東方絵札録~Card In The Illusion Village~   作:竹馬の猫友

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雪茂「なんか最近話の内容暗くない?」

うp主「そう言う風にしてるからね。」

雪茂「なんか気が滅入るなぁ。」

うp主「いいじゃん。お前他のところでいちゃこらしてるじゃん。」

雪茂「それ別世界の僕だから!」

うp主「てか英語のサブタイかっけー!」

雪茂「関係なくなっちゃった!」


久しぶりの茶番。
本編どぞー。
UA2000超えました!ありがとうございます!


第23話 Wanted dead or alive.

紫さんが話し終わったときにはみんな黙っていた。

幽々子さんたちのほうを見てみると三者三様の反応をしていた。

幽々子さんは特に変わりはなく静か。

妖夢ちゃんはその犯人が許せないという憤りが良く感じられる。

祢々ちゃんは僕と同じようで恐怖からか震えていた。

 

「…雪茂君。」

「……はい。なんでしょうか。」

 

震える手を押さえ、うまく動かない口を開き返事をする。

 

「普段異変の解決というのは異変の首謀者を懲らしめればよしなんだけど今回は違う。」

「…違う?」

「えぇ、”Wanted dead or alive.”よ。…どちらでも構わないわ。」

 

幽々子さん以外の僕を含めた3人がハッとした表情で紫さんを見る。

…今、紫さんは”Wanted dead or alive.”つまり”殺しても構わない”と言ったのだ。

弾幕ごっこではまず死ぬほどのダメージは出ない。正確に言うと出さない。弾幕ごっこは人を殺めるゲームではないから。つまり犯人を捕まえるのは弾幕”ごっこ”でなくて構わないということになる。

 

「…い、いのですか…?」

 

妖夢ちゃんが声を震わせて紫さんに質問する。

先程まで感じられた憤りは困惑にかき消されていた。

 

「えぇ構わないわ。…こいつらは生かしておいてはいけない。…ただ無理をして殺せと言ってるわけではないことだけは理解してね。」

「…わかり、ました。」

 

話し始めたときは真剣な表情をしていた紫さんだったが、後半は子供をなだめる親のような優しい顔になっていた。

さすがに紫さんもいくら殺人鬼だからと言って殺めてほしくはないのだろう。

その言葉を聞いた妖夢ちゃんは少し安心した表情をしていた。

 

「と、夜も遅いし今日はこの辺でお暇(おいとま)するわね。」

「えぇわかったわ~。また何かあったらよろしくね。」

「えぇ。それじゃみんな期待してるわよ。」

 

とこちらに紫さんが手を振ったあとでスキマを出してその中に消えていった。

そのあとすぐに幽々子さんも「私も部屋に戻るわ~。何かあったら言って頂戴ね。」とだけ残して茶の間を出て行ってしまった。

残された三人に残るのは静寂。

先程の話を受けてそれぞれ戸惑い、恐怖、葛藤、その他色々な感情が巡っているのだろう。

さすがにこのままではいけないと思い口を開く。

 

「…そ、そうだ。夕ご飯作らないとね。」

「……そうですね。」

 

返事をしてくれたのは妖夢ちゃんだけ。

祢々ちゃんは先程から震えて縮こまってしまっている。

だが夕ご飯を作ると言ったもののまったく食欲が沸かない。

 

「…ごめん。少し休もうか。」

「はい…。」

 

祢々ちゃんもこくりと頷いてくれた。

どうしたものか。とりあえずお茶でも入れよう。

そう思い立ち上がりお茶を入れに行こうとする。

すると祢々ちゃんの横を通りかかったときにふと足に抵抗を感じた。

そちらを見ると祢々ちゃんが僕の着物の裾を握っていた。

座っている祢々ちゃんの視線に合わせてしゃがみ話しかける。

 

「どうしたの?」

「…怖い、んです。」

 

目に涙を浮かべながらこちらを見て怖いと訴えてくる。

そりゃそうだろう。今回相手をするのは殺人鬼。しかも能力持ちと来たものだ。

怖いに決まっている。そしてたぶん祢々ちゃんは先程の話の内容を鮮明に思い描いてしまったのだろう。

下手をすれば軽くトラウマになってしまうかもしれない。

それほど先程の話は現実離れしすぎていた。…幻想郷(ここ)も大概だが。

と目の前で震えている祢々ちゃんを僕はそっと抱きしめた。

変な意味では無くただ安心させるために一番良いと思ったからだ。

 

「…ゆ、きしげさん?」

「大丈夫。無理に祢々ちゃんに戦わせはしないよ。」

 

そう言いつつ祢々ちゃんの頭を撫でる。

普段こんなことはしたことが無かったが体が勝手に動いた。

 

