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腐女子組合。
IS学園生の約五分の一が所属していると言われている、
一大組織である。
彼女達はその有り様から、
一夏と秋良、そして彼らの周りに居る者達の一部に極端に迷惑がられている。
さて、今日はそんな彼女達の会合を見て頂こう。
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時はシャルルがシャルロットとして再入学して来た日の放課後まで遡る。
IS学園大会議場は、何やら嫌な雰囲気にに包まれていた。
悲嘆、困惑、様々な感情が入り乱れていた。
そんな中、壇上に腐女子組合参謀、篠ノ之箒が立つ。
因みに会長は新聞部と掛け持ちしている、二年の黛薫子である。
「皆様、これより我ら薔薇の園、第十回会合を行います・・・。」
『・・・。』
箒がマイクで呼び掛けるが、
空気は通夜の様な雰囲気であった。
「えー、皆様、悲しいお知らせなんですが、
三番目の男性IS操縦者、シャルル・デュノアは女の子でした・・・!」
『イヤァァァァァッ!!!!』
箒の言葉に、会議室内にいた全ての腐女子が悲鳴をあげた。
「うぅっ・・・!夏コミ用に仕込んだ薄い本が台無しに・・・!」
「終わった・・・、何もかも・・・!」
一夏が見れば、何が終わったんだよこのヤロウ、
と悪態をついたであろう。
無駄にテンションが高い為、一般人は間違いなく気圧されてしまうだろう、
と言うかこんなところに一般人はいねぇよ!!
「はいっ!」
「会員番号51番!」
そんな空気の中、挙手した会員を箒が指名する。
「終わった事は諦めて、次はこれです!!」
そう言いつつ、彼女はスライドを操り、
ある一枚の写真を画面に映し出す。
そこには一夏達と同年代であると目される、
赤髪の青年が映し出されていた。
「彼の名は五反田弾!一夏君と秋良君の親友です!」
「何ぃっ!?」
会員番号51番が放った言葉に、会議室内にいた全ての腐女子が立ち上がる。
その迫力は、先程の悲哀の絶叫を凌駕する物であった。
「これは・・・!兄貴系の男か!?」
「いや、お兄様タイプよ!」
「織斑兄弟の親友・・・!グフフ!いいわ~!!」
ネタを与えられた腐女子達は一気にヒートアップする。
各々が妄想を始め、ストーリーを作ろうとする。
と言うより、花盛りの女子がグフフとか言って大丈夫なのだろうか?
「はいっ!」
「会員番号30番!」
「こんなのはどうでしょう!?」
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side妄想
『弾、久し振り~。』
『よぉ秋良!久し振りだな!』
『寂しかったよ弾・・・。』
『俺もだ秋良・・・!』
『弾・・・。』
『秋良・・・。』
二人の顔が近付き、そして・・・。
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『ムッヒョーー!!』
会議室内にいた七割の人間が鼻血を噴きながら歓喜し、
もう二割の人間は歓喜のあまり失神し、
残りはまだ足りん、と言うような表情をしていた。
「良い!良いぞ!!他には何か無いか!?」
箒はこれまでに無いほど鼻血を噴きながら、
会員達に意見を求める。
「はいっ!」
「会員番号95番!!」
「五反田君には妹がいるそうです!ですから―」
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side妄想
『お兄!何やってるの!?』
『ら、蘭!?』
『私だって!お兄の事好きなの!!』
『ゴメンね蘭?俺は弾を譲る気なんて無いからね?』
『私もです!この際、お兄に決めてもらいましょう!』
『それが良いね。』
二人は手をワキワキと動かしながら弾に近寄って行く。
『お前らなぁ、俺が一人だけで満足すると思うか?
お前ら二人は俺の物だ。』
『お兄・・・。』
『弾・・・。』
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『キタァーーッ!!!!』
まさかの女を絡めたネタに、
全員が発狂したように叫ぶ。
「秋良君と弾くんを取り合う妹ちゃん!萌え~!!」
「アリだわ!次のコミケのネタはこれね!!」
見た目麗しい十代女子が鼻血を噴きながら歓喜し、
腐について語り合う姿はかなり残念な絵である。
いや、そもそも彼女達は自分が女である前に、
男と男の絡みを求める事で頭が一杯なのかも知れない。
「よしっ!最後は私が締めよう!!」
箒はそう言いつつスライドを操り、
自身が描いた、秋良×弾×一夏の絡みを映し出す。
「女を混ぜるのは大いに結構!
だが!忘れてはならない!男と男の絡みこそ至高なのだと!!
立てよ会員!シャルル・デュノアの悲しみを乗り越え、立てよ会員よ!」
『ジーク・モッピー!!』
どこぞの総帥が行った様な掛け声と共に、
室内にいた全ての腐女子が立ち上がり、拳を突き上げる。
かくして、IS学園は今日も平和であった・・・。
「「ウワァァァ!!」」
『!?』
IS学園某所では、ネタにされていた一夏と秋良が同時に悲鳴をあげた。
彼らの周りに居るレディースは全員驚いた様に身体を震わせた。
「ま、またかよ・・・!!」
「何度目になるだろうかねぇ!?」
一夏は悪態をつきながらも汗を拭い、
秋良は悪寒を止める為に身体を抱きすくめていた。
「い、一夏様?だ、大丈夫ですか・・・?」
「凄い汗・・・!それに顔色も悪いよ・・・?」
「大丈夫だ、セシリア、シャル、心配かける・・・。」
セシリアからハンカチを、シャルロットから水の入ったペットボトルを受け取り、
一夏は荒い呼吸をなんとか治める。
「あ、秋良?大丈夫?」
「少し休もう?」
「ゴメンね鈴、簪?大丈夫だよ・・・。」
鈴は秋良の背中を擦り、簪は彼の冷や汗を拭いていた。
セシリア、シャルロット、鈴、そして簪。
自分達に献身的に尽くしてくれている彼女達の姿を見た一夏と秋良は・・・。
(あぁ、セシリアとシャルが天使に見える・・・。)
(鈴、簪・・・、なんて優しいんだ・・・。)
自分達の幸福を改めて噛み締めたとか・・・。
さて、上記を一部訂正しよう。
IS学園は今日も平和であった・・・。
ではなく・・・。
IS学園は一部を除き今日も平和であった・・・。
一方、別の場所では・・・。
「うぉっ!?何だぁ!?」
やはりネタにされていた赤髪の青年、五反田 弾が身体を大きく震わせていた。
「何だったんだよ今のは・・・?」
自分がBでLな会合のネタにされていた事を、
彼は知る術は無い。
「お兄♪クッキー焼いたから食べて・・・って!?
どうしたのお兄!?顔色が悪いよ!?」
「ら、蘭か、大丈夫だ、大丈夫だぜ・・・。」
これからも、知らず知らずの内にダメージを与えられていく彼等に、
救いの手はあるのだろうか・・・?
それは誰にも分からない・・・。
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はいどーもです!
書いてる途中で何を書きたいのか、自分でも分からず頭を抱えました、
調子を取り戻したいです割と真面目に。
さて、それでは次回予告
遂にやって来た臨海学校当日、
一夏と秋良は浜辺で何を成す?
次回インフィニット・ストラトス・アストレイ
海だ水着だ!後編
お楽しみに!