東方絵札録~Card In The Illusion Village~   作:竹馬の猫友

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うp主「サブタイ思いつかない…。」

雪茂「今回無難。」

うp主「んじゃ次のタイトルは『雪茂の暴走!?~欲に溺れた獣に襲われる幻想郷~』とでもしておくか?」

雪茂「やめーや。」

うp主「すんません。」





ちゃんと真面目なサブタイ付けるんで怒らないでください。
本編どぞー。

UA1000超えました!ありがとうございます!



第15話 修行の始まり

妖夢ちゃんと戦ってから一時間後。

近距離射撃をあれだけ喰らってダメージが大きかったのか妖夢ちゃんは少し気絶に近い状態で寝ていた。

しかし寝ていたのも30分ぐらいのことですぐに起きて「服を変えてきます。」と言って出て行ってしまった。

射撃を喰らって服の所々が破けてしまったらしい。

申し訳ないことをした。と思い謝ったが幽々子さんにいくらでも代えはあるから構わないとのことだった。

しかし、服が破けたということはまぁ色々と危険なわけで。

何かと言うと…その、白い薄い布が…。

なので途中目の行き場にとても困った。

それを見て幽々子さんは面白がって「もっと見てもいいのよ?私の従者だし。」とか言うし、祢々ちゃんは「白が好みなのかな…。」とか呟いてた。

と、さっきのことを思い出していると妖夢ちゃんが着替え終わって帰ってきた。

身体も洗ってきたようだ。

 

「雪茂さん。今更ですがお手合わせありがとうございました。」

 

と言って妖夢ちゃんは頭を下げる。

しかしこちらとしてもいい勉強になったのでお礼を言いたいが、それをやっていると堂々巡りになり収集が付かなくなりそうなので「いえいえ、どういたしまして。」と素直に受け取っておいた。

 

「ところでそろそろお昼時ね。」

「え、時計も無いのに分かるんですか?」

「えぇお腹の具合で分かるわ。」

「す、凄いですね。」

 

時計いらないのか。

あまり確実ではなさそうだけど、よく考えたらこの世界はあまり時間にこだわりが無いみたいだし、構わないのだろう。

 

「あ、じゃあすぐに作り始めますね。」

 

そういって妖夢ちゃんが立ち上がり部屋から出て行こうとする。

 

「あ、私も手伝います。」

 

台所に向かう妖夢ちゃんに祢々ちゃんも付いていった。

 

それから待っている間幽々子さんとは他愛の無い話をして過ごした。

いきなり居候に来てしまい申し訳ないです、と言ったところ普段から部屋を持て余してるから構わない、とのことだ。

そうやって話していると美味しそうな匂いが漂ってくる。

 

「今日は張り切ってるわね。」

「妖夢ちゃんですか?」

「まぁそれもあるけど祢々も張り切ってるみたいね。」

 

なるほど。一応お客が来てるから張り切って美味しいものを出そうとしてくれているのだろう。

こちらとしてはとてもありがたい。

 

「…ところで、雪茂君。」

「なんでしょうか?」

 

いきなり幽々子さんが真剣な顔つきで声を掛けてくる。

なんだろうか。今回の事件、いや、こちらの世界の言葉でいえば異変と言ったほうが正しいのだろうか。

もしかしたらそれについての話かもしれない。

そういえば例の犯人は異変を起こした。と言っていたが何か起こっているのだろうか。

きっとこの真剣具合から見てその話だろう。

 

「あなたどっちがタイプ?」

「………へ?」

 

予想の斜め上の質問が来たため間抜けな声を上げてしまう。

タイプって何のだろう?

 

「妖夢と祢々よ。」

「え?…あ、そういう意味ですか!?」

 

なぜそこまで真剣な顔つきで話したのだろうか。

こういうのはもっと軽い感じで聞くものではないのだろうか。

と困惑していると幽々子さんが口を開く。

 

「だってこれから一週間同じ屋根の下で男女が暮らすのよ?何も無いほうがおかしいじゃない。」

 

確かに二人とも可愛いけど…ってそうじゃなくて!

 

「十分おかしいですよ!」

 

と自分の頭に自制して反論する。

 

「硬いわね~。もっと気楽にしてていいと思うわよ。…というかもっと肩の力を抜きなさい。今みたいにね。じゃないと犯人と戦うとき周りが良く見えなくなるわ。」

「………。」

 

この人は…。

一見ふざけているように見えて実際はまじめに考えているんだな。

確かにあまりにも頭が固い状態だと周りも良く見えなくなってしまいへまをしてしまう可能性もある。

それをこうやってふざけているような会話に織り交ぜてくるのだからこの人は食わせ者かもしれない。

 

「で、結局どっちがタイプ?」

「あれ?さっきの真面目な雰囲気は!?」

 

軽い漫才のような展開になってしまった。

だが、先ほどの適度に力を抜くというのは良く覚えておこう。

と、いったところで部屋の戸が開き妖夢ちゃんと祢々ちゃんがお盆を持って部屋に入ってきた。

 

