インフィニット・ストラトス・アストレイ   作:ichika

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コラボの導入編です。
コラボ本編はアリアンさんの小説、IS~凶鳥を駆る転生者~で掲載されます。

そちらをお楽しみに!


番外編 教導隊との出合い

side一夏

 

冬休み、それはクリスマスに年末年始と、

様々なイベントが待っている長期休暇である。

 

世界中より集まったIS学園生徒たちは、

それぞれ思い思いの冬休みを過ごすべく祖国へと帰って行った。

 

まぁ、例外的に、セシリアやシャルは俺とクリスマスや年末年始を過ごしたいと言う、

俺にとっては非常に嬉しい申し出があったため、日本に残るそうだ。

 

で、取り敢えずクリスマス前に秋良達を向こうに送らねぇと、

折角の冬休みが削れちまうからな。

 

で、俺達は何時も通りイライジャさんに迎えに来てもらい、

車に乗ってアクタイオン社までやって来た。

 

『はぁぁ~・・・。』

 

案の定と言うべきか、秋良達は盛大なため息をついていた。

 

「何しょげてんだよ、折角鍛えられるってのに。」

 

「なんで冬休みに行かなきゃなんないんだよ・・・、

と言うか、これなんて罰ゲームだよ・・・。」

 

そりゃテメェらが書類の提出期限を悠々と破った自業自得だろうが。

 

まぁ良い、取り敢えずコイツらを送り出したら後は悠々自適な冬休みが送れるんだ、

それまでは我慢だ・・・。

 

そんだこんだしている内に、

アクタイオン社の秘密区画に到着する。

 

「やぁやぁ~!待ってたよ~!!」

 

そこには、既にアクタイオン社の社長、

ミーアが待ち構えていた。

 

「久し振りだな社長、手筈は調ってるか?」

 

「もっちろんだよ~!!このミーア・ベル・オーウェンに抜りは無いのだ!!」

 

「何時も迷惑かけるな、いきなり決めた様なもんなのによ。」

 

この人にも俺は頭が上がらんなぁ・・・、

まぁ、何時もの事だがな。

 

「よし、では早速始めるとしようか。」

 

「ちょっと待って!」

 

俺達がそそくさと準備を始めようとしていると、

何故か知らんが秋良が声を上げる。

 

たく、何だよ一体?

 

「こんな所に連れて来られて、俺達は一体何をさせられるんだよ?」

 

コイツら・・・、何でそんな事も察せないとはな・・・、

ちょいとばかし呆れちまうぜ。

 

「何って・・・、テメェらのネジ曲がった根性を叩き直すに決まってるだろうが。」

 

「こんな所でか?何もねぇのに?」

 

俺の説明に、雅人は辺りを見渡しながら冗談だろという風に返す。

 

「そう言えばお前らにはまだ教えて無かったな、

お前達には実験も兼ねて、別世界で修行してもらう。」

 

『はっ・・・?・・・、えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?』

 

何故そんな話になってるのかと言うと、

話は一ヶ月前に遡る。

 

sideout

 

noside

 

リーグ戦が終了してから暫く経ったある日、

一夏は何時もの様に書類作業に追われていた。

 

ただ、その日は珍しく何時もより数が少なかった為に、

普段二時間以上かかる作業が一時間も経たない内に終了したのだ。

 

かなり早く終わってしまったため、彼は少々手持ち無沙汰になってしまった。

 

部屋に帰っても特にすることは無い、

だが、今からアリーナに出向いても直ぐに終了時間がやって来る、

かといって筋トレに費やす程の長さでは無い。

 

どうした物かと唸っていると、

彼は急に何かを思い立ったかの様に携帯を引っ張り出した。

 

電話帳の上から四番目に設定してある番号にコールし、

相手が出るのを待った。

 

『あいあーい、こちら社長~。』

 

『久し振りだな、少し確認したい事がある、

バリー・ホーとジャン・キャリーはこの冬休み、アクタイオンに居るか?』

 

『ううん、南米の方に仕事しに行くみたいだよ?』

 

『そうか・・・、弱ったな・・・。』

 

一夏がミーアに連絡を取った理由、

それは冬休みに秋良達を鍛えて貰う手筈を調える為である。

 

先日、書類を出し損ねた彼等に罰として、

冬休み中の修行を申し付けた訳なのだが、肝心の教官がいないという事で、

体術のバリー、量子物理学のジャンに彼等の教導を頼みたかったのだ。

 

しかし、その目論見は無情にも破れ、

計画は振り出しに戻ってしまった。

 

