途中まで書いていたテロリスト編ですが、どうしても話がまとまらず、一度とばさせていただきました。
何時までも更新を止めているよりはいいと考えまして……。
だからと言って、この先、投稿頻度が大きく改善されるかはわかりませんが、今月中に後、1,2話投稿させていただきます。
その関係で43話と44話を削除しました。
42話はラスト部分だけちょっと改訂しました。
続きを期待されていた方がおられたらすいません。
書けそうでしたらその内番外編として再投稿します。
「ほんと、酷い目にあったね」
「ああ、まあ、折角だ。気分を切り替えていこうぜ」
マヤリト大陸についてそうそうテロリストに巻き込まれると言う災難にあった一行。紋白が攫われたりと色々と騒動があったのだが、何とか切り抜けたのである。
「じゃあ、次はどうする?」
「そうだな。悟飯。どこか、おすすめはあるか?」
「えっ!?」
大和に行き成りふられて慌てる悟飯。そして申し訳なさそうな表情を浮かべていった。
「ごめん、僕、あんまり遊ぶとことか知らなくて……。それに僕の実家は山の中にあって、流行りのものとかも良く知らないんだ」
「別に流行りのものじゃなくてもいいぞ。こっちでしか見られないものとかはないのか?」
「アタシは武術関連でもいいわよ」
困った様子の悟飯に百代と一子が助け船を出す。その提案を聞いて考える悟飯。
「こっちしかないものと言うと、やっぱりブルマさんの家かな。武術だったら武天老師様の所がいいかも。クリリンさんも居るだろうし」
「カプセルコーポ―レーションの社長さんの家だね。前に聞いた重力制御装置ってのもあるだろうし、確かにこっち独自の機械もみられそう」
「武天老師と言うのはこっちで武術の神様と言われてる人だな。私はこっちのほうが興味あるな」
ブルマの家と亀仙人の家の2カ所が候補になる。どちらに行きたいかで意見が割れ、話し合いの結果、武天老師の家に行くことが決まる。ただし、亀仙人の家は狭いので大勢で押しかけては迷惑なので、大会に参加する五人で訪ねることになった。
「じゃあ、残ったメンバーでブルマさんと言う人の家に行くのか?」
「いえ、悟飯さん抜きで行くのは失礼だと思います」
「確かに仲介者の悟飯抜きじゃ無理だな。他のみんなは今日は自由行動にしよう」
「ごめんね。みんな」
自分達だが特別扱いのような形になったことに一子が少しだけ申し訳なさそうな顔をする。
「気にしないで行って来いよ」
「そうそう。折角の観光、こっちはこっちで楽しんでるからさ」
それに対し、気にするなと言う大和とモロ。こうして仲間に背を押された五人は武空術で空を飛び、亀仙人の家へと向かった。
「あっ、見えてきた」
「おっ、どれどれ、ほー、本当に海のど真ん中に家があるんだな」
「何か可愛い家だね」
亀ハウスに到着する一行。家のある島に着地し、外から呼びかけた。
「武天老師様、いますかー!!」
「んっ、なんじゃ。おー、悟飯か。久しぶりじゃのー。んっ、おおー、後ろのピチピチギャルのお嬢さん達はお前さんの友達か!?」
悟飯の呼びかけに応じて現れた亀仙人。彼の後方に居る百代達を見て彼は目を見張る。この場に居る女性陣は皆、美少女で、特に百代と清楚は高校生離れしたナイスバディなので、亀仙人が反応するもの無理は無い。
とはいえ、彼の知り合いの悟飯としては同級生の前でこんな反応をされては流石に恥ずかしい。耳打ちして諫めようです。
「そうですけど、あんまり恥ずかしいことしないでくださいよ。それに彼女達は皆、武道を学んでいるんで、あまり変なことすると殴られるかもしれませんよ」
「ふむ、確かに身のこなしに武の片鱗が見えるのう。なかなか腕もありそうじゃわい」
悟飯に言われて直ぐに百代達の実力に気づいた様子の亀仙人。そこで百代が彼に近づいてくる。
「武天老師様ですね。私は川神百代、外の世界の川神院と言う所で武術を学んでいます」
目上の人間には結構礼儀正しい百代は丁寧な言葉で話しかける。それに対し亀仙人は意外な単語に反応した。
「ほー、川神院。もしかして、鉄心の知り合いかのう?」
「じじ、いえ、祖父を知っているんですか?」
「うむ、昔、会ったことがある。あやつはこのマヤリト大陸に外の世界から武者修行に来たと言っておった。よく、わしの弟子と競っておったのう」
「じじいが!?」
「じいちゃんが!?」
亀仙人の言葉に言葉に姉妹が揃って驚きの声をあげる。他のメンバーも驚く程では無いが興味深そうに耳を立てる。その反応を見て亀仙人は話を続けた。
「うむ、孫悟飯。そこに居る悟飯の曾祖父がわしの弟子での。鉄心とはいいライバルじゃったよ」
「へえ。何か意外な縁だねえ。何か文学的な感じかも」
