のんびり艦これ   作:海原翻車魚

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 一週間に一本出すムーヴを目指してみましたが所用で潰れました。
 
 さて、今回は前回お話した通り犬の話です。
 主が好きな犬がひとくちサイズではびこります。
 買えないし飼えない現状に狂いそうですが、野良猫に話しかけて誤魔化してます。
 ごー!


ひとくちのんかん~11~

 いつの日か原始的欲求を反古にしたと嫌疑をかけられたことがあった。自身の異常さの隠蔽と固い宣誓から白日の下に晒されることはなかった。なればこそ、その白日を極夜に引きずり込むことが肝要であることは自覚している。

 

 

 

 

 つまるところ、フェチとフラストレーションを隠すために以前のサービスを受けようという話だ。

 というか只中である。あの後から既に何回か受けている。

 つーか常連である。しかも、太客扱いである。

 だから、

 「動けない。」

 小さい殺人毛玉が足に群がるせいで歩くという動作を封じ込められてしまった。かわいいったらありゃしない。

 簡潔に現状を表現するのであればポメラニアンのハーレムである。オスもメスもいるから本当にハーレムではないし、生憎ズーフィリアでもない。

 かごにこれでもかと入っている犬用のおやつをあげようにも成犬用である。ふーむ、困った。

 しかし、ピンチはチャンスである。

 基準世界に戻ったときに犬にまみれる子供の動画を見て憧憬の念を覚えた。なれば試すとき。

 ゆっくりと、おもむろに、腰を下ろす。

 後ろを注意して見ると横にずれていくわんこたちが見られた。おとぎ話にあったような無かったような……そんな風景。

 完全に仰向けになった僕の体をポメたちが侵食していく。

 小さい足たちが跳梁跋扈する。しかも、足からだけではなく顔からも侵食が来ていた。

 アイマスクならぬポメマスクである。惜しむらくは子ポメの肉球が僕の目を塞いでいることだ。じんわりポメマスク。控え目に言って極上の夢の中だ。

 肉球が離れて見えたポメまみれの現状。彼らは僕の体をダンスフロアと間違えてるのかと思ってしまうほどにアクティブだった。たまに男性特有の痛みが発せられるが可愛いは正義、モーマンタイである。

 

 さて、明石から提案されたセラピーを受けて早数年。受けた回数は今回で12回目だ。拘束するための人員として随伴していた艦娘はもう必要がない。彼女たちが役立たずだったという風に見えかねない言い種だがそうではないことをここに明記する。係員から犬たちを大人しくさせることや接し方が適していることを理由に上客と認定されたのだ。そのせいというかそのおかげというか……拘束員は必要なしと判断されたのだった。 

 あとこのセラピーの係員を見た覚えが皆無である。別室待機なのだろうか?

 上体をほんの少し起こすと子ポメがすやすやと寝始めていた。思い切りモフモフしたいのをどうにかこらえ寝ている子をケージに戻す。起きている子ポメも心残りがあるがふんわり戻す。

 

 ポメを収納し終えた僕は、部屋のすみで静観していたゴールデンレトリバーの元へ。

 舌を出して呼吸をする彼は近付くこちらを見据えるとしっぽをふり始めた。

 「確か……」

 オスカー(猫)と違って犬は雑に撫でても良いらしい……

 「よーしよし」

 頭を軽く撫でてから背中をワシャワシャと撫でる。

 しつこい位に撫でてもしっぽフリフリである。デリシャス。

 気持ちが良いのか腹を見せ始めたわんこ。

 手全体を使ってワシャワシャ撫でる。舌を出して、しっぽを振ってご満悦の様子。

 ストップをかけると『やめちゃうの?』と寂しげな目でこちらを見てくる。

 「かーいね」

 脳が、溶ける。言葉も怪しくなってきた。

 ふわふわの長毛を撫でているとこちらが眠くなってきた。

 こうなれば我慢比べだ。

 わんこが寝るのが先か、僕が寝るのが先か。

 

 数分経った頃、勝敗は決した。僕の辛勝である。川内より手強かった。

 

 てちてちと歩いていた秋田犬の赤ちゃんは両手両足を放り出して寝落ちしていた。

 起こさないようにそうっと撫でてゆっくりと持ち上げる。

 そして、ケージへご案内。

 わんこをしまい終わった僕は犬用おやつが入ったかごの中のアンケート用紙に必要事項を記入し置いておいた。

 『今日もありがとう。』

 それだけ。




 わ"ん"こ"可"愛"い"

 それはそれとしてアンケート回答、評価、感想お待ちしています。
 

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