東方絵札録~Card In The Illusion Village~   作:竹馬の猫友

4 / 39
雪茂「メンタル鍛えないと…。」

魔理沙「どうやって?」

雪茂「さぁ?」

美鈴「あれ?私の出番は?」

雪茂、魔理沙「「無い。」」

美鈴「そんなぁ~…。」

うp主「ほんとはもっとめーりん出したかった。」




本編どうぞー。

あ、今回戦国大戦あまり関係ないです。


第4話 星屑の竜

どのぐらい気を失っていたのだろうか。

真っ赤の部屋の中で目を覚ました雪茂はぼんやりと天井を眺めていた。

そして一つ気になることがあった。

隣のこのメイドさん誰?

目が覚めてチラッと横に目を向けると、銀髪のメイドさんが自分の寝ているベッドの横で椅子に座っていた。

本を読んでいるらしく目を向けた自分には気づかなかった。

かといっていきなり声をかけるのはどうかと思ったので声をかけずに現在に至るというわけだ。

にしても本を読んでいるだけなのにすごく絵になる。

たまに本を読みながら微笑んだりするのだがそのたびにドキッとする。

と、メイドさんを観察するのもこれくらいにしよう。

 

雪茂は体を起こし銀髪メイドさんのほうを向く。

 

「おはようございます…であってますか?」

 

「どちらかというとこんにちはの方が正しいと思うわ。」

 

銀髪メイドさんは本を閉じ僕の質問に答える。

 

「体のほうは大丈夫?」

 

少し笑みを浮かべ銀髪メイドさんが聞いてくる。

 

「…あ、はい。なんともありません。」

 

少し見とれてしまいそうになった。

顔を真っ赤にし雪茂は答える。

 

「本当に?顔真っ赤だけど?」

 

そういうと銀髪メイドさんはこちらに近づき雪茂の頬に両手をあて顔を近づけてきた。

 

「(え、まってまってまって!これどういう状況!?いやうれしいけども!てか僕初めてなんだけど!?)」

 

コツン。

 

「え?」

 

額に何かがあたった。

銀髪メイドさんの顔が近くに来たときに目を閉じてしまった雪茂にはどういう状況かわからなかった。

そして少し整理をして気づく。

…あぁ、これ熱測ってるんだ。

ちょっと目を開けてみる。超至近距離に銀髪メイドさんの綺麗な顔。

銀髪メイドさんは目を閉じているみたいでこちらが目を開けても目は合わない。

 

「熱は無いみたいね。よかった。」

 

口元に銀髪メイドさんの息がかかる。

 

「(この状態でしゃべるのはやばいですって!)」

 

一人悶々としているとメイドさんが顔を離し姿勢を正した。

 

「申し遅れました。私、紅魔館のメイド長、十六夜咲夜と申します。」

 

「ふぅ…あ、いえこちらこそ遅くなってすみません。ただの一般人の立花雪茂といいます。」

 

すこし呼吸を整えてから雪茂も自己紹介をする。

そうしてわかったことはどうやらここは紅魔館というらしい。

 

「ちなみにここへ運んだのは魔理沙だから礼なら魔理沙にいうといいわ。」

 

また運んでもらったのか。僕。あとで絶対礼しとかなきゃ。

 

「あ、わかりました。ありがとうございます。十六夜さん。」

 

「咲夜でいいわよ。」

 

「あ、はいわかりました。咲夜さん。」

 

「じゃあ魔理沙のところに行きましょうか。」

 

咲夜さんの言葉に頷き部屋をあとにする。

部屋の扉を抜けると真っ赤な廊下だった。

どうやら先ほどの真っ赤な館は中も真っ赤らしい。

目が痛い。

 

そして雪茂がドアを閉めるのを待って彼女は歩き出す。

歩きながら雪茂はここに来た経緯を簡単に説明した。

 

「なるほど大体わかったわ。たぶんその調べてくれる人というのがパチュリー様ね。というかあなたも能力持ってるのね。」

 

「はい。そうみたいです。自分でも良くわからないですけど。」

 

