ミスもあるかもしれませんが、暖かい目で見守ってください。
最愛の父、孫悟空が死んだ
ウイルス性の心臓病だ。この事実は誰もがすぐに受け入れることはできなかった。
悟飯は悟空が死んでから人前で泣いていない。1人で誰もいないところで泣いているのだ。悟飯への精神的なダメージはかなりのものであった。師匠であるピッコロは毎日のように悟飯のもとへ行っていた。
そして半年後、南の島に人造人間が現れた。
戦士達は立ち上がった。人造人間はとてつもなく強かった。
師匠であるピッコロが死んだ。現在戦っている者の中で2番目の実力者だ。その事実に悟飯はかなり弱っている精神をさらに痛めた。他の者も戦っているが、一方的に押されている。
1番の実力者のベジータまでもが死んだ。ベジータはまだ小さな子供トランクスやブルマが、いるというのに…
ベジータとピッコロが死んだということで、もうだめだと誰もが思った。ヤムチャ、天津飯、餃子までもが死んだ。残されたのはクリリンとまだ10歳である悟飯のみだ。
「悟飯…お前は逃げろ」
クリリンは悟飯にしか聞こえない声で言った
「何を言っているんですか!?僕も戦います!皆さんが戦ったのに僕だけ逃げることはできません!!!」
「今2人とも戦ったところで、勝てるわけがないだろ!?ベジータやピッコロまでもがやられたんだ。俺なんかがかなうはずもない。
でもな、悟飯。お前は戦闘民族サイヤ人の…孫悟空の血が流れているんだ!お前がいつか…人造人間を倒すんだ!」
「クリリンさん!!!」
クリリンは人造人間に立ち向かった。
「逃げろぉ!悟飯!!!!」
クリリンは気を最大限にし、目くらましに気弾を出し辺りを砂埃にした。
そして、まだ先ほどの場から動かない悟飯の元へ行き腕をつかんだ。
「俺たち大人が悪いな…地球の未来を託したぞ悟飯…みんなによろしく。ずっと見てるからな!!」
そう言ってクリリンは悟飯を遠くの方に投げ飛ばした。
「クリリンさん!!」
最後にクリリンは悟飯に微笑みながら消えた
そして、わずか10歳にして地球にいる戦士は悟飯のみとなった。
悟飯はそのままカプセルコーポレーションに向かった。そこには、戦士以外の仲間が集まっている。しかし、玄関前まで来て中に入る勇気が出なかった。自分以外はみんな戦って死んだのに、自分だけは逃げて生きているんだ。
しかし、家内にいる中で亀仙人は気を読むことができるため、悟飯がここに到着していることに気づいていた。中からみんなが出てきた
「悟飯/悟飯ちゃん!」
みんなが悟飯のもとへやってきた。悟飯はなんとも言えなかった。
「み、みんなは!?」
ブルマからこの言葉を聞いた瞬間、悟飯の涙腺が滅び涙がどんどん出てきた。この悟飯の反応からみんながわかった。
「そ、そんな…」
何人も泣いた。
「ごめんなさい!ごめんなさい…僕が役立たずだったから…!!」
ギュ
「!?」
チチが悟飯を抱きしめた。
「おめぇのせいじゃねえだ。おめぇだけでもよく帰ってきてくれただ」
チチは泣いていた…悟飯も悟空が死んでから人前で泣いていなかったが、どんどん涙が出てきて泣いていった。
それからも人造人間の攻撃は続いていった。
パリン!
