東方絵札録~Card In The Illusion Village~ 作:竹馬の猫友
雪茂「う、うん。」
魔理沙「んっ…んやっ…んん…そこっ…。」
霊夢「あんたらうちでなにやらかしてんのよーーーー!」
魔理沙、雪茂「「マッサージですが何か。」」
霊夢「ですよねーーー!」
ねぇエロゲの展開だと思った?ねぇねぇエロゲの展開だと思った?
残念。さやk(ryげふんげふん
本編どぞー。(ほんとは美人だと思った?っていう流れにしたかった)
「すぅ…。」
とても静かな部屋の中で隣から安らかな寝息が聞こえる。
その隣で僕は考え事をしていた。
というより目が冴えてしまって眠れなくて色々考えていたのだ。
まぁ冴えてしまった理由はその隣で暢気に寝ている魔理沙の所為だ。
今日は色々と驚かされた。
挙げると色々ありすぎるが、一番驚かされたのは魔理沙だな。
お風呂に入ってきたり、一緒に寝るといったり。
今こうやって考えてみるとずいぶん濃い一日だったな。
それに加えて僕に具わった能力。
つくづく現実離れしているな。
…もう一度能力について考えてみよう。
僕の能力はほとんどが体力に依存する。鍛えなければ長時間は使えないだろう。
それに憑依の回数の制限。それも加わってくるとなると使用するのがとても難しい。
そこで明日実験しようと思っているのが身体の一部のみの憑依。
それともう一つ。僕の知っているカードゲームの一つの遊戯王に登場するカードの種類である、魔法カードと罠カード。
それをまだ試していない。
…あ、魔法カードとかだったら別に今でも試せるじゃん。
思い立ったが吉日。早速やってみよう。
と言っても余り派手なのはいけないよね。
何がいいだろうか。
…あまり影響のなさそうなイラストのカードだったら大丈夫そう…かな?
ならあれにしよう。
「魔法カード発動。月の書。」
魔理沙を起こさないように出来るだけ小声で言う。
しかし、特にこれと言って何かが起こるわけではない。
「ん?何も起きない?」
ということは罠カードも駄目かな?。
「罠カード発動。ギフトカード。」
比較的被害がなさそうなものを発動しようとする。
しかしやはり何も反応が無い。
「なんで駄目なんだろ。僕の能力はカードを操れるはずなんだけどな。」
と、考えていると不意に睡魔が襲ってきた。
先ほどまでは目が冴えていたのに嘘みたいに眠い。
小難しいことを考え過ぎたのか、純粋に時間が経ったためか分からないがこの睡魔に負けておこう。
じゃないと何時寝られるか分からない。
まぁ明日また考えればいいか。
そして雪茂は意識を手放した。
「ん…。」
外から入ってくる日差しがまぶしくて目が覚める。
いつもどおり身体を起こそうとするところで違和感に気付く。
「え…?」
身体の自由がうまく利かない。
隣を見ると魔理沙が僕に抱きついた状態で寝ていた。
「ちょっ!?」
ちょっと!と言おうとしたところでやめる。
魔理沙の気持ち良さそうに寝ている顔を見たらこのままでもいいやと思ってしまった。
しかしやわらかいものが腕に当たる。
「んっ…。」
と急に魔理沙が身じろぐ。やめて!そんな抱きついた状態で動かないで!