早く知りたいという気持ちもあるが知ったところでどうしようという気持ちがある。

知ってしまったら確実に例の異変やら弾幕ごっこに参加させられるはずだ。

どちらにせよ参加させられる気はするけど…。

そう考えたら知っておいたほうがいいか。身体の安全にもつながるし。

 

「もう少しで着くわよ…ってあぶない!」

 

考え事に集中していていつの間にか図書館の近くまで来ていたようだ。

そこまではよかったが考え事をしていた僕は目の前の段差に気づかなかった。

そして咲夜さんは段差に気づかない僕に注意をしたが遅かったようだ。

 

「え?…ってあぶなっ!」

 

ドンッ

 

「いったー。ってごめんなさい!」

 

「い、いえ、こちらこそ。」

 

どうやら躓いて転びそうになった僕を支えようとした咲夜さんを僕は巻き込んでしまったようだ。

というかこの体勢すごく危ない。胸にやわらかいのが当たってるし、足はいわゆる股ドン状態だし、顔めっちゃ近いし。

この状態他の人に見られたら…。

 

「どうしたんだぜ?…ってお前ら何してんだぜ!?」

 

「随分熱烈ね。せめて部屋でやってもらえないかしら。」

 

どうやら僕は運が無いらしい。でもフラグ建築力はあるみたい。

近くの大きい扉から音を聞いて出てきた二人に目撃されてしまった。多分そこが図書館だろう。

もしそうなら図書館は目と鼻の先だ。ここならさっきの倒れたときの音も聞こえるだろう。

にしてもタイミングが悪い。

 

「お前ら何時からそんな関係に…。」

 

少し顔を赤らめて魔理沙。

 

「やっと咲夜にも春が来たのね。レミィは許すかわからないけど。」

 

冷静な口調で紫色の髪の少女。

 

「ちがうんです!これは転びそうになった彼を助けようと…。」

 

少し慌てて言いながら今の体勢に赤面する咲夜。

 

「とりあえず離れますね!ごめんなさい!」

 

あやまりつつ素早く起き上がる雪茂。

 

 

~少年少女説明中~

 

 

「とりあえずわかったわ。あ、私はパチュリー。パチュリー・ノーレッジ。気軽に呼んでもらってかまわないわ。」

 

「あ、僕は立花雪茂です。よろしくおねがします。パチュリーさん。」

 

「にしても本当に驚いたわ。いきなりあんなところで発情してヤりはじめたらどうしようかと思ったもの。」

 

発情て…ヤるて…。結構言うなパチュリーさん。

それを聞いて魔理沙&咲夜さん赤面中。

 

「というか咲夜なら時間とめて助ければよかったんじゃないの?」

 

「た、たしかにそうなのですが…。完全に忘れてまして…。」

 

すこし俯きながら彼女は言う。

 

「もしかして本当に彼に気があって動揺してたとか?」

 

すこし意地の悪い顔をしてパチュリーが言う。

赤い顔をさらに赤くして咲夜さんは俯く。

あれ?そこ否定しないの!?

 

「あ、あの!それより僕の能力を見ていただける聞いてきたのですが!」

 

この話は終わりにしたい。ついには僕のほうにも火の粉が飛んできそうだ。

あとこの状態で魔理沙が先ほどから顔を赤らめて俯いたまま動かない。純粋なのだろうな。

あと先ほどから咲夜さんがありがとうとばかりの目線を送ってくる。

 

「むきゅー…。わかったわ。じゃあそこに座ってもらえるかしら。」

 

むきゅー?まぁいいか。

とりあえず指定された場所に座る。

六芒星?だっけ?たしかそんな感じの模様が床に描かれており、その中に椅子がポツンと置いてある。

そこに雪茂は座っている。

 

「座りました。」

 

「じゃあはじめるわね。」

 

そう言うと手をこちらにかざし何かを詠唱し始めた。

それに呼応するように下の紋様が光りだす。

 

