side秋良
セシリアの兄さんの奴隷宣言から既に二日が過ぎた。
現在、俺達の所属する1組はアリーナで実技訓練を行っていた。
原作なら一夏とセシリアが呼ばれて手本で飛行しなきゃダメなんだけど、
どういう訳か、そのお鉢が俺に回って来ました。
「頑張れよ秋良。」
「応援してるだけの人は楽で良いよね。」
ちょっと文句を言いつつもルージュを0.3秒で展開する。
これにはクラスメイトだけでなく姉さんや真耶先生も驚いていた。
因みにストライカーパックはI.W.S.P.を使用しています。
「さてと行きますか、ね!」
スラスターを吹かし、一気に上空高く飛び上がる。
ん~、風が気持ちいいね。
『織斑弟、急降下と急停止をやってみろ、
目標は地表から十センチだ。』
十センチ?そんな離れてて良いの?
そんな事を思いながら兄さんを見てみると薄く笑っているのが見てとれた。
つまり好きにしろって事だよね?
なら、派手にやらせてもらうよ?
だってそうでもしないと、兄さんに埋もれて目立たなくなるしね。
「行くよ、ルージュ!!」
イグニッション・ブーストを発動させ、一気に急降下、
どんどん地表に近付いていく。
そして、地表まで残り一センチの所で急停止し、一息ついた。
「こんなものかな?」
「目標は地表十センチと言った筈だが?」
ちっ、やっぱり来るよねウチの姉は。
ホント、めんどくさいったらありゃしない。
「十センチなんて俺達に取っては朝飯前だ、
出来ることをやって何が悪い?」
兄さんが姉さんを少し睨みながら俺を弁護するように言ってきた、
ってか兄さん、流石にそれはやり過ぎなんじゃ・・・。
「・・・、ふん。」
ありゃ?何も言わずに行っちゃったよ、やっぱり俺らには強気に出れないのかな?
なんにせよ、めんどくさい事が一つ去ってくれたのは有り難いね。
その後、授業は恙無く進み、その日のカリキュラムは全て終わった。
sideout
side???
こ、ここよね?
ここで良いのよね、IS学園って・・・?
うん、間違いない、だって門の所に書いてるもん。
や、やっと来れたわ、頑張ってお偉いさんにお願いした甲斐があったわ、
取り敢えず綜合受付に・・・、ああダメだ。
迂闊に動いたら道に迷って、一晩中歩き回らなきゃいけなくなる!
でもじっとしてても意味ないし・・・、どうすれば良いの?
あぁぁぁぁ~・・・!
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noside
「ん?」
寮の自室に戻ろうとしていた一夏はふと立ち止まった。
「どうしたの兄さん?」
前を歩いていた秋良と、一夏に付き従う様に歩いていたセシリアが一夏を見る。
「いや、なんか叫び声が聞こえたような気がしてな・・・。」
「え?いや、何も聴こえないけど・・・?」
「気のせいか・・・?」
気になる事はあったが、取り敢えず無視して部屋へと戻る三人であった。
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noside
「織斑君、クラス代表就任おめでとう~!!」
『イェーイ!!』
その夜、一夏と秋良は食堂の一角にいた。
と言うのも、彼等はクラスの女子に引っ張られて来ただけなのだが。
「秋良、帰って良いか?」
「駄目だろうね、兄さんが主役だもの。」
秋良にそう言われ、一夏は深いため息をついた。
「まあ、そんな事言ってても無駄か、気を取り直して食うか。」
「そうだね、おっ、これカ○ムーチョだ!ん~!辛いっ!」
「ホント、辛い物に目がないなお前、お、チ○ルか、頂いとこう。」
「甘い物に目がない兄さんに言われたくないよ。」
秋良と一夏はそれぞれお菓子をつまんでいく。
その時・・・。
「はいはーい!新聞部でーす!噂の織斑君兄弟に取材に来ました~!」
「「お帰りください。」」
新聞部部員の女子生徒に、一夏と秋良はまったく同じタイミングで取材を拒否した。
「ええっ!?なんで!?」
「なんでって、俺はインタビューが何よりも嫌いなんで。」
「右に同じ。」
入学前に散々マスコミに追いかけられた二人は、
精神的にかなりまいっていたのだ。
「そ、そんな事言わずに一言だけでも!」
「ん~・・・、そうだ、箒に大まかな事聞いといてください。」
女子部員の必死の懇願に暫く唸った一夏は、
箒を彼女の前に置き、自分は食事に戻る。
秋良は既に立ち去ったらしく、食堂に姿はなかった。
「そ、それじゃあ箒ちゃん?質問していいかな?」
「ええ、構いませんが?」
「ホントに!?ありがとうね!!」
新聞部部員の女子生徒は少し気落ちしながらも箒に取材を申し込むと、
箒はあっさりと取材を了承した為さっそくレコーダーとペンを取り出す。
「じゃあまずは、箒ちゃんと織斑君兄弟の関係は!?」
「関係と聞かれれば古馴染みとしか言い様がありませんが、
しいて言うなら、ネタにする側とされる側ですね。」
箒の返答に一部の生徒が聞き耳をたてる。
「ほうほう、そのネタというのは?」
「それは・・・、これの事です!!」
箒はそう言いつつ、何処からともなくスケッチブックを取りだし、
中身をその場にいる全員に見せる様に開く。
その中身とは、一夏と秋良が裸で抱き合っている絵だった。
『ウオォォォォッ!!』
その瞬間、その場にいた腐女子達が一斉に狂喜乱舞し始めた。
因みに一夏は自分の判断ミスに頭を抱えていた。
「キタ!一×秋キタ!」
「これ秋良君が攻めよね!?」
「いや!一夏君のクール攻めよ!!」
腐女子談義が始まり、食堂は一瞬にしてカオス空間と化したのは言うまでも無い。
「おお!!良いねぇ!!因みに箒ちゃんは何派?」
「私は一夏と秋良の絡みなら全般いけます!!
