東方絵札録~Card In The Illusion Village~   作:竹馬の猫友

6 / 39
雪茂「よっしゃいくぜ!魔理沙!」

魔理沙「お、おう。」

雪茂「覇気が感じられんぞ!」

魔理沙「誰か雪茂止めて…。」

雪茂「うおぉぉぉ!戦じゃあぁぁぁ!」

キ ャ ラ 崩 壊

あ、本編どぞー。

あと遅くなりましたがお気に入り登録&UA200越えしました!ありがとうございます!!


第6話 龍、天を穿ち、地を駆ける

チリィン

 

 

コインの落ちる音。つまり開戦の合図。

殺し合いでもなんでも無いのになぜか緊張する。

練習だが初めて弾幕ごっこをするからだろう。

魔理沙はすでに弾をこちらに向かって撃ち始めている。

 

こちらも応戦しなければなるまい。

「さて、こっちも挨拶代わりの弾丸でもプレゼントするか。」

 

聞こえないであろう独り言(本心では無い)を言って、魔理沙の撃った弾幕を避けつつ雪茂はニヤリと笑い(本心でry)、一旦足を止め両手の火縄銃を魔理沙に向かって構える(これは本心)。

銃なんて触ったことすらなかった雪茂だが今の状態では、そんなことは関係無い。

雪茂は今、天下最強の用兵軍団、雑賀衆の頭領「雑賀孫市」が乗り移っている状態。

銃は自分の手足のように扱うことが出来る。

それが現在の雪茂だった。

 

両手に持っている銃のトリガーに指を掛け、引く。

 

バンッ!バンッ!

 

両手の火縄銃から弾が一発ずつ発射される音がする。

しかし、発射されるのは普通の鉛玉ではない。

幻想郷で言う「弾幕」を発射した。

ショットガンの様に一つの銃身から大量に弾丸が射出される。

 

「(なるほど。弾はこんな感じに出るのか。)」

 

「お、やるじゃないか!でもまだ甘いんだぜ!」

 

僕の撃った玉を軽々避ける魔理沙。

 

「ふ、まだまだこんなもんじゃないぜ?俺の銃撃の嵐は。避けられるものなら避けてみな。」

 

あぁ、駄目だ。思っても無い言葉が出てくる。

どんな風に思っても口から出る言葉は変わらない。

 

「ちょっと早いが勝負をつけるとするか!!『銃舞の極み』!!」

 

雪茂は雑賀孫市の計略名叫んだ。

その瞬間、頭の中に無機質な音声が流れる。

 

 

――計略使用確認。士気ヲ5ツ使用シマス。残リ士気10。残リ憑依回数2。

 

 

言葉の意味はすぐに理解できた。きちんと計略は使用できたということだろう。

しかし憑依回数に制限があるということが今判明した。まだ二回憑依できるらしい。

 

「(気をつけて憑依しないと。)」

 

計略を使用した為か身体が軽い感じがするし身体の奥から力が湧き出てくるような感じがする。

軽くなったというのは移動速度の上昇、力が湧き出る感じは武力の上昇だろう。

 

「なっ…!?スペカ使えないんじゃなかったのか!?」

「スペカ?知らねぇな。これは俺の『計略』だ。」

「計略ってなんなんだぜ?」

「あとで教えてやるよ。ほら、舞え、銃撃の嵐の中で。」

 

魔理沙が驚いているが銃撃を開始する。

魔理沙の方へ移動しながら両手の銃で乱射する。

トリガーを引くたびに火薬の破裂音のような音がする。そして鉄砲の弾の形をした弾幕が撒き散らされる。

まさに弾幕の嵐。避けるのは困難だろう。

 

「っ…!ははっ!」

 

一瞬歯を食いしばったように見えた魔理沙は笑った。

その表情はとても楽しそうに見える。

 

「私からも反撃いくぜ!恋符「マスタースパーク」!!」

 

魔理沙がポケットから八角形の箱を取り出し前に突き出し技名のようなものを叫んだ。

その瞬間目の前が光に包まれ自分の撃った弾幕が消される。

 

「(あたったらまずい!)」

 

感覚的に避けようとするがどうにも間に合いそうにない。

計略を使った孫市の速度でも避け切れないのだ。

身体の危険。脳が危険信号を出し周りの景色をとても遅くする。

ただ思考回路だけはフル回転する。

 

「(さすがに素人の僕でも当たったら危ないとわかる。どうする?武力軽減じゃ駄目そうだ。それぐらい力を感じる。ならどうする?)」

 

 

――避けるしかない。

 

 

速い計略を使えるカードを憑依させる。憑依してすぐに計略を使えば間に合うはず…!でも体力はもつのかな?…考えちゃ駄目だ!やらなくちゃ!!

