東方絵札録~Card In The Illusion Village~   作:竹馬の猫友

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雪茂「なんか僕の能力変わりすぎじゃない?」

うp主「すまぬ」

紫「どうせやりたいことぜんぶやろうとしてよく考えずにやった結果なんでしょ」

うp主「………はい」

雪茂「皆さんも執筆は計画的に」

うp主、紫「なに上手いこと言った気になってんだよ」

雪茂「なってないよ!?」



久しぶりの茶番

本編どぞ~


第31話 能力を知る為に

 まず僕が始めたのはアルカナ、つまりタロットについて調べることだった。そのために前に訪れた紅魔館へと向かった。硬く閉ざされた門の傍らであいかわらず美鈴さんが居眠りをしていた。中に入っても良いか聞く為にとりあえず肩を揺すって起こそうと試みる。その瞬間、美鈴さんの頭がカクンカクンと前後すると共に美鈴さんの大きな二つのメロンが上下に大きく揺れる。それを見た瞬間鼻の奥のほうにツンとした違和感を感じる。「あ、やばい」と本能的に察知しすぐさま手を引っ込める。と、結構激し目に揺らしたのにも関わらず美鈴さんは起きない。どうしようかと考えているとふといいことを思いつく。すぐさま美鈴さんに近寄り美鈴さんの顔の横に自分の顔を持って行く。何も知らない人が見たら抱き合っているように見えるかもしれないが、周りに気配は感じない。なので先程思いついたことを実行する。

 

「美鈴さん起きてください」

 

 一応もう一度起きるように話しかけてみる。が、反応なし。なので今度は違う言葉をかける

 

「咲夜さんが仁王立ちして睨んでますよ」

 

瞬間、

 

「はっ!!??ご、ごごごごめんなさい!!いや、あのですね決して居眠りをしていたというわけではなく、………そうです!瞑想して集中力を高めていたんですよ!だから、すみませんゆるし、て………あれ?」

 

 僕が「咲夜さんが見ている」と耳元で囁いた瞬間、飛び起きた美鈴さんは良く周りを確認することなくすぐさま土下座の体勢に入った。そのために僕も巻き込まれ美鈴さんのメロンの下敷きになっているところです。体勢としては土下座をしている美鈴さんの体と地面の隙間にちょうど頭が横から入り込んだ形だ。

 そのメロンの持ち主、美鈴さんは顔を上げたのか咲夜さんがいないのに気付いたようだ。それにあわせて自分の胸の違和感に気付いたらしい。不意に僕の胸の辺りにふっと誰かが触れる感触がする。この場の状況で考えるとその手の持ち主は美鈴さんしかいないが。

 

「あら?この体は雪茂さんですか?ごめんなさい!今どきますね!」

 

 どうやら自分が僕を押しつぶしているということに気付いたようだ。すぐに僕の視界が開ける。…にしても柔らかっなぁ。と若干先程のことを思い出し顔がニヤケそうになってしまうのを自制する。と、そんなところに美鈴さんが声を掛けてくる。

 

「咲夜さんがいなかったので良かったです。そういえば雪茂さんはなぜこちらに?」

「あ、そうでした。すみませんが図書館のほうへ入らせてもらうことは可能でしょうか?」

 

 「ちょっと待っててください」とだけ美鈴さんは言うと門を開け中に入っていった。恐らく許可を聞きに言ったのだろう。と、門のほうへ視線を向けていると首筋に冷たいものが当たる。恐らくは刃物だろう。切れない程度に食い込んでおり軽く首を動かせばすぐにでも切れてしまうだろう。なので首は動かさずにその刃物の持ち主に問う。

 

「あなたは?」

「そんなことどうでも良いわ。それより、………かったかしら」

「へ?」

 

 僕の問いに凛とした声で応答する女性。どっかで聞き覚えがあるような…。というか最後のほうが聞こえなかったな。思わず聞き返してしまったが大丈夫だろうか。

 

「だから!柔らかかったのかって聞いたのよ!」

 

 という若干の怒気が含まれている言葉と同時に首筋に当てられているナイフがプルプルと震える。怒っているのだろうか。…というか思い出したぞ。この声の主。

 

「…咲夜さんとりあえずそのナイフをどけてください」

「………離したら逃げない?」

「逃げませんって」

 

 僕の言葉を信じたのか首筋からナイフが離れる。…生きた心地がしなかったな。

 

「で、柔らかかったというのはなんのことでしょうか?」

「…見てたわよ。美鈴があなたを押し倒してその、む、胸を、す、す、す、」

「す?」

「吸わせてたのを見たのよ!」

 

 一瞬頭の中がはてなマークでいっぱいになる。…そうかさっきの場面を他の人が見たらそう言う風に見えるのか。って吸わせてたって何!?さすがにそうは見えないと思うけど!?

