お久しぶりです、皆様方。
のんかんらしいのんかんが出来たので載っけます。
毎度不定期で申し訳ないですが、やっぱり定期的な執筆は時間が許してくれません。不甲斐ないです。
それでは、本編へ。
トラトラトラ
ある昼下がり。仕事は無くしたし、飯は食べた。
やることが無いという贅にして沢なこの状況を甘受すべく外へ歩みを進める。
門から出てそのままの海岸。
波打ち際の波が来ない瀬戸際を狙って寝そべる。
快晴というには程遠いが、曇りというには晴れ間が多い空に睥睨される。
舐めるような潮風と湿り気のある空気は今や同居人でしかない。
流れる雲は形を保ったままそそくさと視界から逃げていく。その
行方を追いかける眼球に意識を割かず、その形容を諳じる口も脊椎を介す。
早い話、
「あの雲、瓢箪みたい。」
こういう話。
ソーセージのように連なる雲を見つけ、
「めー」
なんて、羊の鳴き真似をする。
気がつくと、少し太陽が違う顔を見せていた。
「とー」
「ぶっ?!」
モフモフとした感触が顔を襲う。
声は響、そして暗い視界、モフモフが顔面をジャック……ゆっくりとぬいぐるみをどけると、不思議そうにこちらを覗き込むヴェールヌイがいた。
「司令官、何してるの?」
「雲見てる。ほら、あの雲見て?」
「?」
「ビールジョッキみたいでしょ?」
「…確かに。」
ぬいぐるみを抱き寄せたヴェールヌイは僕の隣に寝転んだ。
「あの雲もわたあめみたいでしょ?」
「うん、じゃああの雲はパフェの入れ物だ。」
「いいねー。新作開発したからよろしく。」
「スイ研入ろうかな。」
「良いんじゃない?」
「水雷同好会じゃないよ?」
「分かってるよ~。それに、水雷だったら明石のとこで改造してるから~」
「そういえばそうだ。」
「ほら、あれなんてクリームパンみたいだ。」
「食べ物が多いね?」
「イメージしやすいでしょ?」
「ぐうの音も出ないな。」
「なら、アレは魚だ。」
「秋刀魚釣ってないねえ…」
「缶詰めの季節は一年後か…」
「夜ご飯、サバの味噌煮作って貰おうかなあ」
「なら、私は秋刀魚の塩焼き」
「ヴェールヌイって焼き魚食べるんだ。」
「食べるさ、綺麗かどうかはさておくが。」
「ふーん…」
雲を指差しながらあーだこーだと駄弁る。
「ちょっと、アタシも混ぜなさいよ。」
「叢雲、君も果てを見るかい?」
モフモフした兎のような見た目の古強者がそこにいた。
「それって人間の成れ果てってこと?それとも暇の果て?」
「トキシックだねえ、ほら私の隣空いてるよ。」
「はぁ~…はいはい。」
ため息一つついて、隣に座り込む叢雲。
「司令官、アレを見て欲しい」
「アレは卵2個使った目玉焼きかな」
「焼き方は?」
「分からん」
長年いるからか胡乱な会話にスッと入る叢雲。
「せめて何かかけたいわね」
「塩、なんてどうだい?」
「たまには良いかも」
「胡椒もいるな」
『要らない』
「なんでさ」
艦娘側の調和に思わず抗議。
「ウチに胡椒の卓上調味料ないじゃない」
「あれ?!」
「そうだよ、知らなかった?」
語気に混じる四半笑いにふと感じる謀りの気配。
「あぁ、ごめん。専用に取り寄せてたの忘れてた」
「はぁっ?!」
「ぶっ?!」
叢雲は反射的に憤慨、ヴェールヌイは吹き出した。
「……アンタねえ」
「流石だ、同志。」
「うぃー」
変な掛け声でピースを空へ向ける。
「ひっくり返さないでくれよ?」
「しません。」
「そうね、空母と重巡と戦艦と駆逐艦が詰めかけてくるわ。」
「意味知ってることにびっくりした。」
「ハンドサインは軍部では馴染みがあるだろう?」
「そんな研修あるの?」
「今適当に言った、流して欲しい同志。」
「カウンターにカウンターかまされたわ。」
「両手で二人捌こうとするからよ。」
「それはそう。」
益体のない会話から一転、風がそよぎ波が寄せる音だけが僕らの音楽となった。
ヴェールヌイは飽きたからかぬいぐるみを僕に向けてツンツンしてから踵を返し、叢雲は風邪をひかないようにと言いおいて帰っていった。
安穏と流れる雲を追いかける自分を空に描いてどのくらい経ったろうか。
ふと、気配を感じて左右を見やる。
「プロデューサー、マイクみたいな雲あるよ。」
「那珂、あれは魚雷だって!」
「いえいえ、ドジョウです。」
「バトンじゃない?」
『え…?』
一瞬で冷えた空気にいた川内型3人。ちょこんと三角座りの那珂、一緒に寝転がる川内、正座する神通と三者三様である。
「にしても、スッと入ってきたね?」
「照れるなあ~」
「寝起きドッキリです!」
「恐れ入ります。」
「さっきの叢雲と響の話聞いてたの?」
「那っ珂ちゃんだよぉー!」
「……ああ、そういうこと?」
「えっ?本当に分かったの?」
圧縮言語を意外な人間が使い始めたのに驚きながら解答を解凍していた自分に驚いた。那珂の自己紹介から察するに…
「那珂が聞いてて、それを二人に伝えたってことでしょ?」
「慧眼ですね、流石です。」
「それよりも、教官がここでサボりっていう方が末恐ろしいよ。」