僕だって男なのだ。いやでも反応してしまう。……何処とは言わないが。
このままでは色々と危ないので魔理沙を起こさないよう慎重に布団を出る。
「はぁ…。とりあえず顔洗って朝食でも作るかな。」
そう思い台所のほうに向かう。たぶん水もそこにあるだろう。
「…えっと。これは…。」
台所に着くと吃驚した。
「なんでこれが…。」
そこには昨日は詳しく見ていなかったため気付かなかったが、ガスコンロと冷蔵庫、それに電子レンジや水道があった。
あまりにも家や周りの世界観とはかけ離れている電化製品をみて驚いたのだが、よく考えると昨日入ったお風呂も普通の浴槽だったなと思い出しちょっと落ち着く。
「しかし、電線とかは見当たらないんだけどなぁ。」
外を見てもそれらしきものは無い。
やはりこの世界は不思議だ。
そしてその家電にはやはり河童のようなマークが描かれていた。
このブランドここじゃ有名なんだな。
そんなことを思いつつ蛇口を捻る。
勢いよく水が出る。ちょっと掬って飲んでみる。
「…美味しい。ミネラルウォーターみたいだ。」
市販されているような水の味というか柔らかさというかなんともいえないが普通の水道水とはちょっと違う気がする。
もう一回掬い顔を洗う。
冷たくて気持ちがいい。さきほどまで少し寝ぼけていた頭がスッキリする。
と、近場にあった手ぬぐいで顔を拭く。
後で洗っておけば問題ないだろう。
と、手ぬぐいをその場に置き、冷蔵庫に向かう。
人の家の冷蔵庫を勝手に開けるのはどうかと思ったが、後で何とかすればいいだろう。
…たぶん何とかなる。
ガバッと開けるとそこにはなんと、
「な、何も無い…?」
いや、正確に言えばあるにはあるのだが、それを果たして朝食に使える量かというと疑問がある。
ちなみに冷蔵庫内にあるのは胡瓜1本、玉ねぎ1個半、ジャガイモ2個。
「…まじで?」
ご飯は?と思いまわりを見渡す。
…それらしきものは無い。
「どうしようか…。」
さすがにこの材料だけでは厳しい。
というか何も思いつかない。
せめてマヨネーズでもあればポテトサラダが出来そうだったのだが、こちらの世界にマヨネーズがあるかどうかがまず不明。
「しょうがない。魔理沙を起こして考えるか。」
冷蔵庫を閉めて寝室に戻る。
「魔理沙ー。起きてー朝だよー。」
寝室に戻り、寝ている魔理沙の肩を揺する。
「んー。……りょーかいなんだぜー。」
少し間延びした声で魔理沙が返事をする。
むくりと、魔理沙が身体を起こす。
「おはよー、だぜ。」
「うん。おはよう。」
魔理沙が起きたので顔を洗ってくるように言って僕は布団を片付けることにした。
僕が布団を出したわけではなかったので何処にしまうのか分からなかったが、押入れを開けていったら一つ空いていたところがあったので、とりあえず畳んでそこに入れた。
布団をしまい終わり、居間に戻ると魔理沙もちょうど顔を洗って手ぬぐいで顔を拭きながら戻ってきた。
あ、そういえばさっき使った手ぬぐい洗っとかないと。と思い台所に目を向けると手ぬぐいが無かった。
「あれ?魔理沙あそこにあった手ぬぐい知らない?」
「ん?あぁそれなら今使わせてもらってるぜ。」
「あぁ魔理沙が使ってるのか…、え?」
「どうしたんだぜ?」
僕が使ったのを魔理沙が使ってるということを考えて赤面する。
「ごめん。それ僕使ったやつだ。片付け忘れてただけなんだよ。」
「……え?あ、そ、そうか。雪茂が使ったやつか!き、気にしてないから大丈夫だぜ!ほ、ほら!このとおり。」
といって顔をごしごし手ぬぐいでこする。
時折見え隠れする顔が真っ赤なのはこすっている所為なのかどうなのか分からない。
「と、とりあえずそのことは置いて置こう。」
「そ、そうだな。」
と、少し落ち着きを戻すのと恥ずかしさを隠すために卓袱台のほうに向かい座る。
魔理沙も僕の後に続いて座る。
…とりあえず魔理沙さん。その手に握り締めている手ぬぐいを片付けてほしいのですが。
「そ、そうだ!雪茂。」
「は、はい!?」
急に声を掛けられ吃驚して返事を返す。
「朝食どうするんだぜ?私が作るか?」
「あ、えっとね、さっき僕も作ろうと思ったんだけど冷蔵庫を見たら何も食材が無くてね…。」
「昨日の夕飯は私が持参してたしなぁ。」
「どうする?」
二人して考える。こっちはたぶんスーパーとか無いよなぁ…。
しかし、何か店があったとしても問題はある。
元の世界で使っていたお金が使えるかどうか。
先ほど気づいたのだが部屋の隅に僕の持ち物と思われる見慣れたショルダーバッグがあった。
確認してみると財布に携帯、音楽プレイヤー、学生証、筆記用具一式、ノートが入っていた。
財布の中にお金は入ってるけど…聞いてみるか。
「ねぇ魔理沙?」
「ん?」
「ここの世界の通貨って何?」
「あぁ、これだぜ。」
といってポケットから一枚の紙切れを出す。
「あ、それなんだ。ありがとう。」
見せられたものはなんと元の世界と同じ貨幣だった。
…しかしなんで同じものが?
