…うわぁぁぁ!!!!!
この時期は外が危険で一杯だ!!
外には注意しよう…
「日向…落ち着いたか?」
「あぁ…大丈夫だ…多分…」
拓也と日向は保健室で休憩していた
休憩の理由はモモタロスが日向の体を憑依し、クラスの皆の前で叫んだせいで日向が恥を書いてしまったからだ
「そうか、じゃあそろそろ戻るか?」
「そ…それは…」
「1限休んじゃったし、そろそろ行かないとまずいよ?」
「わ…分かった…モモタロスの奴…覚えておけ…」
「(おぉ〜こわ)」
拓也は心の中でそう思いながら保健室からでた
「覚悟は決まったか?」
「あ!ま、待って!」
日向は拓也の袖を握る
「どうする?早退するか?先生には上手く言っとくぞ?」
「大丈夫…大丈夫…」
日向は深呼吸をするといつもの様なクールな表情になった
「さぁ、行こうか」
「お、おう」
急に表情が変わるから少し戸惑いながらも教室の戸を開けた
皆の視線が一気に拓也達に集まる
今まで賑やかだった教室に沈黙に包まれる
拓也と日向は自分の席に向かった
だがその時
「日向さんさっきはどうしたの?」
女子生徒が日向に質問をした
まずい!
拓也は真っ先にそう思った
モモタロスがあーだこーだ言ったとしても普通は誰も信じないだろう
拓也は日向に助け舟を出すことにした
だがその時、日向に一瞬青く光った
それと同時に青いメッシュとメガネを掛け、髪型がクールに決まっていた
ウラタロスだ
「(何やってんだ!この状況を更に悪化させる気か!?)」
拓也が心の中で叫ぶ
さっきはモモタロスのせいでトラブルになった
そして更に他のイマジンが出てきたらもっとややこしくなるに違いない
そう思っていた
「ごめんね?いきなり叫んじゃったりして?だけどこれには理由があるんだ…聞いてくれるかい?」
「え?いいけど…」
「ありがとう感謝するよ…あの人は遠い親戚でね?最後に会った時なんか今とはイメージが全然ちがうんだ。だからいきなりイメージが変わってしまって混乱したんだ…よって混乱した結果あんな乱暴な言葉が無意識に口に出してしまった…こういう事だよ?理解出来たかな?」
「なーんだそういう事か!いきなり叫んじゃうからびっくりしたよー!ごめんね?疑って!」
そう言って席に戻っていく女子生徒
拓也が日向の元に駆け寄る
そして小声で話しかける
「ウラタロス!どういう事!?あの先生と日向って親戚なの?」
「ぜーんぜん?」
「な!?」
「言葉の裏にはハリセンボン…こういう時は嘘をつけば良いんだよ?」
「そんな適当な…」
「でも嘘のおかげで日向ちゃん…助かったでしょ?」
「あっ…」
確かにウラタロスが日向に憑依してなければどうしていたのか…
想像出来ないが決して良い結果には行かなかっただろう
「先輩が足を引っ張った分僕達がサポートするからね?」
日向に憑依したウラタロスが微笑んで答える
「あぁよろしく頼む」
拓也もそう返事を返す
すると…
「ていうかさー!お前ら二人で仲良く保健室だなんて何してたんだよー!」
クラスのうるさい男子が笑いながら言う
「別に、ただ日向を休ませてたんだ」
「本当に〜?嘘なんじゃないの〜?もしかして付き合ってるとか?」
「確かに最近、拓也と日向仲良いしなー」
「なぁキスしてみろよ!?」
「キース!キース!キース!」
クラスの数人の男子が騒ぎ出し、キスコールがおこる
「面倒くさい事になったね?ここは拓也に任せるよ」
「ウラタロスなんとかしてくれないのか?」
「こういうのは王子様の出番だよ」
「王子様ってお前なぁ…はぁ…しょうがねぇなぁ…おい!!お前ら…」
拓也が声を張り上げたその時
「あんた達いい加減にしなよ!!!」
席から立ち上がり1人の声が教室に響き渡る
声の主は瑞鶴だ
皆が瑞鶴に注目する中、初めにからかい始めた男子が喋り始める
「なんだ?もしかして拓也に嫉妬してるのか?お前拓也と仲いいもんなぁ」
それに続くかのように他の男子も声を上げる
「まさに修羅場だなwww」
