東方絵札録~Card In The Illusion Village~   作:竹馬の猫友

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魔理沙「そういえばさっきの咲夜だけど…。」

雪茂「僕は何もしてない。」

咲夜「(雪茂って結構強引なのかな。)」

雪茂「なぜそこで顔を赤らめているのでしょうか。」

魔理沙「もうお前のキャラが分からないぜ。咲夜。」




はいはい。茶番です。
では本編どうぞー。


第5話 大坂左右之大将

だるい。身体が重い。なんでこんなに辛いんだ?

先ほどまで寝ていたためにうまく思考が回らない。

 

雪茂はまだ寝ぼけている思考を起こそうとする。

あまり意識していなかったが先ほどから手に硬い突起物が当たる。

それに少しの浮遊感と風を感じる。

それを感じて少し脳が仕事をする。

 

「あ、そうか。能力使ってスターダスト・ドラゴン出したんだっけ。」

 

そうだ。今は能力を解明してもらって紅魔館から帰ってるところだったんだ。

どのくらい眠っていたのだろう。

先ほどまでとはあまり空は変わっていないようだ。

それもそうかそこまで長い時間紅魔館に滞在していたわけではないし、

神社までもそんなに距離は無い。

 

「そこまで眠れなかったんだな。道理で体力が回復しないわけだ。」

 

というか先ほどより減っている気がする。

あぁ、あまり寝れなかったのではなく、寝ていても召喚を維持していると体力は使うのか。

たぶんどんな状態でも体力を使うのだろう。

もしそうだったとしたらこれは召喚に頼る戦いはそこまで出来ないっていうことだ。

と、思考も十分に回りだし本調子に戻ってきたところで明るい声が前方から響く。

 

「おーい!雪茂!起きろー!そろそろ神社に着くぞー!!」

 

「大丈夫も。もう起きてるよー。」

 

こちらの顔を少し確認し、魔理沙は再び前を向き直す。

能力のことについてはまた帰ってから考えよう。

雪茂はそう考え自分が乗っているドラゴンに少し速度を上げるよう伝えた。

 

 

~5分後~

 

 

「ふぃ~。やっと到着だぜ。」

 

肩を回しながら魔理沙が言う。

 

「ごめんね。僕に合わせてもらっちゃって。」

 

別にいいんだぜ。と明るく言う。

 

「困ったときはお互い様だしな!それにこれから一緒に戦うかも知れないんだ。そう言うことがまだあるかもしれないのに一々そう言ってたらきり無いんだぜ。」

 

確かに魔理沙の言うとおりかもしれない。

てか僕戦うのほぼ決定なんだ。

でも今はやる気がある。なにせ能力がわかったことだし少しは手助けが出来るだろう。

……体力無いけど。

 

「そうだね。んじゃ今度からありがとうって言うよ。」

 

「それがいいな!」

 

ニカッっと魔理沙が笑う。

明るくて見ているこちらも元気になるような笑顔。

と、少し見とれてしまいそうになる。

 

「…っと、スターダスト。もう休んでていいよ。」

 

名前が少し長かったので少し略した。

 

グォ。

 

と短く一鳴き。そして光の粒になって消えてゆく。

ふわぁと身体が少し軽くなった気がする。

戻すとどうも体力が戻ってくるらしい。

だが戻ってきても全快というわけではない。

 

「なるほど。」

 

すこしわかってきたかもしれない。

 

「なにがだ?」

 

不意に出た一言に魔理沙が反応する。

 

「あぁ、僕の能力について少し考えてたんだ。パチュリーさんにはあくまでどんな能力か教えてもらっただけだしね。」

 

そう。パチュリーさんは能力の概要を教えてくれた。

たぶんあの魔法らしきものは能力の使い方まではわからないのだろう。

それもそうだと思う。能力には”程度”と付いていたし、そもそも能力というのは使い方に色々あるだろうし、

そこまで詳しく調べるとなるとあんな時間では済まないだろう。

 

「そうだったな。ま、とりあえずこんなところで突っ立ってるのもなんだし、中に入ろうぜ。」

 

そういえばそうだった。帰ってきてから考え事を始めてしまい、スターダストを返してから立ちっぱなしだった。

 

「そうだね。僕も少し能力についてまとめたいから中に入ろっか。」

 

「あ、そうだ。お茶ならあったと思うし飲みながら休もうぜ。」

 

と、そそくさと縁側から中に入り棚を漁りだす。

 