「僕が守る。みんなを。それほど大きい力があるわけじゃないけどそれでも守るよ。」

 

自然と口からこぼれる。僕の本音だ。言った後で少し恥ずかしくなったが先程まで震えていた祢々ちゃんの体の震えが少しずつ収まっていったのでよしとしよう。

「…ありがとうございます。もう大丈夫です。」そう耳元で声が聞こえたのでそっと祢々ちゃんから離れる。

ふと妖夢ちゃんのほうを見ると妖夢ちゃんも少し安心したような表情を浮かべていた。

 

「…よし。今度こそ夕ご飯作ろうか。」

「はい!」

「了解しました!」

 

みんな元気になったようでよかった。

さて今日の夕ご飯は何にしようか。

 

 

 

~幽々子side~

私は部屋に戻ると嘘をついて茶の間の襖の前に立っていた。

 

「僕が守る。みんなを。それほど大きい力があるわけじゃないけどそれでも守るよ。」

 

そう雪茂君の声が聞こえてくる。

すると先程まで静寂が支配していた部屋に少し喧騒が戻った。

それを聞いて私は本当に部屋に戻る。

頼もしい居候を招きいれたものだ。

 

「7日間限定っていうのは少しもったいないわね~。」

 

いっそ紫と雪茂君に話してここに住んでもらおうか。

それもいいかもしれない。

 

「そう思わない?紫。」

 

そう私が虚空に声を掛けるとスキマが出現しそこから紫がスキマに腰を掛けるようにして出てくる。

 

「ばれてたのね。」

「もちろんよ。あなたも盗み聞きしてたんでしょ?」

 

「えぇ。」と言って頷く紫。

やはり親友。考えることが似ている。

 

「あの子はきっとこの異変、いえ、幻想郷を救ってくれるかもしれない特異点(イレギュラー)よ。」

「特異点?」

「えぇ。と、それはまた今度話すわ。さすがに長居するとあれだしね。」

 

私は気にしないのだけれど紫がそう言うのなら無理に引き留めはしない。

 

「わかったわ。それじゃあまた。」

「えぇ。」

 

先程と同じようにして紫はスキマに消えていった。

…それにしても特異点。どういうことなのだろうか。

また随分と気になることをほのめかして帰ったものだ。

…楽しみが増える一方じゃないの。

そう笑みを浮かべ、夕ご飯が出来るのを待つことにした。

 

 

 

~雪茂side~

結局夕ご飯は僕の提案でカレーライスと言うことになった。

なぜここにバー○ントカレーがあるのかは知らないがあるのだから使おう。

というわけで絶賛煮込み中。

久しぶりの家庭的なカレー匂い。美味しそうだ。

2人は作るもの見るのも初めてのようで終始興味津々だった。(あとで聞いたが作り方がわからなかったらしい。)

おかずは簡単にサラダ。(ただし大盛り)

ドレッシングは無かったので簡単に作った。

とまぁカレーなのでそこまで時間もかからず作ることが出来た。

ご飯を盛りカレーを皿の空いた部分に流す。上からかける派の人もいるが僕はこっちだ。

何派というのだろうか?

とそんなことを考えているうちに盛り付けが終わり幽々子さんも部屋から出てきた。

そしてみんな座ったところで手を合わせて食べ始める。

ちなみに今回もプリンを作っておいた。ただ時間的にあと1時間ぐらいしないと固まらないだろう。

 

「あら、美味しいわね~。初めて食べたわ~。」

 

と少し多めに盛った幽々子さんの皿のカレーライスがどんどん消えてゆく。

2人も「美味しい!」と言って食べ進めている。

ちなみに甘口と辛口を混ぜて作ったのでちょっとスパイシーになっているのだが、初めて食べた人には分からないか。

と、あっという間に3人とも食べ終わりお代わりを所望してきたのでそれに答える。

あれ?僕って主夫?

 

「あ、そういえばスープ作るの忘れてたなぁ。失敗した。」

 

ご飯を盛っているときに気付く。まだ僕は主夫にはなれないらしい。

 

「はい。どうぞー。」

 

「ありがとう。」とお礼を言ってまたみんな食べ進める。

 

 

こんな平和がずっと続けばいいのに。

しかしそんな雪茂の考えは翌朝崩れ去るのだがそんなことは雪茂が知る由はない。




閲覧ありがとうございます。
冒頭でも書いたように最近ちょっと話の内容が少し暗いです。
で、ちょっと残念なお知らせ。
これからもっと暗くなります。(ニッコリ)
最初のゆるかった雰囲気は何処へ…。

あーネタばれしたいなぁー。○○○がまさか○○○になるとは!

雪茂「やめーや。」

うp主「ごめんなさい自重します。あ、上に書いたの特に関係ないです。」


また次回も宜しくですー。
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