『やれやれ・・・、秋良達の教導を頼みたかったんだがなぁ・・・。』

 

『そうなんだ~。』

 

『それなら良い相手が居るよ?』

 

『『・・・ん?』』

 

突如として聞こえてきた第三者の声に、

一夏とミーアは揃って怪訝の声をあげる。

 

『ヤッホー♪』

 

『おいぃ!?何でアンタが出てきてんだ女神ぃ!?』

 

『ええぇっ!?どうして女神様がぁ!?』

 

軽~い女神とは対照的に、

一夏とミーアは女神の突然の登場に驚愕していた。

 

これまで全くと言って良いほど彼等に干渉する事の無かった女神が、

突如として自分達に語りかけてきたのだ、驚かない筈が無い。

 

『あははは~!二人とも驚き過ぎだよ~!』

 

『普通驚くだろ・・・。』

 

『女神様・・・、酷いですよぅ・・・。』

 

何処までも軽い女神にため息を吐き、

一夏は話を切り出す事にした。

 

『で?そのちょうど良い相手って誰だよ?

アンタが出て来るからには、別世界の人間なんだろ?』

 

『流石は一夏!鋭いねぇ~!君は一度会った事があるよ~。』

 

『誰だよ?』

 

瞬時に思い当たる節がないのか、

一夏は少し考え込む様な表情を見せる。

 

 

『・・・、まさか、彼女達か・・・?』

 

『そだよ~、一応、向こうの神さんとはお話しておいたからねー。』

 

『マジかよ・・・、まぁ・・・、それなら俺の手も煩わされずに済むな、

だが、どうやって転移させる?アンタの力を使うのか?』

 

『当然だよ~!でも、流石に目立ち過ぎるのは嫌だから、

ミーアちゃんの会社で開発した転移装置って事にしておこう!』

 

『はっ、はい!其れが良いと思います!!』

 

上司には頭が上がらないのか、

ミーアは声だけで頭を下げまくっている姿を想像させる。

 

一夏はもう諦めたのか、やれやれと言った口調だった。

 

『それじゃあ、二人とも頑張ってね~♪」

 

それを最後に、女神の言葉は聴こえなくなった。

其れを認めた一夏とミーアは盛大にため息を吐き、

段取りを調整する話し合いを始めたのだった・・・。

 

sideout

 

side一夏

 

なーんて事もあったなぁ・・・。

 

お陰で向こうの神さんから大分愚痴っぽいの聞かされたし、

向こうの教導隊との話をつけるために一度だけ転移させられたり・・・。

 

どうして俺は中間管理職みたいな役回りをせにゃならなかったんだろうか・・・?

 

まあ良い、今日でそれから解放されると思えば、

一々愚痴らずとも良いか。

 

「と言う訳だ、とっとと行ってきやがれ。」

 

「マトモな説明も無しに!?」

 

今だゴチャゴチャと叫ぶ秋良をゲートに蹴飛ばし、

雅人の首根っこを掴んでゲートに投げ飛ばした。。

 

ゲートと言っても、闇の様な物が蠢いているだけの物だ。

 

「お前らも行ってこい、どうせ特訓しなければならんからな、

アイツらの面倒見、よろしく頼んだぜ?」

 

「もうちょっと説明して欲しかったけど、

行けば分かるって事だよね?」

 

「まぁそうだな、取り敢えず行ってこい。」

 

「うん、じゃあ行ってくるね。」

 

流石は簪だな、秋良達みてぇに立ち止まって無いからスッと入っていくなぁ。

 

まぁ、ラウラと鈴の首根っこを掴んでゲートの中に入っていくのは豪快だがな。

 

「行ったか・・・、さてと、俺も帰るかな。」

 

「あ、一夏、渡したい物があるからちょっと待ってて~。」

 

社長がどっかに走って行ったため、

取り敢えずその場で逆立ち腕立てを行って待っている。

 

何回もやってるから慣れたもんだな。

帰って来るまでに百回は終わらせとくかね。

 

で、暫く続けていると、

何やらアタッシュケースの様なものを六つ程抱えた社長が帰ってきた。

 

「お待たせ~!これを渡したかったんだよ~♪」

 

「なんだこれ・・・?」

 

取り敢えずケースを受け取るが、

中身が何か知ら無いために確認を取ることにした。

 

「えっとね~、左から順に、タクティカルアームズⅡ、タクティカルアームズⅡLで、

ソードカラミティのデータに、フォビドゥンブルーのデータ、それからそれから、

グリーンフレームのデータに、最後はデスティニーシルエットだよ~!