 完全に誤解されていると確信した僕は若干の錯乱状態の咲夜さんを落ち着かせることにする。

 

「と、とりあえず落ち着いてください。僕は押し倒されたっちゃ、押し倒されましたが、」

「やっぱり押し倒されたんじゃない!」

 

 咲夜さんが若干涙目になりしゃがみこむ。…可愛いなんていったら切り刻まれるかもしれないな。と馬鹿なことを考えつつもう一度慰めにかかる。

 

「落ち着いてください。あと泣かないでください。僕は美鈴さんの土下座に巻き込まれて押し倒されたんです」

 

 自分で言っておいて変な言葉だな。なんだ「土下座に巻き込まれる」って。今後の人生多分その言葉使うこと無いぞ。と、自分に突っ込みを入れつつ言葉を続ける。

 

「その結果先ほどの体勢になってしまったんです。納得できたでしょうか?」

「…そう、だったのね。ごめんなさい。取り乱してしまって」

「いえ、大丈夫ですよ。はい、とりあえず涙拭いてください」

 

 と、かなり落ち着いたようだがその目にはまだ涙が残っていた為にハンカチを渡す。素直に受け取ってくれたということは完全に理解したのだろう。誤解が晴れてよかった。…にしてもなぜそこまで怒っていたのだろうか。

 咲夜さんのほうを見てみる。グスッと安心から来た涙あったのだろうかまだハンカチで目元を押さえている。こうしてみるとこの館のメイド長なんて嘘みたいだ。年相応な女の子の姿にしか見えない。そんな姿を見ていると不意に手が伸び、咲夜さんの頭を撫でてしまっていた。あ、やばい。失礼だったかな。と不安になっていると咲夜さんは特に嫌がるそぶりも見せずに僕の手を受け入れていた。とそんな時後ろの門がギギーと開く音がしたと同時に明るい女性の声がする。

 

「雪茂さーん!図書館大丈夫、だそう、です、よ?」

 

 その声の主のほうへ顔を向けると先程の美鈴さん。僕らをみてポカーンとした後、すぐににやぁっとした顔になり「私は邪魔でしたね。庭の手入れでもしてきますね。ごゆっくり~」と再び門を閉めて中へ行ってしまった。その顔は終始ニヤついていた。それこそデュフフとか言いそうな顔で。

 対するこっちは美鈴さんの姿を見た瞬間に咲夜さんが硬直、僕は撫でる手を止め美鈴さんのほうへと視線移動。で、美鈴さんがいなくなった瞬間咲夜さんの姿が消えた。能力でも使ったのだろうか。僕の手元には「洗って返します」という一枚のメモ。先程のハンカチのことだろう。その後間もなく「ギャーー」という女性の断末魔のような声が聞こえたのは気のせいだろう。うん。気のせいだ。

 

 とりあえず先程の美鈴さんの話では中に入っていいようなので中に入ることにした。庭先のほうでなにやらザクザクというような音が聞こえたが気にせずに中に入る。

 

 改めて中の紅一色に統一してある家具、壁、床に目を奪われる。綺麗という感情と目に優しくないという感情が入り混じる。まぁ僕も赤が好きだし、構わないのだけれど。

 そういえば図書館はどこだろうか。自分から向かったことが無いために分からない。それに何よりこの館は大きすぎる。下手に歩けば迷子になりそうだ。とりあえず誰かに聞くのが良いのだろうがどうしようか。周りには羽を生やした小さい女の子達が飛んで掃除をしたり、服を運んでいたりしている。なので手っ取り早く一番近くにいた子に話しかけてみる。

 

「お仕事中ごめんね。図書館に行きたいのだけれど場所を教えてもらえるかな?」

 

 そう言うと小さな女の子は少し考えた仕草をした後回りの子達と話し出した。どうしたのだろうか。しばらく待っていると最初に話しかけた女の子が僕の服の袖を持ったと思うとチョイチョイと引っ張ってくる。恐らく連れて行ってくれるのだろう。

 

「ありがと」

 

 と一言伝えその子の後に続く。…にしてもさっきの女の子達みんな顔が赤くなってたけど大丈夫かな。そんな事を考えつつ僕は紅い廊下を歩いていった。

 

「ふぅ~んあれが例の人間ね。あなたは面白い運命を見せてくれるのかしら」

 

 その呟きは誰にも聞こえず真紅の館に溶けていった。




閲覧ありがとうございます。
やっぱりもう一つの小説とは文章の感じを変えてるので書き心地が違いますね。
てか書いてて雪茂てめーフラグ立て過ぎたろとか思ってました。
はい。自分が書いてるんですけどね。
どうも自分の願望とかご都合が出ちゃうんですよねー。
もう一つの小説はそれを抑えてやろうとしてます。

というわけで31話でした。
また次回も宜しくです。
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