風と山田先生の試験時の戦闘と兄妹の日常
私が流星に乗ってスタンバイしていると雷からプライベートチャンネルが入った。
『打鉄は俺がやる』
雷には本人は気がついていないだろうけど、いらついていたりすると語尾が下がる癖がある。しかも相手を指定して来るとなると相当いらついているみたいだね。なら私がするべき事は,,,
『了解。ラファールは叩いておくよ』
雷が集中出来るように舞台を整えてあげる事それだけだろうね。
『試験開始‼』
そう考えているとアナウンスが流れた。
もう考えるのはやめて、頭をクリアにしてただ本能のままに行く。
私はすぐにスラスターを吹かして山田先生に突撃していく。山田先生も私に気が付いてショットガンを向けて連射して来るけどその弾丸を鎌を高速で回転させ弾く。
「えっ!?」
銃弾を弾かれたら普通はそんな反応するよね。けど、私のISは高速機だからその驚いて出来る瞬間が命取りなんだよね!。でも,,,
「ほいっ‼」
確実に近づける様に隙を作っておきたいから次は鎌を投げる。私の予想外の動きに驚いて山田先生の動きだしが鈍ってはいるけど掠りながら避ける。私のISは近距離専門だからこんな風に無理矢理にでも隙を作らなきゃいけない。だからこそ鎌にも少しだけ仕掛けがあるんだけどね。鎌の仕掛けはさて置いて今の攻防で近づききったから、ここからは私の独壇場だよ‼。
「よっと‼」
「えっ?キャア‼」
まずは両手に双剣を出して山田先生の持っているショットガンを通りすぎ様に切り捨てる。山田先生は切り捨てたショットガンの暴発に巻き込まれた様だけどまたすぐに体勢を建て直し次の銃器を構える。けど私からしたら銃口の向き、相手の予備動作でいつ撃ってきてどこを狙っているかわかるから無駄なんだよね。そして私は、次に出したアサルトライフル、そのまた次に出したスナイパーライフル、そして山田先生の最後の武装のハンドガンもショットガンと同じように切り捨てて行った。全ての武装を破壊された山田先生は両手を上げて降参の意思を示しそれと同時に試験終了の合図がアリーナに響いた,,,。
おまけ 兄妹の日常 ある夏の一時
ー三人称sideー
「いや~、夏はスイカに限るね」
「は~、スイカのどこが美味しいのか,,,夏はメロンだろうに,,,」
兄妹は妹がスイカ、兄はメロンを持って縁側でくつろいでいた。いや、くつろいでいる風に見えるが目からは火花が散っていた。
「は?、何言っているの?。メロン何て美味しくないじゃん?」
「あっ?、スイカの方が不味いだろ?」
お互いにそう言った後に深いため息を付く。そして二人して,,,
「「よろしい、ならば戦争だ」」
「ちょっと~~、メロンとスイカ、どっちも美味しいからいいじゃない?」
束が二人を仲裁するが,,,
「「束ねぇは、黙っててくれる?」」
もう二人は聞く耳を持ってなかった。この様子を見たクロエは苦笑い。束もメロンとスイカを買ってきたがこんなことになるはずじゃ無かったとこちらも苦笑い。そして争っている二人は不毛な論争を始めていた。
「まぁ、こんなに賑やかなのもたまには良いよね,,,」
束は、そう呟きまるで二人の母の様な暖かな目で見守っていた,,,。