ラブライブ!~その力は9人の為に~   作:溝呂木 水月

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仲間

今日もμ'sの特訓が終わった。

私、高坂穂乃果は、幼馴染みの海未ちゃんと、ことりちゃんと一緒にほの暗くなってきた帰り道を歩いていた。

謎の青年(結局名前は聞いていない)に助けられたあの日から3日。彼の忠告通り私はずっと複数人で行動している。

あの謎の怪物の話はμ'sの皆に話した。

やっぱり皆信じられないって言ってたけどとにかく、複数人で行動するよう言っておいた。

私の気迫か、それとも最近は物騒だからと納得したのか、皆、複数人での行動を了承してくれた。

 

「それにしても、怪物だなんて......やはり信じられませんね」

「そういう話も、穂乃果ちゃん以外からは全然聞かないもんね」

 

そう言う海未ちゃんとことりちゃん。

私は反論しようとしたが、自分がもしそういう話を聞いたとき信じるか信じないかを考えて、忠告止まりにしておく。

 

「あの怪物がまた現れるかはわからないけど、とにかく!気を付けてね!二人とも!」

 

私がそう言うと二人は苦笑して、分かった、と言った。

その時だ。

 

「ゴロルルルルルル……」

「GYYYYYYY……」

「ゴゲゲゲゲゲゲ!」

 

目の前に、怪物が3体現れた。

一体は、真っ赤な二足歩行のライオンに恐竜の様な尻尾が付いている。

もう一体は、頭は蛇(というかコブラ)だが、両腕が体の中央で捻じれており、代わりに肩から鋭利な刃物が飛び出している。

最後の一体は、ヘドロ色をした一つ目のカエルのような顔を持ち、腕が脚、脚が腕という、非常に気味が悪い姿だ。

そんな三体が、人通りもなく、脇道も少ないこの場所に、私たちの目の前に現れてしまった。

 

「な、なんですかアレは!?」

「ほ、穂乃果ちゃぁん……もしかして……」

 

海未ちゃんは驚愕し、ことりちゃんは涙目でへたり込んでしまっていた。

そんなことりちゃんの問いに呟くように答える。

 

「姿は違うけど……あの時の化け物と同じだ……しかも三体も…………!」

 

私は戸惑いながらも、先日、彼から渡された物を取り出す。

同時に、彼から言われた言葉も思い出す。

 

『これを使えば良くて生き延び、悪くても時間稼ぎにはなるだろう。俺が行くまでなんとか耐えろ』

「早く来てね……メロンのお兄さん!」

 

私はそう呟くと、メロンのお兄さん(勝手にこう呼んじゃったけど大丈夫かな?)から渡された────ロックシードと呼ばれるものを開錠する。

瞬間、私の目の前に大きなチャックのようなものが出現する。

その中から現れる首の長い龍の様な白い怪物。メロンのお兄さんは『インベス』と呼んでいた。

 

「また現れた……!?」

「海未ちゃん!この子は大丈夫!」

 

海未ちゃんに向かってそう言うと、私はインベスの操作を始める。

操作といっても、このロックシードを手放さないように注意し、攻撃をするように命令するだけだ。

 

「ゴルルッ!」

「AGYYYYY!?」

 

インベスが蛇怪人に体当たりをし、吹き飛ばす。残りの二体が左右から襲ってくるが、バックステップで回避し、ライオン怪人を殴り飛ばす。

しかし、カエル怪人には対処できず捕まってしまうが、カエル怪人の腕に噛みつき、力が弱まった瞬間に投げ飛ばす。

 

「す、すごい……」

 

ことりちゃんが呆然として呟く。

ロックシードをもらった時に少しインベスの操作を教わっただけだが、上手くできているようだ。

しかし、相手が三体に対しこちらは一体。いずれ限界が訪れる。

ライオン怪人の爪が、蛇怪人の刃が、カエル怪人の鋭い脚が、インベスに突き刺さる。

 

