のんびり艦これ   作:海原翻車魚

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 一週間経たずに更新とか風邪引いたかしら…チガイマスヨ?
 「連投すればアンケートの投票が増えやすいのでは?」と考え始めた作者です。
 前回の宣言通り、久々に艦これをプレイしてやらかしたことを書きました。(キャラロストとかそんな重大なものではないことをあらかじめ明記しておきます。)
 それでは。


ひとくちのんかん~5~

 叢雲、金剛、赤城、天龍が新人だった頃、掘っ立て小屋だった鎮守府の増築許可を嘆願書として政府に送ったことがあった。とんでも文章の謝罪文を部下に持たせるだけあって受理から許可のスピードが異常だった。何かしらのツールでも使っているのかと悪態をつきたくなってしまうほどに。証拠・根拠の類というほどの確信はないが、自動生成されたような文章と許可された権限が『際限なしの増築』・『その他業務に差し支える場合における独自の改良』である。やっつけ仕事が過ぎる。

 この話題を出したのは政府のふざけた態度を批判するためではない。ちょうどこの時、職員一同から自分のプライベートな空間が欲しいとの要望が出ていた。と、同時に司令官の僕も自室をもった方がよいという話も出た。

 この時は、一瞬そんなことは別にしなくても良いのではないかと思っていた。が、何かの間違いが起きても困るため半ば快く、半ば渋々承諾した。はい、どっちだよって話。

 何回か機材の設置やら遊びに来たやらで艦娘たちに話を聞くことがあったが、僕の自室は艦娘たちに比べてやや広いらしい。かれこれ5、6年以上は勤続しているのに『らしい』と言っているのはケッコンカッコカリを行っている金剛の部屋にすら入っていないからである。あられもない姿でいる金剛型姉妹と鉢合わせしてしまうことのないように予防線を張っていると言えば諸兄にはお分かり頂けるだろうか。金剛以外の据え膳は食わぬことにしている、操を立てているということだ。きっと、その選択をしなかった僕もいたのだろうかとけったいなことを思ってしまった。

 

 余談はさておいて、自室に入る。

 この自室の階層は図書室よりも上層に位置しているため、B0.3Fといった具合だと思われる。なんせ、あの部屋の異様な表記に準ずるなら普通の建築物のフロア一階分くらいしか動いてないからね。

 僕の私室は、共通のエレベーターの隠しコマンドを入力する、もしくは工廠と鎮守府をつなぐ連絡通路に隠してある直通エレベーターにて入室が可能となる。

 遊びに行きたいと言った金剛以外の艦娘は申し訳ないが目隠しをしてもらうことで秘匿性を確保している。予定外の訪問は少し困るからだ。気を許してない訳ではないのだが、仕事とプライベートを少しでも分けておきたい。執務室で寝ている癖にどの口が言うのか自分でも疑問だ。

 

 ゲーム機を起動させて、ヘッドセットを付ける。

 今日やろうと思ったのは、怪物を狩ってその素材で強くなっていくゲームだ。ここに来るかなり前から友人が勧めてられていたが、今になってようやくプレイしている。逆張りしたかった訳ではなくプレイしたい作品とハードの調達がかち合わなかったのだ。うん、早い話買ってもらえなかったのだ。それが、今は自分の収入で機材を整えている。拉致されたことに関して、そこだけは感謝したい。

 マルチ部屋に入ると大淀と明石が休憩がてら駄弁っている現場だった。

 「お疲れ様~……って何してん?」

 「謎企画です。」

 「謎企画です!」

 「謎企画ね~……謎企画?」

 流そうと思った会話が流せない。なんて?

 「それ何?」

 「いえ、クリーチャーを往復ビンタしまくろうって話です。」

 「物騒だな、よしやろう。」

 『よしきた!』

 大淀と明石とはこういう本気じゃなくて脱線した楽しみ方をしている。銃使いの攻撃をジャストガードし続けたり、変なキャラクターコントロールを発見したり、物理演算をバグらせて裏世界に侵入したり……そんな遊び。今日は怪物に張り付くコマンドを使ってビンタしようということだった。

 

 十数分たった頃、ハントが終わった。

 『だの"じい"。』

 全員脳味噌が溶けていた。待機時間でエモートを使っておちゃらけている明石の回りに火を炊いて部族風に仕立てる僕と便乗して肉を焼き始める大淀。全員が何も打ち合わせなんてしてないのに途端にふざけ始める。

 うん、あれだ。友人か自分の家で遊んでるあれ。

 「次はエモート縛りするか。」

 『やります!』

 発起人は僕。我ながら変なことを考えている。解説すると【攻撃判定のあるエモートで対象を倒す】というものである。

 

 さっきよりも遅い時間でハントが終わった。

 『ぎも"ぢい"』

 同僚とゲームしてるのに楽しいのは良い職場なのかもしれない。とは言っても社会人経験が乏しい僕がこう断言するのは違うだろう。ま、楽しいのは事実。

 今回はプレイヤーキャラをかち上げてオブジェクトの隙間に潜り込ませてバグらせようとする大淀と爆発時のモーションを悪用して裏世界に入ろうとする僕。物質は明石からもらった。

 

 しばらくの間雑談をして、部屋を解散する……はずだった。

 きっかけはささいなぼやきだった。

 「仕事したくないでござる。」

 「いにしえすぎる。」

 「なんでしたっけ?フォカッチャ?」

 「フォカヌポォ」

 「それです。」

 「……そういやさあ。」

 『はい?』

 「そろそろ本業もどる?」

 『え?!』

 「大淀、鉄の傘って持ってる?」

 「明石、作れる?!」

 「ひっど」

 「……マジ、なんです?」

 「そろそろね。」

 間が空いた。一息つく。脊椎での会話から数拍。この面子が考えをまとめるには十二分だった。

 「手始めに遠征からですか?」

 「そんなとこ。演習もちょいちょいね。」

 「真面目な風に言って、変なこと考えてるんじゃ……」 

 「なわけ。」

 「今日はここまでにしましょうか。お疲れ様です。」

 『お疲れ様です。』

 部屋が解散されたUIの表示、セーブしてゲーム機の電源を切った。夕暮れあたりの時間帯だったから全体メールで活動再開の旨を送った。

 

 

 久々の指揮だった。ゆえに……

 「間違えた!ちょっと帰ってきて!」

 こんなことも起きる。

 おつかいに出す部隊、間違えちゃった。




 あるあるですよね?
 
 次はSSか通常版かでお会いしましょう。
 (UV伸びて欲しいような、ないような)

表現について聞きたいです。

  • 難しいと感じる(やさしく書いて)
  • 今のままでいい(書きたいように書いて)
  • 簡単すぎる(文学に寄せて)
  • キチゲ解放求ム
  • 対象年齢上げて(タグ増加)
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