なんか大分適当な仕上がりとなってしまいました。
相変わらず短いですしね!(白目
「貴様は何をしている?」
「見ての通り、使いパシリだが?」
わざわざ言う必要もないと思うがな。
スキアスはボロボロのコンクリートの壁に背中を預け、路地の奥に潜む影に答えた。
彼女がここにいるのは言うまでもなくあの人の意志だろうが、俺は彼女がいることを聞いていなかった。何か考えがあるのだろうか、それとも単なる愉快犯か。まぁ、俺ごときがいくら考えたところで主人様を理解出来るはずもなかったか。
「そういうあんたは?」
聞き返す。量産型とは言え、無駄遣い出来るほど現時点では数がない。意味のないことに使いはしないだろう。
「人形共でこの次元を滅ぼしている」
スキアスはその返答に眉を顰めた。それが気になったのか、マジェコンヌは問う。
「どうかしたか?」
「いや、俺はダークメガミが超次元に進行するのを見届けろと言われたんだが……」
「情報が食い違っているな。私は間違いなくここを破壊しろと言われている。超次元への進行はその後だ」
お互い全てを知っているわけではない。所詮は下っ端と呼ばれておかしくない2人だ、聞いていないことの方が多い。しかし、そんな状況が気に食わないのがマジェコンヌだ。自尊心の高い彼女にしてみれば好き放題に利用されるのは我慢ならないことだった。
「ふん、まぁいい。そんなことよりもだ、貴様が嫌いな女神と馴れ合うとはどんな心境の変化だ?」
「馴れ合ってはいないさ。面白そうだから眺めてるだけだ」
「理解が出来んな。あんな小娘の何が面白いんだ?それともああいうのが好みか?」
「冗談、俺は主人様にぞっこんですよ、と」
相も変わらずヘラヘラと笑いながらのらりくらりと躱していく様は変わらない。摑みどころがない、その不気味とも言える彼の有り様。
「下っ端がいくら頭を使ったって仕方ない。お互い任された仕事を全うしようじゃないか」
獣は己の愉悦を満たすがために怪しげに笑みを浮かべる。
▲▽▲▽▲▽▲▽
「スキアス!どこ行ってたんだよ!?」
今の今まで不安げに揺れていた瞳は何処へやら、満面の笑みでこちらに飛びついてくるうずめちゃん。目の端の涙が拭えてないぞ。
元気だなぁ。
というか、随分と可愛らしい顔をしているじゃないか。俺が少し姿を消しただけなのにそこまで不安だったのかね。虐めたくなるじゃないか。
「いや、うずめちゃんが鬱陶しいから1人になりたくてな」
「ッ!?ふぇ…え…ぁ……」
「俺は物静かな方が好きだからさ、うずめちゃんのマシンガントークには辟易してたんだよ」
言われたことを理解したのか、次第に彼女の瞳に再び涙が溢れた。
そして俯いた彼女は恐る恐るといったように言葉を紡ぐ。
「…ス、スキアス…ごめんね。…うずめ、気をつけるから…」
やべ、やり過ぎた。というか脆いにもほどがあるだろ。精々驚くくらいかと、いくらなんでも泣くなよ。
「冗談だ。間に受けるなよ、うずめちゃん」
取り敢えず繕っておく。一時的とは言え、彼女達と行動を共にする事を決めたのだから無駄な軋轢を生むのは好ましくない。
「ちょっとからかうつもりだったんだよ。全部嘘、少しお花を摘みに行ってたんだ」
「…本当?うずめの事、嫌いじゃない?」
割と復活早いな。あれだね、世に言う上目遣いとかいうやつ。+涙目だが。世の男性ならそれで落とせるだろうが、捻くれた俺みたいな奴にとっては嗜虐心を煽るだけなんだよなぁ。
「むしろ大好きだ。うずめちゃん結婚しよう」
とはいうが、そんな気はさらさらない。ご機嫌とりが先だ。
「ふぇ、け、結婚……!?」
視界の端に映った人面魚、いや海男は俺が散々からかっているのを見て苦笑していた。真顔以外も出来るんだな。
「スキアス!」
「なんだ、うずめちゃん。俺は疲れたから寝たいんだけど?」
実はいい時間である。空が元々暗いのであれだが、時間的には夜だったりする。
「あの、その…ふ、不束者ですがよろしくお願いしましゅ!」
「わぁお、そうきたか。うずめちゃん気をつけろよ、そんなんじゃ悪い男に引っかかるぞ。まぁ、俺も悪い奴に入るがな」
乗ってきてしまったか。
取り敢えず、適当に誤魔化しておこう。