「ゴガロロロロ!!?」

 

あまりの痛さ故か、インベスは絶叫し、その場で暴れると、大きなチャックを再び開けて、そのまま帰って行ってしまった。

 

「あぁ……!?」

「グゲゲゲゲゲ!」

「GYAGYYYYYY!」

「ゴルルルル!」

 

インベスがいなくなり、再び無防備となった私たちに、怪人が迫ってくる。

 

「穂乃果……!」

「穂乃果ちゃぁん……!」

 

海未ちゃんとことりちゃんが左右から挟むように抱きしめてくる。

私も、二人を両腕で抱きしめる。そして、振り上げられる怪人の手。

思わず目を瞑る。すると──────

 

バババババン!

 

「GYAAAAA!?」

「グギャアアアア!?」

「ガルロロロロ!?」

 

突然鳴り響いた銃撃音と、吹き飛ばされる怪人達。

後ろを振り向くと、そこにはロボットが立っていた。

 

「ろ、ロボット……?」

 

ことりちゃんが呆然と呟く。

ロボットは、そのまま右手にあるタイヤを敵に向ける。

すると、なんと驚くことにそこから大量の銃弾が飛び出してきて、怪人たちを傷つける。

そしてその後ろに見える二人の青年の影。

 

「悪い、待たせた!」

「いっちょ派手に行きますかァ!」

 

それは、メロンのお兄さんと、見知らぬ青年だった。

二人は私たちの前に立つと、同時にベルトを取り出す。

メロンのお兄さんはベルトをお腹に当て、ベルトが飛び出し、巻き付く。

見知らぬ青年は、ベルトを自分で巻き、後ろで止める。

そしてメロンのお兄さんはメロンのロックシードを、青年は携帯電話(ガラケーだ)を取り出す。

お兄さんはロックシードを開錠し、青年は3つの数字を押した後、決定ボタンを押す。

 

『メロン』

『Standing by』

 

同時に響く音声。

メロンのお兄さんはそれをベルトにセットし、施錠する。

 

『ロックオン!』

 

そして流れる和風音楽。

メロンのお兄さんは小刀を握り、青年は携帯を高く振り上げる。

そして、同時に叫ぶ。

 

「「変身!」」

 

お兄さんは小刀を斬り下ろし、青年は携帯をベルトのバックルの部分に突き立て、左に倒す。

 

『ソイヤッ!

 

メロンアームズ

 

天下・御免』

 

『Complete』

 

同時に流れる音声。

お兄さんの上からはメロンが降ってきて、それが頭に被さると、鎧へと展開する。

青年はベルトを中心に光が体を走り、眩い光を放ちながら姿が変わる。

お兄さんは、以前見た通り緑の鎧と、緑の盾を持っている。

青年は、黒いスーツに銀色の胸鎧、そしてベルトから体全体へ行きわたる赤いライン。

 

「穂乃果……この人たちが……」

「うん、メロンのお兄さんだよ。…………もう一人は知らないけど」

 

そう言うと、私も海未ちゃんも、二人の戦いの行方を見守る。………ことりちゃんがすでにそうしていたように。

 

「俺が蛇をやる。春樹はライオンを頼む!オートバジン、お前はあのきっしょくわるいカエルだ!」

 

そう青年が叫ぶと、お兄さん(春樹さんって言うのかな?)と共に走り出していく。

そして、オートバジンって誰だろう、と考えていると、後ろの灰色のロボットがカエルに向かって突進をしていく。

なるほど、あのロボット、オートバジンって言うんだ。

等と考えていると、二人と一機の戦いが始まった。

 

 

 

 

斬月Side

 

ファイズ(本名は(ゆかり))の指示に従い、仮面ライダー斬月メロンアームズに変身した俺は、ライオン型の怪人(そろそろ怪人どもの総称を決めといたほうがいいか)へとダッシュで駆け寄る。

 

「せあっ!!」

「ゴグロロ!」

「何ッ!?」

 

