俺とバカと召喚獣   作:屋代屋

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第十四話

「なっ!しょ、翔子!?」

 

珍しく上ずった声を上げる雄二。驚くのも無理はないだろう・・・元々、姫路は対久保用に決まっていたのにどういう訳か対戦相手が霧島になっているのだからな・・・。

 

「翔子・・・俺との約束はどうした・・・」

 

「・・・・雄二には悪いけど代表として勝たないといけない」

 

この会話を聞くと、昨日のうちに雄二もなにやら秘策を考えていたみたいだな。失敗だけど。

 

「どうすんだよ、雄二。姫路zy「それでは始めてください」話しを聞けええええええええええ!!!」

 

「「試獣召喚!!」」

 

俺の言葉を遮ったままバトルはスタートした。姫路の召喚獣は西洋鎧に巨大な剣だ。一方、霧島の召喚獣は戦国時代の鎧に日本刀と見て目では姫路の方が有利に見える・・が。

 

 

『 Fクラス 姫路瑞希  総合科目 4409点

          VS

  Aクラス 霧島翔子  総合科目 4815点 』

 

圧倒的な点差だ。

 

「やっぱり、学年主席は違うな・・・」

 

「大丈夫かな・・・姫路さん・・」

 

召喚と共に霧島の召喚獣が飛び出した。

 

「なっ!は、速い!!」

 

「姫路さんっ!!」

 

「は、はいっ!」

 

明久の声のおかげで霧島の攻撃は避けられたが、予想以上に厄介だ。

 

「おい、変態雄二。これはヤバイぞ」

 

「変態は余計だが、まさかここまでだとは・・・翔子の野郎・・」

 

「姫路さん!頑張って!!」

 

霧島の召喚獣が攻撃のタイミングを計っている。霧島の攻撃パターンは相手の攻撃を受ける前に持ち前の素早さで切り裂くといった所だろう。それに対して、姫路の召喚獣の攻撃はあの大きな剣を使った広範囲攻撃だ。

 

「振りかぶったら最後だな・・・」

 

「あぁ・・・・」

 

「どうして?姫路さんの方が剣も大きくて強そうだけど??」

 

「確かに姫路の方が有利に見えるけど、実際は小回りの利く霧島の刀の方が有利なんだよな~これが」

 

「・・・・確かに小型カメラの方がいい」

 

「ムッツリーニ、それは違うと思うんじゃが」

 

俺達がこんなやり取りをしているなかも姫路と霧島のバトルは続いている、が。

 

「・・・・甘い」

 

「えっ!きゃ、きゃぁっ!!」

 

ダッ     ザンッ!!

 

ほんの僅かの隙を突いて霧島の召喚獣が姫路の召喚獣の懐に飛び込んだ。もちろん、一瞬の出来事に反応できなかった姫路の召喚獣はそのまま切り捨てられ―――

 

 

 

 

『 Fクラス 姫路瑞希  総合科目    0点

          VS

  Aクラス 霧島翔子  総合科目 2815点 』

 

 

―――勝負は決まった。

 

「勝者Aクラス、霧島翔子!」

 

『ワァーーーーーーーー!!』

 

『さすが代表!!』

 

『好きです!霧島さん!!』

 

「すみません・・・・負けちゃいました・・」

 

どよ~んとした空気の姫路が俺たちの方に帰ってきた。

 

「姫路さん・・・凄いよ!霧島さんとあそこまで戦うなんて!!」

 

「うむ、アレほどじゃとはお主は良くやったのじゃ」

 

「・・・・・(グッ)」

 

「まぁ、しょうがないわよ」

 

「いい感じだったぞ姫路」

 

「皆さん・・・・ありがとうございます!」

 

にしても・・・・・・・・。

 

「雄二、不本意だが・・・頼んだぞ」

 

「ハッ、お前からそんな言葉が出てくるなんて明日は槍でも降るのか?」

 