「あった!早速入れてくる!」

 

「いいの?霊夢の家なのに。」

 

随分と遠慮をしなかったので一応聞いてみた。

 

「ま、たぶんだいじょぶだぜ。」

 

「あ、うん。了解。」

 

あまり気にしないことにして、部屋の真ん中にあった卓袱台に向かって座る。

そしてまた能力について思考を巡らせる。

 

まず一つわかったこと。

 

”カードを実体化するときにはそのレベルやコストにあった体力を消費する。”

 

といっても今はモンスターしか出していないし魔法カードやトラップカードはどうなのかわからない。

それに今までに実体化したカードは遊戯王のカードのみ。

戦国大戦や他のカードゲームはまだ試していない。

今度は戦国大戦の武将でも出してみようか。

 

と、もう二つ先ほどわかったこと。

 

”カードの実体化で出現したモンスターは体力を持ち、その体力は実体化時に使った自身の体力分となる。”

 

”実体化を解除したときには出していたモンスターの体力が戻る。ただしこのときモンスターの体力が減っているとその分しか帰ってこない。”

 

つまり、モンスターに無茶をさせてしまうと自分にも大きく響いてくるということだ。

先ほどはただ召喚しただけだったり、飛んでいただけだったのでそこまで消費はしなかったが、

もし戦闘になって戦わせるとなるとやはりかなり消費してしまうだろう。

そこで考えたのがやはり身体を鍛えて体力をつけるということだ。

体力を増やせば純粋に戦うのが楽になるし、

予想ではあるが、大きいコストのカードの使用や、複数召喚なども出来るだろう。

 

大雑把ではあるがこんな感じだろうか。

もしかしたら自身にカードを憑依みたいなことも出来るかもしれない。

たとえば憑依するとカードのイラストに近づくとかね。

ドラゴンみたいな羽が生えるとか。

ちょっとわくわくする。

 

「…げ。ゆ……げ。」

 

今すぐにでも試してみたい。

そのぐらいわくわくしている。

まるで子供が新しい玩具を買ってもらったときのような気持ちの高揚感。

いかに現実離れしているか分かって少し興奮しているのだ。

 

「おい!雪茂ってば!」

 

「うわっ!」

 

考え事に集中し過ぎて魔理沙に呼ばれているのに気づかなかったようだ。

 

「ほら、お茶入れてきたから飲もうぜ。考え事は一旦やめてさ。」

 

「ありがとう。考えもかなりまとまったから休むとしようかな。それにあとで試したいことも色々あるし。」

 

自身への憑依や、武将の召喚。やり方は分からないが感覚的にやれば出来るだろう。

なんだかこちらに来てから随分楽観的になったような気がする。メンタル弱いけど。

 

「なら、弾幕ごっこの練習がてらその試したいことも一緒にやろうぜ。」

 

そうか弾幕ごっこにも慣れなきゃいけないんだった。

だがいい提案だと思う。弾幕ごっこにあわせた能力の使い方も練習できそうだ。

はやる気持ちを抑え、冷ましながらお茶を飲む。

ごく普通のお茶。しかし慣れているその味に少し気持ちが落ち着いた。

 

「んじゃ、お茶を飲んでちょっと休んだら庭に出て弾幕ごっこについてレクチャーするぜ。」

 

「了解。」

 

 

~少年少女休憩中~

 

 

お茶も飲み終わり一休みしてから庭に出る。

すごく大きい庭というわけではないが動くのには十分なスペースだと思う。

 

「よしとりあえず弾幕の出し方から教えるぜ。」

 

「宜しくお願いします!魔理沙先生!」

 

「先生はやめるんだぜ。」

 

ちょっと照れた様子で魔理沙が言う。

と、魔理沙が少し呼吸を落ち着けたと思ったら。

右手を前に出し、手のひらを上に向けた。

 

「とりあえず見てるんだぜ。」

 

するといきなり手のひらの上に丸い拳の大きさぐらいの光の球体が現れた。

青色のような言葉では表現しづらい色身をしている。

 

「これが弾幕ごっこに使われる弾だぜ。これがいっぱい飛んで来るんだ。」

 

それに色々な形もあるんだぜ。と付け加える。

 

「ちなみにあたると結構痛いぜ。ほれ。」

 

と指先に移動させた弾をこちらに向けて飛ばしてきた。

結構早い。そう思った瞬間被弾した。

 

「…ぐっ…!」

 

