのかもしれない。

 

そんな摩訶不思議な空間に、二人の男がいた。

 

「何処だここ・・・。」

「何処だろうね・・・。」

二人の男は互いに顔を見合わせた後、盛大に溜め息をついた。

彼らは何故自分がこんな不思議な所にいるのか分からないのだ。

 

「取り敢えず自己紹介だ、俺は宮本零士、年齢は二十歳だ、

大学生やってる。」

「俺の名前は中田俊哉、歳は二十、専門学生やってるよ。」

「俊哉だな、よろしくな。」

「こちらこそよろしく、零士。」

 

どういう訳か、二人は自分達の置かれている状況を吟味するよりも先に、

なんと自己紹介をし始めた。

 

状況に動じない豪胆なのか、それとも、ただの鈍感か。

どちらにせよ、彼等の反応は異常だった。

 

「お~い、そこの君達。」

「「ん?」」

 

呼ばれた声に振り向くと、そこにはピンク色の髪をした女性が立っていた。

だが、何処か浮世離れしたようなイメージを持ち、

よく言えば人形のように美しく、悪く言えば人間には見えない。

 

「貴女は?」

「おや?申し遅れたね、私は女神だよ~♪」

「「・・・・・・・・・・・・はぁっ?」」

俊哉の質問に女性は答えるが、二人は長い間を置き、

頭可笑しいんじゃないのこの人、みたいな声をもらした。

 

「ちょっ!?酷くない!?リアル女神だよ!?もっと驚こうよ!?」

「ごめんなさい、変態はノーサンキューなんで。」

「俺も。」

「えぇ!?なんでそんなに引いてるの!?あ!冗談だと思ってるんだね!?

違うよ~!私は本当の女神だよ~!」

 

二人の反応に女神と名乗った女性は慌てて彼らの気を引こうとするが、

二人は溜め息をついてまるで信じていない。

 

「で?そんな女神さんが俺達に何のよう?」

「そうそう、それにここ何処なの?」

「ふふん、よく聞いてくれました!ここは挾間の世界、

君達が生きる世界と、死者が生きる世界の中間地点よ!」

「「・・・。」」

女神が話す言葉を今だ信じていないのか、

はたまた驚き過ぎて反応できないのか、二人は黙って話を聞いていた。

 

「で、君達をここに呼んだ理由はね、私が間違えて君達を殺しちゃったの、テヘッ♪」

「「・・・、はあぁぁぁぁっ!?」」

一瞬何を言われたのか分からない様子だったが、

その言葉の意味を理解した二人は、今回初めて驚愕した。

 

「俺達を殺した!?いやいや、冗談だろ!?」

「そ、そうそう!現にこうやって存在してるじゃないか!!」

「やっと驚いてくれたね、でも本当に貴方達は死んでるの、

思い出して、ここに来る前、何をしていたか。」

 

そう言われ、二人は自分達が何をしていたかを思い返す。

(俺はたしか・・・、街を歩いてて、

車に轢かれそうになった子供を助けようと飛び出して・・・。)

(俺は・・・、溺れそうになってた子供を助けようとして海に入って・・・。)

「「・・・、あ、死んだわ俺。」」

「ね?死んだでしょ?」

 

零士と俊哉は自分達が生前(?)した事を思い出し、

左手の掌を右手の拳で打っていた、しかもまったく同時に。

 

「ホントだ、俺死んだわ。」

「そうだね、俺も死んだね。」

 

はははと二人は揃って笑い、腰を降ろす。

 

「んで?女神さんよ、俺らが助けようとした子供達は、ちゃんと生きてるのか?」

「え?うん、君達のお蔭で無傷だよ?」

「そっか、ならいいや。」

零士の質問に答えた女神の言葉に、俊哉は満足気に頷いた。

 

訳が分からない女神は零士の方を見ると、彼もまた、

満足気に笑っていた。

 

「なんで笑ってるの?」

「ん?そりゃさ、助けようとした命が生きていてくれてるならさ、

俺が死んだことも無駄じゃなかったって事だろ?」

「そうそう、それに、もう死んじゃったんだから小さい事でも喜んでないとね。」

 

二人は笑い、満足と言う。

そんな彼等の反応に、彼女は驚いていた。

自らの死の原因になった自分を恨まず、

むしろ、他人の心配するその心に、深い興味をそそられた。

 