 

覚悟を決めとあるカード名を叫ぶ。

 

「憑依!上杉謙信!!発動『毘沙門天の化身』!!!」

 

その瞬間雪茂がいた場所に魔理沙の放ったスペルカードの光が通り抜ける。

 

「やっべ、やりすぎたか?」

 

いつもの調子で放ってしまったため力加減を出来なかったのか心配そうな顔で先ほど雪茂が立っていた場所に飛んでいく。

そこに雪茂の姿は無かった。

魔理沙は顔の血の気が引いていくのが分かった。きっと真っ白になっているだろう。

 

「やば…。やりすぎた…。「軍神がその程度の攻撃避けられぬとでも思ったのか?」っ!?」

 

突然後ろから声が掛けられ驚き魔理沙はそちらを見る。

そこには馬に乗り白い頭巾のようなものを被り、鎧を着用し、白いマントをたなびかせ、日本刀を持った雪茂の姿があった。

 

「雪茂!よかった…。」

「さぁ戦の続きだ。」

「へ…?」

 

安心し、魔理沙が一息つこうとしていたが、雪茂は気にせず魔理沙のほうにとても馬とは思えない速度で走ってきた。

左手で手綱を握り、右手で刀を握り颯爽と走る姿はまさに武将であった。

 

「呆けている暇は与えんぞ。」

 

雪茂は魔理沙の横を駆け抜ける。

早過ぎた為かほんの少し遅れて魔理沙の髪と服が風で揺れる。

 

「?当たってないんだぜ?……っ!」

 

当たってないと言った魔理沙だったが、ふと自分の右肩を見て気付く。

 

「(服が切れてる!?でも肌まで到達してない。やっぱり外したのか?)」

「どうした?とりあえずこれで一回の被弾ということでいいのだろう?」

「あ、あぁ。一回だな。」

「怪我はしてないか?」

「?してないんだぜ。」

「よし。ならば万全の状態で戦が開始できるな。…さぁはじめるぞ!」

 

雪茂はまたこちらに向かって走ろうとする。

しかしその行動は中断することになる。

 

「ま、まった!私の負けだぜ。そんな速さじゃ私の攻撃は当たらないからこれ以上やっても意味無いんだぜ。」

 

魔理沙が両手を上に挙げ降参した。

 

「ふむ。負けた相手を切る必要は無いな。今回は私の勝ちだ。」

 

そういったかと思うと雪茂の乗っていた馬や刀が消え始める。

雪茂は馬から降りると同時に先ほど憑依の影響で出現していた謙信のモチーフが全て消えた。

 

バタッ。

 

そして雪茂はその場に倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ん。」

 

意識を取り戻し目を開ける。

 

「…あれ?僕魔理沙と戦ってたんじゃ…。」

 

なにかとお世話になっている和室の部屋に僕は寝ているらしい。

とりあえず横になっている為上半身を起こそうとする。

しかしそのとき自分のお腹の部分に重さを感じる。

頭だけそちらに向ける。

 

「あっ…。」

 

足は正座状態で上半身だけ倒し頭を雪茂のお腹に乗せた魔理沙が寝ていた。

 

「起こすのは申し訳ないな。にしても辛そうな寝方だな。」

 

少し苦笑をする。さてどうしようかな。

ふと外に目をやる。あぁ、もう夕方になっちゃってる。

結構な時間気を失っていたらしい。

頭の横には水の入った桶と手ぬぐいがあった。

たぶん魔理沙が見てくれていたのだろう。世話になりっぱなしだ。

 

「やさしい子なんだな。ありがとう。」

 

独り言のように雪茂はつぶやく。

そして無意識にだが魔理沙の頭に手を乗っける。

もうちょっと休んでいよう。そう決めて少しだけ眠ることにした。

 

 

 

 

~魔理沙side~

 

雪茂が馬に乗ってから雪茂の霊力がものすごく大きくなった。

そして雪茂のあまりの速さに私は両手を挙げ降参した。

 

「ふむ。負けた相手を切る必要は無いな。今回は私の勝ちだ。」

 

悔しかったがこれ以上となると練習ではすまなくなってしまいそうだったのでこちらが折れた。

そして雪茂が馬から降りたと思った瞬間馬やマントは消え雪茂が倒れた。

 

「お、おい!雪茂!?」

 

突然のことだったので急いで倒れている雪茂に駆け寄る。

 

「おーい。雪茂ー。大丈夫かー?」

 

肩をたたき反応を確認する。

幸い気絶しているだけのようだ。

 