「それは私が広めたからよ。」
「うおあ!」
急に真上から声を掛けられびっくりして大きな声を出してしまう。
びっくりしたのはそれだけでは無く、心を読まれたような発言をされたからだ。
「もっと普通に入れないのか?」
「私にとってはこれが普通なのよ。」
「と、ところであなたは?」
とりあえず、両端がリボンで括られた次元の切れ目のようなものから身体を出している女性に自己紹介を求める。
「あぁ、まだ自己紹介してなかったわね。私h」
「BBAだz「あぁん!?」なんでも無いんだぜ…。」
「八雲紫。幻想郷の創設者よ。」
自己紹介をしながら紫さんは地面に下りた。
なにやら途中で魔理沙がBBAとか言っていたが紫さんの様子を見るに禁句なんだろう。
「僕は立花雪茂といいます。あなたが僕をこちらの世界に連れてきたんですよね?」
「えぇ、そうよ。」
「紫さん、ありがとうございます。」
といって紫さんに向かって頭を下げる。
「どうってこと無いわ。それより、さっきの話なんだけど、私がこの世界に現代日本の通貨を広めたわ。最近だけどね。」
どうやら紫さんの話を聞くと現代日本と通貨などは合わせているらしい。
「あ、そうそう、今の霊夢の状態だけど。」
「知ってるんですか!?」
ごく普通に僕たちしか知りえない情報をぱっと口に出す。
それに驚き食い気味に質問してしまった。
「えぇ、もちろんよ。だけど、今回は私は手出しできないわね。」
「紫のスキマは使えないのか?」
隙間?先程の次元の切れ目のような物のことだろうか。
まぁ今はそれより話を聞いておこう。
「どうやら今回の犯人は一人じゃなくて二人のようなの。」
「それがどうしたんだぜ?」
「片方の能力の所為でスキマが使えないのよ。正確に言えばその場にいる三人に干渉できないのよ。」
「それはやばいんだぜ…。」
今の話を聞くに普通なら紫さんの能力で簡単に解決できるが、今回は犯人の一人の能力がそれを不可能にしていると。
「だから今回私はアドバイスだけしか出来ないのよ。」
「なるほどなんだぜ。」
「ちなみに、今日ここに来たのはその話だけじゃなくて雪茂君にプレゼントがあるからよ。」
「プレゼント…ですか?」
なんだろう?今僕が望んでいるものは特にこれと言ってないんだけど。
「えぇ、これをあげるわ。」
すると紫さんが指を鳴らした。
その瞬間裂け目が現れてそこからなにやら大量に落ちてきた。
「な、何なんだぜこれ!?」
「こ、これは…。」
「雪茂君は分かるわね。」
そう、今落ちてきたものの正体は、
「あなたの元いた世界のカードゲームよ。まぁ寄せ集めだから良く分からないのも混じってるけどね。」
見慣れないカードや、遊戯王、デュエルマスターズ、トランプ、花札、それに戦国大戦。
大量の山積みのカードがそこにはあった。
「あ、ありがとうございます!!」
これで、やっとこれで戦略に幅が広がる!
今日はこれの整理から始めよう!
「ふふっ、喜んでもらえてよかったわ。」
「本当にありがとうございます!」
どうやら今日一日は忙しくなりそうだ。
閲覧ありがとうございます。
文才がほs(ry
更新遅くなりましたーーーーー。(スライディング土下座
というわけで、(どういうわけだろうね)紫さん登場です。
んで最後の大量のカードですが実はほとんど使えません。
その理由は後々分かります。
では次回も宜しくです。