東方絵札録~Card In The Illusion Village~   作:竹馬の猫友

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雪茂「英語はまり過ぎじゃない?」

うp主「だってかっこいいんだもの。」

雪茂「ちなみに意味は?」

うp主「………なんだっけ?」

雪茂「(#^ω^)ピキピキ」





本当は「急転する運命」です。
本編どぞー。あ、少しグロ注意です。ほんの少しなので安心してください。


第25話 The destiny which changes suddenly.

~翌朝~

いつもより少し早めに目を覚ました僕は顔を洗って寝室に戻り自分の戦い方について整理していた。

僕の体力は平均的なの男子高校生ぐらいしかない。そのため自分の体力をガンガン削ってごり押して戦うというやり方ではダメだ。冷静に確実に対処をしなければならない。

観察眼。それが大切になってくる。

相手の一挙一動、それに周りの状況把握。それらを含めて広い視野で周りを見なければならない。

体力面はそういった小さい心がけで少しはましになるだろう。

ただもう一つの問題は憑依の回数が安定しないことと、モンスター、武将それぞれで効果諸々の使い勝手がいろいろ変わってくるということ。

基本的に僕は武将ばかりを憑依させている。なぜか?楽だからだ。

戦国大戦のカードは遊戯王とは違い、決まったタイミングでなくても計略が発動できる。回数制限も無い。遊戯王はそもそも1ターンなどのターンを数えるのがどのタイミングなのかがこの幻想郷(せかい)では良く分からないため、効果を発動できるタイミングを見失ってしまう可能性がある。

というか未だにレベル1のモンスターとレベル4のモンスター2体しか憑依した事が無いため不安要素が多過ぎてまだ実戦ではあまり使いたくないと言うのが本心だ。

もし遊戯王のカードを使うならばならば召喚したほうがいいだろう。

と、色々考えてみたが今回はたぶんいつも通りの憑依をして戦うやり方がいいと思う。多少は慣れているし。

それか召喚。それを場合によって使い分けないと。

戦い方のスタンスはこれでいいだろう。

次の問題がカードだ。

召喚するものと憑依するものを場面ごとに対処できるように考えておこう。

種類はその都度考えるとして。

まず召喚。

カードによるが基本的にドラゴン族のモンスターは強いものが多く、体も大きい。

主に使っていくことになるだろう。だが、森の中であればどうだろうか。

木が生えているため体の大きいドラゴンでは自由に動けない可能性がある。

そうなると必然的に戦士族か獣戦士、獣族と選択肢が狭められてくる。もしくは小型の鳥獣族か。

天使などでもいいのだろうが、やはり森の中などではそういった種類のモンスターが強いだろう。

まぁでもそこらへんは臨機応変に考えなければいけない。

遊戯王はカードの枚数がとても多い。こちらは戦況を把握して使うのがベストだろう。

次に憑依。

こちらは主に戦国大戦の武将を使っていくことになる。

戦国大戦の兵種は、

足軽、槍足軽、弓足軽、鉄砲隊、騎馬隊、軽騎馬隊、竜騎馬隊、砲兵、の8種類と意外に多い。

と兵種を上げてみたがたぶん足軽は使わないだろう。これは使いにくい。

特に特出した長所が無いのだ。強いて言うなら同じコストの違う兵種と比べるとスペック(ステータス)が少し良いぐらいだろうか。

ちなみに兵種の中でも多いのが槍足軽と騎馬隊だ。

戦国大戦の使われているデッキの多くがこの二種類で構成されていることが多い。

癖が無く使いやすい。

まぁたぶん使うのはその槍足軽、騎馬隊と鉄砲隊の三種類ぐらいだろうな。

 

とここまで考えたあたりで「おはようございます。」と襖の向こうから祢々ちゃんの声がする。

思考を一時中断し襖のほうに向かい「おはよう。」と襖を開けながら祢々ちゃんに挨拶をする。

 

「起きていたんですね。」

「うん。ちょっと早めに目が覚めちゃってね。能力について色々考えてたところ。」

「あ、もしかして邪魔しちゃいましたか?」

 

「大丈夫。もうやめるところだったから。」と言って祢々ちゃんの頭を軽く撫でる。

と、祢々ちゃんのほうを見るとこちらをみて顔を赤らめポカンとしていた。

 

「ん?どうしたの?」

「い、いえ、なんか雪茂さんらしくないなぁと。」

 

確かに僕らしくないかもしれない。

なぜだろうか。特に意味は無いのだがなんとなく撫でていた。

恋愛感情とかではなくしておかないといけない。ような気がしたのだ。

 

「まぁ気にしないでよ。なんとなくだから。」

「そ、そうですか?…ならいいですけど。」

 

嫌がるそぶりを見せないのでそのまま少し撫で続けた。

そのあとその様子を幽々子さんに見つかり言うまでも無くいじられ続けた。

 

 

 

 

 

