東方絵札録~Card In The Illusion Village~ 作:竹馬の猫友
魔理沙「確かにそんな気がするぜ。」
うp主「そうだったっけ?」
雪茂、魔理沙「「お前が書いてるんだろ!」」
うp主「ひぃぃごめんなさい。」
雪茂「あ、本編どぞー。」
「おーい、大丈夫ー?」
とりあえずなぜか倒れてしまった妖夢ちゃんの肩を揺らしてみる。
「……んん、はっ!?私何を!?」
「分からないけどなんか急に倒れちゃって心配しちゃったよ。」
「す、すみません。」
「そうそう、それで師匠になってくれるらしいけどどんなことをするの?」
そう、やっぱり師匠というからにはそれほどに強いのだろう。
だが見た目が完全にか弱そうな女の子であるためどうも妖夢ちゃんが刀を振り回すというのが想像できない。
「えっとですね、とりあえずは実践あるのみということで私と祢々と戦っていただきます。」
「あ、やっぱりそうなんだ。」
「はい。でも、ただ戦うだけではさすがに足りないのでこの重りを付けてもらいます。」
と、どこからか手首や足首に付ける重りを妖夢ちゃんが出して僕の目の前に置く。
ズシン。
「へ…?」
「どうかしましたか?」
きょとんとした顔でこちらを見る妖夢ちゃん。
うん。やっぱり可愛いな…じゃなくて。
「いやいや、ズシンて。さすがに重くない?」
「そうですね、さすがに普通の人だったらいきなり実践というのは難しいですね。」
ほっ…よかった。軽くしてくれるのだろうか。
「ですので、とりあえず付けて薪割りからしてもらうことにします。」
「ていうか、重りを着けないではじめれば良いんじゃないかな!?」
「あ、いえ、なんていうか時間が惜しいので最初から飛ばして行こうかなと。だめですか?」
「ま、まぁ確かに時間は惜しいもんね。」
頼むから上目遣いはやめてほしい。断れなくなるから。
結局付けることになるのか…。
とりあえず手に取ってみる。
「重っ!?」
「そうですかね?」
といって妖夢ちゃんはその重りをヒョイと持ち上げる。
…僕もあんなふうになれるのかなぁ。でも一週間か。
「頑張らないと…。」
「そうですね。霊夢さんを助けるためです。」
妖夢ちゃんと話をしているとしまっていた部屋の扉が開く。
「すみません!遅くなりました!」
声のした方に顔を向ける。
そこには着物を持った祢々ちゃんがいた。
「す、すみません。遅くなりました。お客様用の着物なんて滅多に使うことが無いみたいでどこにあるか分からなくて…。」
と、少し表情を暗くして祢々ちゃんが言う。
初対面なのにそこまで真剣になってくれるとは…。
「へ!?あ、あの?ゆ、雪茂さん!?」
「ん?あ、ご、ごめん。つい。」
いつの間にか祢々ちゃんの頭を撫でていたようだ。
自分に妹や弟はいないけどもしいたらこんな感じなのかな、と思っていたら手が勝手に伸びていた。
祢々の身長は160cmに満たない程度。
雪茂の身長は170cmを少し超えるぐらいだ。
周りから見れば仲のいい姉妹のように見えてしまうかも知れない。
「い、いえ別に嫌ではない、です。むしろもっと…。」
「ん?」
祢々ちゃんが嫌ではないと顔を赤らめて言う。
あと最後のほうが聞き取れなかった。なので思わず聞き返してしまう。
「い、いえ!なんでもないです!!し、失礼します!」
そういって着物を置いてまたどこかに行ってしまった。
なんなのだろうか。
「…なるほど、幽々子様の言っていたことが分かりました…。」
「え?何か言った?」
後ろのほうからぼそぼそっと何か妖夢ちゃんが言ったのが分かったが、小声だったためよく聞こえず思わず聞き返してしまう。
「な、なんでもないです!ちょっと修行の用意をしてきます!」
そういって妖夢ちゃんもどこかへ行ってしまう。
その間に着替えてしまおう。
「って、二人ともいなくなっちゃったなぁ。」
着替えながら周りを見渡す。
幽々子さんも自分の部屋に行くって言って行っちゃったし、妖夢ちゃんと祢々ちゃんの二人もいなくなっちゃったし、なにかやることないかな。
さすがに手持ち無沙汰では待っていても暇だ。
すぐに戻る可能性もあるけれど。
「どうしようかな。うーん。あ、そうだ。こういうときは…。」
自分の能力について考えるのが良いだろう。
紫さんに言われて前回は織田信長を憑依させたけど、今までは戦国大戦のカードばっかりで遊戯王のカードを憑依させたことは無かった。
軽いコストのカードを今実験的に憑依させてみよう。
…これから修行かも知れないけど自分のやることを理解することはいけないことではないはずだ。
体力をあまり使わないようにしないと。
「思い立ったが吉日。早速やってみよう。」
どれにしようか…。
普段よく使われるのは星3のカードや星4のカードだ。
今回はその辺にしておこう。
「じゃあ、あれにしよう。」
思いついたのが”魔導戦士ブレイカー”少し古いが印象の強いカード。
何よりアニメの主人公の使っていたカードという印象が強いためだろうか。
とりあえずそれにしてみよう。
「憑依。魔導戦士ブレイカー!」
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守1000
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。
このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大1つまで)。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの魔力カウンターの数×300アップする。
(3):このカードの魔力カウンターを1つ取り除き、
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その魔法・罠カードを破壊する。