なんだろう。なんだか身体の中を見られているような不思議な感覚がする。

しばらくその感覚が続いたがいきなりその感覚が無くなった。

パチュリーさんが詠唱をやめたようだ。ということは僕の能力がわかったということかな。

しかしパチュリーさんは首を傾げている。

 

「どうかしましたか?」

 

魔理沙たちもすこし不安そうな顔をしている。

 

「いえ、別になんともないのだけど私の知識にない情報が入ってきて困ってるのよ。」

 

やはり戦国大戦のことだろうか。こちらにはそのようなゲーム無いだろうし。

 

「えっと、とりあえず雪茂。あなたの能力は”カードの力を操る程度の能力”よ。」

 

「え?カードなんですか?」

 

ということは戦国大戦以外のカードも使えるということか。

…あまり詳しくは無いけど。

 

「えぇそうね。カードよ。どうやらカードに書かれているものを具現化したり、能力を自分の力として使用できるらしいわ。」

 

チート乙。と言われそうな能力だ。

それにしてもすごいな。具現化まで出来るのか。

 

「ちょっと試しにやってみるんだぜ。」

 

「オッケー。」

 

なにをしようか。具現化をしてみたいな。

簡単なのにしておこう。そういえば前に学校行ってた時にすこし遊戯王をやったな。

かじった程度だけど少しはカードがわかるぞ。

 

「クリボー召喚!」

 

パァアンというような不思議な音とともに毛むくじゃらの毛玉が出現する。

 

「クリクリ~。」

 

 

クリボー 闇属性 悪魔族 効果モンスター

星1 攻:300 守:200

相手ターンの戦闘ダメージ計算時、このカードを手札から捨てて発動できる。

その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

 

 

たしか遊戯王の主人公の愛用していたカードのはずだ。

よく見ると愛嬌があって可愛い。気がする。

あとクリボーを出したときに少し力が抜けた気がする。

 

「うおっ!?なんだぜこいつ!?妖怪の一種か?」

 

「妖怪にしては可愛らしいわね。」

 

「ナイフで刺したらすぐに死んじゃいそうね。」

 

一人は妖怪だとか言ってるし一人は物騒なこと言ってるし。

好印象はパチュリーさんだけか。

 

「クリ~…。」

 

あ、すこし悲しそうな顔した。

さすが言葉はわかるらしい。

 

「ごめんね。戻っていいよ。」

 

「クリー。」

 

そう言うとふわぁっと細かい光の粒になって消えた。

あとそれに伴って先ほど抜けた力が戻ってきたような気がする。

微々たるものだからよくわからなかったけど。

 

「なるほど。かなり応用が利きそうな能力だな。」

 

「そうだね。ありがとね魔理沙。ここに連れてきてもらわなかったらわからなかったよ。あとさっきはまた運んでくれてありがとう。」

 

礼を言い損ねていたので今のうちに言っておく。

 

「別に気にしてないからいいんだぜ。」

 

にしても”カードの力を操る程度の能力”か。

今度は戦国大戦の武将でも出してみようかな。

話し相手にできそう。

 

「あとパチュリーさんと咲夜さんもありがとうね。」

 

「いえ、こちらこそ珍しいもの見せてもらったわ。ありがとう。」

 

「ま、暇なときはまた来なさい。図書館の整理ぐらいならさせてあげるわ。」

 

「う、うん。ありがとう?」

 

なんだかありがたくないけど一応お礼を言っておこう。

 

「よし、んじゃ帰るとするぜ。次は弾幕ごっこの練習をしなくちゃな。」

 

そういって二人に別れを告げ紅魔館を出る。

あ、美鈴生きてる!ってまた寝てる。

気にしないでおこう…。

 

「あ、帰りは自分の力で帰るから魔理沙は神社まで道案内(空だけど)してくれる?」

 

雪茂が魔理沙に提案する。

 

「雪茂がそう言うならそうするぜ。能力の練習にもなるしな。」

 

「んじゃちょっとまってて、いいカードを探すから。」

 

「わかったぜ。」

 

了承をもらい少し考えることにする。

 