「悟飯…今なんて言っただ」
「僕はみんなの、仇をとるために修行して人造人間を倒します」
「何を言ってるだ!?おめぇはまだ子供だ!ピッコロやベジータさまでかなわなかっただべ!おめぇはおっ母と大人しく生きていればいいだ!」
これは、母親として当たり前な言動である。普通、自分の子供が大人でもかなわなかった相手に戦いを挑みに行くんだ。誰だって子供にそんな危険なところに行かせたくない。
「ごめんなさいお母さん…僕にはサイヤ人の、孫悟空の血が流れているんだ!それにクリリンさんは僕のために死んだ。僕に託したんだ!みんなのためにも地球に平和を取り戻さなくちゃいけないんです!」
「悟飯!!」
「僕は絶対人造人間を倒します。最後まで我儘を言ってすみません。お母さん、どうか死なないで」
そう言って悟飯は家を飛び出した。もう戻ってこれないこの家を…
7年たった。
自由に超サイヤ人には、なれるようになっていた。しかし、ベジータは超サイヤ人になりながらも圧倒的に負けていた。ということは、超サイヤ人でもっと、強くならなくてはいけない。
時々ブルマの元へも行っている。ブルマとベジータとの間で産まれたトランクスも育ってきている。しかし、最後に会ったのはトランクスが2歳の時だ。もう5年も誰にも会っていない。
ブルマにいつも言われていたこと
「貴方に全て託してしまってごめんなさいね…でも、何より貴方はまだ小さな子供よ。身体を大事にしなさいよ」
悟飯は1人で、修行を積み強くなった。昔の悟空やベジータをも、圧倒的に超えている。しかし、人造人間にはかなわないと分かる。だから、まだ戦いに行くことはできない。
母をも裏切ってやってきているんだ。だから、死ぬことはできない。
それからさらに、3年。
人造人間が現れて10年が経った。悟飯はあれからもずっと修行を積み、やっと戦えるだろうといるレベルまできた。そして、約8年ぶりにカプセルコーポレーションに顔を見せようと思った。
カプセルコーポレーションにつき、インターホンを押す。
「はーい!」
中から元気な女性の声。ブルマの声が聞こえてきた。
「こんにちは、お久しぶりです」
悟飯は懐かしの目で見ているが、向こうは驚いて固まっている。悟飯も不思議に思い、声をかけようとしたが
「え…孫君…?でも、髪型が違うし…孫君は死んだし…てことは、悟飯くん?」
悟空と勘違いをしていたのであろう。今の悟飯の格好は昔の悟空が着ていた山吹色の道着である。そして、背格好もほとんど同じで顔も似ている。それにブルマが最後に悟飯と会ったとき彼はまだ、子供であった。
ブルマの言動に悟飯は微笑み
「はい。ブルマさん、お久しぶりです」
するとブルマは目に涙を溜めて
「馬鹿馬鹿!なんで全然来てくれないのよ!心配したじゃない!」
いきなりこんな反応をされてしまい。悟飯も戸惑ってしまう。
「すみません…」
「まぁ、いいわ。こうして今来てくれたんですもの。ここじゃあなんだから、上がってらっしゃい」
悟飯は申し訳ない気持ちを隠せないまま、お邪魔しますと言い、カプセルコーポレーションに上がる。
すると、入ってすぐうすい紫色の髪の毛の男の子がいた。10歳くらいであろうか。悟飯はその子がブルマとベジータの息子であるトランクスだとすぐわかった。
「トランクス、久しぶり。大きくなったな」
突然知らない男から久しぶりと言われ、名前まで知られていたら誰でも戸惑う。
「何回か話したじゃない。この子が悟飯くんよ」
するとトランクスは「あぁ!」と大きな声で言う。ブルマが、いったいトランクスにどんなことを言っているのかわからないが…
「それにしても大きくなったわね悟飯くん。最初見たとき本当にお父さんと見間違えちゃったわ」
「ブルマさんと最後に会ってもう8年ですもんね。でも、まだ全然お父さんみたいにはなれないです」
悟飯は昔から自己評価が低い。しかし、悟飯は4歳の頃から戦っており活躍してた。その悟飯の強さも心も誰もが認めていた。
「ねえねえ」
トランクスが話しかけてきた。
「悟飯さんは、人造人間と戦うの?あいつら、軍隊もめちゃくちゃにしたんだよ?」
「ああ、10年前に死んだ仲間や君のお父さんのためにもね」
トランクスはお父さんというワードに引っかかったのだろう。ピクンと反応した。しかし、ブルマが間に挟みそのことにあまり触れないようにする。
「悟飯くん、貴方本当に戦うの?貴方が死んだら私達はどうすればいいの?」
「大丈夫です。死にません。それにサイヤ人は死の淵から回復するとパワーアップするんですよ。なので、大丈夫です」
「…わかったわ。でも、戦い終わったら必ずうちに来ること!いいわね!?」
「はい!」
トランクスはブルマからの話で悟飯は小さいころから戦っていて、今の自分ぐらいから1人でありとても強いと聞かされていた。初めて悟飯に会った時は、この人本当に強いのかと思うくらいであった。顔は穏やかでありとても格闘をするような人とは思えなかった。それに、人造人間は軍隊をも超え、鉄砲や爆弾にも耐えられる人間なんていないと思っている。
「まぁ、今日は休憩がてらにうちにいなさい。これから昼ごはんを用意するわ。トランクスと遊んでて」
「はい」
トランクスは、え”…と思った。少しだけ人見知りなのだ。でも、この人に聞きたいことはあった。
「あの…」
トランクスは恐る恐る悟飯に話しかけた。
「お父さんのことだろ?」
「え…」
悟飯はトランクスがベジータについて聞いてくるとわかっていた。
「さっき、お父さんというワードに反応していたからね。ベジータさんは強くてプライドが高い人だった。そしてとても無茶をするけど、かげでみんなのことを想ってくれていたと思うよ」
「母さんも同じこと言ってた!」
悟飯はブルマは自分よりももっとベジータのことについて知っていると思っている。それに、まだトランクスと会ってそんなにたってはいないが、トランクスの性格はブルマとベジータどちらに似たのだろうと思った。
「できたわよー!」
ブルマの2人を呼ぶ声がした。
「さぁ、いこう」
「はい!」
クダクダですね笑