咄嗟に出した右腕に殴られたような痛み。

たしかに痛い。

 

「け、結構効くね。これ。」

 

我慢すれば何とかなるレベルかな。

 

「と、まぁためしにちょっと手をさっきの私みたいにしてみるんだぜ。」

 

「了解。」

 

先ほど弾を受けた右手と逆の左手を言われたとおりに手を前に出し手のひらを上に向ける。

ためしに目を瞑って感覚的にだけど力を入れてみる。

 

「んで、体の奥にあるちかr…。」

 

魔理沙が説明をやめた。

なぜかと思い目を開けてそちらを見る。

と、目の前に光の玉。人の顔ぐらいだろうか。

 

「あれ?出来てる。」

 

やってみたら案外簡単に成功してしまって少し拍子抜けしてしまう。

 

「説明は要らないみたいだな。ちなみに別に手じゃなくても弾は作れるぜ。」

 

「手じゃなくても?」

 

「たとえばこうやって箒の先端とかだぜ。」

 

そう言って魔理沙は箒の先端に先ほどの弾を出現させる。

 

「ただ、ちょっと慣れるまでに時間はかかるかもな。ま、それは置いといて試しにその手の弾を飛ばしてみるんだぜ。」

 

「うん。わかった。」

 

よし飛ばしてみよう。こうかな?

バレーボールでサーブを打つときのようにボールを上に投げる動作をしてみる。

 

「おぉ!」

 

驚く魔理沙。自分でも驚いている。

まさかこんなに簡単にいくとは思っていなかった。

先ほどの弾は勢いよく飛んで行き見えなくなってしまった。

 

「よし!習うより慣れろだ!実践あるのみ!早速やってみるぜ!」

 

「え、まって!空の飛び方は!?」

 

そう。魔理沙は飛び方も教えてくれると言った。

しかし、教わっていない。

さすがに飛ぶのは感覚では出来ない。なにせ人間は本来自分の力で浮遊は出来ない。

そんな未知の感覚など想像は出来ない。

 

「なんかモンスター出せばいいんじゃないか?」

 

色々考えていたらそんな提案が来た。

たしかにそうすれば空は飛べる。しかし、体力を使ってしまうのでうまく戦えるか心配になってしまう。

なので今回は先ほどから考えてることを実行することにした。

 

「あー、それも考えたけど、今回は陸上で戦うよ。」

 

まず一つ。

そう、雪茂は陸上で迎え撃つことにした。

普通で考えれば明らかに不利である。

しかし、先ほどの弾を見て思った。

 

「(あのぐらい飛ぶなら下からでも狙えるはず。難しいかもしれないけど。)」

 

そしてもう一つの考えを実行する。

 

「能力は使っていいんだよね?」

 

「もちろんだぜ。」

 

了承をもらった。

まだ試したことは無いが実行に移す。

 

「憑依!雑賀孫市!!」

 

”憑依”

そう簡単ではあるがそう命名した能力の使い方。

カードの力、能力を自分に適用し、そのカードの力を得る能力の使い方。

今回呼び出すのは戦国大戦のカードの宴SR雑賀孫市。

 

 

宴SR雑賀孫市(さいかまごいち) 1534~1589?

武力9 統率6 コスト2.5

 

鉄砲をいち早く取り入れ、天下に名だたる雑賀の鉄砲衆を築く。

そして石山本願寺に雑賀衆を率いて入り、織田信長を負傷させ苦しめた、

 

計略…『銃舞の極み』・・・武力と移動速度が上がり、特技「車撃」効果を持つようになる。

さらに2部隊同時に射撃できるようになる。

 

 

うp主「またまた突然ですが説明のコーナー」

 

ちなみに今回から武将のステータスを書いてます。

 

では用語の説明。

 

車撃・・・移動しながら鉄砲撃てるハイスペックな人。ちなみに雑賀孫市は「狙撃」という特技も持っています。

 

狙撃・・・普通に鉄砲を撃つのではなく狙って撃つことにより精密さと威力が上がるというもの。(簡単に説明しているので実際は少し違います。)

 

武力、統率・・・武力は攻撃力。統率は、幻想郷ではあまり意味無いかもしれないです。高ければ高いほどいいです。(一概にそう言えない場合もある。)

 

コスト・・・戦国大戦では1~4まで0.5刻みでコストがあります。実際にゲームをするときにはそのコストを9以内に抑えてデッキを作ります。

 