でも強いて言うなら秋良が攻めですね!!」
箒は説明に異常なまでの熱を込めつつ質問に答えたり、
絵を売り捌いたりしていた。
一夏はこの時、後で肖像権絡みで売上の何割かを貰おうと思ったとか・・・。
余談だが、この夜から二日後には新聞が出来上がり、
一夏と秋良は再び頭痛に苛まれるのであった・・・。
sideout
side一夏
散々な目に合ったパーティーから一夜明けても、
腐女子達の熱は冷めるどころか逆にヒートアップしていた。
どうして俺は箒に委託してしまったんだ・・・、
アイツが腐女子だって事は判ってた筈なのによ・・・。
お蔭で秋良に凄く怒られた・・・。
いや、まあ俺が悪いんだけどな。
そんな訳でクラスに入り次の授業の準備をしていると・・・、
「ね~ね~イッチー、聞いた~?」
「ん?のほほんさん、どうかしたか?」
袖がダボダボな制服を着込んだら少女、
布仏本音(通称のほほんさん)が話し掛けてきた。
聞いた~?と言うことは、何か噂話の類いだろう事は予測できる。
「えっとね~、二組に中国の代表候補生が転校して来たんだって~。」
「ふーん、初耳だね。」
近くにいた秋良が俺達の所にやって来た、
それに気付いてか他のクラスメイトもぞろぞろと寄って来る。
群れるのはそんなに好きじゃないが、たまにはいいだろう。
「この時期に転校してくるなんてよ、普通は入学してきた方が早くないか?」
「そうでしょうけど、恐らく混みいった事情でもあったのでしょう、
それよりも一夏様、私を苛めてくださいませ。」
「黙ってろ牝犬が。」
「はぁぁん!!」
折角真面目な話をしていたのに台無しにしたセシリアを取り敢えず罵っておいた、
すると彼女は肩を抱き身悶えていた。
まあそんな事は置いといて・・・。
原作なら確実に鈴が転校してくる筈だが、
いかんせんこの世界は原作と少し違っているから、
あまりアテにしないのもいいかもな。
「どんな奴なんだろうな?」
「さあね、でも兄さんなら勝てるって。」
秋良がそう言って肩を叩いて来るのを笑って受け流し、
取り敢えず入口の方に目線を向けると・・・、
逆チョッパー状態でこちらを伺っている奴がいた。
・・・、間違いないな、あれは・・・。
「鈴、何やってんだよ?」
「ぴゃうっ!?」
なんかスゴい声を上げ見つかったと言わんばかりに顔を隠した、
だが、ちょっとしたらそーっと頭を出してこっちを見てくる。
「ひ、久し振り、一夏、秋良。」
「うん、久し振りだね鈴、こっちに来なよ、誰も悪さなんてしないからさ。」
秋良が手招きすると、鈴は躊躇いながらもこっちに歩いて来る。
クラスの面々は鈴のオドオドした感じにキュンッ!となっていた。
だが・・・。
「おい。」
「ふぁいっ!?」
背後から呼ばれた声に鈴が悲鳴をあげながら振り返った、
そこにいるのは駄姉なんだがな。
「再会を喜ぶのは構わんが休み時間にしろ。」
「あうぅっ・・・。」
駄姉の言葉に鈴は肩を落としながら二組に帰って行った。
因みに、駄姉はクラス中の全員から軽く睨まれていたのは内緒だ。
sideout
side秋良
取り敢えず授業が終わり、昼休みになったので一足お先に食堂に行こうとすると・・・、
「秋良~!」
「おうっふうっ!?」
後ろから突然体当たりされて思わず変な声を出しちゃったよ、
兄さんに見られたら間違いなく笑われてた。
「痛いよ鈴、何するんだよ?」
「だって、だって~・・・!」
涙目の鈴って結構可愛いよね?
でもなぁ、場所を選んで欲しいなあ・・・。
「鈴、俺腹減ったから食堂に行きたいんだけどさ、
動けないから退いてくれないかな?」
「逃げない・・・?」
「逃げないって、俺と兄さんが嘘ついた事あるか?」
俺の質問に鈴は無言で首を横に振る、
なんかちっちゃい子供みたいだね。
「さてと行きますか。」
「うん。」
俺は鈴を連れて食堂を目指した。
sideout
はいどーもです!
今日もなんとか投稿出来ました!
それでは次回予告
一組の面々と仲良くなる鈴、
一方、秋良はある人物と出会う。
次回インフィニット・ストラトス・アストレイ
存在しなかった展開
お楽しみに!