「お待たせしました。」

 

妖夢ちゃんが手馴れた手つきで机に料理を載せていく。

祢々ちゃんも少しぎこちなく載せていく。

のはいいのだが…。

 

「量多くない…?」

「あら、そうかしら?普通よね?」

 

と妖夢ちゃんに幽々子さんが声を掛ける。

 

「まぁうちでは普通ですね。」

「わ、私も見慣れました。」

 

あ、なるほど。幽々子さんが多く食べるのか。

この二人の反応からしてそうだろう。

妖夢ちゃんは普通ですね。と笑みを浮かべながら言ったが目が笑っていない。

…お疲れ様です。

心の中で頭を下げる。

 

そして料理が完全に並べ終わったところでみんな席に着き手を合わせる。

 

「いただきます。」

 

みんなで声を合わせる。

それからは大変というか妖夢ちゃんが大変そうだった。

幽々子さんは何度も御代わりをしてその度にご飯を山盛りに盛っていた。

それなのにも関わらずおかずもどんどん幽々子さんの中に消えていった。

あまりにもすごかったので僕も食べていたが実際味はあまり覚えていない。

…ちょっと申し訳ない。

でも美味しかったのは確かだと思う。

 

「ふぅ~美味しかったわぁ~。」

 

そういって幽々子さんがお腹を擦る。

しかしお腹は膨れていないためあれだけ食べたものが何処に消えたのかとても不思議だ。

 

「えっと、雪茂さん。」

「ん?何?」

 

祢々ちゃんが少し遠慮がちに話しかけてくる。

 

「卵焼き、どうでしたか?」

「ん?卵焼き?…あぁ食べる前に幽々子さんに食べられちゃって分からないんだ。」

 

そう。確かに卵焼きはあったのだがいつの間にか幽々子さんのお腹の中に消えていた。

と素直に答えるとちょっと残念そうにする。

たぶん祢々ちゃんが作ったものなのだろう。

 

「ごめんね。…あ、じゃあ僕の為に作ってよ。」

「えっ!?い、いい、いいですけど。私なんかでよければ宜しくお願いします!」

 

え、なんか急に三つ指立てて頭を下げられて逆にお願いされちゃったんだけど。

どういうこと?

…あ、次こそ食べてください。ってことかな。

 

「いえいえ、こちらこそ。」

 

と言うと幽々子さんがこちらに近づいて小声で喋る。

 

「雪茂君。さっきの言葉、聞き様によってはプロポーズみたいに聞こえるわよ。」

 

えっ!?と驚きで大きな声が出そうになるがとっさに手で塞ぐ。

 

「じゃあさっきから祢々ちゃんが顔真っ赤でそわそわしてるのって…。」

「完全に勘違いしてるわね。」

 

…まじか。とりあえず訂正しないと。

そして幽々子さんはそれだけ伝えると愉快そうに自身の席に戻った。

 

「えっと祢々ちゃん?」

「は、はい!!」

「とりあえず落ち着いてね。今度は僕という”お客さん”の為に卵焼きを作ってね。」

「…は、はい。」

 

お客さんのところを強調して言った。

これで誤解は解けただろう。

しかしなぜ祢々ちゃんは残念そうな顔をしているのだろうか。

「雪茂さんって…。」「えぇ罪作りな人ね。」

こそこそ妖夢ちゃんと幽々子さんが話しているが全部聞こえてますからね?

まぁ聞こえない振りしますけど。面倒なことになりそうだし。

というか僕そんな罪なんて作ってないと思うんだけど。

 

「まぁとりあえず食器を片付けたらお昼休みね。」

「はい。」

 

全員で先ほどの食器を片付ける。

やっぱりすごい量だな。

食器も何かのパーティのあとみたいな量をしている。

…あとで食器洗い手伝おう。

 

 

無事食器が全て片付いた後は少しゆったりしていた。

食後だし急に動くのは良くないということなのだろう。

学校のときみたいなお昼休みがあるらしい。

 

そして一時間ぐらいゆったりして休憩は終了。

それからは幽々子さんはまた自分の部屋に行き、三人が残った。

 

「とりあえず今後の予定を決めましょう。」

「そうだね。無計画だとさすがにダメだもんね。」

 

そういって今後の予定を決める話になった。

まずは筋トレというか体力を無理やり上げる。とのことらしい。

内容は僕の身体に重りをつけるというもの。

最初に出したあれはほんのジョークだったらしくあれよりかなり軽い重りが用意された。

それを両腕、両足、腰、につけてこれから過ごすらしい。

重りはかなり軽くなったとはいえ、一つ3、4Kgぐらいある。それを四肢と腰に付けるのだからかなりきついだろう。外すのはこの一週間の期間が終わるころにとるらしい。

それに付け加えて真剣を帯刀するように。とのことで刀を一振り貸してもらうことになった。

今後はそれを使って実践練習をするらしい。

とはいえさすがに身体能力に差があるので憑依はして行うとのことだ。

その状態で貸してもらった刀で練習。

簡単ではあるがとりあえずはそんなところ。

追々また色々追加する可能性があると言っていた。

 