頑張って作ったんだから上手に役立ててね!」

 

「いや、装備は兎も角、データはどう使えと・・・?」

 

頑張ってくれたのはひしひしと伝わってくるから余計に無下に出来んのだよな。

 

それにしても、これ全部を俺が使うにはいくらなんでも手に剰るな、

取り敢えず協力してくれる奴等に渡して行くのがてっとり早いだろうな。

 

「まぁ良いや、有り難く頂戴するよ、それじゃあな。」

 

「はーい、良いお年を~♪」

 

「そちらこそ、良いお年を。」

 

軽い年末の挨拶を交わした後、

俺は社長に背を向けてその場を後にする。

 

外で待ってくれているイライジャさんにも悪いし、とっとと帰るとしますかね。

 

あ、そうだ、折角外に出たついでに、

セシリアとシャルへのクリスマスプレゼントを買うとするか。

 

楽しみだな。

 

sideout

 

side秋良

 

ぐにゃぐにゃと歪んでいる様な感覚を味わいながら、

俺達は異世界への扉の中を漂っている。

 

うぇぇ~・・・、気持ち悪っ・・・!!

流石に異世界の人間を別の世界に転移させようとする時の代償なんだろうけどさ、

もうちょっとマシにならないかなぁ・・・。

 

しかし、一体どんな所に行くんだろうね?

兄さんの口振りからしてみれば、知り合いっぽかったけどね。

 

「秋良、前を見てみろ、なんだか明るいぞ?」

 

そんな事を考えていると、雅人から前を見ろと声をかけられる。

それにつられて前を向くと、ただ真っ暗だった空間に、

光が満ちている場所があった。

 

多分彼処が別世界への入り口なんだと、

俺は直感的に感じた。

 

「あっちだね、取り敢えず行ってみようか?」

 

ISを展開してすらいないのに、

何故か俺達の身体はその光の方へと流れていく。

 

光を通り抜けた瞬間、

目の前が開けたと思ったら急に重力を感じて、

俺の身体は思いっきり地に叩き付けられた。

 

「ザクッ!?」

 

「グフッ!?」

 

「ドムッ!?」

 

「ゲルググッ!?」

 

「ザークレロォーッ!?」

 

俺の上に次々と雅人やら簪やらラウラやら鈴やらが落ちてきて、

俺は某公国のMSの名前を叫んでしまった。

 

流石に死ねるって・・・。

 

「イテェなぁ・・・、早く退いてくれよ・・・。」

 

「ワリィワリィ・・・、と言うか、ここ何処だよ・・・?」

 

全員に退いてもらい、顔をあげた際に、

目に飛び込んできた風景は、何処かのISアリーナみたいだった。

本当に転移したのかが疑問だよ・・・。

 

「漸く来たか。」

 

声のした方に顔を向けると、

そこにはいかにも教官然としたクールビューティーが立っていた。

 

会ったことも見たこともない女性だね、

どうやら本当に転移したらしい。

 

「私はクリスティーナ・ハウゼン。相原技研所属の教導隊をしてる。

IS、アルトアイゼンのパイロットをやってる。

お前達の世界の織斑一夏からお前達の教導を頼まれた者だ。」

 

「初めましてハウゼンさん、織斑秋良です。」

 

「加賀美雅人です、よろしく頼みます。」

 

「更識簪です。」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

 

「凰 鈴音・・・、です。」

 

兄さんって、いつの間にそう言う話をつけてんだろうね?

知らない事とか、分からない事が多いなぁ・・・、あの人。

 

まぁ良いや、取り敢えず、

今はここの世界の事に集中するかな?

 

「この世界の友人、知人にはクリスと呼ばれてる、お前達もそう呼べば良い。

それは兎も角、来たばかりで疲れてるだろ、

それに荷物も置かないといけないだろうからな、着いてきてくれ。」

 

『はい。』

 

クリスさんに促され、彼女の後に着いていくことにした。

 

この出会いが、俺達のこれからの有り様を大きく変える事になるとは、

俺達が知る筈もなかった・・・。

 

sideout

 




はいどーもです!

人様の小説のキャラを使うって難しいね(汗)
因みに、コラボ中は、アストレイ本編に秋良達遠征組は登場しません。
だって時間軸とかおかしくなりますしね(汗)

それでは次回予告
遂に到来したクリスマスイブ、
一夏はセシリアとシャルロットと共に、愛しい時を過ごす。

次回インフィニット・ストラトス・アストレイ
HOLYX'mas

お楽しみに!
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