俺が右手の無双セイバーで斬りつけると、そいつはなんと刃をはじき返してしまった。

ライオンのくせによほど硬い甲殻を持っていやがる。

更に何度か斬りつけるが、大したダメージにはなっていないようだ。

 

「このままじゃ埒があかねぇな……」

 

俺はそう呟くと、ライオン野郎を蹴り飛ばし、距離を離す。

その隙に、無双セイバーを左腰に仕舞いベルトのメロンロックシードを外すと、新しいロックシードを取り出すと、開錠する。

 

「硬いやつにはこれだよなぁ」

『マンゴー!』

 

マンゴーロックシードを開くと、上空に丸くクラックが開き、そこから巨大なマンゴーが現れる。

ロックシードを戦極ドライバーにセットし、施錠する。

 

『ロックオン!』

 

お決まりのセリフが流れ、和風音楽が流れるが、今は急いでいるのでホラ貝だけで割愛。

さっさとカッティングブレードを斬り下ろす。

 

『ソイヤッ!

 

マンゴーアームズ!

 

Fight of hummer!』

 

瞬間、俺の体が纏っていたメロンの鎧が粒子を放出しながら消滅する。

そして上空のクラックから降ってきたマンゴーは俺の頭に被さり、そのまま展開、マンゴー色のマント付きの西洋鎧となった。

メロンディフェンダーが消えた代わりに、俺の右手にはマンゴパニッシャーというメイスが握られている。

 

「さぁ、覚悟しな?」

「ゴガガガガ!!」

 

結構重いマンゴパニッシャーを蹴り上げ肩に担ぐと、ライオン野郎が姿が変わっても関係なし、と言わんばかりに突進をしてくる。

俺も肩に担いだマンゴパニッシャーに力を入れ、ライオン野郎が間合いに入った瞬間────

 

「オラァッ!」

「グロァアァァ!?!?」

 

ライオン野郎の腹に叩き込む。

完璧なカウンターとして入ったそれは、ライオン野郎の腹の装甲をベッキベキのボッロボロに砕き、吹っ飛ばしていた。

 

 

さて、縁の方はどうなった?

 

 

 

 

ファイズSide

 

春樹に指示を出した後、結構エグイ見た目の蛇怪人の前までダッシュで向かう。ダッシュって言ってもちょこっとの距離だけどな。

ダッシュついでに、蛇怪人の顔を思いっきり殴る。

 

「だらぁ!」

「AGY!?」

 

突然の攻撃に反応出来なかったのか、そのまま吹っ飛ぶ。その隙に、俺はカエル怪人をフルボッコにしているオートバジンのそばへ行く。オートバジンこわ。

そしてベルトのファイズフォンのミッションメモリーを取ると、オートバジンの頭の左側に付いているハンドルに差し込み、引き抜く。

 

「やっぱ武器があるといいなぁ」

 

オートバジンの左ハンドルを引き抜くと、それは赤く光る剣だった。剣っつーかどっちかってーとビームサーベルみたいだけどな。

ファイズエッジと呼ばれるその剣を軽く振り、使い勝手を確かめる。と同時に!

 

「よっと!」

「GGYY!?」

 

背後からそっと近づいてきた蛇怪人をぶった斬る。爽快だね!

 

「そりゃそりゃそらよっと!」

「GY!GAA!GGYAAAA!?」

 

そのまま蛇怪人を斬りまくり、最後には蹴り飛ばす。

蛇怪人はそのままオートバジンがフルボッコにしていたカエル怪人のところへ吹っ飛ぶ。

ふと春樹の方を見ると、春樹もマンゴーアームズに切り替え、マンゴパニッシャーでライオン怪人をカエル怪人の方へ吹き飛ばしていた。さっすが!

 

 

 

さて、そろそろトドメといきますか!

