昨日周年を迎えたソシャゲで爆死をかましました。
まあ、それはさておいてこの話の作成完了タイミングでアンケートを増やします。
内容は見るのが早いですかね。そろそろ端末が触れないくらいには忙殺される予定が控えてるのでどうにか投稿しておきます。
今回は『微風』です。
8年程度続けてようやくにゃんご(22222)pv突破しました。
朝のルーティンを消化した僕は一人ではあまりに広い執務室に座布団を敷いて鎮座していた。出撃はしない、工廠にも用はない。
ふと、幻を見た。
所属したての頃の小さな小さな冷蔵庫。
軋むパイプ椅子と金具が錆びた机。
理性の再起動により霧散したそれらは一般家庭にある冷蔵庫と化していた。書類仕事は電子化したため文机が必要ない。
ただ、生活レベルが上がったから戻せないとかそういう話ではない。コミックアプリに使うスマホの充電が切れたから手元にある単行本を読むようなものだ。アナログとデジタルと狭間を行き来するだけの柔軟さはまだ残ってる。閑話休題
とかく、冷蔵庫にあるピッチャーの中身を作っていれ変えることにした。
まずはピッチャーの中身を空にする。昨日に作った中身のためまだキレイだとしてコップに注ぎ胃に流し込む。
空にしたピッチャーの中身、自分用とここに遊びに来る艦娘達用に麦茶を作る。最後に麦茶をピッチャーに入れて冷蔵庫に入れる。
ただ、それだけ。
昼時が終わった頃。一日の中で最も気温が高くなる時間帯。
たたんだ布団の上に寝転がっている最中、抽象化された空気が具体化した。
「しれいかーん!あそぼー!」
廊下と執務室の仕切り戸になっている障子の向こうから声がかかる。
「はいはい、ちょっと待ってねー」
ガラリ、開けたらそこには誰もいない……わけではなく目線が高かった。視界の下端にジャンプする頭がちらり。
「六駆のみんなじゃないか。」
「おはよう、司令官。」
『おはよう(なのです)!』
「うーん、こんにちは。」
普段そこまで寝ていただろうか。……寝てるな!
「何して遊ぶの?」
「ババ抜き、しよっ!」
そう言った暁の手にはトランプが入った妙な装置があった。
「それは何かな?」
しゃがんで暁に問うた。
「これ?明石さんに作ってもらったの!」
oh……ムードとトラブルの匂いが薫り立つ。さーて、ワクワクしてきたぞおぅ!
「へー……」やっべ声に出た
「これはね、シャッフルしたトランプを配ってくれる装置なんだ。で、私が持っている追加デバイスを取り付ければシャッフル機能が追加される。あと……耳を貸してほしい、同士。」
「?」
追加デバイスの解説をしていたヴェールヌイの目線に合わせるためにしゃがんだ。
「……セカンドディールもイカサマも出来るんだ。」
良い声と脳をくすぐるような息遣いに年端を忘れ、正気を失くしかけた。理性が注連縄で助かった。
「耳貸して。」
「?」
「イカサマは駄目だよ。」
「むう」
咎められたからか少しむくれてしまうヴェールヌイ。ふくらむほっぺのガス抜きしつつ彼女達を部屋に招き入れる。
「あっ」
『?』
「手品見たい?」
文字通りの児戯、子供騙しの益体のない手品を一つだけ思い出した。思うより早く口が動いた。
『見たい(のです)!』
快諾頂いたため装置からトランプを出してもらった。
トランプの絵柄が見えないように床に広げてみせる。
「好きなのを一枚だけ取って。それで、そのカードは僕以外の皆で見てね。」
「はーい!」
「楽しみねっ!」
「うらー!」
「なのですっ!」
ウキウキしながら一枚を取った暁たちは期待の眼差しでこちらを見る。僕は選ばれなかったカードをまとめて束にする。
「カードは見た?」
『はい!』
「そのカードをこの中に混ぜて当ててみせるよ。」
『?!』
カードの束を整えた。
「はい、じゃあそのカード預かるね。」
渡された一枚の絵柄を見ずにをスタックの一番下に滑り込ませ緩慢でも急速でもない速度でなめらかにシャッフルする。勿論、一番下のカードをシャッフルに巻き込まないように……かつ、それが疑われないように皮一枚のところを持ってシャッフルする。目線はシャッフルされるカードたちに釘付け。
「じゃあ、当てるね。」
先ほどとは違い絵柄が見えるようにトランプを広げる。一番上のカードが引かれたカードだ。
『…………』
全員が悟られまいと先ほど引いたものとは違うカードを見るように目を向けていた。キレイにバラバラなカードを見ているあたり結束力が高くて目が潤う。まあ、お構い無しに当てるのですが。
「君たちが選んだのは~~~……」
展開されたカードを指し示す指を左端からスーっとスライドさせ右端で止める。
「このカードでしょ?」生唾を飲む音が聞こえた気がする。
当てた(そうなった)カードは何の暗示かトリックスターだった。
『!!!』
頭の上に感嘆符が見えるくらいには驚いていた。