遊戯王のカードは色々あるから鳥系のモンスターを召喚して帰ろう。

なにがいいかな。ぶっちゃけラーの翼神竜とかオシリスの天空竜とか出してみたいけどやめておいたほうがよさそうだな。

たぶん僕の能力は自分の体力を分けて具現化するのだろうし、そんな強大な力を持ったモンスターなんで出したら一気に体力を持っていかれそうだ。

もっとお手軽な鳥やドラゴンを探さないと。

 

よし。鳥系にしよう。

かじった程度といっても結構カードゲームショップに行ったりしてカードは見てたんだ。

確か霞の谷(ミストバレー)モンスターによさそうなのがいたはず。

……決めた。

 

霞の谷(ミストバレー)の風使いを召喚!」

 

そう言うと先ほどみたいにモンスターが現れる。

 

「ピー。」

 

 

霞の谷(ミストバレー)の風使い 風属性 鳥獣族 効果モンスター(チューナー)

星2 攻:400 守:800

1ターンに1度、お互いの手札が5枚以上の場合に発動できる。

お互いのプレイヤーは手札が4枚になるように手札を墓地へ送る。

 

 

あ、結構小さい。カラスより少し大きいぐらいだ。

ピヨピヨと僕の周りを飛び回る。可愛い。

それはいいのだが、さすが風使い。

僕の周りに突風が起きている。

 

「ず、随分可愛い鳥だな。」

 

すこし笑いながら魔理沙が言う。

 

「…ごめん。もどっていいよ。」

 

「ピー。」

 

一鳴きして風使いは消えていった。

もう一度探さなきゃ。やっぱりもっと大きいのにしないと駄目なのかな。

鳥にこだわらず。じゃああいつにしよう。

 

「出でよ!スターダスト・ドラゴン!!」

 

身体から力が抜ける感じがする。しかも今度はかなり持っていかれたようだ。

でもかろうじて立てるくらいの体力はあるらしい。

でも息切れがひどい。膝も笑ってる。

 

しかし目の前には大きい白い竜。それが力の大きさを物語っている。

頼もしい。だが良く考えてもらいたい。今からただ帰宅するだけなのだ。

明らかにオーバースペックだがいいだろう。

レベル8のモンスターは少し厳しい。そのことがわかったからよしとしよう。

 

「よ、よし。帰ろうか。ゼェゼェ」

 

「だ、大丈夫か?」

 

「まだ大丈夫…。早めに帰ろう…。」

 

そう言って目の前のスターダスト・ドラゴンに乗せてもらえるよう頼もうと思ったら、

言うより早くスターダスト・ドラゴンが僕を優しくつかみ背中に乗せた。

どうやら頭の中で会話が出来るらしい。便利だ。

 

「よし。行こうか。」

 

「んじゃ案内するぜ。」

 

スターダスト・ドラゴンに飛んで魔理沙についていくように頭の中で頼む。

 

グオァ。

 

やさしめに一鳴き。しかし凄みがある。

ちょっと休むから着いたら宜しくね。

と伝える。

 

少し首を縦に動かしたということは、了承したのだろう。

あとは任せて少し休むことにする。

 

「んじゃはぐれないように着いてくるんだぜ。」

 

その言葉を聞いて雪茂は少しの眠りについた。




ちょっぱやで書きました!
誤字?脱字?確認してません!
あ…はい。ごめんなさい。次からちゃんと確認します…。
カードの力全部操れるとかやっぱチート乙ですね。←今更。
といってもうp主が遊戯王とバトスピとデュエマ(ほんの少し)と戦国大戦しかわからないので(「しか」じゃない気がする)あまりカードの種類は出しません。(出ないとは言ってない。)
やはり文才がほしいです。というか書いてて途中Rのつくような展開に行きそうだったので修正に時間かかりました。

あとうp主の中の咲夜さんのイメージがブレイクしました。
もっとクールなキャラのはずだったのに書いてるうちに楽しくなってブレイクさせました。後悔はしていない。

長文失礼!ではまた次回。

9/10追記 文章修正
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。