「余暇も立派な訓練です。」
「そうだねえ…」
肩肘張らなくても良いとは思う、という言葉は喉の奥で暴れてた。
「ほらほら、あのマイク今どき有線だよ?」
「アメリカ製の魚雷でしょ?雷跡あるし。」
「いえ、水面近くのドジョウです。」
「まずい、バトンで思い付くのが無い。」
本当に雑な話だが、肩肘張らない手本は見せた方が良いのかもしれない。
「あのく」
「プロデューサー?」
「逃げるの?」
「戦線離脱は軍法会議です」
「ぐっ…」
嫌な背中を見せてきたのかもしれない。ならば、
「ハチマキ」
『え?』
「リレーで取れたんでしょ」
腹をくくればよい、それだけだ。
「むうー」
「ちえー」
「見事」
気にしないようにしていたが、やはり武士か高官が居るような会話に鼻がむず痒くなった。やっべ、くしゃみでた。
「きたなーい」
「大丈夫?」
「お戻りになられた方が」
「大丈夫」
底冷えした訳ではない。しいて言うなら会話にむず痒さを覚えただけだ。心のくすぐりでくしゃみが出るのは自分でもよく分からない。
「神通」
「はい」
「こー見えて工廠の任務は終わってるから」
「承知」
「那珂」
「はーい」
「衣装の打ち合わせ何時だっけ」
「今日の夜の4時です!」
「りょ、参考になりそうなの調べとく」
会話をしている最中、チラチラと視界に入る川内。流れからスルーする訳にもいかず、
「川内」
「なになになに?!」
「夜戦お預け!」
「殺生なあー!?」
「対人戦の練習してどうすんのさ」
「いやー、何があるのか分からないのが戦場じゃん?」
「それはそうだけども、そんなことにならないようにするのがこっちの仕事だから」
「サボってるじゃん」
「ちーがーいーまーすー」
「じゃあ夜戦」
「しません!」
「なしてさー!」
「焼きが回ったから」
「嘘だー」
「司令官、三人がかりで言うのも憚られますが、未だに黒星をつけられてないんです。それは謙遜でしょうが、同時に侮蔑にもなり得ます。撤回を。」
「あいよ、ならたまたまだ。」
「那珂ちゃんたちアンラッキー?」
「何を言っても角が立つね?」
ツノも生えそう、どうしろと?
「新しいお夜食」
「ん?」
「プロデューサーの手作りご飯食べたいなあ?」
「?」
「陣中食を開発してください」
「えー……」
そしてスタスタと去り始める三人。要件is何?
得心出来ぬまま、時間が流れる。
空に少し赤が足された。
冷えてきたため、そろそろ止めようと思った矢先に人の気配を感じた。
「?」
「よーっす!」
「うーい」
「日ぃ暮れてんぞ?」
「雲見てた」
「相変わらず意味分かんねー」
「川内とか別府から聞いてない?」
「聞いてねーし、つーか聞いても分かんねーよ」
「そりゃそう、やってく?」
「やるか!?」
「おー久々にマトモな反応」
「誰もツッコンでねえの?」
「あいにくね」
「…合挽き肉の話か?」
「ちゃうねん。」
「…らしくねえか?」
「少しね。それでも、我慢はしないで。」
「はいよ。んで、アレなんだ?」
腕まくりをしたジャージ姿で座り込む摩耶。
視線を空に向けて手頃なやつを探そうと思った。
視界の端には今日に別れを告げつつある太陽。
もう一端には今夜の見張りを名乗り出る月。
衝動的に綺麗と言いそうになるが、ここで言うのははばかられる。錬度99にそれを言ったら話が違う。
まぶたを一端下ろして上げる。そして、リセットした思考で雲を探す。すると、月が照れ隠しで雲を寄越した。
「羊」
「あ?」
「羊雲だ。」
「それって普通に雲の名前じゃね?」
「そう。」
砂を払いながら立ち上がる。
「提督?」
「雨降りそうだから戻ろうか。」
「うーい」
両手を頭の後ろで組む僕らを羊達は見送った。きっと、彼らは鳴くのだろう。
最近AIに文章読ませることにハマってます。
AIが違うと回答も違うので意見を聞いて回る感じになってるのが面白いです。あとは、ログを累積するかしないかみたいな違いもあるので鑑別するのも面白がる一因ですかね。
まあ、宣教文の適正が高いと言われてしまったのですが。
いずれ別のとこで載せるかもしれません。よろしく頼みます。
では、またいつか。
表現について聞きたいです。
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難しいと感じる(やさしく書いて)
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今のままでいい(書きたいように書いて)
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簡単すぎる(文学に寄せて)
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キチゲ解放求ム
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対象年齢上げて(タグ増加)