俺とバカと召喚獣   作:屋代屋

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第十九話

知っているだろうか?人間は本当に美しいものを見たりすると『わああああ!!』とか『すごーい!!』などと声を上げられなくなる事を・・。

 

「お帰りなさいませ、ご主人様!!此方へどうぞ!!」

 

「・・・・・・・明久・・・お前に楽園を見せてやるっ!!」

 

「りょっ、遼平!?何処に行くのじゃ!!」

 

「・・・・・!!(カシャカシャカシャ)」

 

後ろから秀吉の声が聞こえたが、俺には明久をAクラス《楽園》に連れて行ってやりたいんだ!!俺はそんな思いを胸に廊下を疾風の如く走りぬけた。

 

 

――――――――――

――――――

その声が聞こえたのは丁度、Dクラスの辺りを通りかかった時だった。

 

『――――仕事に―――お兄ちゃ――!』

 

「ん?この声・・・・どこかで・・・?」

 

俺の耳にどこかで聞いたことのある声が聞こえてきた。一旦、足を止めて周りを見渡すが・・・それらしき声の主は見当たらない・・。気のせいかと、一歩踏み出した時だった。

 

「あっ!!仕事人のお兄ちゃんです!!」

 

「・・・・え?・・俺?」

 

声と同時に腰の辺りにドンッ!と何かがぶつかって来た。

 

「仕事人のお兄ちゃん!葉月、言われたとおりにお祭りに来ました!!」

 

ニッコリと満面の笑みで俺に顔を向ける女の子・・。だが、今の俺にはその笑顔が辛い・・・。この子・・・・・・誰だ?

 

「あー・・・その、だな・・・えーっと・・・」

 

「・・・もしかして仕事人のお兄ちゃん・・・葉月のこと憶えてないんですか?」

 

「いやいやいやいや、(多分)知ってるよ!?(多分)知ってるよ!?」

 

葉月葉月・・・一体誰なんだ・・・。思い出そうと、頭をフル回転させる俺の前をポ〇太くんが歩いていった。きぐるみ・・・きぐるm・・・あっ。

 

「もしかして・・・ぬいぐるみの葉月か?」

 

「あのぬいぐるみお姉ちゃん喜んでくれました!!」

 

この子――もとい、葉月との出会いは番外編を書くから(多分)それを読んでくれ。葉月が俺の手を掴む。

 

「仕事人のお兄ちゃん!早くバカなお兄ちゃんの所に行くです!!」

 

「そうだな。俺も丁度、明久に用事があるしな・・・行くか?」

 

「はいです!!」

 

俺の問に葉月は笑顔で返事をした。何処からか『ロリっ娘ハァハァ☆』なんて聞こえたが、頼むからFクラスの奴では無いことを願う。

 

――――――― 

―――

 

「おーっす!帰ったぞー・・・・何だこりゃ?」

 

俺の出てきた時よりテーブルが綺麗になっているのも気になるが、それよりも店内に客が1人も居なくなっていた。

 

「あっ、遼平!何処行ってたのさ!!」

 

椅子に座っていた明久が俺に気付いて駆け寄って来た。

 

「スマンスマン・・・で、何だこの状況は・・」

 

「あぁ、何かねココの悪い噂をなg「バカなお兄ちゃん!!」ぐはっ!?」

 

「バカなお兄ちゃん、葉月言われたとおりに来ました!!褒めてです!」

 

「葉月ー褒める前に明久が死ぬぞー」

 

「はわわわ!!バカなお兄ちゃん死んじゃやですー!!」

 

葉月が白目で伸びている明久を見て慌てている。まぁ、どこかの誰々さんのお陰で丈夫な明久には心配は要らないだろ・・・。姫路と島田からドラ〇ン〇ール見たいな気が出ているのは彼女達自身の為に触れないで置こう・・。

 

「で、この状況は何だ?ブサイk――ゴリ男」

 

「それは俺の事を言ってるのか?この状況については俺が聞きたい位だ・・・」

 

雄二が珍しく苦虫を潰した様な顔になる。コイツがここまで顔をしかめるとなると、本当に客が入っていないのだろう。確かにFクラスの教室は汚いがしっかり掃除もしたしな・・・となると・・・。