 

 

 

穂乃果side

 

す、凄い……。それしか言葉が見つからない。

春樹さんは最初は苦戦していたものの、途中で姿が変わり、消えた盾の代わりに現れた黄色いハンマーのようなものでライオン怪人を吹き飛ばしていた。

青年は、オートバジンの頭から抜き取った赤く光る剣で蛇怪人を切り刻んだ後、蹴り飛ばしていた。

二体の怪人はオートバジンがさっきからずっと殴っているカエル怪人の方へと飛んでいき、激突。三体はもみくちゃになって重なった。

 

「さて」

「トドメいっちゃおう!」

 

二人はそう言うと、それぞれが行動に移る。

まず青年。ベルトの右側についていた懐中電灯のようなものに、ベルトの携帯に付いているメモリのようなものを装着する。

すると、懐中電灯の前方部分が少し伸びる。それを、右足首に装着する。

続いてベルトの携帯を開くと、エンターキーを押し、再び閉じる。

 

『Exceed Charge』

 

音声が流れ、携帯から右足にかけて描かれている赤い線を、光が通っていく。

その隣で、春樹さんはベルトの小刀を一回、斬り倒す。

 

『ソイヤッ!マンゴースカァッシュ!』

 

こちらも音声が流れ、春樹さんの右足に黄色い光が溜まっていく。

青年は大きくジャンプすると(3Mは跳んでると思う)、両足を蛇怪人に向ける。すると右足に付けていた道具から、赤い光が発射され、蛇怪人の目の前で円錐型に開く。

そのタイミングで春樹さんもジャンプする。狙いはライオン怪人だ。

なんとオートバジンも背中に搭載されているらしいブースターで、空高く飛翔すると、一回転し、右足を突き出してカエル怪人へと突撃していく。

二人と一機はそろって右足を前に繰り出し、それぞれの怪人へとキックを繰り出す。

青年のキックは赤い円錐の中へと吸い込まれていく。そのまま蛇怪人の体に炸裂し、青年の体が消え、蛇怪人の後ろに蹴り終えた体制で現れる。

春樹さんのキックは黄色い軌跡を描きながらライオン怪人へと炸裂、ライオン怪人は大きく爆発し、周囲に賽の目のマンゴー状のエネルギーを撒き散らす。

オートバジンの強力な推進力を使用したキックは、正確にカエル怪人へと直撃し、カエル怪人はすぐさま爆発した。

遅れて青年が攻撃した蛇怪人が、赤く大きな記号(後で海未ちゃんに教えてもらったけど、ファイっていうギリシャ記号らしい)を出現させ、青い炎に包まれながら灰のように崩れた。

あんなに強そうだった怪人三体は、瞬く間に消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの、また助けてくれてありがとうございました!」

「あ、ありがとうございました!」

「ありがとうございました!」

 

私たちは、変身を解除した二人に駆け寄り、すぐにお礼を言う。

二人はこちらを向くと、ニコリとほほ笑む。

 

「いや、お前たちもよく耐えた」

「ナイスガッツだったぜー」

 

二人の姿を改めて観察してみる。

春樹さんの腰にあるのはメロンの錠前がついた黒くて四角い物。

青年の腰にあるのは銀のベルトと同じく銀の携帯電話。

一体これはなんなんだろう。そして彼らは一体何者なんだろうか。

 

「俺たちの力が気になるか?」

「えっ!?」

 

彼らを見ていたのがばれたのか、春樹さんが問いかけてくる。

確かに気になる。彼らの正体もだけれど、あの怪人達の事も。

 

「……はい、教えてください!貴方たちが何者なのか、あの怪人が一体何なのかを」

「……わかった、ここでは話しにくい。近くに縁……あぁ、こいつの事な」

「よろよろ。まぁ俺の家が近いからそこで話すってことでおk?」

「はい。二人はどうする?」

 

私が海未ちゃんとことりちゃんに聞くと、二人は困惑しながらも、話を聞くと言った。

 

「……了解だ。じゃあ行こう」

 

私たちは縁さんの家へと向かう。




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プロット考えない俺が悪すぎる(白目)
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