「いよいよ、ですね。」

「うん。」

 

あのあと少し早めに昼ご飯を作りみんなで食べた。あまりこだわったことをせずに普通のメニューにした。そして昨日作っておいて忘れていたプリンを食べた。

きちんと砂糖を入れたはずなのだがなぜか甘くなかった。というより甘く感じなかった。

他の3人は「美味しい。」と言っていたので問題は無かったのだろう。

まぁ緊張している所為なのだろう。

そしてそのあとに現れた紫さんに「なんで私の分はないのぉ~。」と駄々をこねられた。プリンが無いと駄々をこねていた紫さんに簡易プリンを作って機嫌を直してもらった。まぁ紫さんが来たのはプリンを食べに来たのではなくて言うまでもなく時間の境界を戻すためだ。

プリンを食べ終わり機嫌が直った紫さんは「それじゃあ戻すわね。」と軽い調子で指を鳴らし境界を戻した。

実感は無いがきっと戻ったのだろう。

 

そして先程妖夢ちゃんが口に出したようにあと一時間ぐらいで太陽が真上に来る。

なので用意をして白玉楼から外に出る。その際に重りを外したのだが体が軽く感じる。

久しぶりの感じに感動していた。

ちなみに幽々子さんは終始いつも通りだった。僕らを余計に緊張させないようにしていたのだろう。多分。

そしてこれからは一緒に外に出た紫さんにスキマで博麗神社のほうに送ってもらう流れだ。

 

「そろそろかしらね。」

 

懐中時計を取り出し紫さんが時間を確認する。

 

「残り30分ぐらいで正午になるわ。ちょっと早めに博麗神社に行って魔理沙と会っておきましょう。」

「了解です。」

 

僕の言葉に続き二人も頷く。

そして紫さんが博麗神社へとつながるスキマを開く。

久しぶりに博麗神社に戻る。といってもまだ2日しか経っていないのだが。

過ごした日々が濃くてどうも長い期間ここで過ごした気がする。

そしてその居候生活も予定とは違い早いが今日で終わる。なんだか感慨深いものがある。

異変が解決したらまた来たいものだ。

 

「それじゃみんなスキマに入ってもらえるかしら。」

「はい。」

 

進んで自分から入っていく。後ろから「そのまま真っ直ぐ歩いていれば着くわよー。」と聞こえたのでその通りに歩く。後ろの妖夢ちゃんたちもちゃんと付いてきているようだ。

と数分もしないうちに目の前にスキマから光が差し込んできていた。

ここを潜れば博麗神社。

未だに犯人と戦うという緊張から体が震えるがここで立ち止まってはいけない。

そう決意をし、僕はそのスキマを潜った。

 

 

 

 

「お、雪茂修行お疲れ様だぜ。」

「ありがと。紫さんから聞いたんだね。」

 

久しぶりーと声を掛けようとしたが魔理沙は時間が止まっていたため僕と離れていたのは3時間ぐらいだろう。多分。

 

「おう。一週間だっけか?ま、私には一瞬なんだけどな。」

「と、それなんだけどね一週間じゃなくて2日に短縮になっちゃったんだ。犯人から手紙が届いてね。今すぐ戦いたいだそうだ。」

 

「そうだったのか。」と腕を組み何かを考える魔理沙。視線の先を追ってみると二人の剣士。

なるほど、僕だけじゃないのは説明されてないのか。

と自己解釈をし2人のことを魔理沙に説明する。犯人からきた手紙を見せたところ納得したようで祢々と握手をしていた。どうやら祢々と魔理沙はこれが初顔合わせらしい。

そこまでギクシャクもしていないようなので大丈夫だろう。

 

「さ、のんびりしてる暇は無いんだろ?人里のほうへ行こうぜ。」

「そうだね。」

「了解です。」「わ、分かりました。」

 

あまりここで力は使いたくないので僕は魔理沙の後ろへ乗せてもらった。

祢々ちゃんは飛べるらしく僕らの後に妖夢ちゃんとついてきた。

そして少しのんびり目に十数分ほど飛んでいると村のようなものが見えてきた。たぶんあれが人里なのだろう。

しかし道を誰も歩いておらず一見するとゴーストタウンかと思うような里だった。

おおよそ例の犯人の所為だろう。

外へ出れば殺される。そういう情報が村に広がったのだろう。だからみんな家の中へ避難しているのだ。

 

だが里の中には用は無い。僕達は人里の入り口に来いとの指示があった。

入り口のところに人影は無い。

なので里の中には入らず里の門の前で待つことにした。

 

「ちょっとはえぇな。随分と殊勝なこった。」

「…眠い。…面倒。………()っていい?」

 

ビクッとして声のしたほうをを振り返る。

確かに今僕らは誰もいないことを確認したはずだ。なのにいつの間にか僕らの隣にまるで俳優のような容姿の男と見た目相応の格好をした少年が立っていた。しかしびっくりしたのはそれだけが原因ではなく、この2人から発せられる異様なまでの殺意を感じたからだ。魔理沙たちも驚きバックステップを取り臨戦態勢を取った。