 

「妨害工作か・・・・」

 

「!?どういう事だ遼平・・」

 

「俺と秀吉とムッツリーニが教室を出たときは客が居た。もちろん外にも列が出来ていてそれなりに繁盛していたにも関わらず、客の来店数がピークに達する昼飯時にここまで酷いとなるとそれしかねぇだろ。もしくは、Fクラスに対する怨み・・・」

 

「・・・・・ねぇ雄二・・・もしかして・・・」

 

いつの間にか俺の隣に居た明久が意味深な視線を雄二に向けた。この様子だと、犯人に心当たりがあるみたいだな・・・。

 

「あぁ怨みだとすると・・・さっき来た先輩だろうな・・」

 

「先輩?誰だ?」

 

「えっとね・・・・と・・・常夏先輩?」

 

「バカかお前は・・・ハゲとモヒカンだ」

 

「ちゃんとした名前は無いのか?」

 

まぁ名前を知ってたら良いんだが、特徴と名前らしきあだ名も分かった事だし・・・見つけ出して丁重なお話しをすれば――。と考えていた俺の携帯が鳴った。着信は―――秀吉だ。やべっ!!すっかり忘れてた!!俺は慌てて電話に出た。

 

「もしm『あぁ、ようやく出ましたか』何で秀吉の携帯から掛けてるのか3秒で説明しろさもなくば殺す」

 

秀吉の携帯からの筈なのに、明久に対しての要注意人物――久保利光の声が聞こえた。俺の変わりように明久を除く全員が驚いている。

 

『はぁ折角、木下さんの弟くんが落とした携帯を拾ったと君に知らせたのに・・・心外だね』

 

「その事に対しては礼を言うが、その携帯から明久のメアドを盗ったら・・・分かってるな?」

 

「え?僕が何?」

 

自分の名前が出たのに電話の内容が分からないので困惑している明久。お前は知らなくて良いんだよ・・・綺麗なままで居てくれ・・。

 

『ハハハハそんな事、僕がするわk「Do you want ..fingernail.. to peel off? Or, is it a skin of the face?」絶対にしない』

 

そう言うと、久保との電話は切れた。英語の分からないFクラスの野郎共・葉月・島田はポカーンとしているが、分かってしまった姫路は顔を真っ青にしていた。え?何?俺そんなに酷い事なんて言ってないよ?気になる人は訳してみてね☆

 

「お前は本当に明久と秀吉の事になると何で・・・・・」

 

「The position of the carotid artery ・・・ Do you remember?」

 

「さぁ!妨害してる奴を見つけ出すぞ!!」

 

平然を装うとしている雄二だが、完全に目が泳いでる。このまま弄ってやりたい所だが、『姫路の転校危機=明久が悲しむ=俺の悲しみ』の方程式に則って即急に対処しなければならないので、後で弄ろう。

 

「兎に角、雄二と島田・姫路は犯人を捜してくれ」

 

「うん―――って、アレ?ねぇ遼平・・・僕は何をすればいいの?」

 

「明久は教室で客寄せをしててくれ(俺と一緒に行くと大変だからな・・・)大丈夫だ、秀吉とムッツリーニもこっちに向かってるらしいからな」

 

「うん。分かった!」

 

「葉月もバカなお兄ちゃんの手伝いをするです!!」

 

明久の隣で葉月が元気よく声を上げた。俺にはロリ属性は無いのだが・・・可愛いなオイ・・・。はっ!いかんいかん・・・。

 

「兎に角、明久と葉月以外は散r――早く行け」

 

「遼平・・てめぇ・・・お前は後で覚えてろよ?」

 

「霧島呼ぶか?」

 

ヒュッ!!←(雄二が音速を超えた音)

 

「アキ!葉月に手を出したらコロスワヨ?」

 

「明久君・・・ワカッテマスヨネ?」

 

「お前達と喋れない様にもデキルゼ?」

 

ダッ!!←(姫路と島田が走っていく音)

 

俺のちょっとした呟きで皆は快く犯人を捜しに行ってくれた☆つーか、姫路・・・お前、体が弱いんじゃなかったのか・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

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