「(中に連れて行ってちゃんと布団に寝かせよう。)」

 

そう思った魔理沙はすぐ行動に移した。

雪茂の左腕をもち自分の肩に掛ける。

肩を貸して歩いているような状態だ。まぁ肩を借りている方は気絶しているため歩いてはいないが。

 

「今日雪茂を運ぶの何度目なんだぜ…。」

 

少し悪態をつく。

しかしその表情は言葉とは裏腹に笑っていた。

そして部屋に上がるといったん雪茂を横にして押入れから布団をだした。

その手際はまるで自分の家のようだ。

敷き布団を敷いて、雪茂をそこに寝かせて布団を掛ける。

 

「にしても改めて思うけど雪茂、女みたいだな。」

 

内面的ではなく外面的にで。

髪はあまり長くはないが何より顔が女形なのだ。

そして身長も魔理沙より少し高いくらいだ。170cmぐらいだろうか。

男性の中ではあまり高いほうではない。

そして声も男性にしては高め。

何も知らない人が見たら「僕っ子かな?」と勘違いしてしまいそうな感じだ。

 

「まぁ世の中いろんなやつがいるしな。それより水と手ぬぐいでも持ってくるか。」

 

考えごとは止め風呂場に行き手ぬぐいなどを取りに行く。

水を桶に汲み零さないように雪茂の寝ている部屋に持って行く。

桶を下に置き手ぬぐいを濡らして絞る。

そして手ぬぐいを雪茂の額に乗せる。

 

「にしても疲れたんだぜ。雪茂の能力はたぶん、いや、かなり強いな。」

 

改めて先ほどの戦闘を思い出す。

最初に言っていた「さいかまごいち」というのは人名だろうか。

誰かの力を借りているのだろうか。

そういえば鉄砲みたいなものを持っていた。

あと口調が悪くなってた。

そして私がスペカを使ってそれを避けたあの馬に乗った状態。

あれも誰かの力なのだろうか。

すごく早くてちょっと怖かった。

あとあの霊力の量は普通の人間の量ではない。

それも雪茂の能力の一部だろう。

 

考え事をしているが、雪茂の額に乗せている手ぬぐいを一旦外しまた濡らして絞り乗せる。

 

 

~2時間後~

 

 

「そろそろ大丈夫かな。」

 

そういって雪茂の額の手ぬぐいをとり桶のふちに掛ける。

 

「ふあぁ。」

 

口に手を当て欠伸をする。

 

「私もちょっとだけ眠るか。さすがに疲れた。」

 

かといって布団で眠るほどではない。

 

「ちょっと身体借りるぜ。そのぐらい許されるだろ。」

 

ちょっと雪茂のお腹の部分を借りて枕代わりにすることにした。

 

 

~3時間後~

 

 

自分の身体が少し揺れる。

どうやら雪茂が起きたみたいだ。

 

「起こ…のは…し訳ない…。…して…辛そう…寝方…な。」

 

なにか雪茂が言っている。

だが私も寝ぼけている所為かはっきり聞こえない。

 

「やさしい子なんだな。ありがとう。」

 

次の言葉ははっきり聞こえた。

 

「…っ!」

 

声が出そうだったが抑える。

 

「(初めてそんなこと言われた…。)」

 

顔が熱い。たぶん真っ赤になっているだろう。

そして頭に手が乗っている。

 

「(は、はずいんだぜ…。)」

 

しばらくそのままでいると雪茂のほうから規則的な寝息が聞こえる。

また眠ったのだろう。

ゆっくり頭に乗っている手を外し起きることにする。

 

「まだドキドキしてるんだぜ…。意外と雪茂の手、大きかったな。」

 

自分の頭に手を乗せ先ほどの状態を思い出す。

 

「…っ。よし!とりあえず夕飯作るとするか!」

 

雪茂を起こさないように小さめの声で自分に言う。

 

 

 

このときはまだ誰も気付いていない。

今回の異変がただの異変では無いことに。




更新遅くなってすみませんでしたー!(スライディング土下座)
今回書き方を少し変えてみましたが難しいですね。
なんかごちゃごちゃしちゃったような気がします。
あと戦闘シーン短いですね。書いてて思いましたが苦手です。
もっと書いて慣れなきゃなぁ…。
そういえば書いててこれR18のほういけr…げふんげふん。なんでもありません。
なんか色々雪茂くんがフラグを立てているような気がするようなしないような…。
まぁとりあえず次回異変に動きがあると思います。
次は遊戯王のカードもっと出したいなぁ。
閲覧ありがとうございました!
(あとがき長いかな…)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。