デッキ・・・他のゲームでも良く使われるものですが山札のようなものはありません。あと同盟カードは1枚までです。重複は出来ません。ちなみにデッキの枚数は基本的に3~8枚です。うp主は基本的に4枚型が好きです。

 

 

と、こんな感じです。分からなければ質問してもらえるとありがたいです。

 

うp主「では本編戻ります。」

 

 

憑依。その言葉を発し、武将の名前を言う。

その瞬間一瞬雪茂が光に包まれる。

 

「憑依ってなんだぜ!?ってまぶしっ!」

 

魔理沙は咄嗟に目を覆う。

そして徐々に光が弱まっていく。

 

光が完全に無くなり雪茂の姿を確認できるようになったとき魔理沙は驚いた。

 

「雪…茂だよな?」

 

そう魔理沙が疑うのも仕方が無い。

なにせ雪茂の姿が変わっていたからだ。

だがあくまで雪茂の顔や身長などは変わっていない。

 

変わったのは髪の色や服装。そして両手に持った銃。

たしかにぱっと見たときに今までの雪茂を知っている人物ならば分からないかもしれない。

 

髪はオレンジ色。そしてオレンジのマフラー。服はまるでウエスタンのようなジャケットに迷彩のズボン。

両手の銃は火縄銃ではあるのだが形状が普通とは異なっている。大きさはまるでハンドガンのような大きさになっている。

だが、機能は火縄銃のそれとよく似ているみたいだ。

 

「そうだ。俺は雪茂だ。こんな格好だけどな。(え、なんか口調が勝手に変わる!)」

 

「…雪茂の口調がなんか荒いんだぜ…。」

 

なぜか口調が変わってしまった。もしかしたら憑依した武将の口調に近づくのかもしれない。

今一つ分かったこととして体力の消費が憑依は少ないらしい。

しかしそう簡単に使わせてくれない気がする。

なにせ元の戦国大戦は時間制限ありの勝負だった。

もしかしたらこうやって憑依をしているのも時間制限があるかもしれない。

それにまだ動いていないために疲れていないだけかもしれない。もしかしたら動くと体力消費が激しいという可能性もある。

 

「深く考えても仕方ねぇな…。」

 

と一言雪茂が言う。

 

「その口調どうにかならないのか?」

 

「わりぃな。どうも憑依している状態だとこうなっちまうみたいだ。」

 

自分で喋っていておかしくなってくる。

聞いてる側は性格でも変わったのではと誤解するのではないだろうか。

 

「んー、まぁいいんだぜ!とりあえず弾幕ごっこの練習だ!」

 

頭をボリボリ掻いた後に魔理沙が提案する。

 

「おうよ!」

 

同意の声を上げる。

この溢れるぐらいの力。僕は早く動いてみたかった。

この力があれば僕も役に立てるかもしれない。

 

「よし。ルールは先に3回被弾したほうの負け。スペルカードは教えてないから無しでやるぜ。」

 

「了解!」

 

スペルカードか。僕もいつか使えるのだろうか。というか見てみたい。

と思っていると、おもむろに魔理沙がポケットに手を入れたかと思うとごそごそし始めた。

あった。と小さく声をあげて手をポケットから出す。

その手には小さいコインが握られていた。

 

「んじゃこのコインを投げて地面に落ちたらスタートだぜ。」

 

なるほど、分かりやすくていい。

僕は首を縦に振る。

 

「よし、んじゃ投げるぜ。」

 

魔理沙はそう言うと親指でコインを弾いた。

 

キィン。

 

と甲高い音と同時、魔理沙が勢いよく空に飛び上がる。

それにあわせて僕も銃の撃つ準備をする。

これがもう一つの考え。

といっても憑依して銃が出てくるのは賭けだったけど。

予想してたカードのイラストにここまで近づけるのはうれしい誤算だ。

ちょっと気分が乗ってくる。

 

「天下最強・孫市の狙撃をかわせるか!?」

 

手に持った銃を魔理沙に向け、ゲーム内での台詞を言う。

気持ちいい。なんだろう。やはりわくわくする。

ゲームの中にいるみたいだ。

 

「やっぱお前雪茂じゃないぜ…。」

 

 

そしてコインが、

 

 

地面に落ちた。




文才がほしいです。(切実
ついに次回戦闘回です。孫市さん出せた…。(歓喜
なんか回を重ねるごとに文字数が多くなってる気がします。
大丈夫かな?
とりあえず更新早めにがんばります。
次回も見ていただけるとうれしいです。
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