のんびり艦これ   作:海原翻車魚

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 皆様、こんにちは作者です。あとがきに書くのはあれなので、ここで話します。艦これの成人向け小説の作成を開始しました。
 向こうは、冒頭が同じ流れですが様々な細部が書かれています。また、精神強度がかなり低く設定するつもりなのでこちらでは考えられない行動を主人公がとります。
 いわゆるパラレル時空の成人向け差分といったテイストになると考えられると思います。
 また、どこまで作者の癖が許容されるか分からないので何とも言えませんが、ゆくゆくはとんでも作品になると思います。
 追記です、しばらく休止します。

※なお、この話が投稿されたのと同じタイミングで投稿される成人向け作品は別のソシャゲの二次創作なのでお間違えの無いようにお願いします。

 さて、本編の話に戻ります。今回は一応飯テロ注意です。特にスイーツが好きな方はご注意ください。
 ゆるっとはっしんごー


ひとくちのんかん~20~

 なんでもない昼下がり。執務とは名ばかりの雑事を放り投げて金剛と歩いていた。他愛のない話。適度な距離感と下投げからなる居心地の良いキャッチボール。ふと、散歩中の犬がボールを取った。

 「やっほー!提督!」

 金剛に断りを入れて、ボールを取ったわんこに体を向ける。

 「提督、ご歓談中の所姉が申し訳ございません!」

 リードを放してしまった飼い主らしき者が足早に犬を回収しようとした。が、

 「ねーぇ…イ・イ・コ・ト…しない?」

 ボールを目の前に置いて投げてくれとの催促するワンコ。

 イッヌを傷つけまいと抜いていた力があだとなったか、ズルズルと引きずられてしまう。

 「すいません!すいません!すいません!」

 平謝りする熊野とナチュラルな笑顔で見送る金剛を後ろに見ながら、鈴谷に連れていかれる。

 おかしい、ミニチュアダックスと遊んでたと思ったら急にアラスカンマラミュートになってた。さらに言うなら、海防艦と遊んでるつもりが超弩級戦艦が来た。

 

 理性が無かった僕ならトイレで『イイコト』を敢行していただろう。しかし、操を立てると契った僕は『イイコト』がこの想定とは異なるものであることを知っている。

 場所は食堂。

 目の前には、空のパフェの容器と数枚の白紙と筆記用具。

 「最近、食堂に入荷されるようになった黒糖ゼリー…これを使って良い感じのパフェを作るし!」

 「おー」

 おっと、生返事が出てしまった。

 「スイーツ研究部の活動だし!ヨロシク!」

 なぜ、こうなったか。

 簡潔に話すと、『クラブ活動や部活動、サークル活動のような同好会を導入すると良い空間になるのではないかと思い敢行。なお、責任者兼代表は鎮守府の提督預かりとなることが決定した』出来事があったからだ。つまるとこ、スイーツ研究部の部員と部長の会議である。

 さて、今日は難題が来た。

 「ずや」

 「んー?」

 「その黒糖ゼリーの味見ってした?」

 「もち!」

 「僕の分は?」

 「…あっ!」

 「食べちゃったのね。」

 食べれないことに落ち込み半分、ロジックの組み立てに難航しそうで困惑半分。

 「で、だ。黒糖ゼリーはベース?メイン?」

 「アタシはどっちでも、しいて言うならメインが良いかな?」

 「ならさ」

 パフェの容器の外形を白紙に書き込む。絵心がないため、斜線を使い分けてスイーツの層を描く。

 「根元をシリアル、その上にホイップを絡める。カステラを乗せて、バニラアイスと黒糖ゼリーを据える。……こんな感じでどう?」

 「カステラかあ……」

 「だめそ?」

 「うんにゃあ、主役がカステラになりそうな気がする。」

 「溶けたバニラアイスに染みだした黒糖が絡んだカステラって考えたらよきじゃない?」

 「アリよりのアリ!」

 「もしかしたら、ずやのプランのが良いかもしれんからとりまヨロ」

 「オケ丸!」

 紙の上を踊るように鉛筆が動く。描かれる線には無駄がない。書き上がったものも写真をデフォルメにしたかのようなリアリティがあった。

 「ずや、一個いい?」

 「?」

 「絵、巧くない?」

 「そー?そーかも!秋雲に教わったんだ!」

 「どうりでね」

 就任前の自分なら『ヲタの趣味にハマるギャルktkr』とか思ってたんだろう。今は、そういう交流もアリかと落ち着いて考えている。

 「おほん、では説明します。」

 「始めて。」

 改まった態度を取る鈴谷。思わずガチトーンになる。

 「私が考案したのは、『和のパフェ』。抹茶のカステラを根本に配置して、上には白玉入りのあんこ。さらに、黒糖ゼリーと抹茶アイスの会わせ技。トッピングに最中を添える。……これで決まりっしょ!」

 「戻った。」

 「どー?どー?よさげじゃない?」

 「旨そう。」

 「でしょ?!でしょ?!」

 こちらをみる視線に気付いた。ちらりと見ると、間宮と伊良湖が微笑ましげに見ていた。もちろん、普段甘味を提供している彼女たちも研究部員である。

 「二人ともどう?材料的に」

 「どちらも大丈夫です!」

 「早速作ってもらっていい?」

 