「うるせぇ」

 

次の雄二が出る試合で全てが決まる。

 

「こっちは俺とムッツリーニが勝って二勝、あっちは優子と霧島が勝って同じく二勝・・・分かるよな?」

 

「当たり前だろ・・俺が言い出した様なもんだからな俺で決める」

 

今だけあの天然危険物野生全開ホモ野郎の雄二がかっこよく見えた。決める時は決めるか・・・霧島が惚れるわけだわ。

 

「行って来る」

 

『坂本ーーーー!!』

 

『頼んだぞーーーー!!』

 

『俺らの希望の星よーーー!!』

 

Fクラスの野郎共に見送られて雄二はステージに上がった。

 

「で、なんの教科で勝負だい坂本君?」

 

Aクラスからは無論、久保利光が出てきた。

 

「そうだな・・・じゃぁ、数学で頼むわ」

 

「僕は良いよ、何でもね・・・」

 

「ちょっと待て!雄二よくかんg「それでは始めてください」話を聞いてください、お願いしますマジで!!」

 

恒例と言って良いほどの俺の言葉を無視して開始を告げた高橋女史。この人ホント・・・俺の事嫌いだろ(泣)

 

「「試獣召喚!!」」

 

お決まりのキーワードと共に二人の召喚獣が召喚された。久保の召喚獣はこれまた西洋鎧に姫路の剣に似た剣を二つ・・二刀流だ。今思ったがこの学校の召喚獣は西洋鎧が多いな・・・・。

 

「・・・・・遼平」

 

「ん?どうした明久??」

 

後ろから声が掛かり振り替えると、全てを諦めて全てを愛しむ様な慈悲深い笑みをした明久がいた。

 

「うおっ!?ど、どうしたんだ!!」

 

よく見れば後ろのFクラスの野郎共+秀吉たちも聖母マリアの様な顔になっていた・・・死んだ魚の様な目で。

 

「・・・・・・(スッ)」

 

ムッツリーニがステージの上を指差した。そこに居るのは雄二と久保利光、そして二人の召喚獣g・・・・・・・・

 

「雄二・・・・・そっか・・・・」

 

「ちょっと待てっ!!なぜ遼平までそんな笑顔になるんだっ!?」

 

雄二の召喚獣は明久と同じ改造制服(ガクラン)と手にメリケンサックだけだった。さぁ、考えてごらん?これであの久保利光の召喚獣に勝てるか・・・・?

 

「もぉ、良いんだよ雄二?」

 

「大丈夫、誰も責めないから・・・・・な?」

 

『『『『『(コクン)』』』』』』

 

Fクラスの野郎共+秀吉たちが俺の言葉に頷く。

 

「やめろっ!!マジ、その慈悲深い顔やめろっ!!!!」

 

ピピピ!

 

点数が表示された。そうだ!まだ点数があった!!点数さえ高けりゃ、メリケンだろうが杓文字だろうがもの凄い武器になる筈だ!!(勘)

 

ピピピ!!

 

 

『 Aクラス 久保利光  数学 382点

         VS

  Fクラス 坂本雄二  数学 198点 』

 

ザシュッ!

 

点数が表示されたと同時に雄二の召喚獣が久保に切られた。

 

「勝者Aクラス!この戦争はAクラスの勝利です!!」

 

高橋女史の声がAクラスに響いた。

 

俺はゆっくりと雄二へと近づく。

 

「雄二・・・大丈夫だぞ・・・」

 

「なに!?罰はないのか!?」

 

雄二が助かったなんて言っている。

 

「なぁ、明久?」

 

「うん、大丈夫だよ・・・雄二」

 

俺と明久は雄二の肩に手を置いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「―――――痛いのは一瞬だからな(ね)」」

 

 

「はっ!?ちょっ、まっ・・・ぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 

 

 

Aクラス戦  勝者Aクラス

 

 

 

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