「確かに小説とかでありそうな話だよね。悟飯君は知ってたの?」
「いや、僕も初めて知ったよ。ひいお祖父さんは僕が産まれるずっと前に亡くなってるし」
わいわいと話す悟飯達。亀仙人は懐かしい記憶を思い出し、少し笑みを浮かべていた。
「ちなみに、じいちゃんとその、えっと、お弟子さんの方の悟飯さんはどっちが強かったんですか?」
「んっ、それは私も興味があるな。どうだったんでしょうか?」
「ふむ、実力は同じ位じゃったな。よく試合し、勝ったり負けたりしておった。だが、勝つにしろ負けるにしろ、お互い刺激しあっておったな。互いの成長に大きく影響するいい経験だった筈じゃ」
思い出しながら答える。二人がライバルだったのはお互いに未熟が残っていた頃だったので、最終的な強さ関係がどうなったかは亀仙人も知らない。しかし彼の知る時点では二人は互角と言ってよかった。
「なるほど。それでは私もじじいを見習うとするか。武天老師様、私とお手合わせお願いできませんか?」
そこで、百代が亀仙人に試合を申し込む。祖父を見習ってなどと殊勝なことを言うがそれが方便であり、本音はただ戦いたいからであることは明かだった。悟飯にそれに対し止めようとする。亀仙人の実力では今の成長した百代とは勝負にならないと思ったからだった。しかし、その悟飯の心配とは裏腹に亀仙人はあっさりと試合を受ける。
「ふむ、いいぞ。ただし舞空術だけは無しにしてくれんか。わしの現役の頃はそう言った技はあまり使われて無くてのう」
「わかりました。ありがとうございます!!」
「あ、あの武天老師様。百代さんの実力は……」
嬉しそうな百代。それに対し、悟飯は亀仙人に百代の実力を伝え、警告しようとする。しかし亀仙人はそれを制した。
「心配はいらんよ。わしも最近では少々鍛えなおしておってな。それにあのお嬢さん、目の奥に少し危険なものが宿っておった。まあ、大分、治まっておる感じじゃから、大丈夫じゃと思うがのう。少しばかりおせっかいをやかせてもらうとするか」
知り合って間もないにも関わらず、亀仙人は百代の内に宿る狂気じみた闘争心に気づいたようであった。そして自信ありげな表情を見せたのだった。
亀ハウスから移動し、広い場所へ移動した一行。亀仙人と百代が立ち会う。その二人を見比べる悟飯。
(百代さん、また更に強くなっている。多分、普通の状態のヒュームさんよりも少し弱い位だ。それに対し、武天老師様の気はサイバイマンと同じくらいしかない。確かに昔よりは強くなっているけど……)
戦闘力と言う数値にするなら10倍位の差。しかしそれがわかっていないかのように亀仙人は余裕である。
「それでは、行かせていただきます」
「うむ、何時でもよいよ」
「それでは……川神流、無双正拳突き!!」
試合開始と同時に百代が突きを放った。それと同時に亀仙人は驚きの変化を見せた。全身の筋肉が肥大化し、気も数倍に膨れ上がった。
「むん!!」
百代の一撃を片手の手のひらで受け止めて掴む。そして掴んだまま手を大きく回して、手の先が空に向かったタイミングで離した。
「うおっ」
空中に放り投げられた百代。そこに向かって飛び上がり、追撃をしかける亀仙人。自分に向かってくる蹴りを百代は身体を捻ってかわす。そしてそのまま地面に着地。
「今度はこちらの……」
武空術無しのルールでは地面に足がついている方が自由が利く。未だ空中に居る亀仙人を的にしようとする百代。しかし、それよりも亀仙人の方が次の行動に移るのが早かった。
「か~め~は~め~波!!!」
空中からかめはめ波を放って百代に攻撃を仕掛けたのだ。それを見て、百代は攻撃を中止し、慌てて後ろに飛び引く。
「はっ!!」
百代に遅れて地面に着地した亀仙人が前に駆け出す。間にあった距離を詰め、連続の拳を放ち、百代の身体を弾き飛ばした。
「ぐわっ!!」
真横に吹っ飛ばされる地面に叩きつけられる百代。ダメージはそれ程でも無い。直ぐ様起き上がり、戦闘を継続する。その後、しばらく続く交戦。それを見て悟飯は声には出さす驚いていた。
(一体、どうなってるんだ!?)
驚いたのは亀仙人の気が膨れ上がったこと、ではなかった。いや、正確にはそれにも驚いているが、それ以上に膨れ上がった後も尚、百代の方が気が大きいと言う事。それになのに、優勢なのは亀仙人で、パワーやスピードと言った要素も亀仙人の方が上回っているように見えるのだ。
(気を瞬間的に、解放してるのか?)
リクームと戦った時の悟空と同じことをしている、そう考えもしたが、それとは何か違う気がした。この日、悟飯と百代は武の奥深さを改めて知るのだった。
うちの亀仙人は漫画版とアニメ版の両方の設定をカバーさせていただいています。