 鈴谷はオレンジジュースを、僕はコーラを飲みながら夢の顕現を待っていた。

 「楽しみだね。」

 「うん!」

 昼間の艶かしさはどこへやら、パタパタと足をぶらつかせてジュースを飲む光景はファミレスで注文した料理が来るのが待ち遠しい子供のようだった。

 「大和、ラムネ2本!」

 「はーい!」

 時折大和が調理を担当する時間がある。その時はラムネが調理場の奧に備えた冷蔵庫から出してもらえる。

 盆に乗せたラムネが目の前に出される。なぜかエプロンを外しながら大和が座った。

 「どしたの、やーちん」

 『やーちん?!』と思ったが、我慢。

 「いえ、私も興味がありまして」

 「大和もスイーツ研究部入る?」

 「甘味を作るのも食べるのも大好きです!」

 「ずや、入るって」

 「りょー」

 何の気なしに疑問が沸いた。

 「そういえば、大和って何かサークル系入ってたっけ?」

 「徹甲弾愛好会と水上偵察機の会に入ってます。」

 そんなのあったっけ?と疑問が浮かんだ。が、大和が言うのならあるのだろう。我慢我慢。

 「やーちんとは水偵の会でたまに喋るよ~」

 「そーなん?」

 「ええ、ただあの会は瑞雲同好会の皆さんが持っていってしまうきらいがありまして……」

 「あー、確かに瑞雲って言ってる。伊勢さんはそこまでじゃないけど日向さんがすごい。」 

 「すごく想像出来る。」

 少し目線を上にあげると瑞雲を突き出す日向が目に浮かんだ。無理矢理思考を現実に戻すと、とある事実に行き着いた。

 「色々承認のサインしてるせいか何の集まりがあるか覚えてない……」

 「責任感ナッシングじゃない?」

 「いえ、司令官は全てに帰属して全てを統括する方です。各部署の責任者を統括することで自身のお仕事を軽減させているんです。」

 「つまり?」

 「仕事量を調節する心得がある方です。」

 「仕事とサボりのバランスどりってこと?」

 「有り体に言ってしまえば」

 「いや、特に意識してないけど?」

 「それを自然に平然と行えるということで……」

 「おけ」

 会話が締まらなかった……助けてスイーツ!

 「お待ちどおさま。甘味試作55号・56号です!」

 「ゴーゴーゴローって感じ。」

 『???』

 「忘れて」

 フィーリングが口をついて出た。ぶっちゃけ、悪癖である。

 「55号が提督考案、56号が鈴谷さん考案です。」

 「早速召し上がってください!」

 鈴谷とのアイコンタクト、成程ね。

 『?!』

 僕と鈴谷が自分の考案したパフェを相手に渡す光景に三人はひどく驚いたようだ。

 二人して無言でパフェを食らう。甘味を貪る甘党が落ち着いたのは、ガラスと金属が衝突した音が鳴った直後だった。

 『ごちそうさまでした。』

 組み手を終えた武闘家が残心を行うように、食材への感謝を口にする。同時に、製作者・提案者への敬意を。

 二人して良かった点・悪かった点を話し合い、ブラッシュアップを行った。

 

 他の三人を置き去りにしていたことに気付いたのは話し合いが終わった頃だった。

 『……』

 呆然とする三人。

 「ごめ、夢中になってた。」

 「三人ともごめんね。」

 沈黙する三人の中で、口火を切ったのは伊良湖だった。

 「あのぉ、何故二人ともご自身が発案したものをわざわざ交換したのでしょうか?」

 「私もそう思いました。」

 『あ~』

 「大和さん、伊良湖ちゃん私分かったかも」

 サスペンスドラマの犯人を確信した主婦のようなことを言い始めた間宮。

 「ほ~うほうほう?」

 いたずらっぽい薄目で間宮を見る鈴谷。

 「言ってみて、当ててみて」

 多分、僕も鈴谷と同じ顔している。

 「恐らく、二人とも自分の味覚では正解を出しているんです。その自信を裏付けるために交換をしているんだと思います!」

 『大正解!!!』 

 「なんて、いつも二人の動きを見ていればなんとなく分かりますよ。」

 「流石間宮さん!」

 「私も見習いたいです。」

 話はまとまり、甘味試作57号の製作依頼を間宮、伊良湖両名に発注。

 今度は、完成品として新入部員の大和にも振舞われるため、先ほどより時間がかかった。

 『採用!!!』

 完成品に舌鼓を打った僕らは完食すると同時にそう叫んだ。

 黒糖ゼリーの艶かしい海にバニラアイスの純潔を浮かべ、頂点へ添える。その下には、濃厚な卵で作られたカステラ。黒糖ゼリーで挟んだ抹茶カステラの層を用意し完成。それが、甘味試作57号である。

 生まれ出づる稚児に授ける銘は鈴谷と僕の間では決まっていた。

 「鳳翔さん、お品書きに《黒糖パフェ》追加で!」

 「はーい、それと司令官。」

 「な~に?」

 「和食研究会の定例会もお願いしても?」

 「良いよ、食前のデザートでお腹減ったんだ。」

 背伸びをして、後ろを見た。

 何故か腕を組んで誇らしげな金剛と感心したような表情の熊野がいた。

 ”気づかないフリしとこ”

 そのまま、鳳翔との和食談義や皿の配置や料理の盛り付けについても話すことになったのだが、また別の話である。




 少し思うところがあり、執筆活動をお休みします。
 資格勉強もありますが、作者が『のんびり』とは程遠い心境であることが主です。
 
 作者はチョロいので、何かしらフィードバックがあるとひょっこりしこしこ書くかもしれません。
 
 では、さようなら。

表現について聞きたいです。

  • 難しいと感じる(やさしく書いて)
  • 今のままでいい(書きたいように書いて)
  • 簡単すぎる(文学に寄せて)
  • キチゲ解放求ム
  • 対象年齢上げて(タグ増加)
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