「嫉妬見苦しいぞー!」
「で結局拓也と日向は出来てるのかー?」
瑞鶴は手を固く握りしめて、歯を食いしばっていた
確実に頭に来てるであろう
それでも尚、男子達はからかうのをやめない
だが…
「…おい…」
瑞鶴よりも…
「…お前ら…」
頭に来てる奴が…
「…今すぐに…」
そこいた…
「表にでろ!!」
拓也だった
日向の事ならまだ怒鳴る事で許したであろうが、瑞鶴まで巻き込むというのなら流石に拓也の怒りの頂点に達したのだった
「おういいぜ!集団でフルボッコにしてやる!」
男たちと拓也は中庭へ移動した
「拓也の奴…あいつらを殺さないといいけどな…」
いつの間にか元に戻った日向が呟く
♢
「も、もう許してくれ!」
男たちは拓也にボコボコにされ、許しを媚びていた
「もう二度と日向や瑞鶴にからかわないと誓うか?」
「あ、あぁ!誓う!誓うから!」
そう言って引け腰の男達はその場から逃げるように去っていった
「ライダーの力って凄いな…」
両逃げる男達を見ながら呟く
長門達もライダーだから変身してなくてもとてつもない力を秘めている
ライダーの力に関心する拓也だった
「あんまり悪い事に使わない様にしないと…次の時間は…世界史か」
そう呟いて教室に戻っていった
♢
「瑞鶴大丈夫か?」
拓也が、教室に戻ると瑞鶴に話しかけに行った
「…あいつらは?」
「俺が占めておいたよ」
「それって私の為?」
「え?あ、あぁそうだな」
本当は瑞鶴と日向の為だが、あえて瑞鶴を助けたように答えた
「そう?ならいいや!」
急に瑞鶴が元気になって答えた
「元気になってくれて良かったよ」
「おーい席につけ!」
教室の入口から士が来る
女たちからキャーキャーと声があがる
「あれ?いつもの先生は?」
鈴谷が士に質問した
「あの先生はどうやら怪物に襲われ今は病室のベッドの上だ」
「ふぅーん」
鈴谷が納得したように頷いた
「それじゃあ授業始めるぞー」
授業数分後
生徒達は士の授業を聞きながらあること思った
《あれ?わかりやすい!!》
恐ろしいほどわかりやすかった
いつも世界史の授業で寝てる生徒が珍しく授業をうけていた
時は進み昼休み
「あれ?」
榛名が鞄を漁りながら声を出す
「どうしたんだ?榛名」
「それが…」
机の上に2つの弁当箱が出てきた
「なんで弁当箱が2つあるんだよ…」
拓也が呆れて質問する
「金剛姉様に渡し忘れました…」
「じゃあ俺が持ってくよ」
拓也が自分が持ってくと提案する
「いいんですか!?」
「どうせ購買行くんだし大丈夫だよ?」
「ありがとうございます!」
「拓也兄〜購買いこ?」
瑞鶴が拓也の元に来る
「購買の前に金剛のクラスに用があるんだけど」
「ん?どうしたの?」
拓也は弁当箱を見せて説明する
「なるほどじゃあ私も付き添う!」
「いいのか?」
「当然」
さっきの事があったとしても元気そうな瑞鶴が見れて拓也は少し安心した
「拓也サーン!!!」
「だーかーらー!離れなさいよ!?」
いつもの様に金剛が抱きつき瑞鶴が引き離そうとする
「拓也さん?」
聞き覚えのある声がする
声の先には熊野がいた
「熊野久しぶりだな」
「えぇまた会えて嬉しいですわ」
久しぶりに再開した熊野と話す拓也
「…いこ!拓也兄!早くしないと売り切れちゃうよ!?」
瑞鶴が拓也を引っ張っていく
「ちょ!?瑞鶴!?ま、またな熊野!」
「えぇごきげんよう」
「さっきはなんであんな事を?」
購買からの帰り道に瑞鶴に尋ねる
「あの娘は?」
だが、質問に答えない瑞鶴
声色が低くなっていて明らかに怒っている
「あいつは熊野。鈴谷の友達だ」
「どこで知り合ったの?」
「夏休みの時だが…」
「ふぅーん…」
そう言うとスピードを、上げて教室に向かう瑞鶴
ちなみに拓也はそこに置き去りだった
「なんだよー瑞鶴ったら」
拓也は大きくため息を付き教室に向かった
学校帰り
「瑞鶴も先に帰るし、機嫌まだ悪いのかな?」
いつもの帰り道を帰ってる時
バッ!!