「気に入った!君達、お詫びに今から転生させるけど、

行きたい世界とか無い?」

「変なとこ気に入るんだな、アンタ。」

「行きたい世界ねぇ、ねぇ零士、ISの世界はどうかな?」

「おっ、それいいな、女神さんよ、行き先は二人ともIS世界でヨロシク!!」

「良いよ~♪任せといて~♪」

 

二人のリクエストに笑顔で頷き、女神は早速準備に取り掛かる。

「あー女神さんよ、図々しい頼みだが、俺達を兄弟、

それも、織斑にしといてくれないか?」

「零士が一夏で、俺はその弟、名前は・・・、秋良で!」

「全然オッケー♪あ、でもその代わり、付加する能力が四つから三つに減っちゃうよ?」

 

女神曰く、誤って殺してしまった人間を転生させる時、

四つの能力を付加する事が出来るが、容姿なども能力に含まれてしまうらしく、

今ので二人が得る事の出来る能力は三つに減ってしまうらしい。

「まぁそれには全力で同意したいな。」

「そうだね、能力がえげつなくても顔が残念じゃねえ?」

 

何だか色々と失礼な事を口走りつつも、二人は更なるリクエストを考える。

 

「そうだ!ISなんだが、俺の機体はスターゲイザーのスウェンが使ってた、

ストライク再生機を使わせてくれよ。」

「あ、いいね、あれ普通より色が暗いからカッコいいんだよね、

じゃあ俺はストライクルージュをISにしてもらおうかな?」

「良いよ~♪これで後二つだよ~?」

 

そう言われ、二人は更に考えを巡らせる。

恐らくストライクと、ルージュの基本ストライカーはI.W.S.P.になるだろうと予測し、

他にオプションとして何をつけるかを考えた。

 

「因みに一つのリクエストでつけられる能力って一種類だけか?」

零士は女神に質問をする。

彼が聞きたいのはいくつまでストライカーパックを付けれるか、

ただそれだけであった。

 

「君の言いたいことは分かるよ、そのストライカーパックだっけ?

基本は全部、と言いたいけど、それじゃあ能力付加が出来なくなっちゃうから、

君達が考えたI.W.S.P.以外で二つ選んでね?」

「二つか、なら俺はエールとランチャーで頼んだ。」

「じゃあ俺はソードとライトニングで。」

 

零士はバランスの取れたエールと遠距離用のランチャーを、

俊哉は近接格闘用のソードと支援用のライトニングをそれぞれ選択した。

 

「OK~♪後一つ、何か考えてね~♪」

「と言われてもなぁ、思い付かねえ。」

「そうだね、なんか無いかな?」

 

二人は互いに首を捻って考えるが、なかなか良いものが見つからない。

(IS世界で固有結界とか使ったら完璧チートだし・・・。)

(かといって頭脳面強化しても意味無いし・・・。)

 

暫く唸った後、何か閃いたのか、二人揃って女神を見る。

 

「取り敢えずカナードみたいな、

スーパーコーディネーター並の反射神経と運動能力をつけといてくれるか?」

「良いよ~♪」

女神はその美しい顔に喜びと興味を浮かべつつも、

二人の周りに何やら光る粉の用な物を振り掛ける。

 

「ささっ!準備が出来たよ~♪」

女神の言葉に、二人は表情を引き締める。

 

「さてと、宮本零士はこれで本当に死に、織斑一夏として生まれ変わる。」

「中田俊哉は死んで、織斑秋良になる、か。」

二人は笑いながら肩を組み、拳をぶつけ合う。

 

「行こうぜ秋良、俺達の新しい人生へ。」

「あぁ、着いてくよ、兄さん。」

「それじゃあ、行ってらっしゃ~い♪」

 

光が強く輝きを放った直後、二人の姿は霞の如く消えた。

 

一人残った女神は、先程までの笑みを消し、

何かを憂うような表情をする。

 

「貴方達につけた能力は、かなり強力だけど、

それを見つけるのは、貴方達次第だよ、

それに、私が今飛ばした世界は・・・。」

 

独り言のように呟かれた声は、ただ白い空間に溶けてゆくだけであった・・・。

 

 

sideout

 

 




はいどーもです!

分からない装備があるとおもいますので、近い内に設定集を出します、
書いとかないと私めも忘れそうになるんで。

次回予告
転生した一夏と秋良は原作開始までの日常を過ごしていた。

次回インフィニット・ストラトス・アストレイ
転生完了
お楽しみに!
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