「では雪茂さん早速重りをつけましょうか。」

「うん。了解。」

 

そういって僕の両腕に妖夢ちゃんが重りを付けてくれる。

足と腰は自分で付けた。

座った状態で付けたためそうでもなかったため「結構楽かも。」と思って立ってみたらこれが意外とつらい。

 

「とりあえずその状態でまともに動けるようになる練習をしましょうか。」

「は、はい。お願いします。」

「とりあえず先ほど貸した真剣で素振りでもしましょう。」

 

そう言って2人で外に出る。

祢々ちゃんは刀を持ってくると行って部屋に戻っていった。

 

「じゃあそこに立って抜刀してください。あ、ただ抜くだけでいいですからね?」

「了解。」

 

そういって腰の刀に手をかける。

…しかし身体の負担が結構くる。

刀を抜く動作一つで少し疲れる。

 

「さすがに早いと今は厳しいと思うのでちょっとづつやりましょう。」

 

そういって素振りを始める。

上段切り、中段切り、下段切り、返し切り、色々やった。

なんか学校の体育のときの剣道を思い出した。

途中で祢々ちゃんも混ざり練習した。

しかしそのときの祢々ちゃんの刀が木刀だったのに少し疑問を持ち聞いてみると、「今はこっちで練習したいんです。」という言葉が返ってきて良く分からなかったが、「そうなんだ。」と返した。

実際辛くてそれどころじゃなかったの方が正しいが。

 

「ほら!雪茂さん少し振りが遅くなってますよ!」

「は、はい!」

 

 

「ゆ、雪茂さん。駄目そうだったら少し休んだほうが…。」

「だ、大丈夫。祢々ちゃん。心配ありがと。」

「い、いえ。」

 

 

「素振りのペースを上げますよ!」

「は、はいっ!」

 

 

―――体感で2時間ぐらいだろうか。

これで一旦休憩だそうだ。

まだ続くらしい。

にしても妖夢ちゃんって結構スパルタなんだなと気付く。

 

「雪茂さんすごいですね。根性があります。」

「そ、そうかな。」

「あ、お茶どうぞ。」

「お、ありがと。」

 

根性があると妖夢ちゃんに言われ少し照れくさくなる。

祢々ちゃんから渡されたお茶を飲む。

先ほどまで乾いていた喉が潤っていく。

 

「この休憩が終わったら先ほどの続きといいたいのですが雪茂さんには課題を一つ設けます。」

「え、あれに何を追加するの?」

 

あれでも結構辛かったのにそれにまだ何か追加するらしい。

 

「私達が少なめに弾幕を雪茂さんに向かって放ちます。それを避けながらがんばって素振りをしてください。型はどのようなものでもいいです。我流でも先ほどの素振りでも。当たらないように刀を振ることが大切です。」

「…了解です。」

 

そういえば僕ってこんなに体力あったっけ?

普通だったらもうばててるころなんだけど。

と考えていると祢々ちゃんが声を掛けてきた。

 

「雪茂さん。どうしたんですか?」

「ん?あぁ、いや僕ってこんなに体力あったかなって。いつもだったらもう倒れてるかもしれないなと思ってね。」

「あぁそれはですね、今雪茂さんが付けてる重りに秘密があります。」

 

と横から妖夢ちゃんが僕の疑問に答える。

重りに秘密?

 

「秘密って?」

「実はその重りは疲れを感じさせなくする効果があるです。」

「え!!?それってすごくない!?ずっと付けてられるじゃん!」

 

と少し興奮気味に話してしまう。

だが現実は甘くないようで、

 

「まぁその分デメリットもあります。それはその疲れを吸って少しずつ重くなっていくんです。」

「てことは…。」

「終わるごろには大変なことになってるかもしれません。とはいっても劇的に増えるわけではないので大丈夫です。一日確か1、2Kgしか増えなかったと思うので。」

 

それでも十分重くなると思う。

まぁそれも修行のうちか。と考える。

 

「と、そろそろ始めましょうか。」

「妖夢ちゃん、祢々ちゃん、宜しくお願いします。」

 

 

こうして僕の修行は始まった。




閲覧ありがとうございます。
土日に投稿できないのは……まぁ色々あります。
といっても理由はうっすいものですが。
姉がゲームを見たいと言って私にやらせるのです。
で、結局そのままわいわいPCのホラゲーやったりで時間使ってしまうので小説が書けないでいます。
「自分でやらんの?」と言ってみたら「下手だから無理。」と言われましたし。
姉なんてそんなものです。
あ、愚痴みたいになりましたね。すみません。
ではまた次回宜しくですー。
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