まだまだ寒い!
ゴーストでは眼魔が仲間になりましたね!
御成ェ…
時間帯は瑞鶴達が戦っている頃に巻き戻る…
♢
俺は空母棲姫によって出された黒い霧に包まれた
「なんだこれ!?もしかして捕食されちゃう!?」
「大丈夫だよ!拓也は私が守るから!そんな事はしないよ!」
側から空母棲姫の声がする
黒い霧が薄れかけて目の前に見えたのは
只のアパートだった…
二階建てのシンプルなアパートだ
「こ、ここは?」
「私の下宿先!いいから上がって上がって!」
「え!?ちょっ!おい!」
いきなり皆と別れてこんな所に連れてこられるなんて…
俺帰れるのかな?
そう思っているとアパートから1人の女性が出てきた
「あ!大家さーん!!」
「あら?空ちゃん!」
大家さん?という事はもしかして、もしかしなくてもこのアパートの大家さんって事か?
空母棲姫の事を空(くう)ちゃんと呼んでいた所を見て親しいのは違いないだろう
「空ちゃんこの子は?」
大家さんが首を傾げてこっちをみる
結構美人だな…
「え?あっ!紹介します!友達の石野拓也君です!」
「あっ…どうも」
軽く頭を下げる
すると大家さんはニコリと笑い自己紹介を始めた
「私は鳳翔と言います。このアパートの大家です。空ちゃんが友達を連れてくるのは初めてね…もしかして彼氏?」
「っ!?いやいやいや違いますよ!!!」
俺は慌てて拒否する
今さっき空母棲姫が友達と言ったばっかだろ!?
「ふふっ♪冗談ですよ。」
微笑みながら答える
「カレシ?」
空母棲姫が首を傾げて見つめる
彼氏の意味を知らないのか?
まぁ一応深海棲艦だしな
知らないこともあるだろう
そういえば大家さんは空母棲姫が深海棲艦という事を知ってるのか?
「空ちゃん?私は今から少し出かけてきますね?」
「行ってらっしゃい!大家さん!」
「はい。行ってきます。」
大家さんと空母棲姫のやりとりをみて少し考える
空ちゃんと呼ぶ大家さんを見て少しあだ名を考える
空ちゃん…空ちゃんか…
…そうだ!
「それじゃあ行こっ!」
「空!」
「そら?」
「お前のあだ名…空母棲姫じゃ長いから…どうかな?空母棲姫の初めの文字を取って…空!」
「…」
初めはポカーンとしてたが
だんだん笑顔になっていき…
「拓也ー!!!」
抱きついてきた
「ちょちょちょ!!!空!流石に」
「ありがとうー!!!やっぱり拓也は最っ高の友達だよー!!いや!もはや親友だね!!」
彼氏というのは知らないで親友は知ってるんだね…
「とりあえず部屋にあがろ!」
「うわっ!ちょっと!?」
俺は空に腕を引っ張られていった…
♢
「はいどーぞ」
「あ、ありがとう…」
俺は空からお茶を頂いてた
「美味しい?」
「うん美味しいよ?」
「えへへ…やったぁ!」
空が照れてる…
可愛いな…
そういえば家賃とかはどうしているんだ?
まさか働いているのか?
「空って…家賃どうしているんだ?」
「家賃?」
「え?家賃知らないの?」
「うん!教えて!」
まじかよ…とりあえず説明しないと…
「要はこのアパートに住むために毎回決められた期間ごとにお金を支払わなくちゃいけないんだけど…払ってる?」
「ぜーんぜん」
「…」
絶句だよ…
あぁ無常なり
「大家さんなんにも言わないの?」
「うん!というよりも大家さんが親切だからここに泊めてくれてるんだ!」
「大家さんいい人だな」
「うん!私もよくお手伝いしてるけども、大家さんも私のことを色々手伝ってくれるいい人だよ!」
なるほど…なら家賃を払ってないのも納得がいく
「なんで泊めてくれたんだ?」
「私は帰る場所がなく、1人で夜を彷徨っていたら、大家さんが夜に女の子が1人は危ないと言って泊めてくれたんだ!」
「なるほど…」
大家さん良い人過ぎるだろ
「じゃあ今度は私から質問!」
「どうぞ?」
「カレシって…なに?」
「…」
これはまた説明が面倒くさそうなのが…
「えっと…彼氏ってのはある1人の女の子のパートナーというか…お互いが好き同士で生まれるカップルというか…」
「カップル?」
「あー…カップルというのはお互いの事を好きな女と男の事を言うんだよ?」
我ながらよく説明できた!
「カップルというのはそれ以外になにするの?」
「…カップルは手を繋いだり…見つめ合ったり…キスしたり…買い物行ったり…同居するカップルもいるな…」
「へぇーそっかー…へぇー」
空がその場で立ち上がり俺の隣に移動して座った
そして手を握ってきた…
「え?…空さん?」
「んー?」
空が見つめる…
やべぇ…
可愛い…
だけど見惚れている場合ではない!
空のヤツどうした…
顔を近づけてきて…
もしかして…
いやそんなバカな…
「んっ…」
「…」
空の顔が極限まで近づいてる
顔と顔か当たりそうなくらい…
というか…
唇が当たってる…
「…」
そっと顔を遠ざける空
俺の顔がやばいほど熱いのが分かる…
「拓也!買い物に行こ!」
「いやいやいや待て待て待て!!!」
流石にこれはスルーできない!