 

「まてまてお楽しみはこれからだろうがよ。早まんじゃねーよ。」

「…分かってる。…冗談。」

「おめーがいうと冗談に聞こえねーんだよ。っとお前ら。」

 

まるで漫才をしているかのような軽い調子で話していた二人だったが内容が内容であるために笑えない。

紫さんから聞いた話を今思い出す。たぶんこの2人が例の犯人だろう。というか間違いない。僕の勘がそう言っている。

 

「…なんでしょうか。」

「そんなに警戒すんなって。とりま俺らの拠点に行こうぜ。例の巫女ともあわせてやるよ。」

 

分かりました!とは言えない。相手の拠点。それが何を意味するのか良く分かる。

自分達のホームグラウンドに付いていってしまうのはまずい。そこで戦闘にでもなってしまえば相手の思う壺だ。

なので先程の男の発言に同意することが出来ない。

 

「だからよ、そんなに警戒するなって。何もしやしねーよ。…わかった。カロン、こいつを置いていく。どうだ?」

「…え、面倒。」

「面倒って、お前待つだけだっての。少しぐらい待てや。」

「…了解。」

 

この男は相方のカロンと呼ばれた少年を置いていくと言う。そうすればこちらが4人に相手が1人。少なくとも不利ではないだろう。そもそも4人と2人の時点でもこちらが人数が多いのだが。

…ここは大人しくしたがっていたほうが良いのだろうか。

と僕が迷っていると妖夢ちゃんが口を開いた。

 

「分かりました。その拠点とやらに連れて行ってください。」

「おぉー物分りの良い譲ちゃんじゃねーの。殺し…遊びたくなるぜ。」

 

こいつ、今「殺したくなる」とでも言おうとしたのだろうか。やはり危険だ。

しかし妖夢ちゃんと魔理沙はこのあふれ出る殺意に慣れたようで少し余裕な顔をしている。…きっと大丈夫だろう。

 

「っ…さぁ早く行きましょう。」

「おう。んじゃカロン少し待っててくれや。」

「…早めに。」

「わーってるての。じゃ付いてきてくれ。すぐそこだ。」

 

そう言うと男は森のほうへと歩き出す。それに妖夢ちゃんが先頭となり僕らも付いていく。

カロンと呼ばれた少年は入り口の前にしゃがみこみじっと空を見始めていた。

 

―3分ぐらいだろうか。男が言ったとおり歩いてすぐのところに一軒の小屋があった。外に薪が置いてあるところを見ると木こりの小屋だったのだろうか。しかし外装はボロボロで人が暮らしていくには少し厳しいものを感じる。

と前を歩いていた男がこちらのほうを向く。

 

「到着だ。まぁ連れてきたのは他でもないただ巫女さんとあわせたかっただけだ。鍵は付いてない。ほら、久しぶりに再開してきな。」

「魔理沙さん。雪茂さん。2人で行ってください。私達はこの男を見張っています。」

「おいおい。だからなにもしねーって。信用ねーな。」

 

そりゃそうだろ。と突っ込みたくなるがそれを無視して妖夢ちゃんの言うとおりに2人で中に入る。

そこには送られてきたときとはまったく違う霊夢が椅子に座っていた。ただし後ろで手を縛られているようだ。

見た目は少し傷は付いているがほぼ治りかけている。服は少し破れているが大丈夫だろう。

だが見た目に反して本人の表情が暗い。俯きっぱなしでこちらに気付かない。

 

「霊夢。…助けに来たよ。」

 

なので声を掛ける。

その声に反応し霊夢がバッとこちらに顔を向ける。こちらに気付いた途端目に涙を浮かべる。

 

「…ゆ、ぎしげ。まりざぁ…。」

 

ここまで弱々しい霊夢を見たのは初めてだったため少しびっくりする。

 

「ああああああああああぁっ!?」

 

急に外から妖夢ちゃんの叫び声が聞こえる。

何事かと思いすぐに扉を開け外を確認する。

 

「…なんだよ。これ。」

 

目の前に広がった光景はあまりにも残酷で急なものだった。

横たわる祢々ちゃん。

それだけならまだ良かったかもしれない。

しかしその祢々ちゃんからは赤い液体が止めどなくあふれ出ている。

―――首の離れた胴体から。




閲覧ありがとうございます。
急展開です。やはりこういうのは一つは無いと。(ゲス顔)
本当は殺す予定では無かったんですけどね。
どうも平和な話が多かったので物語に緩急を付けたかったんですねぇ。
え?急すぎるって?
いいじゃないですかジェットコースターみたいで。


祢々ちゃんごめんよ。(涙)
もっと使ってあげたかった。
また次回よろしくです~。
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