後ろから走ってきた男の人に鞄を取られてしまった
「………えぇ!?何この急展開!?」
拓也は少し動揺しながらもその人を追いかけた
「まてやコラァ!!そん中に金目の物はねぇぞ!?」
あるのは教科書と筆記用具と中が少ししかない財布だった
だが、ひったくり犯はお構い無しに曲がり角を曲がる
その時
「なんだお前は!うっ、ウワァァァ!!」
男の叫び声が聞こえる
「なんだ!?」
拓也は急いで曲がり角を曲がる
そこには
黒い煙がまるで人の形のように漂っていた
この光景は拓也は見た事がある
以前翔鶴が誘拐された時に深海棲艦が男を捕食した時に全く同じ後継だった
その時拓也の頭の中に長門の言葉が思い出される
『罪の犯した人間を喰らう』
「罪の犯した人間…なるほどな」
拓也は黒い煙に触れてみる
すると普通の煙のようにすり抜ける
「本当に攻撃出来ないのか…どれもう少し近くで…」
拓也が煙に顔を近づけたその時
捕食が終わったか煙が無くなり女の姿をした深海棲艦が出てくる
拓也と深海棲艦の距離は
キス1歩手前といったところだ
「うわっ!?」
「きゃっ!?」
2人は驚いて声を上げる
「ご、ごめん…」
「わ、私こそ…」
そして拓也は深海棲艦を見て気づく
すごく可愛い
白い髪の長いサイドテール
黒いセーラー服を着て肌は雪のように白かった
「あ、あのー?」
深海棲艦に声をかけられびっくりする拓也
「あっ!?な、なに?」
「このカバン君の?」
深海棲艦の手には拓也の鞄があった
「それ!それ俺の!」
「はいどうぞ!見つかって良かったね」
そう明るく話しているが、相手は深海棲艦だ
内心拓也は警戒している
だが、この深海棲艦は何か違う気がした
「あの…驚かないの?」
深海棲艦の質問してくる
「驚かない…とは?」
「さっきのほしょ…いや黒い煙見たんでしょ?」
深海棲艦は捕食と言いかけたが黒い煙と言い直した
「別に驚かないよ?」
そう返すと深海棲艦は笑顔を見せて
「やった!やっと怖がらない人に出会えた!君!名前は?」
「俺!?俺は…石野…拓也…」
拓也は一瞬教えていいのかと思いつつ教えてしまった
「私は空母棲鬼!」
「く、空母?」
「あー呼びにくかったらあだ名でもつけていいよ」
「あ、ありがとう」
「どういたしまして!いやー嬉しいなー!人間の人とこんなに仲良くなるなんて!じゃあ私もう行くね?バイバーイ!」
手を振りながら何処かへいく空母棲姫
「じ、じゃあな…」
震える手を振りながら別れを告げる拓也
そして俯きながら呟いた
「深海棲艦と…仲良くなっちまった…」
深海棲艦のあだ名…
どうしようか…
感想、評価お待ちしております!