何気に俺のファーストだったし!
前の大和生徒会長の件は頬にキスだったし!
「なに?どうしたの?」
「どうしたもこうしたもないよ!今何したか覚えてる!?」
俺がその事を問いかけると空がムゥと頬をふくらませる
「むー…さすがの私もキスくらいは知ってるよ!」
「キスは知ってるんだ!?というよりもなんで!?急にどうしたの!?」
当たり前の疑問だ
嬉しくない訳では無いけどなんでこんな事をしたかという事くらいは知りたくなるだろう
「だって!拓也とカップルになりたかったから!」
「いやそんないきなりキスとかされても困るし、そんな簡単にカップルにはなれないよ!?」
「…拓也は私とカップルにはなりたくない?」
「うっ…」
空が上目遣いを使い聞いてくる
これは卑怯だろ…
「あのな…空…俺は…」
「まって!」
空が急に目を閉じ大人しくなる
「えっ?急にどうしたんだ?」
「いいから!」
まだ空は目を閉じてじっとしている
すると急に目を開いて
「いる…ここから600mの場所…」
「そ、空?」
「拓也はここで待ってて」
空はそう言うと窓から飛び出して行った
「ちょ!?おい!」
俺は空が出ていった窓から顔を出す
すると屋根を次々と飛んでいきながら移動する空がいた
「…もしかして…」
考えれる事は一つだけ
罪を犯した人を捕食しに行った
俺は急いでアパートから飛び出した
鍵を掛けなかったがそんな事を言ってる場合ではなかった
♢
空を追いかけて行き広い大通りに出た
そこには人一人分位の大きさの黒い霧とその近くに空が立っていた
俺は空の元に駆け寄った
「空!まさかお前!捕食したのか!?」
「え!?拓也!?何でここに!?」
「いいから!捕食したのか!?」
「ししし、してないよ!?私達は捕食する時自身を黒い霧に変えて捕食するの。だからもし私が今捕食していたら私の身体は黒い霧になってるはず!」
「じゃああれは!?」
「多分…いやきっと私以外の深海棲艦だよ?」
空が黒い霧に指を指すと同時に黒い霧が晴れる
霧が晴れた所には白くカールが掛かってる長い髪と白いドレスを身にまとっている
「ふぅ〜…ごちそうさま〜っと…ん?」
捕食を終えた深海棲艦が空を見つけると微笑みながら話しかけた
「ごめんなさい?私が先に捕食しちゃたわ?」
「大丈夫だよ!私も気づくのがもう少し早かったらな〜」
「ふふふっ…あるあるよね〜他の深海棲艦に取られるのって〜…ん?あれは…?」
深海棲艦の目が俺に合う
「!?」
一瞬やばい程の殺気を感じた…
「いい所に人間がいるわよ?お礼と言うのはおかしいけど貴女に譲るわよ?」
「なっ!?」
空には微笑みながら提案する
「え?あぁ拓也の事?彼は何も罪を犯してないよ?」
「そんな事言ってると進化出来ないわよ?」
「だからってなんの罪を背負ってない人を襲うわけには!」
なんか話の雲行きが怪しくなってきた
「そう?じゃあ私が頂いちゃおうかし…らぁ!!!」
こっちを見た一瞬…
いや…こっちを見るほんの一瞬前だったか…
そんなことは関係ない
俺の身体が震え、無意識に指にバリアの指輪をはめようとしていた
身体が震えて、指輪をはめようとしてることに俺自身が気づいたと同時に深海棲艦がこっちにむかって猛ダッシュしてきた
この時俺は何故変身する指輪じゃなくてバリアを無意識に選んだかが理解出来た
あのスピードなら指輪をかざして魔法陣を潜る前に殺されるだろう
だったら魔法陣を潜って変身するよりも壁を出して少しでも攻撃を耐えしのいだほうがいいだろう…
深海棲艦が猛スピードで走ってくる
俺は指輪をはめ、ベルトに持っていく…
今起きてる事がスローモーションに感じる
深海棲艦が俺に攻撃するのが先か、それとも壁を出すのが先か…
全てがゆっくりに感じる…
指輪をベルトに到達するまであと0.5秒ほど…
深海棲艦は俺の目の前まで来て手を大きく振り上げていた
…やばい…死ぬ!
そう思った直後、深海棲艦は横に吹き飛んだ
さっきまで深海棲艦がいた場所を見ると空がいた
そして俺はすぐに察した
空に助けられた…と
「なんで!?なんで罪のない人を攻撃するの!?」
「こうした方が早く進化出来るからよ?」
「早く進化出来たとしても!罪のない人を襲うのは間違ってる!」
「全く五月蝿いわね…せっかく仲良くなれると思ってたのに!」
「拓也!早く逃げて!」
「なっ…でも!」
「いいから!」
あの2人では確実に深海棲艦の方が戦闘力が上回ってるだろう
俺はチェンジの指輪を見て考えた
このまま逃げるか
今すぐ空の目の前で深海棲艦の天敵の仮面ライダーに変身して空に加勢するか
俺だったら迷わず逃げる!(クズ)