「はい、手品おしまい。」
「すごいのですっ!」
「同士、どうやったんだ?」
「……んー?」
「暁にも出来るかなあ?」
「そのうち教えてあげるね。今度は雷たちの番だよ。」
厄ネタか益体のない装置なのか判然としないことを胸に秘めつつ本題に話を戻す。
「えっとね、まずはトランプを入れて……」
「上に付いてるボタンを押すんだ。」
ボタンの指示を受けて機械はカードを吐き出した。
「おー」
淡白な生返事が出てしまった。
「同志よ、ここを見てほしい。数字が書いてあるだろう?」
ヴェールヌイが指し示した装置の側面にはダイアルと嵌め込まれた数字盤があった。
「今は"1"となっているね。これをひねると……」
ガチャリ、ガチャリと動かされたダイアルは数字盤と連動して今は"10"を示した。
「司令官!押してみて!」
「あいよー」
ポチリ、とボタンを軽くしっかりと押し込む。
パラララとカードがディール。
「ほら同志、この数字と同じ10枚のカードが配られた。お試しとしてブラックジャックをしてみよう。」
「僕は良いけど、皆はルール知ってる?」
「響に教えてもらったわ!」
「そうよ!」
「そうなのです!」
「それならやってみよっか。」
ディーラーは僕、チャレンジャーが第六駆逐隊。
小首を傾げる夜明け、ポーカーフェイスの信頼、和気あいあいとした雷電。
そんな彼女らを見てほっこりとした僕は手札を見る。
絵札が二枚手元に来ていた。賭けているわけではないのだが楽しそうだからという理由でスプリット。
「同志……」
「……いや、面白そうだから」
「司令官が興じるというのであれば私も乗るのが礼儀かな?」
そう言ったヴェールヌイもスプリット。
「同じタイプの戦法……」
「あとは運否天賦……」
『クックックッ……』
不敵で不適な笑みを浮かべる僕らを残りの三人が引き気味で見ていたことを後から知った。
「司令官、一枚ちょうだい!」
「……ん、あーOK。」
ダイアルをひねって1にしてディール。
「響、これって?」
「あー……バーストだね。」
「何それ?」
「暁の負け。」
「しょんな!……かんひゃった」
電がコップを用意し僕が朝に仕込んだ麦茶を注ぐ。
冷えた容器と中身の冷気がクーラーの効いた部屋とは異なる冷たさを醸し出す。
「これ飲んで冷やして。」
「あひがひょ、ひひぇい」
「はーい」
暁は大丈夫だろうから勝負に戻ろう。
絵札と10のスプリット、連続でディールさせてもらう。
絵札と9、10とエースの組み合わせが出来た。こっちの手札は19とブラックジャック……ヴェールヌイはどうだろう。
「同志よ、私にも二枚欲しい」
装置を使って二枚ディール。
「助かる…………どうにも勝負は巧く運ばないようだ。一枚ドローさせてほしい。」
ダイアル操作、ディール。
「はは、駄目だ、バーストだ。」
「あらら。」
「何か勘違いしているようだが、プランAが潰れただけに過ぎない。プランZがある。」
「はーい、頭からしっぽまで飛ばさない。」
「ハハハ、サンバだ。」
「ごめんなさいなのです。響ちゃん壊れちゃったのです。」
「電、あれは多分素面。」
ちぃとも狂喜が感じられない。多分、手札事故からの気分転換でキチゲ解放しただけだろう。
「ふう、スッキリした。さあ、やろう。スタンドだ。」
「ほらね?」
「全然分からないのです……」
「あ、あたしはこのまま勝負するわ!」
暁がバースト、ヴェールヌイは片方がバーストでもう一組が勝負手、雷がスタンド……アレ?
「電は?」
「電もこのままなのです。」
スタンドらしい。
「それじゃあ……オープン!」
開示。ヴェールヌイが17、電が16、雷が18、僕が19と21。
「君は容赦がないな。」
「さっき言ってたでしょ、運否天賦だって。」
「ふむ確かに」
「さすがなのです!」
『私が褒めてあげるわ!』
パチパチと拍手が来る。……気を遣われてしまったか……?
「じゃあ、ババ抜きしよっか!」
自分の妄想を振り切るために頭を振り転換を図る。
その後、初月や瑞鶴、加賀が加わり混迷を極めるかに見えた。が、ポーカーフェイスが巧くない面子が多かったからか……はたまた忖度されたのかボロ勝ちしてしまった。
先日、トランプで遊びましたが最終的に盤面をひっくり返してしまったのが発端というわけではないです。
冒頭の手品が発端です。皆さんも親戚のお子さんに見せるとウケると思われますのでお試しあれ。(同世代にやると看破されやすいですがw)
それでは、また別の話で……(ひとくちって銘打っておきながらよんくち程度になっているのでアイデアを止めるのは難しいですねw)
表現について聞きたいです。
-
難しいと感じる(やさしく書いて)
-
今のままでいい(書きたいように書いて)
-
簡単すぎる(文学に寄せて)
-
キチゲ解放求ム
-
対象年齢上げて(タグ増加)