ごー。
『旧大日本帝国において、陸軍では国民に言論統制を行っていた』そんなことをとある艦娘から聞いたことがある。なんでも、『鬼畜米帝の言葉なぞ不要』とのこと。会った当初の絡みにくさを思い出しながら目の前の黒装束の将校を見据える。
「司令官どの?」
「んー?」
「ちゃんと見ているでありますか?」
「見てるよ。」
悠々と広がる海に浮かぶ僕ら。いや、厳密には一人潜ってる。
「では、小官が何をしているか言語化してほしいであります。」
「トンチキすぎて言語化したくない。」
「おや?」
海に浮かぶ艦娘以外にも海に潜って行動する艦娘も当然存在するのだが、かつての陸軍にも潜水艦はいた。そして、僕の鎮守府にもいる。他の鎮守府では分からないが、ウチの中枢戦力の一人の『まるゆ』が今同行している潜水艦だ。
それが、あきつ丸によってアザラシのように抱き上げられている。
「あきつ丸さん?どうしたんですか?」
「同輩を見ると小官はホッとするのでありますよ。」
「?」
ちゃぷり、とまるゆを海に戻すとあきつ丸は帽子を直して僕に向き直った。犬の散歩中に知り合いに会い、犬を抱き抱えて会話する主婦のようだと思った。
「もう異国語に抵抗はない?」
「そうでありますなあ……慣れてしまえば、そういうものだと愚考しております。」
「まるゆ、金曜日のカレーが大好きです!」
「小官もであります。」
「そっか、じゃあ本題のヘリ訓練始めようか。」
『了解!』
「まるゆ、発進します!」
僕はあきつ丸の頭に乗らないで、いつもの姿で指揮。
「はーい、通常回線の通信封鎖。非常時は封鎖解除のウェポンズフリー。演習開始!」
「カ号のみんな!よろしくであります!」
「あきつ丸、大発出してる。」
「はは、いつもの遠征の癖でありますな。カ号は久々であります。」
両手に小型のヘリを持ったあきつ丸。回転数が上がり高度を上げるカ号は彼女の手から離れて、通信がとれなくなったまるゆの捜索を開始。
「小官が大発動艇を搭載出来るようになってからどの程度経ったのでしょう?」
「さあ?」
「阿武隈どのも搭載しているのを見かけますなあ。」
「あぶぅにも持ってもらってるよ」
「すっかり輸送用装備でありますなあ。」
「違うの?」
「基地型の深海棲艦にはめっぽう強いでありますよ?」
「そうだっけ?そういうの三式弾だけだと思ってた。」
「あれは金剛型の誰かの暴挙でありましょう?」
「んー?」
「色々ダメそうでありますなあ。」
カカと笑い飛ばす僕とあきつ丸。そんな僕らが旋回を始めたカ号に気づいたのは果たしていつだったろうか。
まるゆ、使おう。
それはさておいて、作者は一旦この界隈から離れます。
お休みを頂く、といった方が正しいですかね。
それでは、いつか。
PV25000突破です、ありがとうございます。
表現について聞きたいです。
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