書いちゃいました。いや、前々から仮面ライダーの何か書きたいなぁとは思っていたんですが、つい。
一応ライダーは鎧武のライダーがメインですが、他のライダーも出すかもしれません。
あと、こちらも不定期です。
それでは、『その力は9人の為に』スタートです。
どうぞ。
ある日の夕方。
私、高坂穂乃果は、μ’sという私が所属するスクールアイドルの練習を終えて、一人帰宅していた。
いつもなら海未ちゃんやことりちゃんと一緒なんだけど、今日は2人とも用事があるみたいで先に帰っちゃったんだ。
最近、μ’sが9人になり、生徒会長の絵里ちゃん、副会長の希ちゃんが加入してから、練習はより一層厳しくなった。
9人で合わせなくちゃいけないし、なにより絵里ちゃんの練習はハードなんだ。
でも、これくらいでへこたれる私たちじゃない!
学校の廃校を阻止するために、もっともっと頑張るぞ!
等と考えていると、いきなり目の前に大人の男の人くらいの背丈の何かが降り立った。
「ルルルルルルァ………」
「!?」
『それ』は、人間とコウモリが合わさった様な見た目をしていた。
顔の横から広がる異様に大きな耳、鋭利な牙から滴る唾液、ギラギラと赤く光る眼、腕は、大きな翼になっていて、その先には本当に鋭い爪が伸びている。
そのコウモリ人間は、私の事を見ながら近づいてくる。
私は、足がすくんでしまった。
本能が逃げろと叫んでいる。でも足が、体が、言うことを聞かない。
震える。立っていられない。その場に座り込む。怖い。怖い。怖い!
「ひっ……あ……あぁ……………」
助けを呼ぼうにも声は出ない。掠れた声しか出ない。いや、それすら出ているのか分からない。
私が恐怖に抗おうとしている際にもコウモリ人間はどんどん近づいてくる。
そして、遂に目の前まで来てしまった。
私を見下ろす眼には、知性を感じない。だからこそ、より一層死を予感させる。
そして、コウモリ人間が簡単に私の命を奪えそうな爪を振りかぶる。
私は死を覚悟し、目をつぶる。
瞼の裏に浮かぶのは、μ’sの皆。
海未ちゃん、ことりちゃん、花陽ちゃん、凛ちゃん、真姫ちゃん、にこちゃん、希ちゃん、絵里ちゃん。
私たちはやっと始まったばかりだっていうのに、こんなのやだよ………!
死にたくない!死にたくない!死にたくない死にたくない死にたくないよぉ!!
その時、私の背後から誰かが走る音が聞こえる。
「やめろおおおおおおおおおおおおおお!!」
ドガァ!
男の人の叫び声と同時に、鈍い音が聞こえる。
恐る恐る目を開けると、私の前に、男の人が立っていた。
後ろから分かるのは、そこまで体格が良くない(高校生か、大学生くらい)、そして、彼があのコウモリ人間を蹴り飛ばしたのだ、ということ。
その男の人は私の方を振り返ると、
「早く逃げるんだ!」
と叫び、コウモリ人間へと突進していく。
私は、彼に危ない、と言おうとしたが、いまだに恐怖が残っていて声が出ない。それどころか彼の言った逃げるということもできない。
その間にも、彼はコウモリ人間へ殴りかかる。
だが彼の攻撃はコウモリ人間へ大したダメージにはなっていないようだ。
彼のパンチを受けながらも、コウモリ人間は逆に彼を殴り飛ばす。
「ぐっ……!やっぱり生身は無理か!」
彼は軽く吹っ飛ばされながらも受け身を取ると、懐から何かを取り出した。
あれは…………黒くて四角い、なにやら小刀のようなものが付いた物体だ。
彼がそれをお腹に当てると、なんと、その物体からベルトが飛び出て、彼の腰に巻き付いた。
彼はコウモリ人間を睨みながら、またもや懐から何かを取り出す。何か、緑色の錠前?
「変身」
『メロン』
彼がその錠前の横に付いている部分をいじると、錠前が開き、音声が鳴る。
……………メロン?
なぜメロン?と思っていると、なんと彼の上空に丸く円を描くようにファスナーのようなものが出現し、それが開くと、巨大なメロンが降りてきた。
しかし彼はそちらを見ずに、メロンの錠前をベルトの窪みにセット、そして右手で施錠をする。
『ロックオン!』
再び音声が鳴り、続いてホラ貝の音と和風な音楽が流れる。
彼はベルトの右側に付いている小刀を握ると、それを錠前を切るように下ろす。
すると錠前の前半分が輪切りのように切り開かれる。
『ソイヤッ!
メロンアームズ
天下・御免』
という音声が鳴ると同時に、空に浮かんでいたメロンが彼の頭を覆い隠す。
と思ったら、メロンが開いて、まるで戦国武将の鎧のようになる。
同時に彼の左手に現れる鮮やかな緑色の盾。
彼は左腰に下がっていた刀を抜くと、コウモリ人間へと突進していく。
「はあぁっ!」
「ギョルルル!?」
さっきまで私と同じように呆然として彼の変身(彼がそう言っていたからそうなんだろう)を見ていたが、彼の刀で斬りつけられて、やっと我に返ったようだ。
ダメージを負いながらも、鋭利な爪で彼に攻撃を仕掛ける。
しかし彼は左手の盾でそれを防ぎ、再び右手の刀で斬りつけていく。
一回、二回、三回、四回と斬りつけたところで、コウモリ人間が後退する。
しかし、もう既にフラフラで、今にも倒れそうだ。
それを見た彼は、ベルトに付いている錠前を取り外すと、刀の窪みにセットし、施錠する。
「トドメだ」
『ロックオン!
一、十、百!』
三度音声が鳴る。そしてその音声が百を数えた瞬間、彼はコウモリ人間に斬りかかる。
『メロンチャージ!』
その音声と共に刀から緑色の斬撃が飛ばされ、コウモリ人間の左肩から右の腰までをバッサリと斬る。
しかし彼の腕は止まらず、今度は逆、右肩から左の腰までをバッサリと斬る斬撃を飛ばす。
「グギュルルルルアァァァァァ!!!」
体に大きいバツを刻まれたコウモリ人間は、おぞましい断末魔を上げて爆発し、跡形もなく消え去った。
コウモリ人間が消え去った後、彼がこちらを向き、ベルトの錠前の切り開かれた部分をもとに戻す。
すると、光の粒子を出しながらメロンの鎧は消えてしまった。
そこに立っているのは穂乃果と同い年か、一個上くらいにしか見えない青年だった。
「怪我は無いか?」
「あっ......は、はい......」
青年が手を差し出してくるので、それを掴み何とか立ち上がる。
そして、彼に頭を下げる。
「あ、あのっ!ありがとうございました!助けていただいて......」
そう言うと、彼はふっと笑い、
「気にするな。たまたま俺があいつらに対抗する手段を持っていた、それだけだ」
そう言うと、彼はくるりと体の向きを変え、去ろうとする。それを慌てて呼び止める。
「あ、あの!......貴方は一体......?」
「そうだな.........あぁ」
私の問いに彼は少し考える素振りをしたあと、軽く振り向いてこう言った。
「通りすがりの仮面ライダーさ」
これは、9人の少女を、この町を守るために闘う戦士の物語─────
いかがだったでしょうか。
主人公は斬月ですが、ただの斬月じゃあありません。
使うロックシードも様々です。
主人公はサブライダーですが、二人目のライダーを出す場合は、そちらはメインライダーになると思います。
それでは書けたら、また次回お会いしましょう。それでは。