雪茂の身体が言葉を言い終わると同時に発光する。
発光するというより光に包まれるといったほうが正しいだろうか。
しかしその光は明るいものではなく禍々しい黒い光だった。
そして数秒も経たないうちにその光は収まった。
「出来た…のかな?」
と、自分の身体を確認する。
今の姿は頭に手を当ててみると何もつけていない状態で首から下が金色の装飾の付いた赤い鎧、赤いマント、レイピアのように細い刀、それに真ん中に青い石のついた赤い盾といったものだ。先ほどまで着ていた着物は感じられない。
その代わりに身体に密着する布を感じる。アンダーウェアのようなものだろうか。
タッタッタッタと廊下のほうから走ってこちらに近づいてくる足音が聞こえる。
「雪茂さん!!突然魔力が…ってその姿は?」
部屋の扉が勢いよく開く。
憑依の力が周りに漏れたのか妖夢ちゃんが血相を変えて戻ってきた。
「あ、妖夢ちゃん。えっと、ちょっと能力について調べててね。まだよく分からないことがあったから試してたところなんだ。」
「そ、そうだったんですか。びっくりしました。気を張らないとよく分からないレベルの魔力でしたが、いきなり魔力が発生するのはおかしいので。」
「なるほどね。ところで魔力って?」
ゲームなどではよく聞く単語だが実際に自分の身に起きているとなるとよく分からないものである。
身体に違和感は無いし、いつも通りだ。
少し重いけど。鎧の所為で。
と考えていると妖夢ちゃんが口を開いた。
「えぇっと魔力ですか。人間には霊力があるというのは知っていますか?」
霊力。…うん、分からない。
「ごめん。分からないや。そこからかな。」
「あ、はい。分かりました。まず霊力というのは人間の力の源のようなものです。基本的には誰しも持っているものです。量に差はありますが。」
「なるほど。だけど今の僕からは魔力っていうのが感じられると。」
「そのとおりです。魔力というのは…まぁ簡単に言えば魔法使いが持っているものです。人間も学べば扱える…と聞いた覚えがあります。ちなみに今の雪茂さんから感じられる魔力の量は普通の魔法使いよりも少し少ない位です。」
なるほど、星4のカードだとそのレベルなのか。
って、そういえば憑依は回数制限あったんだった。
色々夢中で前に頭の中に響いてきたアナウンスを聞いていなかった。
今の一回とさっきの土橋守重で二回。たぶんあと1回だろう。
まぁ今日はもう使うことは無いだろう。
「なので今の雪茂さんはどちらかというと人間から離れてますね。まぁ魔力があるからといって出来ることは私には分からないです。」
「ありがとう。それだけ分かれば十分だよ。」
まぁ出来ることが分からないからなんともいえないのが本音だけど。
「にしても面白い能力ですね。自身に魔力を付与して強化する能力ですか?…でもそれだけだと戦いにくいですね。」
「あ、いや違うんだ。僕の能力は”カードの力を操る程度の能力”だよ。」
「カードの力ですか?」
妖夢ちゃんが?マークを浮かべて質問してくる。
こちらの世界にはカードゲームというものが無い。
そのため分からないのは当然だろう。
「まぁよく分からないよね。僕も祢々ちゃんと外の世界から来たんだけどその世界だとカードゲームって言うものがあるんだ。まぁカードゲームに関しては弾幕ごっこの札版って感じかな。その使われているカードの力を使えるってこと。」
「え、それってかなり強いんじゃ…。」
「といっても体力がないとすぐバテちゃうからあまり使えないんだけどね」
そう、いくら強くてもそれを使いこなす技量と体力が無ければ宝の持ち腐れだ。
「なるほどそれで修行を…。」と妖夢ちゃんが呟く。
なんとなく理解してくれたようだ。
「じゃあその能力で今その姿になっているということですね。」
「そうだね。まぁどんなことが出来るかよく分からないんだけど。」
そう言って僕の刀に妖夢ちゃんが視線を移す。
「…なかなかいい刀ですね。」
今僕が持っている刀を見たとたん妖夢ちゃんの目つきが変わった…?
「今、雪茂さんはどのぐらい戦えますか?」
「どのぐらいって言われてもなぁ…。あ、魔理沙と戦って一応勝ったよ。」
その言葉を聴いて妖夢ちゃんがびっくりして目を見開く。
「えっと、何かまずかった?」
「い、いえ異変解決をしている魔理沙さんを倒したというので驚きました。…雪茂さん。私と戦っていただけませんか?」
異変解決者を倒したという雪茂。
主人の護衛という任務がある妖夢にとって手合わせをする相手にふさわしいと感じたのだろう。
「まって!?いきなりすぎじゃない!?」
しかし、さすがに雪茂にやる気は無い。
なにより、会ってすぐの自分より身長の低い女の子。
そんな子と戦うのは躊躇するのは普通の考えだろう。
「そうでしょうか。言われて見れば確かに少し急かもしれませんね。ですが、強い人と戦うことで私の技術の向上にも繋がります。そして雪茂さんの修行の一環にもなります。一石二鳥だと思うのですが。」
しかし、幻想郷では元の世界の常識は通じない。
強い相手と戦いたい。
そういう考えを持つ者は多くいるだろう。
妖夢は主人の護衛という任務がある。
それゆえに強くなければならない。
だから異変解決者を倒した雪茂と戦ってみたいという衝動が起きたのだろう。
「たしかに一理あるけど…。でもなぁ…。」
こうして雪茂は乗り気じゃない中、犯人との対決までの波乱の一週間が幕を開けた。
書いててたまに書きたいことが多すぎて自分でよく分からなくなることがある。
今度ちゃんと小説の書き方とか勉強してみようかな。
あと、もっと本を読もう。
そう思い始めてます。(今更感)
次回も宜しくですー。
地味に連日投稿できなかったのが少し悔しかったです。